『カラフル』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題《カラフル》
日常は色にあふれている。
楽しい日常も。
楽しくない日常も。
彩あふれる世界はとても美しく愛しい。
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きみが傍に居なくなった世界は
カラフルに見えた頃が嘘みたいに
この世界が何も輝いて見えないよ。
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Theme:カラフル
カラフルって凄くない?普通に言われたら7色のやつとか
思い浮かぶと思うけどじっくり考えると何千色何百色
とあるんだよ?世界には色んな色があるんやなぁ。
Byアンミカさんに憧れてる人
僕の見る世界には、色が無かった
モノクロの世界で一つだけ色がついてる物がある
花だ、とても綺麗で癒された…
だけど男の僕が花を見ているのは気持ち悪いだろう
だから見るのをやめたモノクロ世界も何もかも…
「お前、目見えてるのか?」
「うん、一応」
「そっか良かったわ」
何も楽しくない世界を眺めて思う
いっそ何も見えなくなれば楽かもしれないと
だけどあいつが笑った顔が見たかった
なんてどうでもいいよな
いつでも笑ってる奴に僕は関係ない
目見えてるのかって聞いた事を後悔した
あいつは悲しそうに「うん」と言った
見たくないものを見るような目で
俺はあいつに笑って欲しかった
小さい頃から一緒のあいつに…
花束を造ってあげたら喜ぶかなって思った
綺麗な花を探した…
あいつに俺が見てる眩しいくらいのカラフルな世界を…
ある日誕生日あいつの家に行った
プレゼントを持って…
とても嬉しそうに笑ったあいつが眩しかった
それで良かった…ずっと見たかったものを見た…
帰りに事故って死んだけどそれでも幸せだった…
16 カラフル
世の中をもっともっと、カラフルにするために。あらゆる差別をなくすために。
そんな理由で、企業でロボットを一定数雇用するように、という法令が施行された。
僕はフツウの人間だけど、今日からロボットとして生きる。法が定めた「ロボット」の定義は「体組織の3割以上が機械であること」だ。
僕は生まれながらに四肢がやや不自由なので、この機会に義肢に替えてもらった。必要な費用はすべて会社から出ている。僕が人間からロボットになることで、会社はしちめんどうくさい研修や大がかりな環境整備をすることなく、国が定めた基準をクリアできるのだ。今日も明日も、社会の風景になんら変化はない。ただただ僕の日常から不便が減り、ラッキーなだけ。
実際にはみんな、カラフルな世界なんてものはそれほど求めていないのかもしれないね。
君はどう思う?
ところで僕の腕、かっこいいでしょ。せっかく会社の金だし、最新の義手にしてもらったよ。ほんと運がいい。生まれは人間だから、これって結構、いいとこどりだよね。
ん?なんでそんな怖い顔してるの?
え?君、ロボットだったの?僕の会社、採用試験受けて落ちたの?
……やだなぁ。そんなに怒らないでよ。ていうか早く言ってよ……いくらロボットが被差別階級だからって、隠さなくても。
ねえ、お願いだから、そのフォークを下ろして。そんなに怒らないで。
ごめんってば。ねえ。まさか刺さないよね?
『カラフル』
我ながら
よくぞやったと
自画自賛
色とりどりの
花咲く花壇
カラフル。
カラフルなのは
スキマの音楽。
モノトーンな感じも
カラフルな感じも
好き。
今日も
明日も明後日も楽しみ。
「はーい、みんな!この紙をカラフルに彩ってね~」先生が一枚の紙をみんなに配る。
「せんせい、カラフルってなんですか~」
「この世界、白黒ですよ~」
そんなことを、この写真が物語っている。
お題
カラフル より
私はどちらかというと
モノトーンが好きなので
カラフルな人生はちょっと……
たじろいでしまいますね
外から見るには面白いのですがね
その人に取っちゃ
ちょっと迷惑な話ですよね笑
全ての世界に色が存在している。
だけど、私がみている色、
知っている色は、本物だろうか。
奇妙な世界のドアを
あなたは、もう開けているかも
しれませんよ?。
ストーリーテラーのタモリさんの
お馴染みのセリフがこれ。
あの頃、確かに色は見えていたはずなのに
私の日記には、灰色の空としか
書いていなかった。
今の私には、何色の世界が
みえているのだろうか。
世界がモノクロに見えていた。
でも、君が私の世界を、カラフルにしてくれた。
お題〈カラフル〉
カラフルな世界。
普段の生活では、見えなくなってしまう。
でもよく見ると、
「ほら、道の脇にも」
「ほら、窓の外にも」
カラフルな世界があふれてる。
僕らはとても近視眼的で、
ネットに、仕事に、人間関係に絡め取られて、
それしか見えなくなることがある。
でもふとした時、
道の花が、空の青さが、あの子のTシャツが、
僕を連れ戻してくれる。
そんな小さなカラフルが、もっと世界に広まればいいな。(特に東京)
パッと弾けた絵の具が、服に飛び散る。
白くて、可愛くて。ちょっとお気に入りだったんだけどなあなんて苦笑いして見せる。
着いたのが嫌なくらい鮮やかな色たちだから文句も言えない。
「すみません。」
ちょっと恨みつついいんですと微笑う。
1年生、雛川愛梨。
天性のセンス、だと思っている。同じ美大でも彼女が圧倒的ということは2年生ながら知っている。
差し出された手は素晴らしく濁ってたけど、これもまた苦笑いしなくてはならないのである。
「弁償します。更科先輩」
「そんな。捨てようと思ってたし。ちょうど良かったな」
私は、2年生の天使、更科天音だから。
どうせこんなやつに弁償できないんだろ。目を細めながら立ち去る。
雛川愛梨がこの美大に来たのはまだ半年前のこと。
絵の具を飛び散らせる独特な描き方は誰もを虜にした。
少し。いやかなり悔しかった。真似しようと思っても5歳児の絵にしか見えなかった。
「ああ、もう!」
弾けた絵の具をトイレで洗う。
いつ来ても綺麗な美大近くのパーキングトイレは、青いあとがついた。外は雨だから、混みそうだな。
「…もうだめだあ」
ひひと笑って安いファッションセンターがあるビルに乗り込んだ。
まだ真っ白だったブラウスをゴミ箱を放り込んで息をついた。
雨が止みかけてきたのは救いだった。
あのブラウスを着て、きょうはある人に会おうと思っていた。
世間一般的に言う、元カレ。
彼との初デートのためにおろしたこの服に出番なんて無かった。
初めて万を超える額の買い物をしたのに。
初めてこんなにお金をかけてダイエットしたのに。
毎朝もやし生活はお金も余裕も無かったからだ。懐かしいとはにかみながら100円コーヒーを飲み干した。
まあ、いいや。
このひととき。終わってしまう前に、私が終わらせる前に、会いたかった。のうのうと女の子に囲まれている彼が許せなかった。
私を忘れないでほしかった。
ウソでも愛してると言ってほしかった。
そんなこと考えるうちに屋上に立っていた。まだポツポツと雨は降っている。もういいかな。
靴を脱ぐ。
「あの、先輩」
振り向くと、そこには憎い憎い雛川愛梨がいた。
布のかかったものを持っている。
「その、私、止めませんよ?だって、先輩の判断だと思うし…じゃあ、退いたほうがいいですかね?あ、でも先輩。ちゃんと考えてください。あのブラウスの少女の絵、くれるなら、止めますけど…」
ブラウス?なに描いたかも、忘れた。
そもそも私にとってブラウスとは、憧れそのものだった。
近所にお姫様の様な女の子がいて、友達になりたいと思ったこともある。
お父さんは買ってくれなかった。ゲームとかも。暇で曲がってたハンガーで遊んだ。不良品なのかなと思って。
なんかお母さんが、ばあちゃんのとこ行こうって引っ越したけど、今でも一度話してみたかったと思っている。
ちょっとお母さんが嫌いになった。
ばあちゃんはその日ファミレスに連れてってくれて、ワンコインくらいのお子様ランチを食べた。初めてこんな美味しいもの食べた。
お母さんは、これからこういうの毎日食べよと言った。
お母さんもよく安っぽいブラウスを着ていた。
似合わなかったけど。
幼少期の写真は今より全然細くなくて、顔色も綺麗で、ふくよかという言葉がピッタリなくらいの。
小さい頃のお母さんはブラウスがよく似合っていた。
お父さんもお母さんも妹もお兄ちゃんまでいて、大きな犬を飼っていて。
お母さんいなくなっても、
私は、
彼女の絵。
清々しいくらい美しくて、息を呑む。
5人家族の絵。私の憧れてた絵。
ブラウスに憧れてたんじゃなくて、ブラウス着て、ごく普通の愛情とそれなりの贅沢に憧れてたなんて、今更気づいて言えない。
少し泣く。
みっともない。
彼女が微笑う。
虹が屋上に反射する。
君と出会ってから
白黒だった私の人生が
色んな色に染められて
カラフルでとても楽しい日々へと
変わりました
色とりどりの君との幸せなメモリー
増えていく度に心が躍る
幸せが今は多すぎて
不幸せに戻ることが怖くて
それでも君との明日を願うことを
止められない
もし明日が来なくなっても
泣いたりしないよ
君色に染まった沢山の思い出が
私をいつか幸せへと
またもう一度導いてくれるはずだから
カラフルに彩られた私の人生
もう悔いはない
君と居られた日々を胸に抱いて
今日も戻らない明日を願う
茶色って昔は可愛いと思ったことがなかった。でもチョコレート色って言われると可愛いような気がした。
紫も何となくきつい気がして苦手だった。でもパープルとか藤紫とか言われると、可愛いような優雅なような。単純だ。
そんなものかもしれない。言葉ひとつで、好きではなかったものも割と簡単に好きになれるのかも。単純だ。
でも単純なくらいのその気持ちが人生を鮮やかに彩ったりするんだろう。
「カラフル」
中学校の校外学習で初めて訪れた美術館で印象に残っているのは、赤一色で描かれた風景画だった。草も、建物も、人も、すべてが赤色で構成されていて、不自然なはずなのに、どこか人の目を奪うような魅力が確かにそこにあった。その作者を忘れないように、配られてパンフレットにマーカーペンでメモしたのを覚えている。
高校に進学してからは美術部に入った。周囲の人が様々な色を使って絵を描いていくのに対して、私はあの日感化された絵が忘れられず、青一色で描いていた。本当は赤で描きたかったが、真似をしていると思われても嫌だったので別の色にした。だが、一色で濃淡を表したり、違和感のない絵に仕上げるのはすごく技術のいることだと知った。
二年生の夏休み。美術部の顧問からここの卒業生が近くの美術館で個展を開くということで、そのチケットをもらった。そこに書かれていた名前は、中学の時に見たあの作者だった。
興奮が抑えきれず、初日に一人で美術館を訪れた。別館の方で展示してあると看板に書かれており、胸の高鳴りを抑えながら進んでいった。
中に入ってすぐに展示されていたのは、やっぱりあの時と同じように赤一色で描かれた絵だった。次の部屋、次の部屋へと進んでいっても色は増えなかった。それは食べ物だったり、満月の夜だったり、走っている犬の絵だった。これが見たかったんだと嬉しい気持ちのまま最後の部屋に入った。壁一面に飾られた大きなその絵はカラフルなリビングの絵だった。比喩などではない。これまで赤しか使われていなかったのに、青や黄色、緑、オレンジ、紫と色鮮やかな絵が飾られていた。
「なんで……」
突然裏切られたような気持ちになった。絵の横に書かれている紹介文に目を移した。
「私は今まで色覚障害を患った妹が見る世界を知りたくて、赤一色で世界を飾ってきました。そんな妹も最新技術により特殊なメガネをかけることで私と変わらない世界を見ることができるようになりました。これは妹が最も愛する世界です」
すぐには理解できず立ちすくんでいた。
「驚かれましたか」
突然後ろから声をかけられて振り返ると、若い女性が立っていた。そういえば、初日は在廊していると書かれていた。きっとこの人が作者なのだと思った。
「私、あなたの描く赤色の世界が好きだったんです。なんで……」
「ありがとうございます。でも、私はプロでもなければ、これで生活をしているわけではありません。所詮、誰かのためにしか絵を描けないただの一般人なのです」
優しい笑顔を浮かべているのに、未熟で一方的な片思いをしていた私はただひたすらに裏切られたとしか思えなかった。
白いスケッチブックを持って
さあ、出かけよう
「こんにちは」
誰かに出会うたび
誰かと話すたび
赤
青
緑
黄色
と、どんどん増えていく
パレット
白いスケッチブックは
どんどん彩られていく
心も温かく彩られていく
一人では決して描けない──
人生をどんどん、自分色に染めていこう──!
(2023.05.01/カラフル)
「これ見て」
彼女の手にはマーブルチョコの袋。僕が訝しげに見ると笑顔の彼女は袋を開ける。中には色とりどりのチョコの粒。
「なんか懐かしくない?」
「懐かしいね。昔は筒で売ってなかったっけ?」
「そうだねぇ……でも袋の方がたくさん食べられるよ」
僕は台所から皿を持ってきた。彼女がそこにチョコを入れる。カラフルなチョコの粒は見た目にも鮮やかだ。
「綺麗だねぇ……」
「うん』
僕らはしばしチョコの粒を見ていた。
──不意に彼女がチョコを一粒摘んで口に入れた。
「甘ーい」
そう笑う彼女の表情の方がチョコよりもカラフルだなと思った。
自分の持っている色は
何色かを知りたくて
同じ色を持つ人を
探してみたりして
そして
ひとつわかったこと
どんな色でもいい
みんなしあわせな世界は
きっと、
『カラフル』
" それぞれの個性が輝きますように
カラフル
私の見ている世界の色と
あなたの見ている世界の色は
まったくの同じではないらしい
人間どうしでもそうなのだから
他の生き物達はもっと違って見えてるんだろうね
それでも同じ世界
カラフルな生命たちの多さといったら
ふと思う
私の目には見ることのできない色も
世界にはあるのだろうと