望月

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《クリスマスの過ごし方》

——あなたとは、初めてのクリスマスね。
 親友は、家族と過ごすと言っていた。
 私も当然そのつもりだったのだが、両親から久しぶりに二人きりで過ごしたいと聞いたのだ。
 元より姉は、彼氏と過ごすつもりだったのだとか。
 だから、私は一人になるところだったのだが。
——あなたと出会えたから、二人きりね。
 私が笑うと、それに合わせてか嬉しそうだ。
 この温もりが傍にあってくれてよかった。
 そう思う程度には、今日は寒い。
 ホワイトクリスマス程ではないが空気も冷たい。

「さぁ、もう今日は寝ましょう?」

 私が頬に手を伸ばすと、あなたは。

 にゃあ、とかわいらしく鳴いた。

12/25/2023, 11:25:44 AM