『キャンドル』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
キャンドル
「今日はこのへんにしておきましょう」
PCの向こうの生徒達に語りかける。オンラインの英語教室。しばらく出勤できなさそうだと伝えると、室長が提案してくれた。便利な世の中になったものだ。
眼鏡ケースをわきにどけてマグカップを置く。
カフェインレスだが香り豊かなコーヒーだ。ここしばらく刺激物は避けている。もうしばらくはこの生活を続けることになるだろう。
コーヒーを飲み終え、痛む足をかばいながらキッチンへ向かった。だいぶましになったが出歩くのはまだ先になりそうだ。食器を洗いベッドサイドの椅子へ移動する。なんでもない動きが今はつらい。
明日は授業の予定はないから一日翻訳に使えるな。
ため息をつきながら考える。
もともとは在宅仕事だが、昨年から引き受けた授業のために外出するのはいい気分転換だったのだ。授業までオンラインとなった今、ずっと家にいるのは少々息苦しい。
読みかけの本を手にとろうとテーブルに目をやるとスマホの通知が届いた。照明を落とし明かりをベッドサイドのランプだけにしたので薄暗い場所で光っている。この位置からだとまるで青白い炎のようだ。
キャンドルを買おうか。
光を眺めながらふと考えた。
仕事終わりのひととき、暖かなオレンジ色の光に包まれて過ごす日があってもいい。柄にもなく落ち込んでいるひとりの翻訳家のこころを照らしてくれるに違いない。
ひかる。ともる。ゆらめく。周りにいろんな気配を感じながら、ふつふっと炎があがる。暗さをうちけすように明るさが広がっていく。
テーマ:キャンドル #369
キャンドルに火を灯せ。
亡き仲間たちに。
友だちに、戦友に。
キャンドルに火を灯せ。
亡き家族に。
愛してくれた母、力強く先に旅立った父に。
キャンドルに火を灯せ。
亡き子どもたちに。
次生きるときは明るい未来があるように。
キャンドルに火を灯せ。
それしかできない、無力な自分。
終わった戦、
いつまでも癒えない傷を、忘れることのない記憶を。
次世代に繋ぎ、
こんなことがもう二度と起こってはいけないと
知らせるために、伝えるために。
キャンドルに火を灯せ。
キャンドルに、小さな命を灯す。中くらいのものと、小さいものを可愛く並べて。
ふたつのキャンドルは、ゆらゆらと揺れながら、瀕死ながらも必死に生きようとしている兄弟のように思えた。
今にも消えてしまいそうな儚い命。
そんな小さな光を頼りに、私は文章を書く。
ストーブもない、電気もガスも止められたのの家で、ただひたすらに。
私には、それしか出来ないのだから。
〚キャンドル〛
夜が嫌いだ
闇と孤独に呑まれそうになるからだ
今日犯した失敗を一つずつ嫌でも思い出し、噛み締め、気持ちが収まるように処理しなくてはならない
そんな私の憂いを和らげてくれるのがアロマキャンドルだ
火を付けると、ほのかにカモミールの香りが漂ってくる
それは私の疲弊しきった重い体を優しく包み込み、軽くしてくれる
今日も明日も明後日も私はカモミールの、強くフルーティーな香りで体を満たし自我を保つ
小さな灯火。
それは、一見すると弱々しい儚い灯火
けれど、それぞれ違う一年に一回の、とある日に。
私達の大人になるための階段への道を、小さく照らしてくれる
大きな光となるのだ。
ほら、君も。
そこの小さな炎を消して
新たな大人への階段を、一歩のぼろうよ
---二作目---
最近眠れていないと言う君(わいむ)に、月の形をしたアロマキャンドルを贈ろう。
『心地良い花の香りで、優しい眠りにつけますように』
『夜の静かな時間も、素敵なものになりますように』
...そして
『愛してる』
の意味を込めて。
#キャンドル
123作目
キャンドル
暗闇でイルカのぬいぐるみを抱く。
布団を被って座っている。
遠目に灯りを見つめている。
ピアノを聴く。
旋律を撫でる手が見える。
か弱くも強かな曲線美を
流転する旋律に乗せて
私は穴の空いた心に和紙を貼った。
一つずつ今日も増えていく。
それらを見ながらおれはまた同じように微笑む。
「ミコトさん、今日はなんだか多くない?」
「馬鹿言え。君、昨日も言ってたぞ」
「え、うそだ」
それだけ、嬉しいこと限りなし、というその小さな火は、息を吹いても消えない。消せない。
一つずつ今日も減っていく。
それらを見ながら私はまた同じように哀しむ。
「リンネ、今日は少ないと感じるのだが」
「やれやれ、ミコトさん君、昨日もそれ言ってた」
「はあ?」
それだけ、悲しきこと限りなし、というその小さな火は、息を吹けばスッと消えていってしまう。消されてしまう。消えてしまう。
日々の感謝を、周りへの愛を、自分への愛情を、大切に。
そうしていける未来が、君には見えるかい?
私?私は見える。
おれ?おれは見えるようにさせる。
さあ、君は?
_2023.11.19「キャンドル」
私の空想上ゲームのリンネ、そしてその新キャラミコトです。
★キャンドル★
外がすっかり寒くなった冬の夜
明かりの消えた部屋で、そっと火を灯す
優しく、温かく揺らめく炎をじっと見つめていた私は、やがて目を閉じる
静かに、ゆったりと流れる時間
疲れた心が解かされていく
さあ、明日からもまた頑張ろう。
#キャンドル
「半年だったけど、ありがとうね」
「ああ、、」
夏に付き合い始めた私達は今日、別れる事に決めた。
何が原因だったかな。多分お互いまだ好きなんだと
思う。それでも別れを決めたのはこの先、2人では
幸せになれないと感じたから。
仕事で海外に行く事になった彼。毎日のように
会っていたから遠距離に耐えられなかった。
それは、彼も同じだったみたい。
「仕事頑張ってね…!」
「ああ、そうだな。じゃあそろそろ行くわ」
「あ、そうだね…!今までありがとう…」
「なあ、幸せになれよ。俺が幸せにさせたかったけど」
「、、、っ。うん、あなたもね…!」
「ああ、じゃあな」
そう言って彼は遠い国へ旅立っていった。
扉が閉まった途端、涙が止まらなかった。
テーブルに置いてあったキャンドルに火を灯す。
彼からもらった物だった。
この火が消えたら前を向けるようにするから。
ううん、
このキャンドルが小さくなるまで前は向けないかも…。
暖かな光の中で私の心は冷え切っていた。
#キャンドル
広末涼子が結婚したとき、旦那さんは芸人なのかと思った。
キャンドル作家と言われても“カメヤマ”以外の情報が蝋燭については、ない。
あとは工芸品の会津の絵蝋燭しか知らない。
「どれがいいと思う?」
「普段こんなオシャレなとこ来ないんでよくわかんないですけど、、」
「いいからいいから!」
「じゃあ、これとか。似合いそうですし」
色とりどりのものが並んだ雑貨屋で、慣れない雰囲気にそわそわしている君が選んでくれたキャンドル。
自分の好みとかじゃなくて、当たり前のように似合うかどうかで選んでくれたのが嬉しくて嬉しくて。
ゆらめく炎を見つめているうちに諦めようと決心した心が揺らいでいく。
せめてこのキャンドルが消えて無くなるまでは想い続けていてもいいかな。
〈キャンドル〉
お題
『 キャンドル 』
11月後半、ハロウィンの季節もあっという間に過ぎ
若い子達の口からは「彼氏欲し〜!」とか楽しそうな声
あぁ、そういえばもうそんな時期か……
今年もクリぼっちか、と思いながらクリスマスの装飾を探してみる
その中でひとつ私が目を留めたのはキャンドルだった
別に特別な物、そういう訳では無い
けれど妙に惹かれた
何も無い今日
リビングで1人、灯りをともす
ほんわりゆれる光をを見つめながら
キャンドルなんて私には似合わない
って思っていたけど
君に貰ったキャンドルを
お風呂でつけてロマンチックにしてみた。
なかなか良いぢゃないか〜
これはハマりそう!
週末のお楽しみにしよっと♪
明日からまた現実に戻るけど…
頑張るっきゃない!!
まぁなんとかなるでしょ(笑)
私は深く考え過ぎないよぉにした。
ゆらゆらと、君の瞳のなかに揺れるキャンドルの光
みつめていると、色々なことを忘れられるのだと
そう言って、黙った
僕には消せないもの
癒やすことも出来ないもの
それでも、ひととき、忘れさせることができるのなら
いつだって、この火を灯すから
またおいで
僕は、ずっと、ここで待っている
(キャンドル)
灯火が消えてしまっても
溶け残っているのなら
また灯せばいい
溶けきってしまう前に
灯せる何かを
灯してくれる誰かを
見つけられるのならば
それはまだ終わりではないのだ
/お題「キャンドル」より
あなたに出逢えた嬉しさと、
あの人を知った喜びと、
君を愛した寂しさが、
― ボクノ " 幸運 " ノ最ノ果テ ―
僕の心を灯すキャンドルよ。
あとどのくらいその炎を揺らせるのか。
【キャンドル】
今日、理科の実験の仕方を宿題のノートにうつした。
理科で火を使う時はガスコンロを使ってる。
危ないから使い方をノートにうつしてた。
学校で実験したんだけど…仕方も結果も全て。
昔はアルコールランプとかガスバーナーとかを
使ってたらしい。
これは予想だけど、もっと昔はキャンドルとか
使ってたりして。
昔は電気もなかったからろうそくだったからな〜。
ろうそくとキャンドルって日本語か英語か、
それしか違わないのに、なんか違うって思っちゃう。
まあ、時代は進化したってことだよね。
「キャンドル」
明日から平日!
頑張りましょう〜!
そういえば、休日にスプラ3のフェスがあったんです
けど、皆さんは何にしたんだろう…(聞けない笑)
私は大判焼きにしました。(東北地方住み)
真剣に悩んでママにオレンジのアロマキャンドル買ったダイソー
誕生日
今日は誕生日。33歳の誕生日だ。
そして-彼女-がいる。彼女も同じ誕生日。俺って最高やん。けど今日は彼女が運悪く仕事。実家にでも帰って祝ってもらおっかなぁー。
そうして知らぬ間に歩いていた俺は、近くのDAISOで
-キャンドル-を買うことにした。
「2と1と5と9と0のキャンドルで550円です。」
店員の声が俺の耳に渡る。接客もいい。DAISOってすげーな。
さてとー。ケーキ作りますかー。
「彼女がいないからなんか虚しい。」
うーん。だろうな。
少し-仕事-を休ませるか。
でも仕事は休ませられない。だから無理矢理休ませることにした。
バサッ
「不審者だー!対処せよ!」
こんな対策小指だけで十分。-会社-をささっと制圧。
「ひぇ…どうかご勘弁を…」
「さぁ、帰るぞ。」
バサッ
即家に帰った俺はケーキを作ることにした。そして、俺は彼女に全てのケーキをあげた。そして、俺-は-33歳の誕生日を迎えた。
解説
彼女は12歳の奴隷。仕事とは学校のこと。意外と彼は優しい。学校から奴隷を奪って、ようやく気付いた。
「奴隷のせいで生活が壊れる…!?」
そうして奴隷が要らないと思った彼は毒入りのケーキを渡し自分だけが誕生日を迎えたのだった。