『カレンダー』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#カレンダー
一枚一枚
捲れるたび
気づかぬうちに
いろんなものを抱えている
どこで手放そうか…
何を捨てていこうか…
残された捲る暦もあと僅か
私の中にせめて
温かいものがひとつでも多く
育まれていますようにと。
未来(あした)
微笑む世界でありますように…と
"カレンダー"
「そういやこの後何かあったか…?」
予定を確認する為一度居室に戻って鍵付きの引き出しの鍵を開けて、中からスケジュール帳を取り出しページをパラパラと捲って今月のページを開いて確認する。数日後に締め切りのやつは、もうできてて昨日チェック済みで提出するだけだから、今日か明日提出するか。早く提出するのに越したことはないし。えぇ〜っと、他に予定は…。サラリと今月のスケジュールに目を通す。それ以外はプライベートな予定だらけだった。来月のページなども開くと、次の月も、その次の月も、何なら先月のも先々月のも、仕事のより個人的な予定の方が多かった。
「以前の俺がこれを見たら、相当驚くな」
ハハ、と笑みを零しながら想像してみる。きっと混乱してフリーズもするなぁ。
などと想像しながらスケジュール帳をパタリと閉じて、元あった引き出しの中に仕舞い、鍵を閉める。
「さて、次が来るまでに補充するか。…まだ残りあったか?」
居室を出て、処置台がある診察室へ向かう。無かったら、明日物資を頼もう。
主人は大きな箱を僕の前に置いた。
「今日からよろしくな」
真っ白で角が整えられたそれは縦にながく、主人が一抱えするくらいだった。
主人は箱の向こう側から僕をのぞき込んでいた。
その夜、主人は箱の蓋を1枚ぺろりとめくった。
中身は僕への贈り物だと思っていたけど蓋はあいていないみたいだ。
毎日主人は蓋をめくる。まだまだ中身は出てこない。
ある日主人の手元が狂ってはこがぽさんと落ちてきた。
ちょうどはこが半分くらいの長さになった時だった。
箱は真ん中でぽっくり折れて地面に落ちてちょっとのところで繋がっていた。
箱は箱じゃなかったんだ。
断面はみっちり詰まった箱はただの紙の束だった。
僕はその文字を見て何も言えずにいた。
そこにあったのは僕の名前。
そして残り100日/365日という文字。
これがゼロになったら僕はどうなるんだろう。
僕は不安な感情を主に向けた。
「怪我はなかったかい?まだ時間はたっぷりあるからね」
その日はどんどん近づいた。
紙の束は薄くなり、そのうち間違えて捨ててしまいそうになるほどだった。
主人は時々寂しそうな顔はしたけれど躊躇いなくぺろりとめくった。
あと5回くらいめくったら【そこ】についてしまう。
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カレンダー
カレンダー
6を見ればキミを
9を見ればボクを
似ているようで全然違う
キミとボクみたいだ
6月生まれのキミは梅雨も楽しそう
ボクは本当はちょっぴり憂鬱だけど
キミが生まれた月だと思うと梅雨すら愛おしい
キミは9月、何を思う?
ボクを生まれた日を喜んでくれるだろうか?
9月まであと1か月
その間ですらもボクはキミを想うよ
毎日がキミで溢れている
幸せな日々をありがとう
きっとこれからも
教室の黒板の横。
担任教師によって貼り付けられたそれを、私はどうしても好きになれなかった。
その大きな数字が4になったとき、みな私の知らない道を歩み始める。
ムードメーカーのあいつは就職して。
真面目なあの子は内部進学を。
気になるあの人は県立の大学へ。
体感の時間と違って、それは決まった日に捲られる。
ときには早く、ときには遅く。
暑くても、寒くても、雨でも、雪でも。
お願い。もう少しだけ待って。
数字が進む前にあの人に伝えたい。
「____。」って。
『カレンダー』
「カレンダー」
俺の部屋のカレンダーは
5月でずっと、止まっている。
5月は弟の命日だ。
あいつが死んだのは俺のせいだ。
恭一、、ほんとうにごめん、、、。
恭一が死んでから、俺の親は口を聞いてくれない。
やっぱり、俺を人殺しって思ってるんだ。
恭一と俺が写ってる写真を見ながら、毎日泣いてる。
「生きたかった」「許さない」「お前が憎い」
「お前のせいだ」
こんな、言葉たちが脳裏から離れない。
恭一も恨んでるんだ。俺は今日も後悔をする。
俺 「ん、なんか眠いな」俺は睡魔に襲われた。
ーーーーーーーーーーー
ーーーん?ここはどこだ?
??「兄ちゃん!起きた?」
俺 「その声は、、恭一か!?」
恭一「そうだよ」
俺 「ここは?」
恭一「兄ちゃんの心の中?かな」
俺 「そっか。あ!恭一、あんときはごめんな、、」
俺 「兄ちゃんがあんとき気づいてれば」
恭一「兄ちゃんは何も悪くないよ。誰も悪くないんだ」
俺 「ん?どういうことだ?」
恭一「僕たちは、急に突進してきた、車にひかれたんだ」
はぁっ!!!??!?!?!??!??
ーーーーーそっか、、
俺 「思い出した。俺は死んでたんだ」
そう。俺と恭一は2人共、飲酒運転の事故により、
死んでたんだ。
俺は、生きたいという想いが強すぎて、
記憶が改ざんされ、魂だけが現在に残ってたんだ。
俺 「脳裏から離れない言葉って、「俺」が俺に
言ってたのか。」
俺 「うぁ、!母ちゃんごめん、父ちゃんごめん。
生きたかった!もっとしたいことあった!
恭一と一緒に、(現在)戻りたい!!」
恭一「僕もだよ。でも、兄ちゃん、自分を責めないで。
僕も、死にたくなかった。未練たらたらだ。
でも、事実はくつがえせない」
俺 「そう、だよな。ふっ笑。相変わらず、
お前は大人びてんな。 情けない兄ちゃんで
ごめん。お前だけでも、助けてやりたかった。
恭一「僕だけ助かったって嬉しくないよ、、、。
あ!そうだ!また、生まれ変わろう!
生まれ変わって、また兄弟になってママとパパの
とこに戻るんだ。」
俺 「そうだな笑」
ずっと一緒だよ。 もちろんだ。
俺の部屋のカレンダー。
もう、5月になるのでめくる。
5月は、俺と弟の誕生日だ。
END
フィクションです
カレンダーに毎年入れてる予定
叶うことはない予定
愛なのか、戒めなのか理解は出来ない
でも傷付かなくなるぐらい傷付いた
もうこの感情を知ることは出来ない
諦めて生きる僕と諦めずに亡くなった君
対極にいるようで本当はとても近いところにいる
あぁ、今日は何の予定を入れようか
カレンダー
月日が流れていくのが
早い気がする
今年は異常気象…
まだまだ、蒸し暑い
耐えられない…
暦では秋だというのに
早く涼しくなって…
秋は切ない気持ちに
させてくれるけど、
夏の暑さより好きです
カレンダーを見れば
今年も半分以上過ぎた…
何処かさみしく感じる
でも…
そのさみしさが
愛おしい…
君がくれた誕生日プレゼント。
お花がたくさんかいてある可愛いカレンダー。
「花が好きだって言ってたからさ、」
「うん!ありがとう。絶対大事にするね!」
それから私はカレンダーにしるしをつけた
君と話せた日は花のマーク、
話せなかった日は三角を
明日も君と話せますように
#カレンダー
毎年表紙を捲っては言う“今年こそ!”。
だいたい9月の今頃に言う“結局ね( ̄△ ̄)”
今年の年の瀬もきっと言う“来年は!!”
それを半世紀やってのけてんだから、大したものよね、アタシも。
「カレンダー」
5月29日
貴方に勇気をだして気持ちを伝えた日。
そして貴方と結ばれた日。
1月23日
貴方と別れた日。
死にたくなった日。
3月22日
貴方とまた思いが通じ合った時。
そしてまた結ばれた日。
9月11日
今日も貴方が大好きです。
私のカレンダーは貴方でいっぱい。
前にめくっても、後にめくっても。
これからも、
カレンダーを貴方の名前でいっぱいにしたい。
1年後も、2年後も、3年後も
貴方と未来を共にしたい。
二度と来ないのに
来年までお預けの今日をめくる。
まるで明日が当たり前に来るように
並んでいる数字を
見飽きた目で見つめる。
印をつけた日が
来ると信じて
今日を終わらせる。
また明日、
また明日も
なんて。
全てが杞憂に終わるのに
恐れてもいなかったことが
突然来るとも知らずに。
なんてくだらないことを考えながら
二度と来ないのに
来年までお預けの今日をめくる。
–カレンダー–
カレンダーを見るたびに焦燥感
何もしないまま消えていく時間
君の部屋のカレンダーは
色鮮やかな花と美しい風景に
君の可愛らしい絵文字が書いてあった
ねぇ…これ、わかる?
君はいつも僕を覗き込んで
そう聞いていたね
知っていたよ…
君が僕を真似てカレンダーに
書いていた可愛らしい絵文字
だけど いつの間にか…
カレンダーから僕が居なくなって
僕は君の心を探すことを決めたんだ
君の心を見つけることができたなら
また、僕を君のカレンダーに書いて欲しい
必ず君の心を見つけてみせるから…
アドベントカレンダー
クリスマスまでのカウントダウン
遠い日あなたが手作りしてくれた
一日ごとに出てくる動物たち
シマウマ キリン ゾウにサイ
ヘビクイワシと青いコマドリ
楽しい旅の思い出がよみがえる
最後の窓は何だろう
笑顔の二人の写真と
Will you marry me? の文字
新しい幸せへの
カウントダウンに驚いたあの日
「カレンダー」
#218
ペラペラめくっていくと、記念日やら予定やらで
ぱんぱんになったカレンダー。
特に思い入れもないけど、あんな彼氏でも一応お世話になったから、な…
でももうこのカレンダーはいらないし、使わない。
でも捨てるのももったいない。
押入れにしまおうと考えて、押入れのドアを開けると
ぬいぐるみやらネックレスやら元彼から貰ったものがたくさんあった。
またこうやって、過去の思い出が溜まってく。
カレンダー
カレンダーを見る。
今日の誕生花は彼岸花。
今日は君の誕生日。
そして君が眠った日。
君は、情熱的だけど
どこか儚さも感じる。
また、君に会いたいなぁ。
でも、もうちょっとで会えるよ。
カレンダー
やっとのことで見つけた民家は
雑草が生い茂っており見るからに廃墟であったが
生活感があるな…
玄関には揃えられた女物の靴
脱ぎ捨てられた子供の靴
どちらも、経年劣化でぼろぼろになっている
床の状態から靴を脱がずそのまま上がる
テーブルの上にはマグカップ
錆びた缶に入った色鉛筆
変色したスケッチブックには
お花の絵が辛うじて残っている
一体何時から
この家の時は止まってしまったのだろうか
壁にかけられたカレンダーは9月
何年のものかは…いや
一番後ろのページに、次年のカレンダーがついている
「にせん…ろくじゅうさん…」
思わず、声が震える
知らず背中に汗がにじむ
これは、自分の知らない未来のカレンダーだ
自分は本当に未来に飛ばされてしまったのだろうか
人ひとり見当たらないこの時代
一体、何が起きているのだろうか…
どんどん日にちが進んでく度辛いことが増えてる気がする。怖い。相談出来ないの辛い。
カレンダー……。
カレンダーを眺め、時々思う。
あと、何年生きられるかな?
あのゲス女に台無しにされた人生、このまま惰性で生きていても仕様がない。
人のおもいを躊躇いもなく踏みにじった売女……犯罪者・今井貞夫の娘、人でなしの今井裕子。
カレンダー……。
あちこち貼っても、見るカレンダーはひとつかふたつ。
そういうものだ。