『カレンダー』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今日も、
朝からカーテンの間から差し込む光で目が覚めた。
少し気だるい体を起こして
毎日の日課が始まる。
洗顔、歯磨きの後、
体をほぐす簡単なストレッチを10分くらい、
仕事がお休みの日も
変わらずのルーティーン
ご飯とお味噌汁は必須。
これがあると無いとで一日がずいぶん変わる。
毎日が同じ過ぎて、時々お休みの日を忘れて仕事に向かうこともしばしば、
あ、
今日は何日だっけ?
そこで初めてカレンダーを見る
普段あまりカレンダーを見ない。
月が変わっているのに、
捲らない事も、
でも、無いと困る。
そっか、
今月はもうすぐ、
母の一周忌だ。
早いな。
カレンダーにはちゃんと
記してあるのに、
普段は気にしない。
改めて、
今年の出来事を振り返る。
いろいろあったな、
ショッピングに行くと
もう、来年のカレンダーや手帳が売ってる。
来年はどんな事があるかな?
少しの期待を
少しのワクワクで、
少しの未来を考える。
来年のカレンダーと手帳は
どんなデザインのものにしようかなぁ
楽しい、
未来が書き込めるカレンダーを、
選んでみよう。
とうとう何も書きこまれなくなったカレンダーは真っ白だった。かわいらしいキャラクターと花の絵柄だけが枠の外を彩っているだけで、中身は空っぽだ。
もうみているのも嫌で絵柄を伏せて机の端に追いやった。それすら今の自分の姿に重なってみえて、情けなさやら不甲斐なさやらが沸々と湧いてきてしかたない。
「どうしてこうなったんだろ」
【題:カレンダー】
カレンダーを最近見ていない
見たところでって感じ
カレンダーに何を書けば良いのか僕にはよくわからない
これと言って予定もないし?
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✉送信メール✉
⏱2008/3/4 23:41
from 僕
sub 暇すぎる
ひとりも好きだけどさ
なんかさみしいな〜
ーーーENDーーー
大芸術家
僕は美術の授業が本当に嫌いだった。
美術の先生はおばさん。いかにも画家って感じの人じゃなくて、普通に近所に住んでいそうな何考えてるかよく分からない感じのおばさん。でも、先生、僕の作品を一つだって評価してくれないんだ。美術部のヤツらばかり贔屓しやがる。
別に芸術が嫌いなわけじゃないぜ。それなりに好きな画家もいたし、気に入った絵や彫刻もあった。だけどさ、美術の先生は『お題』ばかりだして技法だの何だのと言って作品を評価するんだ。描きたくないもの、作りたくないものばかりやらせるんだから、そりゃあ嫌にもなるだろ。
でさ、ある時先生が『お題は無し』と決めて、自由な絵を描いてくるよう課題を出したんだ。これだよ、これ。やっぱ芸術は自由じゃなきゃだよな。僕はかなりやる気になったよ。みんなきっと凄い絵を描いてくるに違いない。特に美術部の連中、アイツらそうとうやる気になってたな。
提出の期限は一週間後だ。それだけありゃ十分。僕はもうどんな絵を描くか決めていたんだ。
描くのは、桜の絵。近所に、それはもう見事な桜の木があったんだよ。僕は画材を持って、画用紙にその桜を迫力ある絵に仕上げていった。丸一日かけてその絵は完成した。
一週間後、絵を先生に見せるときがやってきた。美術部のヤツらもかなり凄い絵を描いてきてたけど、僕は怯まなかった。それくらい自信があったのさ。
僕は、先生に提出した。
“さあ、どうだい先生。この桜吹雪の雄大な絵は。僕がその気になりゃあこれくらいの絵を描けるんだ”
僕は心の中で勝ち誇ったように叫んだ。
「あの、なんと言うか…うん、そうね。正直に言うと気持ち悪い…かな。」
「は?」
「ごめんなさい。これは、何を…描いた絵なの? その、この蛆虫みたいなのが腐った、その…死体? みたいなのに群がっているのが気持ち悪くって」
「………」
「ちなみに、これのタイトルは?」
「…『桜吹雪』」
「え?」
「あっはははは! 桜吹雪のような腐乱死体に群がる蛆虫ですよこれは!! いやあそんなに気持ち悪かったかあ。そうですか、そうですか」
僕は目の前のババアから絵を奪い取るなり、ビリビリに引き裂いてやると床に叩きつけて踏みにじってやった。教室が静まりかえり、僕はババアを睨み付けるとズカズカと教室を出て行く。
「あれ、お前もサボり?」
廊下に男友達のジョンがいた。こいつはよく授業をサボる不良生徒だ。
「ああ、そんなところだな」
「じゃあさ、今から映画でも観に行かね?」
「そうだな。行こう。僕がおごってやるよ」
「マジ? お前今日やけに気前がいいじゃん! 愛してるぜぇ兄弟!!」
僕はジョンと肩を組むと学校を後にした。
「タバコ持ってるか?」
ジョンみたいな不良ならタバコくらい持っているだろう。
「あるけど、お前吸ったことないだろ」
「いいからよこせ」
「どうだい、うまいもんだろ?」
僕は肺に勢いよく煙を取り込んで、むせた。
カレンダーって裏が一番いいよね
丁度いいサイズに切って
メモにしてもいいし、自由に絵を描いてもいい
表だけでなく裏も使えるカレンダーが
実は結構好き
#13
日付を気にしない生活を送るようになって久しい。時たま壁に掛けられたカレンダーを見ると、いつも同じ言葉がでる。
「今月ももう、こんなに日が過ぎてしまったのか」
今の私には、ひと月のあいだに一つか二つしか予定がない。一年前は違った。毎日が時間との勝負で、一日の中でどれだけの要望に応えられるかが重要で、カレンダーを見てはスケジュールを調整し、自分と人をどう動かすかに躍起になっていた。休日は寝るためだけに存在し、それを害されると非常に不愉快だった。
あの頃に比べると自由な時間がたんまりと持てるようになった。本を読み、気になった記事をタイプし、冒険心の欠片もない料理を作って、笑う為と泣く為に映画を見る。服装もだらしない。何年も前に買ったTシャツと短パンがあればそれでいい。まずいとは思いつつも、宅配便やご近所の訪問者にもこの格好で出てしまう。もっとまずい事を書くと、風呂に入るのも、髪に櫛をとおすのさえ、気分次第と言った具合だ。
しかし時が過ぎるのは以前よりずっと早くなった。何故だろう。ハリのない日々を送っているから? 実は一分一秒が充実しているから?
どちらも正解な気がするが、間違いないのは今、とても幸福だと言うことだ。
つまり、話をお題に戻すと、こと私の人生において予定なんてものは無いに限る。
生まれた姿そのままの、数字やら日干支やら六曜やらが書かれただけの、白いカレンダーが好ましい。
カレンダーの存在意義は、世間から乖離しすぎないよう、最低限の時の流れを知らせてくれる程度で良いのだ。
▼カレンダー
『カレンダー』
ひとつだけ書かれた予定。
今日は恋人との1年記念日であった。
昼過ぎに起きて、スマホを確認する。
”今日荷物取りに行くけどいい?”
今回こそ2人でお祝いをしようと思ってとった有休は、元恋人が完全に出ていく日になった。
まだ日が残っているカレンダーを破り捨てる。
未練はないんだと悟られないように。
カレンダー
来年のカレンダーをまだ買っていない。
いつも捲り忘れて、ヘルパーさんに声を掛けられてやっと気づくくらいだし買わなくても困らない。
でも、今回は買いたいと思う。
ブロック型の万年カレンダーを机に乗せたい。
この目標があれば、机を片付けられそうだと思うから。
いつでも見渡せるスペースに置こうとすれば、上にどかどか物を置いた机では為せない。
スッキリと物が少ない机になったときに、今年最後の買い物にする。
ブロックなら捲り忘れても困らない。
その日その時間を実感したいとき、ころんと向きを変える。
夜、書く瞑想をするときにでもいいのだ。
そんな生活がしたい。
どれだけ、カレンダーをめくっても
月日を超えても
『奇跡』は、起きない。
行きたい場所があるなら
計画を。
成し遂げたい事があるなら
夢を。
目の前に、困難があるなら
壊す支度を。
そう、自分の中のカレンダーに
大きく書いてしまえばいい。
小さなマスに、小さな文字で
日々の予定を詰め込んで
苦しいのなら。
前向きと後ろ向きの日々が
辛いのなら。
これ以上ないくらい、大きく大きく
書いてしまおう。自分だけのカレンダーに。
【お題:カレンダー】
#76 カレンダー
今なら泣いても誰にも見つからないかな、なんて衝動に身を任せたのが良くなかったわね。
止め方が分からなくなったし、
泣きすぎたみたいで頭まで痛い。
…あと何日で解放されるかしら。
あの方が手を尽くしてくださるから、きっと時間がかかるわね。
あそこでは弱音なんか吐いたら、つけ入れられてしまうから、つい今でも強がりを言ってしまう。
踊りたい。踊りたい。
もし何度時を戻せたとしても、私は同じ選択をするしかないけれど。
満たせないと分かっている欲なんて、
本当に苦痛でしかない。
でも、もうすぐあの子の誕生日だもの。
お祝いしたいわ。それまでは生きなくちゃ。
置いて逝くのが辛い。でも一番辛いのは、これからも生きるあの子だから。
それに私がいなくなったら、
足の壊れた踊り子を未だ愛してくださるあの方の心に誰が添えるというの?
一日でも永く二人に伝えたい。
愛してる。踊り子でなくなった今だから、素直に伝えられるの。愛してる。
…瞼が腫れぼったい。
朝までに良くなるかしら?
はあ、目は冴えるばかりね。
あと何回、長い夜を過ごしたら…
---
王の寵愛を妬んだ妃からの嫌がらせで、
足を壊されてしまった踊り子。
全てを受容できるまでの葛藤の夜。
泣くと涙と一緒にストレスが流れていくそうですね。
私にとっては、一人になれるタイミングが少ないし、
よし今なら!なんて都合よく泣けないので難しい。
それよりも、言葉にして書く方が好みです。
「なりたいもの」
もしも何かになれるなら
私は大きなクジラになりたい
大海原を悠々と巡り
慈愛に満ちた瞳で世界を見渡す
富や名声
地位や名誉
混沌とした争い
それら全てをかなぐり捨てて
ただ種のために存在し
ただ種のために滅びゆく
母なる海へと還りたいのだ
「お…はよ~…う!」
我が家の居間には、村のイベント予定なんかを書き込む大きめカレンダーの下に、1日ごとに破る1日カレンダーが掛けてあります。
その1日カレンダーを、今にも破りますよ、という姿勢で姉さんが構えておりまして。
口の端にタバコの如くココア○ガレットを咥え、切り取り線を睨み付け、
「へばらっっっ!!」
ビリっ。
…失敗しました。
「テイちゃぁぁぁぁぁぁん」
弟(兄)に泣き付く姉。
姉さんをよしよしするテイちゃん。
「姉さん…この上の所を押さえて、斜め上にビっと破った方が良いんじゃない?」
「にゃるほど!!」
このやり取り、毎週やってる。
咥えていたタバコ風菓子を、テイちゃんの口に移すと…※ちょっと持ってて後で口移しするから♡…という姉さん独特のノリです。
再び1日カレンダーに手を掛け、構える姉さん、
「へばらっっっ!!!」
ビリっ。
…失敗しました。
口移し予定の菓子を咥えたまま正座しているテイちゃんの太股に、顔を突っ込み、うつ伏せの直立姿勢で落ち込む姉さん。
よしよしするテイちゃん。
「ドンマイ…」
励ますオレ。
我が家の1日カレンダーでは、
今日はクリスマスです。
カレンダー。昔は壁掛けのカレンダーをよく見かけた気がする。今はスマホのカレンダーくらいしか見ないな。
カレンダーってどっかで無料で配ってるイメージがある。カレンダーとうちわは金を出して買うという発想が存在しない。無料で貰えるなら貰うけどないならないでいい。そんな存在。
でも今はどこもコストカットで無料でなにかを配るってしなくなったからカレンダーもうちわもすっかり見なくなった。まぁ無料だから貰うけど邪魔だから後で捨てるって人が多そうだもんな。捨てられるなら配りたくないよな。
カレンダーというと俺は買ったことないけどキャラクター物があるな。カレンダーって月が変わったらめくって捨てるけどキャラクター物の場合どうするんだろ。それとも普段使いはしないであくまでグッズとして保管するのかね。
どうも最近喉に違和感がある。そのせいでやたらと喉が渇く。痛みはないけど喉が渇くしなんだか圧迫感があるしで不快感がすごい。
これなんだろうな。最近甘いものばかり食べてるから糖尿病かな。糖尿病怖い。病院行かなきゃなんだけどめんどくさいんだよな。
喉もそうだけどそれ以外も検診とかしたいし歯医者行かないとだしと病院に関する悩みを常に抱いている。だけどめんどくさいのでずっと行っていない。行かないといけないのはわかっているのだけど。
お題
『 カレンダー 』
この日のために頑張ってきた
塾へ行った日には2重丸を
家で何時間も勉強した日には丸をつけた
この1年のカレンダーにはたくさんの2重丸と丸が書いてあった
これも全部自分の努力の証だ
「 よし…! 」
私は両手を握りしめた。
そして制服を着て行ってきます
その声を家族と今までの資料やノートへとふりかけて
私は試験会場に向かった
カレンダー
東京に就職で、出て行った一人娘の春奈。
久しぶりに電話がきたと思ったら、「お母さん、何も聞かないでね…私今お腹に赤ちゃんがいて妊娠5ヶ月に入ったところ。びっくりさせてごめんね。
一人で産むって決めたの。お母さんには迷惑かけないから。」
娘の声は、どこか不安でそれでいて嬉しそうだった。
あの子が悩んで決めたこと。
私もそっと見守ろうとおもった。
カレンダーを見たら5月3日だった。10月のカレンダーに、春奈、予定日と書いた。
明日から、近所の神社にお参りにいこう。
新しい命と娘のために。
「今月忙しいなぁ…」
カレンダーを睨みつけ、思わずひとりごと。
こことここは時間あるけど、君の方は時間ない。LINEに送られてくる予定表をカレンダの方にリンク付けてるから君の予定もバッチリだ!
「…て、こうやって落ち込むこともあるわけです」
お互い仕事が忙しいのは良いこと、本当に良いこと。それはわかってる。そしてそれはそれ、これはこれ、ということも。
「早く会いたいなぁ…」
カレンダーをうっかり指でなぞったら来月の予定になっちゃった。来月も実はびっしりなんですよ。
君の予定と僕の予定がいい感じに絡み合い、網目の隙間をなんとか探そう。そうして日々は過ぎていく幸福。
▼カレンダー
私は机の上に置かれたカレンダーを見つめた。
そこには、黒いインクで書かれた数々の数字が並び、
私の目を引いた。
その中でも特に、14日という数字が目についた。
あと2日で、
私たちはあの場所に行くことになっていた。
緊張と期待が入り混じった感情が、
私の心を支配していた。
私たちは、これまでに何度も同じ場所を訪れてきた。
それでも、毎回その場所に足を踏み入れるたびに、
私たちは新たな発見をし、
感動を味わうことができる。
そして今回も、私たちはその場所で
何かを得ることができるのだろうか。
それとも、何かを失ってしまうのだろうか。
私はカレンダーを手に取り、その14日に線を引いた。
あと2日。私たちはその場所に向かうために、
全ての準備を整えなければならない。
その場所で何を得ることができるのか、
私たちはそれを探し求めている。
そして、その場所で何かを失うことになっても、
私たちはそれを受け入れ、
次のステップに進むことができるだろう。
14日。私たちはその場所に向かう。
私たちは、新たな発見と感動を求め、
何かを得るために行く。
そして、何かを失う可能性があることを知りつつも、
私たちは進む。
カレンダーを見上げ、私は深呼吸をした。
あと2日。
私たちは、その場所で何を得ることができるのだろう。
─────『カレンダー』
今日は彼とデートする日…だった。
私が昨日から風邪で高熱出して、中止になった。
私が風邪引かなければ…。
もっと、体調に気をつけていれば…。
彼に迷惑かけちゃった…。
そんな思いが、頭の中を埋め尽くす。
思わず涙が滲み出る。
すると、彼からLINEがきた。
『今日のデートは中止だけど、来週行こうな!今は、体調治す事を優先して!』
早く治して、来週のデート行く!
来週のカレンダーに、また一つ新しい予定が出来た。
#カレンダー
#24
カレンダー
八月が終わってリビングのカレンダーをめくると、あなたはその日を指差した。
「この日は何の日?」
もちろん知ってるよ。私は笑って尋ねる。
「花マルつけちゃう?」
「つけちゃう!」
カレンダーのその日はマジックの大きな花マルで飾られた。
あなたはまだ知らなくていいかな。
遠い国でとても悲しいことがあったということを。あの日崩れ落ちる高層ビルに世界中の人が自分の目を疑っただろう。
でも私にとっては、大切なあなたと出会った日。何でもない普通の暑い日だった。
#24
【カレンダー】
いつの間にやらもう9月月日が経つのを早く感じる。
20歳を超えて凄まじい勢いで歳をとってる気がする。
過去を振り返っても何をやってきたかも思い出せない。
毎日ドキドキしてた少年時代を取り戻したい。