「どれがいいと思う?」
「普段こんなオシャレなとこ来ないんでよくわかんないですけど、、」
「いいからいいから!」
「じゃあ、これとか。似合いそうですし」
色とりどりのものが並んだ雑貨屋で、慣れない雰囲気にそわそわしている君が選んでくれたキャンドル。
自分の好みとかじゃなくて、当たり前のように似合うかどうかで選んでくれたのが嬉しくて嬉しくて。
ゆらめく炎を見つめているうちに諦めようと決心した心が揺らいでいく。
せめてこのキャンドルが消えて無くなるまでは想い続けていてもいいかな。
〈キャンドル〉
11/19/2023, 11:36:40 AM