#毎日の小説の題名で長編小説に! #恋愛
#余命1ヶ月25日
だから、私は大切な人は作らない。
しかも、もう死ぬとわかっているなら尚更だ。
失いたくない。だから、関わらない。
その気持ちとは裏腹に私はもう一つの
考えが頭によぎった。
彼なら、大丈夫。それに私も付いてるし。
彼とは、そんなに話したことがないのに、
そんな信用が私にあったらしい。
本当に信じていいのか。
……また、死ぬかも。
私にはもう何も残らない。
『……大丈夫だよ。』
誰!?
そこには、誰もいなかった。
私にはわかった。アレは、“兄”だと。
私はカレンダーをめくった。
今日は、兄の命日。
そっか……信じてみてもいいのかも。
あんなにぐるぐる考えていたのに、
今の私はとてもスッキリしていた。
私はまたカレンダーをめくる。
明日から、学校。少し待ち遠しい…かも。
彼に合うことができたら、声をかけよう。
ピロン!
……誰かからLINEが来たみたい。
私は、あまり知り合いがいない。つまり、陰キャ。
どうせ家族だろう。そう、画面を開いた。
『ッッ!!?』
彼からのLINEだった。
内容は、[今度、遊べない?!]とのことだ。
私は、悩みに悩んだ。
結局、これはチャンスだと思うことにし、
[来週の日曜なら。]
と返した。しばらくすると、
[ありがと!10時に桜木駅で集合ね!]
[まってる!]
と返された。あぁ、早く今週が終わればいいのに。
『〜ッッ!///』
私は、顔を真っ赤にしながら、
スマホのカレンダーのアプリに
予定を書き込んだ。
【カレンダー】#5
9/11/2023, 12:30:05 PM