『ジャングルジム』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
始まりは多分、公園のジャングルジム。てっぺんまで登って、2本の足だけで立つ。風に吹かれるあの感覚。気付けば忘れられなくなっていた。母からは「危ないから降りなさい」と何度も言われたが、私の心はもうあのジャングルジムのてっぺんにしかなかった。
幼稚園を卒業したころだろうか、私はジャングルジムでは満足できなくなっていた。ありとあらゆる高所に登り、もう一度あの感覚を味わおうとした。木、建物の屋上、山…
そして私は遂にエベレストを制覇してしまった。
しかし、心は満たされなかった。危険過ぎたり、下が見えなかったり、時には立つことすらできなかったり…
理由は様々だが、ジャングルジムのあの絶妙なスリルを味わうことは決してなかった。
もうダメなのだろうか…
そう思い絶望していた時、一つのアイデアが降りてきた。
ここから飛び降りたら、もっとスリルを感じられるだろうか?
『ジャングルジム』
「ジャングルジム」
人生を形にしたみたい
上もあり中もあり下もあり
自由でいい
夜遅くに仕事帰りで公園の道を歩いていた。
その時ふと、ジャングルジムが目に入った。
「懐かしい」
ブラック企業で疲れた体は勝手にジャングルジムの方へ歩いていた。
「今になっては小さいな」
誰もいない夜に一人でジャングルジムの上まで登りぼーとしていた。
「いつから公園で遊ばなくなったんだろう」
「あの頃は楽しかったな」
「仕事もなくて学校に行けば友達もいて」
「今になっては社会のために働いて」
「寝たら仕事寝たら仕事の繰り返し」
「もう、どうしよう」
色んな気持ちが心の中から溢れ出てきた。
「死にたいな」
ジャングルジム
私は小さい頃から高い所が好きだった。
高い所に行き、綺麗な空を見つめる事が好きだからだ特に、悲しい時やぼーっとしている時、私は決まって空を見る、あの綺麗で透き通るような空それを見ていると、何もかも忘れたような感じになるからだ。
ジャングルジム
私はジャングルジムのてっぺんに登って、
ここは私の陣地ね!
と言った。
友達は隣を自分の陣地と言った。
でもいつの間にかそんなこと関係なく友達の陣地にも入る。
こどもなんてそんなもんだろう。
「ジャングルジム」
校庭の隅
少しペンキの剥げたジャングルジム
外が丸見えな、複雑な迷路
大きな城に見えた
小学校低学年
こんなもんだっけ
その変化に寂しさを覚える
ふとすぐ隣の金木犀が香る
あぁ、君は変わらないね
君がフッと優しく微笑んだ気がした
足を踏み外したその瞬間に
視界いっぱい広がった蒼の中
咄嗟に貴方が伸ばす手が
私にはしっかり見えたはずで
それなのに、手を握ろうとはしなかった。
貴方の記憶に残れるのなら
このまま地面に打たれてしまおうかなんて
馬鹿みたいな事が、頭をよぎってしまったから。
「ジャングルジム」
小さい時、
よく遊んだ。
まだ幼児だった頃、
母に褒められて、
嬉しくて、
得意げに何度も、
てっぺんまで登った。
そして、
まんべんの笑みで、
"まま!見て!"
そう叫んだ。
まだ、児童だった頃、
友達に褒められて、
嬉しくて、
自慢げに何度も、
てっぺんを走った。
そして、
ドヤ顔で、
"見て!鬼ごっこだってできるよ!"
そう、叫んだ。
今、もう中学生になった。
もうてっぺんも、
褒め言葉も、
嬉しさも、
自慢も、
何も、
....なくなった。
ジャングルジム
ジャングルジムに上り叫びたい
大切な人のあなたのことが大好きだ➰ってね
投稿しないっていうのは相手に寂しい想いをさせてしまいますけど、私の想いは何を信じてもらえるのか考えた答えなんです(;>_<;)
かまってあげたいのは本心で、綺麗に片付けることを終わったら、残すは料理だけど。料理はゆっくり焦らず覚えていきたいから、先ずは片付けることだけは終わらせたいんだよ😣
だから私は衝動に負けずに前に進みたいんです。
今日はなんだか大好きな人が突然現れてもなかなか元気になれなかった。
今日は明け方見た夢のせいだと思いたい。
今までもこれからもずっと変わらず大好きだよ🥰
終わったら逢いたいですね😉
#ジャングルジム
ここはどこだ
行き交う人々の
喧騒と雑踏
忙しい毎日
正しく息をする時間もない
何に追われているのか
何に向かっているのか
わけも分からずに
それでも高みを目指して登っていく
そうか
ここは都会のジャングルジムなんだ
錆びれた玩具に乗っかったところで、私がどれだけ馬鹿になれるの
頭の片隅に寄生する悦楽、爪先から奪われていく色彩
命からがらに油蝉、骨までしゃぶって蔓延る馬鹿、そんなくだらない論争は放っておいて
どろどろの心臓、いまなら啜って飲み干してくれるかな
見縊る愛情論、ああ、君 、そんな可愛い顔もできるんだ
私は高いところが苦手だ。
それなのに、友達はどんどん高いところに上がっていく。
遠くから、みんなが上がってるところを見守ってる方が私にはあっている。
「気をつけてね」
「無理なくね」
「私は大丈夫だから」
そんな言葉を繰り返しながら、上に行く人たちを見守っている。
人生も同じかもしれない。
上に登ると景色が違うのかな。
遠くまで見ることが出来て、もっともっも心の広い自分になれたりするよかな……。
それでも私は、高いところが苦手だ
※※※※※※※※※※※※
【お題】ジャングルジム
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「あぁ〜酔った酔ったあ〜〜いや〜酔ってなあぁい〜」
私は今最高に最低な気分だ。
彼氏に振られただけではなく、コロナによる人件費削減のため
バイトをクビになった。
友達と飲み明かしたかったが、初めての緊急事態宣言により
ことごとく断られてしまった。
彼との思い出が詰まった部屋にいたくなくて、夜に近所の公園でひとりお酒を飲む。
「ふざっけんなよ…アイツも、店長も、コロナもおお〜!」
手を思いっきり上に上げて、公園のゴミ箱に向かって空になった酒缶を投げつける。
カッシャアアン!という音が誰もいない深夜の公園に響き渡った。
「うっさくて〜ごめんねえ〜!」
と言ってから
「あぁ、1人やったわ!」と言いケタケタと笑ってしまった。
ふと視線が遊具に向かう。
ブランコに滑り台、鉄棒に……ジャングルジム。
何だか無性に登りたくなった。1番上に行きたかった。
「よっしゃ!」
飲みかけの缶を勢いよくベンチに置き、ジャングルジムへと向かう。
落ちた時のことなど、酔っ払いは考えるわけが無い。
ヒヤリと冷たい棒を掴み、ヨタヨタと登っていく。
酔っ払いとはいえ大人である。すんなりてっぺんに着いた。
びゅうっと頬を風が撫でる。
「なんだ、意外と低いなあ…」
ちょっとガッカリした。登っても真っ暗だ。
何故か脳内で登ったら綺麗な夜景が…なんて考えてしまっていた。
「見えるわけないじゃんねぇ?」
と自分にツッコミを入れ、またケタケタと笑う。
「――っはぁ〜、おっかしい……」
おかしい。ほんとにおかしい。
登っても夜景など見えるはずもない。
なんで登ったら思った通りに夜景が見えるなんて考えたのだろうか。
気づけばまぶたが涙でいっぱいになっていた。
滲んだ景色の中で、電柱に付いている電灯や、近所のアパートの部屋から漏れる光がキラキラと輝いた。
『あぁ、夜景、見れたや…』
理想とはかけ離れた理不尽の中で、私は生きていかなければならない。
でも、理不尽だらけの世界の中で
自分の理想が少し叶ったような気がして、
幸せな気持ちになった。
不幸だ不幸だコノヤロウ。の後に、
「でも!」
が言えるような生活にしていこう。
まずは、こうだ。
彼氏にフラれ仕事もクビになった。
でも!
そのおかげでジャングルジムから幸せをもらった。
そして酒は美味い。
ケタケタと笑いながら、ぴょんと飛び降りた。
――――足をくじいたのは、言うまでもない。
【ジャングルジム】~完~
フィクションです!
酔ってる時に遊具で遊ぶのはやめましょう!笑
いつも♡︎ありがとうございますm(_ _)m
私もポチポチ♡︎送ってるのですが、他の方の小説も面白いし、
ポエムも素敵です!
数行でお題を表現するその表現力が私も欲しい…( ´ー`)
ソレに登った記憶はどれぐらいあるだろう
それこそ小さい時は何度か登った記憶があるが、昨今の何でも規制の時代で、それは最近どの公園でも姿を見なくなったような気がする。
ソレで遊んでいる子供たちを想像すると、やはり初めに思いつくのは“落ちると危ない”である。
だから規制する。時代と共に今後ソレは益々廃れていくだろう。
だが思い出して欲しい。
ソレに初めて登った日のことを。
一歩一歩、踏み出したことを。
ギュッと手のひらに力を入れて、全身を使って、時には腕や膝裏を絡ませて、上へ上へと目指したではないか。
そしてやっとその頂の上に立った時、どれだけの達成感があったか。
どんな景色だったか。
胸の奥から染み出してきた高揚感を、満足感を、興奮を。
下から見ていると大した高さではない、と思うだろう。
だがそれは全く違う。
ソコから初めて見下ろす景色は、ただありのままの姿ではない。
ソレ本来の高さに自身の身長を合わせて思ったよりも高く見えるのだ。そして恐怖を感じながらも己の力だけで登ってきたのだという自信で、そこからの景色はそれは素晴らしくキラキラと光っているのだ。
安全は勿論大事だと分かっている。どうか、怪我をしないで欲しいといつも願っている。
だのに、ふと思う。
子供たちが経験値を得るはずだった機会を失って欲しくはないな...と、ただ思うのである。
この気持ちに折り合いをつけるのも親の務めなのだろうか。
#ジャングルジム
さいごに あのこにあったのは
ゆうがたの こうえんだった
ジャングルジムのてっぺんから
おしえてくれた
おかあさんが きょうから
ほかのひとになったんだって
いつも わらってたけど
きっと つらかったよね
あのこ
どこにいったんだろう
いまなら あのこに
かけてあげることばも たくさんあるのに
そっと てを にぎってあげるのに
どこにいったんだろう
ジャングルジムは しってるかな
あのこのゆくえを
「こうやって登るんだよ。手…足…手…足…。」
ジャングルジムが苦手な子に声をかけて、一つひとつ、やって見せる子。
一段登れたことを、自分のことのように喜んでいる子。
怖かったけど、頑張って少し登れて嬉しそうな子。
大人が入らずとも、立派に回っている子どもの世界。
なんて、尊い世界。
涙が出そうになった、ある日の出来事。
ジャングルジム
小さい時憧れたジャングルジム。
あのころわくわく、どぎどきしたよ。
一番高くに登れなくて、足を止めていた。
今、あの時の透き通った気持ち私にあるだろうか?
怖がりで泣き虫、カッコつけたがり、過去の私。
わからなかったけどいろんな気持ちの自分がいたね。気を使いすぎて唇が切れていたね。
あんなに子供は気を使うだよね
あの頃の私そんなに気をつかわないでといってやりたくなる。私は過去の私に戻れるほど強くない。
本当は繊細で優しいさんだったんだよね。
あなたはとても頑張りました。
ありがとう過去のわたし。
ジャングルジム
友達と登ったあの日は忘れない
とてもいい気持ちだった
夕焼けが綺麗だった
たくさん遊んだ
その友達とたくさん遊んだ
とても嬉しい日々だった
いつまでもジャングルジムに
いるわけにはいかない。
「いってきまーす。」
ある子供が遊びに家を出た。
いつもの公園で遊ぶ。
もちろんいつものメンバー。
楽しそうにいつもの
ジャングルジムで遊んでいた。
「こんな日々がずっと続けばいいのに。」
そう思った瞬間、目の前が真っ暗になった。
目が覚めた。気を失っていたのだ。
しかし体を動かそうとしても
びくとも体は動かない。
なぜか、体が大人の姿となっている。
大きくなった体がジャングルジムに挟まり
身動きが取れない。
時間だけが流れていた。
過ぎ去った時間は戻らない。
ジャングルジムから出られない。
周りには誰もいなかった。
テーマ「ジャングルジム」
050【ジャングルジム】2022.09.23
いい年をしてついうっかりジャングルジムのてっぺんまで登ってしまった。
満月の夜。誰もいない公園にて。地元の仲間とひさしぶりに飲んで、二次会でカラオケを死ぬほど歌って、テンションがおかしくなってたせいだ。きっと。
てっぺんにすわると、満月が近くなったようにおもえた。砂場や鉄棒、その他もろもろの遊具が、なぜとはなしに、ちっちゃく見える。花果山のてっぺんで威張ってた、猿山のボス時代の孫悟空(もちろん、『西遊記』の方のだよ)って、きっとこんな気分だったんだろうな。
さすがに、オオカミみたいに月にむかって遠吠えはしなかったけど……いや、あともうすこし酔いがまわってたら、やってたかもしれんな……。
子どものときは、ジャングルジムって怖かったんだよな。オレ、背の順で一番前だったし。
この鉄パイプの正方形がデカく見えてデカく見えて。上へむかって乗り越えられる気がしなかったんだよ。
まんいち落っこちたら、この枠組みの真ん中を、スカッ、と余裕で抜け落ちるだろうな、それから地面に激突!……って予想するだけで、ふるふるゴメンだぜ、っておもってた。
それがどうだ。
こんなにちっちゃかったっけ、ジャングルジム? ちっちゃかった、どころじゃないや。ちゃっちかったっけ?
なんで、オレ、あんなに怖がってたんだろう。
ああ、なんだか夜風が寒くなってきたなぁ。山のてっぺんとおなじで、ジャングルジムのてっぺんも、吹きっさらしだから、よけいに寒いんだ……もういいかげん降りなきゃ。それに、もし、通報でもされたら、ややこしいからな。
オレは慎重に手足をたぐってジャングルジムを降りた。この年で、ジャングルジムから転落事故なんて、恥ずかしくて恥ずかしくてたまらない、っていうはもちろんだけど、オレ、蓮太郎の父親だから。こんなことで死んだりしたら、大変だ。
もういちど、今度は地べたからお月様を見る。
ジャングルジムと満月。なかなかいいな。俳句でもひねれそうだ。オレにはムリだけど。
ていうかさ。こんど、蓮太郎と公園にいこう。一緒にジャングルジムで遊ぼう。オレにはちっちゃくなったジャングルジムだけど、蓮にはとてつもなくデカく見えてるんだよなぁ。
そうだよ。オレの子どもはまだまだちっちゃい。まだ、このジャングルジムがデカく見えてデカく見えてたまらないほどに……まもってやらなくちゃ、オレが。
だめだ、だめだ。こんなところで、こんな時間まで、酔っぱらってちゃ。
はやく家に帰ろう。