『クリスマスの過ごし方』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
クリスマスの過ごし方
休日のクリスマスの楽しみ方、それはデコレーションケーキを作ることだ。
スポンジケーキから焼き、生クリームや苺を好きなように盛り付ける全ての工程が楽しい。
手作りのショートケーキは、我が家全員に大好評だ。
また来年はどんな風にしようか。
みんなの笑顔を見つめながら、赤く輝く苺にかぶりついた
クリスマスの過ごし方
生活必需品の買い出しに行って
ちょうど紅茶が無くなって来たので、
自分へのご褒美に
お買い得商品の『イングリッシュブレックファスト』を買ってみた。
毎朝の紅茶はささやかな私の楽しみと、睡眠不足でボーッとしている脳みそへのガソリン投入なのだ。
帰り道
商店街のパン屋さんの前にクリスマスの出店が出ていたので立ち寄った
ピンクやミントグリーンのパステルカラーのクリスマスツリーの形のパンや
可愛らしい大きなクッキーマン、
フワフワのスポンジケーキや、
真っ白なクリームがたっぷりと乗った
いかにも美味しそうなフレンチトースト等を
デブらしい熱い眼差しで眺めて堪能し
クリスマス当日のウキウキ感を満喫ただけで
とっとと家に帰って来た。
見るだけならノンカロリーであり、人寄せになったのでお店にも迷惑はかけていない。
(と、良いな……)
私は人を寄せてしまう能力が有るのだ。
接客業をした時、
いつも、ものすごく、お客さんが増えて忙しくなるので、
同じ日のシフトの同僚や上司から気持ち悪がられた。
自称『客が減る能力者』とシフトが被った時に
「ちょっと!私の能力に勝たないでよ!忙しくなったじゃないの!どーしてくれんのよ!」
と、怒鳴られた。
くだらない超能力バトルである。
私は対人恐怖症なので
「怖い!来ないで!」
と、強く思い過ぎて引き寄せの法則が効力を発したのかもしれない。
怖くてたくさんお客さんが来る状況を引き寄せたのである。
……自分のイラストの仕事にお客さんが行列になったら良かったのに……
来過ぎたらパニックになるだけなんだけど……
人寄せ能力は自分には効力が無いらしい。
昔、スピリチュアル系治療院の先生に
「あなたは能力者でいらっしゃるのだから、力の使い方を学習なさったら?」
と、言われ、そんなハリーポッターに出て来るホグワーツみたいな学校が実際にある事に驚いたが
金が無い!
良かった金が無くて。
怖いもの。
騙されそう……。
某国に拐われて
能力開発の研究に毎日拷問されたらどうしよう……。
そんな、くだらない空想をしながら
ぬか漬けをかき混ぜたり、家事をこなして、
これから私、どうすりゃいいの?と頭を抱えた。
登録しているフリーランスのサイトに
童話の挿絵のプロジェクトが有り
『大人向けのリアルタッチで擬人化が得意な方』
呼ばれている!
応募してみたが、著作権買取で、難しそうな案件だった。
昔、絵本作家になろうかと『あとさき塾』を受けた事が有り、落ちはしたが
「印刷に耐えうる画力はある。」
と、認められ
悪い子っぽいキャラクターが活躍するお話は
「ちょっとだけ、面白いかな」
と、言っていただけた。
もう1つのお話は
「なにこれ、思春期の子が読む話じゃないの?説教臭い!」
とか言われたような気がする。
わはは。
介護で締切に追われる仕事は難しいから
また自分で絵本描こうかなぁ。
「サンタさん、プレゼントにお仕事をください!悪い子なら得意分野です!」
……サタンが来てしまいそうである。
そんな罰当たりな事を考えていたら、同居の兄がコロナになった。
怖すぎる。
僕のクリスマスのすごしかたは、家族みんなでパーティーをする。
「ごちそうがすっごくおしいしいよ、きみんちは?」
ぼくはドキッとした。なぜならあんまりたのしくないからだ。僕はこう答えた「す、すっごく楽しいよ」僕は嘘をついてしまった。
お母さんに絶対に嘘をつくなといわれたからだ。
「今度君んちいっていい?」友達がいった。僕はどうしようと思った。「イヤだよ!」とこたえた。そのとき友達がビックリした。
No.24『クリぼっち』
散文 / 掌編小説
結局、ひとりで過ごしたクリスマス。所謂、クリぼっちと言われる過ごし方だ。20代の頃まではクリスマスイブは恋人と過ごし、本番のクリスマス当日は家族でちょっとしたパーティーを開催していた。
仕事が忙しくなり、恋人とも家族とも疎遠になってしまってもう随分と経つ。クリスマスイブの夜は当然のように残業をして、ただ、コンビニで小さなショートケーキを買って帰った。
SNSで動画や画像を見て、クリスマス気分を味わったのはほんの数分で。これが恋人よりも仕事を取った女の成れの果てかと思わずため息をつく。ただ、この女の部分は男でも同じことで、そう思って苦笑った。もしかして、お互いに仕事を理由に別れた恋人も、同じことを思っているかも知れない。
クリスマス当日、家に帰ると母親からクリスマスカードが届いていた。
「メリークリスマス」
ぽつりと呟いた瞬間、日付が変わって。私は今まで付き合った恋人全員を着信拒否している。ここに来て不意に、そのことを激しく悔やんだ。
お題:クリスマスの過ごし方
昨晩の仕事の帰り、自分が乗る電車には影響はなかったのだけれど、12月25日のクリスマスの夜で…関東の幾分ローカルな地域の電車…人身事故で復旧の見通しなし…。
1970年12月25日の金曜日の…おそらく午後3時ごろに…俺は生まれたんだけどさ。52年前の…笑笑…出来事だよ…この世に生まれてしまったと言う事故…なんてね。笑。
人身事故…クリスマスイブではなく…クリスマスの夜…。
何があったか知らないけど…女の子であろうが…男の子であろうがはたまた…人生に疲れた…中高年老人であろうが…
タクシー運転手の俺は…毎日毎日初めて会う他人様とそこそこ慣れ親しんだようなコミュニケーションを取る。密室で…大抵がサシだからね。
電光掲示板に流れる人身事故の文字を見るだけで嗚咽しそうになるんだよ。
長年やる…。 30年だよ…流し営業で毎日毎日日毎40回の営業… 40人前後の初めて会う他人と…言葉を交わして…だから世の中が…悪い意味でも…透視みたいに見えすぎるんだよ。
何があったか知らないけれど…落ち込んで悲しんでいるところに自ら身を投げて… レールの上に投げた、体の上に重い鉄の塊の電車が…その車輪が乗っかって自分の身体を引き千切って行く時…
あんまりじゃねーか...
この世には優しさの欠片もない…。
そんな風に思って…それで意外と…死んだ後も痛みはなくても…これで終わりと思って死んだときのその心の苦しみは永遠と続いたりするんだよなぁ。
まぁ…こんなこと話してもしょうがないか。
ポケットモンスターSVでデリバードがテラレイドして、その報酬にテラピースが沢山出来るんだって。
だから僕は、世間が聖なる夜に浮かれまくり、リア充共が性なる夜を耽る中、血眼になってレイドポケモンの巣を手当たり次第に訪ねまくってデリバリーを狩りまくった。
こんな僕には、一緒にクリスマスを凄そうだなんて物好きな人はこの先現れることは無いのだろう。
そう、ただ1人、僕の虚しくデリバードと過ごすクリスマスに付き合ってくれる親友以外には。
クリスマスの過ごし方
ねぇー、クリスマスどうする?
どうするってお前仕事だろ?俺も仕事だし
そうなんだけどさぁ!クリスマスだよ?クリスマス!
わーったよ。明日仕事終わりこっち来るから。
えー!?いいの!?
代わりに!クリスマスだぜ?残業はせずに定時に上がること
わかった!
おう。おかえり
ただいま!危なかったー!残業せずに帰ってこれた〜。
おつかれ
うん!
あ、これやるよ
へ?
クリスマスプレゼントってやつ。今日残業しないで真っ直ぐ帰ってきたいい子にはサンタの代わりに俺がプレゼントあげるよ
やったー!!!中身何ー?箱自体は小さいからリップとかかな?
開けてみなよ。
いいの?
もちろん。俺からのクリスマスなんだと思う?
えー、なんだろ?小さいからコスメとか?
俺と同じ苗字
へ?
箱の中にはきらりと輝く指輪が入っている。
俺と結婚してください💍
ベッドに沈んだ雪は
ずっと泪をながしつづけた
もう
ほとんど氷となって
うごけない
見上げた空の
紺と橙の袖が
雪泪をなでる
今年は土日だった。
子供が産まれて、初めてのクリスマス。
子供の記憶には残らないけど、
子供が心で感じてくれればいいなと。
そして大きくなった時、
満足そうに写真を見てくれればいいなと。
あ、どれもこれも、親の満足か。
クリスマスの過ごし方か~
こどもにクリスマスプレゼントを買っていなかったので某おもちゃ屋さんに行ったらレジが長蛇の列でした。みんな考えることは同じですよね。
来年もこどもにおもちゃを買ってあげられるクリスマスでありますように
チキンとケーキをむさぼりつく。これがクリスマス
FGOの七章更新で忙しいので今日はこれだけ
クリスマスに好きな人からLINE
内容を見れば恋人と喧嘩をしたと書いてある
(それなら、あの子の代わりでもいいから、自分が…)
そう思う自分が嫌で思い浮かんだ考えを消し
話を聞いた
(君に愛されてるあの子が羨ましいよ)
スマホをベッドに投げ
自分も倒れ込むのだった
「クリスマスの過ごし方」
好きな時間に起きて、ご飯を食べて、好きなだけ引きこもってゲームをする。
自分をひとりじめして無駄な一日を過ごす
「クリスマスの過ごし方」
平日扱いなので、家でまったり過ごします。
イベントのために働いている皆さま方、お
疲れ様です。ありがとうございます。
彼氏と2人で過ごすはずだった。
「ごめん今日無理になった。」と1件の通知が入ってきた。相手は、大好きな彼。
クリスマスを一緒に過ごすはずだったのに、こんなLINEが来て私はショックを受けた。
#クリスマスの過ごし方
「え、贈りもの……ですか?」
「あのね、うん。きみに。ぼくがね、がんばったの」
社の濡れ縁に続く階段。その二段目に腰かけ、一段目に足を。ふたりは隅から隅まで全く同じ造形をしていた。
違いといえば衣服。
一方は綺羅を。
一方はなんてことない、普段着を。
ぱちん、ぱちん、と目をまばたかせた綺羅の子は目線を落とす。渡された無垢材の木箱。そこに梅結びの水引が飾られて。
あまりにも大事そうに両手で持って、見つめたままだから。「あけて?」と普段着の子が笑った。
しゅるしゅる……ぱかり。
「わぁ」
「んふ、卵白とねお砂糖でつくったんだよ。あのね、くっきーっていうの。お料理のご本にね、外つ國のおかし、ってかいてあったの」
「くっきー……」
「……あのね、早くたべないと湿気るんだよ」
「えッ、早く言ってくださいよ!」
木箱の底に丁寧に敷かれた懐紙。その上に、胡粉のような、ほのかな黄みと赤みを感じさせる不思議な白色がちょんちょんちょん、と三つ。それぞれ角がぴょこん。ぽったりとした、雫型――メレンゲクッキー。
かさかさとした感触のそれは思ったよりも軽い。指でつまみ、口の中へ。
すると、じゅあぁ~……とたまゆらに。
バッと手を口許に。
「きっ、きえちゃいました……」
「びっくりした? あのね、おいしい?」
「あ、あまいです。とってもおいしい……」
「んふ、大成功!」
「大成功?」
「うん。あのね、くりすます、っていうんだよ。外つ國ではね、冬至のことをそうやって呼ぶの」
「ハイカラですね」
「それでね、くりすますにはね、ぷれぜんと、するんだよ。贈りもの。きみにね、あまーいあまーい、ぷれぜんと。ぼくの気持ち。いつもみんなのために、がんばってくれてるから」
ぽかん、とした綺羅の子。手許のプレゼントと、目の前の片割れを見て。
耀う目許に、大きな水たまり。
ぼとっと落ちて装束に染みが。
それからふにゃりと笑った。年相応の、片割れによく似た朗らかな笑み。
「ありがとうございます、とってもうれしい。ほんとうに、とっても、とっても……」
「どういたしまして。あのね、きみがうれしいとね、ぼくもうれしいんだよ」
「ふふ……、お返しをしないと。風呂敷は持ってきてくれましたか?」
「うん。お気に入りのやつ」
「いいですね! 本当は、お社のものを持ち帰ってはいけないんですけど」
竹編みのかご。
そこには、五つの柚子。ごろん、と揺れるそれら。水に潜らせたのか、水滴がきらきらと光っている。「どうしたの、これ」と聞けば、「ここのお庭に生っているんです」と。
自分でとって、きれいに水にさらしたんですよ、と誇らしげ。
「わたくしからの下賜ということで、許してもらいましょう」
「かし?」
「くりすますぷれぜんと、です」
「んふ、うれしい! くりすますぷれぜんと!」
くふくふ、とふたりの笑い声。
綺羅の子が普段着の子の両手をとって、膝の上に置いた。あたたかい、血脈がじわりじわりと互いの手のひらに伝わって、ほっと安心。
じっくりじっくり、こころに沁み込んでゆく。
先にまばたきをしたのは、綺羅の子だった。ぎゅ、と普段着の子の手を握って。
「どうか、健やかで、ひととせの、けがれが祓えますように」
「きみのしあわせは、ぼくが持ってくるからね」
浅縹の夕凍み。
その下で、透明な冬に、ふたりは春が立つような笑みを咲かせた。
来年のクリスマスの過ごし方がわからないんだけど、教えて?
と、12月26日に、好きな子に言われた。
来年のことを言ったので、木陰の鬼が笑ってた。
『クリスマスの過ごし方 編著 ◎△□○』
そんな手の本の内容なんて、たかが知れている。
どうせ『恋人を作りましょう』とか『パートナーと一緒に過ごしましょう』とか言う、無理な相談を押し付けられるに決まってる。
「どうしたんだお前、非リアのくせに」
笑い声を含みながらからかうその声に
「へいへい、どうせ俺は非リアですよーだ」
クリスマスの過ごし方
クリスマスにはケーキを食べる
別に楽しくも何も無い
誰も話さず、テレビだけを見て
疲れる
空気を読んで、ただそれだけ
アイツに会いたい
他愛無い話をしたい
不思議な体験をしたい
プレゼントなんか
いらない
アルミのブレーキレバーが氷のように冷えきって
そのつめたさがグローブを貫通し指先に突き刺さる
じんじんするなんてもんじゃない
すごく痛いぞ
私は、まだ小さな甥姪どもに言い聞かせる
お前たちは大きくなっても
配送員なんぞになるんじゃないぞ
冬は寒いし
夏は暑いし
膝や腰は痛めるし
送料無料だとか何だとか
稼ぎは安くなるばかりだし
事故だの病気だの怖いものは多いし
つらいことが多い仕事だから
お前たちは大人の言うことをよく聞いて
勉強や運動を頑張って
もっといい仕事に就くんだぞ
子どもたちはこくりと頷いた
私はその素直さに満足して、荷箱を開けた
そして小さな包みを一人一人に手渡す
宛名書きをきちんと確認しながら
じゃあいいか、お前たち
いい子にしろよ
私はまだサンタの手伝いがあるからな
来年もいい子にしてたら
また持ってくるからな
子どもらはプレゼントを開けるのに忙しくて
私の言うことなんか耳に入らない
あからさまに上の空な返事
うん、ありがとう、バイバイ
私は苦笑いして荷箱を閉める
そして次の配達先へ向かう
氷と雪が混じったのが
刃のような風に乗って吹き付ける
暗い夜道をただ一人で
私の十二月二十五日は
ざっとこんなふうだった