『エイプリルフール』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
テーマ《エープリルフール》
「私あなたが嫌い!」
貴方は少し驚いた顔をした。
「、、、そっか。」
彼女はそっぽをむき「、、私も君が大嫌い。」と言った。
私は〝友達〟であった彼女に恋をした。
初めは信じれなかった。でも、一緒にいるうちに自分が彼女を愛していると言うことが明確になってきてしまった。もうこの気持ちを打ち明けてしまいたい。だが、直接言う勇気は私にはない。だから今日、〝エープリルフール〟を利用した。
反対のことを言い、好きだと伝える。
これなら私にも出来ると思ったんだ。
でも、ダメだったみたい、、。
「うぅ、」
どうしよう、涙が溢れる。
あっはは、馬鹿だな、私は、、。
「ほら、泣かないで?」
彼女はハンカチを私に渡す。
「、、なんでっ」
「あんた、今日はエープリルフールでしょう?」
「、、え?」
「あれ?あんたそのつもりで言ったんじゃないの?」
「へへっ、バレちゃってたんだ、。」
私はハンカチを受け取り涙を拭う。
「あ、のね、私、貴方に告白したくて、、それで、」
「なんとなくわかってたよ。だから返事はしたろ?」
「、、、え?」
「エイプリルフール」
常につけている仮面を外してもいい日。
気を使うような言葉を言わなくていい日。
自分らしくいていい日。
自由気ままに生きていい日。
嘘を吐き続ける僕に、救いを与えてくれる日。
『エイプリルフール』
嫌い。君のことなんて大嫌い。もう、来ないでよ。
正午のチャイムが鳴り響く
嘘、嘘だよ。嘘なんだ。
午後になったら嘘は吐けないから。
だから、もう一度、ここに来て。
『エイプリルフール』
私 イラストレーターになる
私 小説家になる
私 映画監督になる
私 女優になる
私 声優になる
私 芸能人と友達になる
私 情熱大陸に出演する
私 大金持ちになる
私 世界中に友達100人作る
私 値段を気にせず食べたいものを食べて欲しいものを買う
私 大家族のお母さんになる
私 古民家カフェやる
私 100歳までバリバリ働く
なんて大ボラ吹いても
今日だけは許されるよね
だって エイプリルフールだもん
『エイプリルフール』4/1
『今日は、エイプリルフールですね!
私、誕生日なの!』
何か、部活の先輩からLINE来た。
「これ、どっちよ?」
俺は少し考えて、返信する。
『誕生日、おめでとうございます
それと先輩のこと、好きですよ』
『私も好きだよ。チュ』
ホントにどっちだよ!
滅びろ、エイプリルフールーーー!!!
「明日、世界が滅ぶんだって」
思わず、は?という声が漏れた。
「やだなぁ、冗談だって」
僕の反応にけらけら笑う。
『そんなのわかってるさ…
君が変な嘘をつくもんだから、びっくりした』
「あははっ、それは悪かったね。
でも今日はエイプリルフールだよ?
なんか一つくらい嘘つきたくない?」
ああ、だからか。
僕は日付けをスマホで確認して、ようやく今日がエイプリルフールなのだということを理解した。
「あれ?もしかして忘れてた?」
『エイプリルフールって特に何もすることがないから、ど忘れしてたよ』
「そんなことあるの?君は相変わらず行事に鈍感だね」
またけらけら笑い出した君を見て、言った。
『知ってるかい?嘘をついてもいいのは午前だけなんだよ』
君は笑うのをやめて、え?という顔をした。
『午前に嘘をついて、午後にネタバラシをするのがエイプリルフール。
君、午前に嘘をつくのはいいけど、午前にネタバラシしちゃったね』
ええ⁈うそ⁈と思ったよりびっくりした反応を見て、
思わず笑った。
『ははっ、冗談だよ。それはイギリスだけさ』
「え?」
『午前に嘘をついて、午後にネタバラシをする。これはイギリスだけだから、日本では今日中なら、いつ嘘をついて、ネタバラシをしても平気なんだよ』
さっきの仕返しだと笑って言ったら、
「ほんと、君ってそういうことあるよね!」
君もつられて笑った。
エイプリルフール
4月1日にはどんな嘘をついてもいい日。
だが、人を不快にさせるような嘘はついてはいけない日。
互いに笑って、平和に終わることがルールである。
どうか、
どこかで嘘をつき合って、その嘘で笑いあっていればいいなと思う。
…この思いが嘘なのか、きっと明日になればわかるだろう。
4月1日。エイプリルフール。
画面の上の世の中じゃ、ちょっとしたお祭り。
午前中だけ嘘を言っても冗談として捉えられる、合法的なジョークの祭典。というよりは自分なりの嘘を作っては見せ合う日だ。
でも俺にとっては大事な大事な誕生日だった。
なんとなく言いづらい誕生日。
学校なんかじゃ春休みだから祝ってくれるわけでもなければ、新しい友達に誕生日を伝えれば少し気まずくなる。
「ごめんね、もうおわってたんだね。」
何度言われたことか。
謝ることは無いはずで笑顔で流せるたわいも無いことなんだけど、心に引っかかってしまう。
しかも4月1日というのは忙しい日なのだ。
両親が教師をしているから、新学期の準備で忙しい。
なんなら春休みに宿題がないのは先生が忙しいからと言われているように、この時期の2人には余裕が無い。
教師の子とは否応にも世間体が良いか反抗的になるか2択になる。
自分よりも生徒のことを考えている親のことなど好きになれるものでは無い。
だから、この日はいつも孤独に感じてしまう。
もちろん祝ってくれる人がいないわけではないし両親も忙しいながらもケーキを用意してはくれるが、なんとなく肩身が狭かったりする。
別のことで楽しくしているなか祝ってくれる様子であったり、忙しい雰囲気を醸し出しながらも祝っている様子が、
どことなく嘘にしかみえないのだ。
エイプリルフールだからね。
だから僕も嘘をつく。
「ありがとう。いつも感謝してるよ。今年もよろしくね。」
『エイプリルフール』
お題『エイプリルフール』
嘘なんてつかなくていい。
エイプリルフールなんて私には必要ない。
素直なのが1番良い。
元気にやっているよ。
とても晴れやかで、
幸せに満ち足りているよ。
不安も、感じていないよ。
毎年の恒例行事だったね。
今日は、エイプリルフール。
#エイプリルフール
エイプリルフールは
楽しいいたずらを考える日
何日も前からあれこれ悩む
牛乳パックから緑色のミルク
→いかにも不味そうで大不評
履く靴のつま先にティッシュを詰める
→出がけに焦らせてゴメンナサイ
こっそりスマホの言語設定を他言語に
→故障かと思われた…
玄関の床に100円玉を接着剤で固定
→その後何年もそのままです
本日は!
段ボールをちぎって濡らしてこねて
わんこの◯◯状にして床に(スミマセン)
→疑われもせず普通に処理されてしまった🫨
楽しく笑ってもらうのって難しい!!
「エイプリルフール」
#63
なんてこと!もう成し得てしまった。
まさか、まさかの展開ににやけが止まらない。
今日のお題ワードの予想、的中!
毎日、運営様から頂くお題を絡めながら文を書く。
その裏で、明日のお題は何だろうと考えを巡らす。
おそらく私だけではないだろう。
ただ、その予想が当たる可能性は限りなく低い。
皆様ご存知の通り、運営様は一筋縄ではいかない。
「それ?!」と思うような意外なワードまでもが
お題として選ばれることがある。
それはビギナーの私から見ても明らかだった。
助詞付きのお題なんて、当たるわけがない…。
そんな中、半分やけくそになって予想した
「エイプリルフール」。
理由は言うまでもないだろう。
もしかしたらイベントのある日ならば、
それに関する言葉になるのではと淡い期待もあった。
あえて言うが、これは嘘ではない。
今日はそういう日だが、嘘ではない。
何度も言うと嘘くさいが、嘘ではない。
運営様、これからもお題よろしくお願いします。
#エイプリルフール
エイプリルフール
携帯が普及していない時は
家の固定電話しかなかった
電話が来ていないのに
姉に電話来てるよと伝えて
来てないじゃんと言われても
今日は何の日?と聞けば
ニヤニヤしても
怒られなかった素敵な日
[エイプリルフール]
「エイプリルフール」
少し早いお昼ご飯。
先に食べ終えた彼は、スマホを弄りながらポツリとつぶやいた。
「四月馬鹿とも言うね。君、どのくらい知ってる?」
「うーん。嘘ついていいのは午前中までとか?」
どこかで聞いた知識を返すと、彼はうんうんと頷いた。
「正午でネタバラシをする風習はあるね。ところで、暦の関係で今年からは2日前にやることになったって知ってた?」
「いや、さすがにそんな嘘には騙されないよ?」
「Wikipediaに出典付きで書いてあるよ」
え、マジで。と声を上げると、彼はスマホの画面をこっちに向けた。
「ホントだ……」
一昨日だったとは知らなかった。いや、信じるもんか。
まだ正午まで1分あるし。
「ところで。俺、さっき好きな人なんていないと言ったけど」
「言ってたね」
うん、と頷いた彼の言葉に妙な間があった。
なんだろう。と思った瞬間。
「あれ、嘘」
彼はスマホをしまいながら、さらりとそう言った。
スマホの時計が正午を過ぎていたかどうかは、分からなかった。
「えー、そうなの?!あいちゃん女優してたことあるんだ!」
カフェテリアにいる学生たちが私に注目してくれる。女優は私が1番したかった仕事だ。もう女優をすることはできないけれど、この日(4月1日)だけは、嘘が許される日と思いながら、人気のないビルの陽にあたらない部屋で、隅に生えている植物たちに話しかける。
テーマ:エイプリルフール #140
エイプリルフールって嘘付いて良い日なんだって。
僕は知らなかった。
入院している友達に会いに行ったんだ。
「僕、死神が見える」
そんなことを急に言われて、戸惑っているとクククって笑い始めた、友達。
「何、真面目な顔してんだよ。今日、4月1日。なんの日か知らない?」
「知らない」
僕がそう言って首を振ると、友達はフッと笑っていった。
「エイプリルフール、嘘をついていい日なんだぜ? だから死神見えるって嘘! な? そんな深刻な顔すんなって」
バシバシと僕の背中を痛いくらい叩く友達。
その顔は笑っていたけど、何処か苦い顔をしている。
それは本当に嘘だったのか、今ではわからない。
その日の夜。友達はこの世を去った。
急なことで皆、驚いていた。僕だってびっくりした。
でも、妙に納得していた。
友達がいなくなってしまったという事実はそこあるのに、まだ信じきれていない僕がいた。
それはその友達がこの世を去って、何年か経った今でも。
だってそれは、エイプリルフールの夜だったから。
友達がいなくなったなんて信じたくなかったから。
嘘なんじゃないかって。
またひょっこり出てきて、
「嘘だよ」って笑ってくれるんじゃないかって。
今でも期待している僕がいる。
エイプリルフールの夜になると、
決まって彼のことを思い出す。
もういないはずの彼の笑顔が思い浮かぶ。
4月1日午前3時28分
私は曇った夜空に向かって
手を合わせる
今日はエイプリルフール
世界の人々が笑顔で嘘をつける日
だからきみがいなくなったのも
嘘のはず
そう思い続けて2年が経過した
きみは一向に帰ってこないね
でも私は待ってるよ
きみを家で待っていたあの日からきみが宙を舞って地面に叩きつけられた
あの時から
いつも、君の嘘ならなんでもわかった。
君はじっと相手を見つめる。それから少し、くちびるの右端が笑う。よっぽど後ろめたいときは、言い終わったあとに、ちょっと強めに息を吸う。
でも、一年で一日だけ。今日だけは、わからない。
エイプリルフールの君は、楽しそうだから。
嘘をつくときの緊張も、こわばりもない日。
ただ楽しげに、どうでもいい嘘ばかり飛び出す日。
だから、わからなくてもいい。今日だけは。
#エイプリルフール
今日はエイプリルフールだよ
仕事を辞めてきたってことも
タバコ辞めてないってことも
実は浮気してたってことも
闇金借りてるってことも
人を殺しちゃったってことも
死にたいってことも
君が嫌いってことも
どれが嘘で
どれが本当か
これだからエイプリルフールは面白い
嘘をついてもいい日だなんて
ちょっと楽しい日がカレンダーにある。
初めて伝えた時はとっても緊張した言葉
今日も伝えるこの言葉
今じゃ呼吸のように毎日伝えてるのにね。
今日は嘘をついてもいい日
だけどね?
この気持ちは今日も
嘘じゃないよ。
相も変わらず
愛も変わらず
ね。
なんて
ちょっと恥ずかしくて
やかましい
4月1日の今日は
-エイプリルフール-
『エイプリルフール』
「今日はエイプリルフールだね」
土曜日だというのに、年度末の仕事が納まらずに死んだ目をしながらキーボードを叩いている男にそう言うと、彼はそれに初めて気がついたようだ。
「今日そんな浮かれた日だっけ……。あー、ソシャゲのイベント……」
ぶつぶつと呟きながら、キーボードを叩く指は止まらない。可哀想に、完全な社畜の姿である。
「エイプリルフールだからね」
「うん」
「別れようか」
キーを叩く音が止まった。
彼がこちらを表情の抜けた顔で凝視している。呼吸まで止まっているんじゃなかろうか。
「嘘だよ」
「…………っぶはぁ! もおおおおおお!」
両手で顔を覆い、デスクチェアに背を預けて身悶える彼の姿は正直面白い。
私が声を出さずに笑っていると、彼は席を立ってソファに座る私に抱きついてくる。
「そういう! 心臓にくる嘘は! だめだと思います!」
「いやぁ、ごめんごめん。だってね」
ぎゅうぎゅうと痛いくらいに込められた腕の力は、彼に与えた衝撃の大きさだろう。
「エイプリルフールについた嘘は絶対に真実にならないっていうからさ」
彼は少し考えて、大きなため息を付いた。
「なんで突然そういう可愛いこと言うの」
「おや、私はいつも可愛いんだろう?」
君が毎度毎度そう言っているじゃないか、と揶揄すると、「そうだけど、今はこれ以上なんも出来ないからつらい」と恨めしげにパソコンを見やる。
「頑張っておいで。驚かせたお詫びにお昼ごはんは君の好きなもの作ってやろう」
「じゃぁオムライス。ケチャップでハートも書いて。美味しくなるおまじないもよろしく」
「……けっこう根に持ってるな君。わかった、やってあげよう。だからちゃんと仕事終わらせなさいね」
正午まであと2時間弱。
のろのろとパソコンの前に戻った彼は、仕事を終えられるか否か。
多分無理だろうな、と思いながら、私は冷蔵庫の中身を確認するため、キッチンに向かうのだった。
2023.04.01
My Heartのときのふたり