カレンダー』の作文集

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カレンダー』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

9/12/2023, 8:47:45 AM

今日のお題 カレンダー

世の中便利。リビングに貼ってあった大判のカレンダーは消え、スマホのカレンダーソフトで予定はつける。

だけど予定は未定。

すっぽかして謝り倒したり、納品日を心待ちにしてカレンダーを眺めていたのに、気がつくと過ぎていて…

俺にはカレンダーは気休め。
あると便利だけど、肝心な時は忘れてしまう。
リマインダーなんて便利な機能があるけれど、そもそもメールの確認さえ怠る俺。

一番役に立っていたのは、年末にもらった大判のカレンダー。マジックで殴り書きしても嫌がおうにも目についていた。


さてアンインストールして、大判カレンダーの復活だ

9/12/2023, 8:36:02 AM

月めくりカレンダーを作っている方々。
月に6週分のスペースを確保して下さい。
ほとんどの人は何のこっちゃとお思いでしょう。
でも23、24、30、31日が誕生日の人は
気づいてくれたかもしれません。

もちろんこの日に生まれても別にいいじゃんと
思ってる人が大半だと思います。
が、敢えて言わせて下さい。

1日が始まる曜日次第で、これらの日にちが
同居を余儀なくされていることを。

2月は29日までなので問題ないですが
30日ある月は1日が土曜始まりだと、23と30日が同居を。
31日ある月は1日が土曜始まりだと、23と24が30と31日と
1日が金曜始まりからでも、24と31日が同居をするのです。

もちろんそれで何が困るでもありません。
ただ、カレンダー上で自分の誕生日が肩身の狭い思いをしてる
気がしてならんのです。
それと特にうちのカレンダーは日付下にあるメモ書きの空欄に
30日、31日を詰め込んで、その日は空欄無し状態です。
23、24、30、31日にだってメモ書きに誕生日等の記述を
させてほしいのです。

月めくりカレンダーを作っている方々。
年末24と31日が同居します。
来年は間に合いませんので再来年は月6週分のスペースを
検討してみて下さい。

9/12/2023, 8:06:29 AM

月末に今月のカレンダーを破くのはオレの仕事。
とは言っても、オレがタイミングよく家にいるときだけだけど。

「あれ?」
「どうした?」

二人暮らしのマンションだけれど、オレがいる時間はそんなに多くない。
一年の大半を海外で過ごしているから。
それでも二人暮らしを選んだのは、この人と生きていくっていう証明が欲しかったから。
おかえりとただいまが常に存在する安穏に息を吐きたいから。

「この日何かありましたっけ」

指差した先、並んだ数字の半ばに、一つくるりと赤いペンで丸が書かれている。
何かあったっけ。
首をひねって考えてみても、何も思い出せない。
この雑な丸は間違いなくオレが書いたものなんだけど、書いた理由がさっぱりで。

「誕生日だけど」
「えっ」

呆れたような声がキッチンから聞こえて、ぐりんと振り返るオレ。
あなたは食べ納めの冷やし中華を具材を作りながら笑っている。 

「たん、じょーび」
「そ。カレンダー買い替えた時、二人の誕生日に記しつけるって騒いだじゃん」

そういえばそんなこともあった気がする。
誕生日。
誕生日だ。
オレの大切な人の。
謎が解けた喜びと、過去を振り返ってみても何もしていないことの絶望感。
こんなふうに誰かに何かをしてあげたいと思ったことも、忘れていた事実に膝を折りたくなる気持ちも、全部この人が教えてくれた。閑話休題。

「その日海外だったしなー」

ケラケラと、何も気にしていないような笑い声。
けど知ってる。
オレの誕生日は、オレの大好きなものだらけの食事を作ってお祝いしてくれたこと。
オレはそれが嬉しくて、お礼がしたくて。

「来年」
「……え?」
「来年はお祝いさせてください、絶対」
「…………来年も、一緒にいてくれんの?」
「っ当たり前でしょ!」

びっくりしたような、呆然としたような、そんな顔。
聞こえてきた言葉に反射で返して、ぎゅっと手を掴んだ。
にぎにぎと、包み込んだ手のひらをなぞってもんで、指先にキスした。

「……なっ」
「来年も、この先も、カレンダー新しくしたら書くし、今度こそ忘れないから。オレができる精一杯でお祝いします」
「あ、そお」

真っ赤になった顔を逸らしたら、真っ赤になった耳が丸見えた。
耳に顔を寄せたらもっと赤く染まりそう。

「おまえはそんな気持ちなかったんだろうけど、ちゃんとプレゼントもらってるよ」
「んん?そー、なんですか?」
「そうなんだよ」

何かあげたっけ。
この日は確か海外で試合の最中。
いや、最終日の表彰式だったかな。

「…………あ」

その日オレは一位をとって優勝して。
この人はスポーツトレーナーとしてオレが所属してるチームに入っていて。
自分のことみたいに喜ぶ笑顔を、今更思い出した。

オレ、あなたを喜ばせられてました?


お題「カレンダー」

9/12/2023, 8:05:33 AM

▼ カレンダー

日付すら左程気にしないタチではあるが、季節の変わり目くらいには気付く

気温や街の外観の変化、空気
肌寒さを感じる季節になると、妹がキッチンに籠る
『出来上がるまで見ちゃだめっ』
どんなものでも気持ちがこもっているのが嬉しくて、つい顔を綻ばせてしまう

それも、今年はない

端末のカレンダーを見て、思い出に浸っていると。
背後から軽快な電子音。
ドアホンに映るのは見知った顔。
呆気に取られている間に、反応がないのを不審に思ったのか何度も鳴らされる。
慌てて解錠をして玄関へ向かった。

「テメェッ、何べん鳴らすんだ!つか、何しに」
「誕生日、」
「あ?」
「おめでとう、×××」

ビニール袋一杯に入っている缶ビールを渡されて、ぐっと息を呑む。
いくらなんでもここで追い返す程無情ではない。
渋々中へ通して、何となく、警戒をしながらキッチンへ入る。

「相変わらず殺風景だな。空間が勿体ねぇっつーか」
「ケチつけてんじゃねぇ。酒だけか、コレ」
仕方なく肴を用意して、ふともてなしてる自分に気付く。

(違う。絆されてる訳じゃねぇ。好意なんだ仕方ねぇ、仕方、)

意識を飛ばしていたせいか背後に気配を感じるのが遅れて、反射的に睨み付けた。

「カレンダーに丸付けて、今日を待ってた」
(何の為に)
答えは声にならなかった。

9/12/2023, 7:38:44 AM

カレンダー

カレンダーの印を今日も書き朝が始まる。
あと何日待てば君に会えるのだろう。
24時間中君のことを考えて仕事して、家事をして。
なのにいくらたっても君に会えない。
だって、君はもうこの世にはいないもんね。
あと2日。やっと会えるよ。

2日後は君の命日
お参りに行くからね。待っててね。

9/12/2023, 7:38:03 AM

織姫と彦星は年に一度の七夕の逢瀬を心待ちにしているが、雨になるとカササギの橋はかからないと聞く。
だが、幼い頃から七月七日は雨の日だった。

それもそのはず、七月七日は梅雨も明けたか明けぬか分からぬ季節。こんな日にこんな行事を設けるなんて昔の人は馬鹿なのかと思った。
お陰で織姫と彦星は年に一度どころか、十年に数度しか会えぬ有様である。

恋人との逢瀬が年に一度、それだけでもつらいのに。

この二人を思うと胸が痛くてたまらない。
自分が恋を知り、その幸せを知ってからはひとしおだった。

「ねぇ、あなた。酷い話だと思わない?」
「優香は多感だねぇ」
「むー。私が欲しいのはそうじゃない」

ごめんごめんと笑いながら謝る彼が、教えてくれた。

「七夕が雨ばかりなのは新暦になったからなんだよ」

言われて、気づく。そういえば昔は太陰暦を使っていたんだっけ。習ったことはあったが、それとこれとを結びつけたことは無かった。

「じゃあ、旧暦の七夕はいつ頃だったの?」
「大体1ヶ月先だから、8月くらいじゃない」

ってことは梅雨も明けて夏真っ盛りじゃない。

「織姫と彦星も昔は結構会えてたわけね」
「今でも陰暦で七夕を祝う地域もあるけどね」
「え、そうなの?」

知らなかった。
勝手に昔の人を馬鹿にしていたけれど、私が知らなかっただけだなんて。
話し出した彼は饒舌だ。知識をひけらかしたい顔をしている。

「七夕の頃の月って分かる?」
「月?」

あんまり考えたことがない。七夕に月の絵なんて書いてあったっけ。

「三日月?」
「違う。上弦の月」

陰暦の七日は大体上弦でしょって。
言われてみればその通りだが、馴染みのない陰暦の話についていけない。

「詳しいね、すごいすごい」

話題に飽きてきた私は適当に褒めて、そしたら彼が嬉しそうに笑った。
頭がいいんだか悪いんだか、そういうところが可愛くて好きだ。

「ねぇ」
「なに?」
「あなたは雨でも迎えに来てね」

9/12/2023, 7:32:05 AM

明日は付き合って3年10か月の記念日
そして明後日は振られて4か月記念日
カレンダーを見るたび、楽しかった思い出と、苦しい思い出がたくさんあふれてくる笑

9/12/2023, 7:30:08 AM

君が買ってきた日めくりカレンダー。
今日は9/12で、カレンダーは7/27。
めくれるのは買ってきた者の特権だ!とか言ってたのに、熱心にめくってたのは最初の一週間だけだったな。
途中からめくるのは俺の役割になった。

俺がめくらなくなって48日経った。
君がいなくなって明日で49日になる。
俺はそのことを、まだ受け入れられないでいる。

9/12/2023, 7:24:58 AM

カレンダー

 1日、2日、3日。日が過ぎていく度にバツがつけられていく。しかしそれは、自分を追い詰めていくための印では無い。
 待ち遠しい日までの、カウントダウンだ。あと数日経てば、君に会える。
 君とは、家までがすごく遠くて、簡単に行ける距離では無い。学校の教室で会うあの瞬間だけが僕にとっての楽しみだった。
 だがお互い学校を卒業し、各々の道へ進み始め、会うことが難しくなった。
 たまに電話で話したりすることはあるが……電話越しから聞こえる声と直接聞く声は、全然違くて。
 余計、会いたくなる気持ちが加速するだけだった。
 この日なら空いてる。そう言われて僕もスマホのスケジュール機能を開く。その時の空白ほど、喜ばしいものはなかった。
 それから、その日のためにたくさんのことを決めた。待ち合わせ場所、時間、どこへ行くか、何をするか。
 電話越しから聞こえる楽しそうな声。僕も思わず綻んでしまう。
 会えるまで1ヶ月。2週間。1週間。3日前。
 その日までの日付を見るために、何回ペンでばつをつけただろう。
 でも、あと少し。僕はあと何個か隣にある数字の配列を指で少し撫でた。
 途端、スマホから着信音が聞こえる。
 この時間帯にかけてくるのは、君だけだ。窓の外を除けば、もう空が赤く染まり初めて来ていた。
 僕は、そっと電話をとる。いつものように「もしもし」と話し始める。
 あと少しだね、可愛い服着ていくね。楽しみだね。優しくて、でも幼さも混じった声がスピーカーから流れてくる。
 僕も、同じ気持ちだ。そうだねと頷く。そこから、他愛もない話を続けた。
 やがて、話を切り上げるとなった時、彼女は言った。
 「遊ぶの終わったら、楽しかったこと共有しようね。」
 僕はハッとした。今まで遊ぶ当日だけを楽しみにしていたが、終わったあとのことを、考えてなかった。
 僕は、待ち遠しい数字の右隣りの数字も見る。
 そうか、この日から楽しかったことを共有できる。今までのことも、これからの事も。
 そうだね、僕は噛み締めるようにそう告げた。
 待ち遠しい日まであと2日。新しい幸せを共有できるまであと3日。
 また、新しい楽しみが、しかも2日連続で来る。

9/12/2023, 6:58:20 AM

だいぶ面倒くさくなってるから早く書かないとな。
枠だけ置いとく。書けたら編集する。

9/12/2023, 6:56:12 AM

今月は祝日は何日あるのかな、とか。
 給料日まであと何日あるのかな、とか。
 そんな理由でしかじっと見ないカレンダーを、今月はちょっと違う気持ちで眺めている。

 赤い丸に囲われたその特別な日に、僕は一世一代の告白をする。
 何にも勝るその日が、早く来て欲しいような、来て欲しくないような。
 そんな曖昧さを抱えながら日にちを数える僕の手のひらには、指輪の入った小さな箱が開けられるのを今か今かと待っている。



【カレンダー】

9/12/2023, 6:43:18 AM

『カレンダー』

テーマが私の日記帳の時に書いた通り、私はものぐさで日記帳は3日と続かずにかけた試しがない。それと同じで、カレンダーも基本的に真っ白である。

書くほどの予定がない訳では無い。有難いことに、私を遊びに誘ってくれる人は割と沢山いる。その大半を金欠で断わざるをえない現状が申し訳ないけども。

カレンダーが真っ白な理由、それはやはり私がものぐさなところにある。
予定がたってもどこかにメモするという習慣が無いし、面倒くさいのだ。それでいながら約束を忘れることはしょっちゅうなのだから、もういい加減予定がたったらカレンダーを埋める習慣をつけねばならない。

今日からやろう(やるとは言ってない)

9/12/2023, 6:33:41 AM

カレンダーをめくる時、少し寂しくなるのは私だけでしょうか

9/12/2023, 6:08:37 AM

大丈夫だよ


        止まってはいない
        確実に進んでいる
        同じように見えて
        昨日とは違うんだ
        過去に囚われない
        足枷は必要ないよ
        一歩一歩ゆっくり
        変化をしてるキミ
        軽やかに行こうよ
        美しい地球は周る
        ボク達も巡る巡る
        地球で生きている


           
            2023.9.12

9/12/2023, 6:02:08 AM

「カレンダー」

1日過ぎるたびに胸が苦しくなる。
1日過ぎるたびに一人になっていく。
1日過ぎるたびに私の死の日が近くなる…。

9/12/2023, 5:59:48 AM

めんどくさがりやなので、日めくりカレンダーをめくらずにいたら気づいたら一年がすぎていた。スボラすぎる自分に苦笑しつつ、日めくりカレンダーを確認したら年号が昭和であった。スボラすぎるだろ自分……

9/12/2023, 5:56:32 AM

カレンダー1

朝起きて一番最初にカレンダーを見る、約束の日まであとxx日。


毎朝カレンダーを見る度に楽しみで楽しみで気持ちが高揚する。


「早く会いたいな......」



カレンダー2

寝るのが怖い......カレンダーはカウントダウンを始めてる......

この生活が終わるのが怖い、今がこれまでの人生で1番幸せな瞬間だ、だけどこの幸せは長くは続かない。
カレンダーを見る度にこの幸せを噛み締めている。

「あぁ......この生活がずっと続けばいいのに___」


終わりまであともう少し___

9/12/2023, 5:39:13 AM

1枚、また1枚、
僕が遠くに行ってからも、時間は過ぎ、カレンダーは捲られる
存在が遠のく、時間という距離が、どんどん離れていく
それでも、君が走り続けていくのなら
時間の止まったこの世界で、僕はいつまでも見守り続ける

(カレンダー)

9/12/2023, 5:27:25 AM

カレンダー

生まれおちた日から

もう何枚ものカレンダーをめくっている

覚えていることも

忘れていることも

たくさんあるけれど

明日のカレンダーをめくるまで

今日をどう生きるかだ

9/12/2023, 4:56:17 AM

「ひとつのお題に対して、本採用ネタひとつ、没ネタ複数出るとするじゃん。その没ネタが、数日先数ヶ月先の別のお題で使えるかもしれねぇから、没ネタだろうとメモ帳アプリに全文保存しといてるわ」
書く習慣のアプリ入れてから、もう195日だとさ。1年の半分とっくに過ぎたのな。ポツリ言う某所在住物書きは、記念日アプリ内のカレンダーを見詰めながら、そこそこに感慨深そうであった。
「前回投稿分なんて、完全にそれよ。元々『裏返し』の没ネタだったんだが、『喪失感』のお題用に加筆修正して、昨日投稿したワケ」

「胸の鼓動」と「胸の高鳴り」とか、「澄んだ瞳」と「安らかな瞳」とか、類似のお題が結構多いから、たまに便利よな。物書きは補足し、最後にまたポツリ。
「特に空ネタ雨ネタ星ネタあたり、類似が再度出やすい、気がするでも、しないでも……」

――――――

職場の先輩が、避難先の宇曽野主任の家から先輩自身のアパートに戻ってきたらしいから、行ってきた。

「職場の方には、来週から復帰する予定だ」
たった1週間程度しか会ってないのに、すごく久しぶりな気がする。
「それまでは、まだまだリモートワークだな」
先輩が、先輩の親友の家に避難したのが8月の最後だったから、カレンダーとか8月のままなのかな、
とか気になって、部屋中見渡したけど、
よくよく考えてみたら、先輩の部屋には、「無駄な物がバチクソ少ない」。スマホで事足りるカレンダーなんて、あるワケがない。
無くても生活に困らない物なんて、先輩がいっつも「ほうじ茶製造器」って呼んでる茶香炉と、私が8月5日頃にあげた、屋外への騒音対策として部屋の中に吊ってる、白と青と紫の花の風鈴くらい。

「で、今日のご用件は?昼飯のご相伴か?」
今日明日にでも、部屋を引き払って夜逃げしようと思えば逃げられる。
それが、家具の極端に少ない、先輩の部屋だ。

「先輩に、ドチャクソ良いニュースがあって」
「『良いニュース』?」
「加元さんが出禁になった」

「できん?」

「先輩が宇曽野主任の家に避難して、リモートワークに入ってから、何度か来てたの。『附子山さんに取り次いで』って」
『加元さんが出禁』。
私の持ってきた情報に、先輩は目を丸くした。
「あれからまた来たのか?」
「朝晩って、1日に2回来たこともあったよ」
「はぁ……」
加元さんっていうのは、8年前、先輩の心をズッタズタのボッコボコに壊した人だ。
「ウチに『附子山は』、ホントに、居ないじゃん。なのに何度も『附子山は、居まぁす』って言うじゃん。居ない人に会わせろ会わせろって来るから、業務に支障が出るじゃん」
昔「附子山」だった先輩は、「藤森」に名字を変えて、8年間ずっとこの人から逃げ続けてきたけど、最近職場がバレちゃったのだ。

途端に加元さんが来店マラソンを始めた。
居もしない「附子山さん」とヨリを戻したくて。
あるいは、自分の目の前から勝手に消えた「附子山さん」に何か制裁がしたくて。
執念執着強い人って怖い(こわい)

「で、あんまり1週間のうちに何度も業務が妨害されるから、『本当にすいませんけど、もう来ないでください』ってハナシになっちゃった」

「そうか」

そんなに何度も、何度も来ていたんだな。
ぽつり言う先輩の顔は、加元さんがもうウチに来ないって情報に、あんまり喜んでないみたいだった。
目を細めて、視線を下げて、口をかたく結んでる。
「……情報ありがとう。近いうちに、久々に何か食いにでも行くか」
予定確認のために、スマホのカレンダーを呼び出す先輩は、「加元さんの脅威が1個消えた」ってお祝いのランチかディナーより、その先の先の先を、頭の片隅で考え続けてるみたいだった。

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