『カレンダー』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
カレンダー
一月が終わると二月の月にカレンダーをめくる。
二月の次は三月。三月の次は四月とめくる、めくる。
気がつけば、十二月。一年は長いようで、短い。
子供の時はすごく長く感じたが、大人になれば早く感じる。
また来年のカレンダーが売り出される。あと何回カレンダーを買えるのだろうか?
『ねぇ、いつ会える?』
何気ないLINEを貴方に送った。
既読マークがなかなか付かなくて、何度もLINEの画面をにらめっこしている。
『今週日曜日なら。』
カレンダーにハートマーク付けて、思わず頬が緩んでニヤけてしまう。
指折り数えて、貴方と会える日を待ちわびているよ。早く貴方に会いたい。早く貴方に会えたら、思い切り抱き締めて離さないで。
明日の授業の予習をしているときにふと机の上にあるカレンダーに目がいった。
赤文字で書かれた“17”という数字にドキリとした。体育祭だ。
──もう少しで彼の学ラン姿が見れる。
楽しみだなぁ
かっこいいだろうなぁ
そんなことを考えながら彼の団だけは絶対に見なくちゃと思った。
しばらく、そのカレンダーを見つめながら。
カレンダー
一瞬が終わった
1分が終わった
1日が終わった
1年が終わった
こうして私の人生は終わってゆく
そして今日もまたカレンダーをめくる
何か新しいことを始めたいとき。
気分を変えたいとき。
可愛いデザインを見つけたとき。
私は手帳を買うけれど、
結局一日だけ予定を書いたきり、
特に書き出す予定もなく。
素敵な手帳に自分の汚い字が浮いて
絶望的に可愛くない。
そうしてほとんど新品のままの手帳をまた増やした。
わかっていたのに。
自分はカレンダーに予定を書かなくとも生きていける、変わり映えのなく中身のない、空っぽのつまらない人間なのだと
確認するために買うかのように。
ごめんね、ごめんね。
ごめんね私。
『カレンダー』
〇月〇日 誕生日
今日は誕生日!
プレゼントもケーキもたっっくさん用意したんだ!
今年も賑やかにお祝いしようね!!
ハッピーバースデー…私、
次はいつ会えるのかな。気になってカレンダーを見た。あと3日後らしい。短いようで長く感じる。好きな人とたまにしか会えないって、つらいんだな。早く空いたいよ。目が覚めたら、きみと会える日にならないかな。待ちきれないよ。
「カレンダー」
ふと、それを見る。
楽しみなこと、嫌なこと。
すべての予定が書いてある。
君との予定は、
何よりも優先したくて、
何よりも楽しみになる。
楽しい日が終わったとき、
同じような日が来ないかな。
もう一度、
書き込む日が待ちきれない。
私がそれを使うのは、
私が充実な生活をするため。
何より、
私が君と過ごすため。
#毎日の小説の題名で長編小説に! #恋愛
#余命1ヶ月25日
だから、私は大切な人は作らない。
しかも、もう死ぬとわかっているなら尚更だ。
失いたくない。だから、関わらない。
その気持ちとは裏腹に私はもう一つの
考えが頭によぎった。
彼なら、大丈夫。それに私も付いてるし。
彼とは、そんなに話したことがないのに、
そんな信用が私にあったらしい。
本当に信じていいのか。
……また、死ぬかも。
私にはもう何も残らない。
『……大丈夫だよ。』
誰!?
そこには、誰もいなかった。
私にはわかった。アレは、“兄”だと。
私はカレンダーをめくった。
今日は、兄の命日。
そっか……信じてみてもいいのかも。
あんなにぐるぐる考えていたのに、
今の私はとてもスッキリしていた。
私はまたカレンダーをめくる。
明日から、学校。少し待ち遠しい…かも。
彼に合うことができたら、声をかけよう。
ピロン!
……誰かからLINEが来たみたい。
私は、あまり知り合いがいない。つまり、陰キャ。
どうせ家族だろう。そう、画面を開いた。
『ッッ!!?』
彼からのLINEだった。
内容は、[今度、遊べない?!]とのことだ。
私は、悩みに悩んだ。
結局、これはチャンスだと思うことにし、
[来週の日曜なら。]
と返した。しばらくすると、
[ありがと!10時に桜木駅で集合ね!]
[まってる!]
と返された。あぁ、早く今週が終わればいいのに。
『〜ッッ!///』
私は、顔を真っ赤にしながら、
スマホのカレンダーのアプリに
予定を書き込んだ。
【カレンダー】#5
カレンダーか。いろんなタイプがあるけれど、私の
部屋にあるのは、卓上カレンダーだ。
毎年100円ショップで、特にイラストの無い、少し細長いものを購入している。
実は、数年前まで、カレンダーは持っていなかった。日付や曜日は、携帯の待受に表示されるし、手帳も持っているからだ。仕事が変わって、シフト制になってから、それを書き込むために買い始めた。(シフト表も職場から渡されてはいるのだが)
携帯の中にもカレンダーはある。使ってはいないけれど、日記帳と同様、便利な時代だなと思う。
月が変わっては1枚めくり、今年もあと残すところ4枚になった。店頭では来年のものが、もう並んでいたのを見たような気がする。早いけれど、もう買っておこうかな。
「カレンダー」
題:カレンダー
カレンダーを見て落ち込むか、
カレンダーを見て嬉しくなるか、
それはあなた次第。
『カレンダー』
11日
慣れない部屋で夏のどんよりとした灰色の空を見上げる。
31日
今日も満点の星空が窓から見える。
19日
台風のようだ。雨がやまない。
27日
ほしがみえない。ほしあかりがきえた。
カレンダー
アプリで見るくらい
軽く予定を考えることはある
その通りにはほとんどしないんだけど
ある程度予定を立てておくと
楽になるよ
仮でいいんだよ
必要になった時に役に立つ
ちょっとした予定の出費の計算と同じ
余分ではあるんだけどね
書くこともそうかもしれない
考えてなくても揃うと形にはなる
探そうとしなくても
あるもので考えてみること
何もないなら何がないか考えれるでしょ
ないのではない形にしてないだけ
仮でいいんで考えてみましょう
やがて形になる
言葉になる
浮かび上がってきて
形にしてしまうことになる
いくらでも予定を変えれるように
形や言葉も変えれると思うよ
カレンダー (9.11)
どこのどいつが破ってんだよ
悪態をつきながら鞄を肩に引っ掛ける。彼がイラついているのは図書室の日めくりカレンダーのことだった。
図書委員しかめくれない、昭和の家にありそうなデカデカと黒い数字が書かれた紙。薄っぺらいそれをぴいっと破るのはさぞかし爽快だろう、そんな出来心で月曜の図書委員になった。もちろん、金土日で3枚めくれるから。
靴のかかとを踏んで、教室を外から眺めながら唇を尖らせる。
それなのに一回も破らせてもらってない。というよりすでに破れている。ほんのちょっとした思いつきだったが叶わないと無性にイラついてきた。
むしゃくしゃしながら図書室の前を通ろうとしてあっと声を上げる。バタバタと駆け寄って窓を開けた。
「おまっ何破ってんだよ!」
びくっと振り返った少女は大きく目を見開いていた。
「今日はまだ金曜だろ!破ってんの土曜じゃん」
はぁ?と言いたげな顔で持っていた紙を捨てている。
「俺月曜担当なの。日めくり破りに学校来てんのに」
必死に言い聞かせると少女はいきなり腹を抱えて笑い出した。
「ごめんごめん、こんなガキっぽい高校生がいるなんて思わなかったわ」
ひぃひぃ涙目で言いながらこっちに歩いてくる。日差しが差し込んで髪がキャラメル色に光っていた。
「来週は残しとくよ、月曜君」
なんだか一気に顔が熱くなって、俺は逃げるように帰ったのだった。
君と出会ってからどれくらい経ったかな?
君に会えるまであと何日かな?って
カレンダーを何回見た事か…
その都度、好きを実感する♡
壁に飾られた、一冊のカレンダー。
予定の欄は何も書かれておらず、元々書かれていた数字だけが記されているだけだった。
その理由は、至って単純。
書く程楽しみな予定がなくて、わざわざ書くこと自体も面倒臭いと感じていたからだ。
それなら別に飾らなくても良いはずなのに。
何故か、飾ったその日からそのカレンダーを外したことが無かった。
本当に、ただ、何となく壁に飾られている状態。
けれど、それが今ではどうだろう。
...今と言うか、あいつと出会ってからは、であるが。
予定欄には様々な文字が書き込まれていて、なんの変哲もなかったカレンダーも数種類の色で塗られていた。
面倒臭いと思っていた記入作業も、今では楽しみの一つとなっている。
予定を書いている時、カレンダーが目に入った時。
あいつと出掛けられる。
あいつと話せる。
あいつと会える。
それが目に見えて分かるだけで、楽しくて、嬉しい気持ちになて、
自然と頬が緩んでしまう。
何となく飾っていた、一冊のカレンダー。
それが今では、あいつとの思い出が書かれた、大切なものになっていた。
カレンダーに俺が予定を書く時、それはあいつと過ごせる時間がまた増えること。
さて、次はどんな予定を書くことになるのだろうか...?♪
#カレンダー
55作目
追記
皆様、お陰様でもっと読みたいの数が500を突破致しました!
本当にありがとうございました!!!
これからもグダグダと書いていきますので、良ければ見ていただけると嬉しいです✨
カレンダー
日が見える
私の生きていた日と
私が生きるかもしれない日が見える
そこに予定を記入する
どんなに普通のことでも予定にする
空白は作らない
何も思い付かなければ
「衣食住!」とでも書く
生きた跡を残す為に
捲られる度
あの数が並ぶ日付が目に止まる。
負の感情が目の前を覆おうが
忘れられぬものである。
【カレンダー】#43
泣いたり 、笑ったり 、怒ったり。
カレンダーに毎日顔を書いてみたとしたら
笑った日が、やっぱり一番多くあって欲しい。
僕のカレンダー
彼女と初デートに行く事になった
カレンダーに大きく印を付けて
その日が来るのを心待ちにしていた
当日、彼女はとても可愛くて
「手、繋いでいい?」と聞いて
初めて僕から手を繋いだ時
「うん」と恥ずかしそうに俯きながらも
力強く握り返してくれた温もりが凄く嬉しかったんだ
時間が止まればいいのに…
私のカレンダー
彼氏と初デートに行く事になった
水族館デートだ
私はカレンダーに大きくハートを書き込み
服装からメイクも考えて心待ちにしていた
当日、彼は凄くかっこよくて見惚れてしまった
「手を繋いでいい?」と聞かれて
「うん」って答えて手を繋ぎ
緊張で大きな手をギュと握り返した事が恥ずかしくて少し俯いてしまった
握られた手を見ると嬉しくて口元が緩む
時間、止まればいいのにな…