『クリスマスの過ごし方』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
クリスマスは、何か特別なことをする日でも、特別な人と過ごす日でもなくて、きっと誰もが持っていて、でも、いつもは忘れてしまいがちな、ありふれた心を取り戻す日ではないだろうか。どんな飾りつけも、ごちそうも、贈り物も、この長い夜を照らす灯火の一つに過ぎないのだ。
/お題「クリスマスの過ごし方」より
#クリスマスの過ごし方
去年までのクリスマスは一緒に祝うほど
親しい人が居なかった
だから毎年クリぼっちで、、、
1人寂しくケーキを食べてた
でも今年は違う、今年は貴方がいる
今年の春から思いを積もらせやっとの思いで
2人一緒になれただから今年は貴方と私で
クリスマスイブとクリスマスを過ごす
ケーキは私がつくって、貴方は部屋の飾り付けを
2人楽しく過ごしたい─────
あぁサンタクロース、今年のプレゼントは
私と彼が抱えきれない幸せをください
フフこれが私達のクリスマスの過ごし方
あなたとの言葉が波を打っている板を無くしたクリスマス・イヴ
「あー、わり、予定ある」
「ふぅん。おんな?」
「………あー」
肯定の「あー」とか聞きたくなかった。
「ハハオヤ」
「マジ?」
それは応援する。
恥ずかしがってんの? かわいーじゃん。
2023/12/25 クリスマスの過ごし方
今夜
雪が降ったら
あなたからの
クリスマスプレゼントだと
思えて
大感激なのに…
ひとりよがり
無いものねだりの
今年のクリスマス
# クリスマスの過ごし方 (360)
今年は月曜がクリスマスだから、ケーキとチキンはイブに前倒ししちゃった。
もうクリスマス祝っちゃったから、今年はふつうに過ごします。
クリスマスの過ごし方。
クリスマスの過ごし方
特別なことは何もしてない
月の終わりまで
ある程度の金額を残せてれば
似たようなものになる
違いがあるとするなら
洋菓子が選ばれ易いくらい
メジャーは特別
マイナーだと日常
この様な認識だと思う
だけどメジャーではなくて
特別な日もある
免罪符にしやすいくらいでは
どんなに特別で
どこまでも特殊だとしても
たんなる1日です
特別に出来るようになる
その日が来ても
ちょっとくらいしか特別に出来ない
身体を癖に出来ても
頭は冷めていて
いつしか熱も伝わらない
特別ではなくなってしまう
熱が伝わり
頭が途切れる
それが落ち着いて
それでも触れ合いあって
熱は伝わり繋がって
そこにもここにも求めて
それぞれがあり、そのままでいる
一緒に居てお互いで在れる
だから一緒に居たいんじゃないかな
継続したいなら許容する
それそのものが難しくとも
わからないまま共に居る
そんなことが理解や解釈を生む
クリスマスって言われると
どうしても彼氏彼女が浮かぶけど
ただの生誕祭なんだよね
特別いつもと違うということはないのだけど
何となく笑顔でいたくて
笑顔でいて欲しくて
そんな気持ちで前を向いて歩ける日
何も無い日より
少しだけ大切にしたい日
昼休み。
いつもの定食屋へ向かう途中、
街頭インタビューを見かけた。
照れた様子で応じる一般人と
インタビュアーの間には
「クリスマスの過ごし方は?」
なんて書かれたフリップがある。
世間一般様のお答えは
「恋人とデート」であったり、
「家族と過ごす」なんてのが大半だろう。
自分は
─仕事。年末進行。以上。
恋人もいねぇし、子供も居ない。
キラキラしたもんと程遠い
ヨレヨレスーツに身を包む
つまんねぇ大人だ。悪かったな。
そんなにクリスマスってぇのが大切なら
休日にでもしやがれってんだ。
こちとらしゃかりきに働く
社会の歯車の部品でしかねぇんだよ。
…言わせんなよな。
俺だって子どもの時は、
枕元に届くプレゼントを楽しみにしていた。
サンタの正体を知っても、
枕元にプレゼントが届いていると、
「この世界は、本当に不思議なことが起きるのでは?」なんて真剣に思っていた。
子どもの時に信じていた不思議な事は
大人になればなるほど夢物語に過ぎないと知る。
子供だから見られた美しい夢だ。
大人になったら現実を見なきゃいけない。
──今の自分のように。
あぁ、夢もねえ。
深い溜息をつき空を仰ぐ。
曇天だ。
この曇天を超えた遥か彼方に、
かつて自分が信じていた夢物語はあるのだろうか。
大人になって見えなくなってしまっただけで
ずっと存在しているのだろうか。
「もし、そうなら…雪の一つでも降ってみせてくれよ」
ポツリと言葉が漏れる。
─ああ。何、言ってるんだか。クリスマスの奇跡なんてファンタジーでしかないのに。
クサクサとした思いが足取りを重くしていたのだろうか、腕時計を見ると正午も半ばを過ぎている。
定食屋へはまだ少し距離がある。
今から行っても満席だろうし、昼休みが終わってしまう。
…仕方がない。
今日は定食屋は諦めて、コンビニの弁当でも買うとしよう。
会社近くのコンビニへ向かおうと踵を返したその時、空からハラリと落ちてくるものがあった。
白い。天使の羽のような───雪だ。
音もなく優雅に空から舞い降りてくる。
突然の雪で閑散となった通りには、
草臥れたスーツを着た男が一人、
雪の降る空を見上げている。
雪のイタズラだろうか、
男の頬には水滴の流れた跡が残っていた。
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ここで書き始めた時から
コッソリと目標にしていた
♡の数があったのですが、
本日達成しました。
目標を達成できたのはひとえに
これまで♡を下さった皆様のお陰です。
本当にありがとうございます。
《クリスマスの過ごし方》
——あなたとは、初めてのクリスマスね。
親友は、家族と過ごすと言っていた。
私も当然そのつもりだったのだが、両親から久しぶりに二人きりで過ごしたいと聞いたのだ。
元より姉は、彼氏と過ごすつもりだったのだとか。
だから、私は一人になるところだったのだが。
——あなたと出会えたから、二人きりね。
私が笑うと、それに合わせてか嬉しそうだ。
この温もりが傍にあってくれてよかった。
そう思う程度には、今日は寒い。
ホワイトクリスマス程ではないが空気も冷たい。
「さぁ、もう今日は寝ましょう?」
私が頬に手を伸ばすと、あなたは。
にゃあ、とかわいらしく鳴いた。
12/25「クリスマスの過ごし方」
「クリスマスに恋人と過ごすのって、欧米から見るとだいぶ変なんだって」
「へぇー。ああ、あっちだと家族と過ごすんだっけ?」
「らしいよ。まあ確かに、クリスマス来るから恋人作って、クリスマス終わったら別れるとか、冷静に考えると変だよね」
「うん。じゃあ別れるのやめとく?」
「やめとくか」
「そうだね。来年もよろしく」
(所要時間:4分)
12/24「イブの夜」
「やれやれ、今年も忙しいな、っと」
そう言ってご主人様は次のプレゼントのデータを再生させる。
今どきは煙突もないし、ソリを止める場所もない。上手く枕元にプレゼントを置けても、朝に不審物があったと両親から通報されることもある。
だから、僕たちはもっぱらバーチャル世界から、いい子たちにプレゼントを贈りに行くんだ。今の子は学校も遊びもみんなそうだから。
子どもたちそれぞれの使う「部屋」に、おもちゃを転送していく。僕は隣でアドレスと転送ルートを確保するのが仕事。
明け方前には配り終えて、しょぼしょぼの目を瞬かせ、曲がった腰を伸ばす。
子どもたちの笑顔が楽しみだ。
(所要時間:10分)
クリスマスの過ごし方
靴下の中にプレゼントがある以外、いつも通りの朝。
プレゼントにはしゃぎはするけど、
午後になったら、いつもの日常に戻る。
あれだけ、盛り上がった準備も、
終わってしまったら、熱が冷めたよう。
クリスマスの魔法にかかっていたのかもしれないけど、
魔法じゃない証拠に、プレゼントがある。
こうして、クリスマスは終わり、いつもの日常が始まる。
「今日は休みだよ、どこ行こっか〜?」
俺の妻がニコッと笑顔で笑いかける。
「そうだな、クリスマスだしね、折角」
俺は頷いて答えた。
妻も俺も今日から有給消化週間とかで、早めの休みを取っていた。
同じ会社ながら、夫婦は他部署になるので、平日はなかなか一緒の時間が取れない。
特に俺の部署は残業が多くて、久しぶりの二人でゆっくりできる平日だった。
「買い物でもいこっか〜?新しく出来たモールに行きたいな」
妻のお願いに、俺はもちろんオッケーし、俺達は車で、新しく出来たモールに向かう。
妻は、少しおめかしして、気合を入れて化粧していたみたいだ。
いつもより綺麗だし、髪もアップにして、バレッタで止めていて可愛い。
「似合うね、綺麗だよ」
と言うと柄にもなく、顔を赤くしてうつむいていた。
そういう仕草も妻の魅力だと思っている。
モールはクリスマスとあって混んでいた。
平日だけど、大学生なんかはお休みなんだろう。
俺と妻は服を見たり、雑貨を見て回ったり、本屋さんを覗いたりして過ごした。
少ししてカフェに休憩に入った俺達。
妻は、ニコニコして、頼んだシナモンラテを手にしている。
「どうしたの?ご機嫌だね」
俺が声をかけると、
「そりゃ、そうだよ、久しぶりのあなたとのデートなんだもん」
微笑みかけられ、俺の鼓動も早まる。
「結婚前のこと、思い出しちゃった。学生時代は、沢山デートしたよね」
そう話すとシナモンラテを、口に含む妻。
「そうだな。学生時代は、暇があれば会いたかったし、会えたしな」
俺が言うと、不機嫌な顔になる妻。
「えっ?今は会いたくないの?」
妻の膨れている顔も可愛いな、と笑顔でこたえる。
「そんな訳ないだろ。今日君と過ごせて俺は世界一幸せだと思ってるよ」
俺の言葉に、妻はとたんに機嫌を直して、
「えへへーそっかー」
と両頬に手を当てて照れているようだった。
その姿を見ていたら、俺の口から自然に言葉がこぼれる。
「もう、帰らない?」
「ええ〜なんで?」
妻の膨れ顔の頬に手を伸ばす。
「早く二人きりになりたいから」
俺の眼差しを受けて、妻は赤面する。
「あ、う・・・分かった」
そうして、楽しいデートを楽しんだ俺達は、今度はお家でのんびりクリスマスの1日を過ごすことに決めたのだった。
PM. クリスマスの過ごし方
クリスマスは一緒過ごそうね、
クリスマスの過ごし方なんてない...
ただ単に貴方と一緒にいたいだけ。
取り敢えず手を繋ごうか?
そうだ、美味しい食べ物でも食べる?
綺麗なイルミやツリーを眺めるのもいいね!
「抱きしめていい?」
「おまけのキスもお願いします」
「贅沢だなぁ」
クリスマスの過ごし方は
幸せを感じるように
温かく、暖かく、したいよね?
#クリスマスの過ごし方
まやかしの杜へ
ーー私、夏音ちゃん 陽葵ちゃん、木田太一君、高橋悟君、保育園の実習の時の園児の谷川れいん君(^_^;)は、無事に、天使見習いのリハトの所へ辿り着いた。
『あんずさん、こんにちは〜((^^)/~~~鏡の世界へようこそです(*^^*)♫サンタクロース🎅のおじさんが今年は、ちょっとケガしちゃって、もう治っているはずなのに
、元気がなくてヘコんでいるんですヨ〜😱だから、皆さんの活躍をこの世界から、何時も見ていて楽しそうだな〜と、想い、🙏申し訳がありませんが手伝ってくれませんかね?!🙏』
夏音ちゃんが『何時も見ているの?!ゲッ😱と、戦いた。(^_^;)
みんなは、イヤイヤだったが、仕方なく手伝うハメになった。
自己紹介をサラリとしたのだった。木田太一君は、今度こそ、メロキス🍈と燥いでいた(*^^*)♫高橋悟君はやっぱり‥‥‥(^_^;)です。
『あんずさんたちに、お願いがあります。この道を真っすぐに行くと、まやかしの杜の向こうに、サンタクロース🎅のおウチがあって、まやかしの杜に、桜かすみちゃんがいてふんです。彼女を誘ってから、サンタクロースのおウチに来てもらえませんか??』
『そんな、訝しげな杜に何で、桜かすみさんは、行ったんだ?!』と、高橋悟君は、怪訝な顔をした。
『彼女は、元々人間界の高校生だったんですヨ〜(^_^;) でも、自分、時々ナーバスになりそこの杜へ行くんですヨ‥‥。色々と‥。』と、リハトの体は、小さくなっていた。
『木田太一君、ルフィーなら、此処で、何と言うかしら( ̄ー ̄)ニヤリ』と、夏音ちゃんは言った。
『仲間のピンチは、オレたちのピンチだ〜!!』かな〜?!と、夏音ちゃんは言った。
リハトは、このコは?!と、言った。私たちが実習に行った保育園の園児の『谷川れいんです。』と、自分で名乗った。👏👏👏えらいえらい(*^^*)♫
リハトは、名前を繰り返した😱『もし、良かったら、ボクが、そのコを預かっておきましょうか~??』と、リハトは言った。
リハトは、何か、変だった‥‥。🤔
『ボクは、大丈夫。高橋先生や夏音先生や木田太一先生や陽葵先生やあんず先生たちと、一緒に行きたいです!!』と、ちょっと声は潤んでいたが、きっぱりと( ・ิω・ิ)
天使は、初めて会ったばかりだかは信じられない❢』と、
疑いの眼で、れいん君は、リハトを見つめた。
『親切で、言っているのにな〜。』と、リハトは、スネた。
『リハトは、一緒に来ないの?!』と、言った。今、師匠と大きなクリスマスケーキ🎂を作っているから、出来たらサンタクロース🎅のおウチにまっしぐらに行きま~す(*^^*)♫』
やっと、何時もの明るいリハトに戻った。ε-(´∀`*)ホッ
リハトは、れいん君の背丈まで降りて言った。『れいん君、かすみお姉さんをよろしくな^_^♫』と、優しい笑顔を浮かべた。(*˘︶˘*).。.:*♡
ーー どういうこと?!私たちの旅は、はじまった。
『あんずさん、皆さん、いってらっしゃーい(^^)/~~~お気を付けて。』と、リハトは、元気に私たちの背中に言った。れいん君は、高橋悟君の手をぎゅっと、繋いでいた。
終わり 続く
クリスマスの過ごし方
クリスマスの日は誰にとっても幸せだけの日なのかと思いながら今日を過ごす
なんか小説っぽくなってしまいました。時間がある人や、興味のある人、ぜひ読んでください。
クリスマスの過ごし方
今朝、我が家のポストに入っていた説明書だ。
「クリスマスの過ごし方 説明書」
馬鹿馬鹿しい。なんなんだこれは。俺のクリスマスは、今年も残業して、1人で風呂に入って寝るだけだ。
馬鹿にしにきているのだろうか。朝からイラつかせてくれるぜ。
そう思いながら、1ページ目を開く。今朝は早く起きたため、出勤まで時間がある。ゆっくり読めるだろう。
「これは、あなたのためだけに作られた、あなただけの説明書です。恰幅のいいおじさんが届けた、人生で最初で最後のサービスです。大切に読みましょう。」
マジで馬鹿にしてるのか。新手のイタズラか?
「①あなたが勤めている会社を辞めましょう。」
…は?何を言ってる?
「②①終了後、隣町のショッピングモールに行ってください。」
「③そこで、ナンパされている人(以後A)を助けてあげてください。」
「④Aを助けると、食事の誘いがやってきます。その子の言うとおりにしましょう。」
「⑤レストランを出た後、Aと歩いていると、困っているお爺さんがいます。助けてください。」
「この5ステップを踏むと、あなたに人生最大のプレゼントが贈られます。では、聖なる日をお楽しみください。」
マジで何を言っている?正気なのか?そう疑う気持ちと裏腹に、本当な気がする。俺の人生を変える気がする。そう感じる俺がいる。
そして気づくと、俺は会社に電話をかけていた……
……あーあ、本当にやめてしまった。大丈夫か?
えーと、次はショッピングモールか。遠いなぁ…そう思いながら、俺は出かける準備をして、明るくなった外に一歩踏み出した。
やってきた。懐かしのショッピングモール。いつぶりだろうか。まるで初めて都会の景色を見る田舎者のようにきょろきょろしていると、壁際で女性が3人の男性に囲まれているのを見つけた。
あれを助けるのか?大丈夫かな?俺が怪我しない?そう躊躇っていると、勝手に足が動き出した。そして、
「やめろ」
俺もびっくりするほど、冷たく、低い声が出た。俺は元々身長も高く、180は超えている。そのおかげもあってか、ナンパをしていた男たちは、俺を見るなり、すぐに逃げ出した。
骨のない奴らめ。そんなならナンパとかすんなよ。
「あの…」
突然、砂糖のように甘く、音が高い鈴のような、綺麗な音が、俺の耳に入った。横を見ると、先ほどの女性が、おずおずと言った様子で、こちらを見ている。
俺は、その音に戸惑って、また、彼女の美しさも相まって、動くことができなかった。
「た…助けてくださって、ありがとう、ございました」
そうお礼を言われて、金縛りがやっと解けた。
「あ、あぁ!大丈夫ですよ!こ、困ってたみたいだったので、助けたまでです。で、では私は、これで」
そう言って立ち去ろうとしたが、「あの!」という声に呼び止められた。
「お礼、させていただけませんか?」
「あ」
そこで、俺は説明書を思い出した。
この誘いに従う、だったよな…。
そして、俺と彼女(この後、鈴晴[すずは]さんという名前を知った。)は、このショッピングモールにあるレストランで食事をとるのだった。
…正直にいうと鈴晴さんとの相性はバッチリだった。
年齢もほぼ同じ、趣味も同じで音楽。好きなもの、嫌いなもの。ほぼほぼあってる。
マジで好きになりそう…なんて考えて、会計を済ませて(俺が8割払った)外に出た。
そして、一緒に歩いていると、何やら困った顔をしてうろうろしているお爺さんがいた。
次は、おじいさんを助ける。だよな。
「おじいさん、なんかしたか?」
極力優しい声でそう声をかけると、
「あ、あぁ、実は、財布を落としてしまって…」
マジで大変なことだ。それはほんとにまずい。
「大変じゃないですか!一緒に探しますよ!」
そういうと、鈴晴さんも
「そうですよ!放っておけません!」
といって、3人で探し回った。すると、近くの公園の草むらに落ちているところを発見して、すごく感謝された。
「あぁ、ありがとう。本当に助かったよ。またお礼がしたいのだが、今はあいにく時間がなくてね。私の電話番号を渡しておくから、時間があるときに連絡してくれ。」
そう言って、名刺を渡してさっさと行ってしまった。
「よかったですね、おじいさん。」
「そうですね、本当に良かった。」
名刺を見るのは家でもいいか、そう思い、ポケットに突っ込んだ後、鈴晴さんと微笑み合いながら、その日はお開きとなった。
…あぁ、今日は色々あった。でも、いい出会いがあったし、また今度一緒に出かける約束もある。いい日だった。
そういえば、まだ名刺を見ていない、そう思って取り出してみると、そこには
「株式会社 秋夜カンパニー 社長」
と書いてあった。
…え?マジで?どうなんのこれ。
この男がこの先どうなるのか。それは、降り始めた雪のように、どこに行くのかも、どう進むのかも、わからない。
これは、クリスマスが送った、あるプレゼントを受け取った、1人の男の話。
「クリスマスの過ごし方」
ピザは何枚にしよう
女子高生たちの躍る声
40%オフのアドベントカレンダー
お客を値踏みするケーキたち
揺れる家電量販店の紙袋
今にも開けてしまいそうな男の子
それらを素通りして
なんでもない夜がやってくる
テレビから聴こえる
少しの余韻を楽しみながら
クリスマスの過ごし方は1年でガラッと変わった。
小学生のときはクリスマスプレゼントでわーいわーいしてたけど
中1になった今。
吹奏楽部の自分は部活だ。
だが友達は
クリボッチは回避だ。
そう言いまくっていた。
クリスマスに部活はやめてほしいなとは思ったけど、部活は結局楽しいから良し。
クリスマスに染まった街中とは裏腹に
某メッセージアプリのホームはクリスマスにならなかった。
友達にそれが出ているか聞くと出ていると。
その後
【クリスマスに嫌われたんじゃね】
そう返ってきた。
悲しすぎるクリスマスになりかけた。
【クリスマスの過ごし方】kogi