イルミネーション』の作文集

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イルミネーション』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

12/14/2024, 3:48:01 PM

『イルミネーション』
クリスマスが近づいたからか、街中でイルミネーションを見るようになった。私がボンヤリと眺めていると、女子高生らしき集団が「きれーい。星みたーい」
と言って通り過ぎていった。
違う。私はそう声を張り上げたくなった。
都会にいるからそう思うのだ。一度本当の星を見てみろ。そんな思いは言葉にならず胸の奥に消えていく。
私は忘れられないのだ。幼い頃に見たあの満点の星空を。大自然が作り上げたイルミネーションを。
今街中で煌めいているイルミネーションは星の輝きの代用品に過ぎないのだ。

12/14/2024, 3:47:04 PM

歩道橋の上から、ビルの谷間に見える夕焼け。
吹き抜ける風が冷たくて、コートの襟を立てる。
眼下に走る街道の両脇に並んだ街路樹には、もうすぐ点灯されるイルミネーションの電球が巻き付いて、なんだか汚らしい。

「木々もイイ迷惑だよな。がんじがらめにされて」
隣で橋の欄干に頬杖をついていた彼女が、こちらに顔を向ける。
「そのおかげでこの後、綺麗なライトアップが見られるんだから、感謝しないと」
「まだ15分もあるぞ。この寒いのにホントに待つのかよ」
「せっかくいいタイミングで通りかかったんだからさ、少し見ていこうよ。急いで帰る理由もないでしょ」
「課長が結果報告を待ってイライラしてるかもしれないぞ。面倒なクライアントだからな」
「15分くらい大丈夫だよ。商談はうまくいったんだし」

商談の成功は彼女のおかげだ。
彼女にはきっと、人たらしの才能がある。
そんな彼女に惹かれてゆく俺は、本当は15分どころか、ずっとここにいたい。

「この季節ってさ、なんかちょっと、わけもなく切なくなったりしない?あの夕焼けとかさ」
彼女が、ビルの谷間に沈みそうな太陽を見つめながら言う。
「なるね。一年が終わってゆく感じもするしね。そのくせ、街はなんだか賑わってて、それがまたなんか、終わりを迎える前の最後の灯火みたいで」
「年を越えたって、別に何にも変わらないのにね。おんなじ毎日が続くだけで」
「そーだな。でもそれを言ったら、記念日なんかも同じだよ。その日は何もない、普通の一日だし」
「そうか。でもそれはなんか、寂しいな。記念日はやっぱり、特別な日であって欲しいよ」
「うん。そして正月も、仕事を休んで餅食ったりゴロ寝出来る、特別な日であって欲しいよ」

見下ろすと、歩道に人が増えてきた。
点灯まであと7分。
太陽は完全に沈んでしまい、街は薄闇に包まれる。
寒さも増してゆき、コートの襟を合わせる。
それを見た彼女が、

「寒くなってきたね。やっぱりもう帰る?」
「ここまで来て何言ってんだよ。あともう6分だぞ」
「明日、私のせいで風邪ひいたとかって会社休まれても困るし」
「だから、もう手遅れだって。風邪ひくならひいてるよ」
「そっか。じゃあ、もし風邪ひいちゃったら、お見舞いに行ってあげるね」
「なんで俺だけが風邪ひく前提なの?お前だってその可能性はあるだろ」
「寒くても、楽しんでる人は風邪ひかないんだよ」
「なんだよ、その理論」
「子供なんか、半袖半ズボンで走り回ってるじゃん。楽しくて仕方ないって感じで」
「次の日のその子を知ってる訳じゃないだろ」
「そうだけど、きっと次の日も半袖半ズボンで走り回ってるよ。子供は風の子だもん」

その理論なら、俺も絶対風邪はひかないな。
風邪をひいたら、せっかくお見舞いに来てくれるってのに。
まあ、これもリップサービスってやつかな。
なんせ、天性の人たらしだし。
それなら、元気に出社して、一緒に営業先回りしてた方が幸せかも。

「あ、そろそろ点灯するよ」
彼女が腕時計を見ながらそう言った矢先、眼下の漆黒がまばゆい明かりに照らされ、街道がどこまでも、淡いオレンジ色に染められた。
世界が、変わる。生まれ変わる。

「さっきまでと同じ場所だとは、思えないね」
「うん」
「でもなんか、切ないのは私だけ?」
「いや、きっとこの景色には、切ない曲が似合うと思うよ、俺も」
「そっか、そーゆーことか。クリスマスとかバレンタインデーみたいに、メディアに洗脳されてるんだな、私は」
「いや、そーゆーことじゃないと思うけど」

二人でこの光景を見て、自分の中で、二人の間の何かが変わった気がした。
勝手な思い込みに違いないが。
いやきっと、同じこの場所にいる彼女だって…。
なんだか嬉しさが込み上げてきて、でもそれを気取られたくなくて、出来るだけ冷静な態度で話す。

「メディアに洗脳されて、勘違いするのも悪くないかも」
「えっ?切なくなるのに?」
「この季節はさ、その感情が正解なんだよ、きっと」
「えー、これからクリスマスとかお正月とか、楽しいイベントが待ってるのに?」
「切ないと楽しい、どっちなんだよ。とにかくさ、エモさ満載な季節ってこと。物悲しかったり人恋しかったり」
「心躍ったり、惑わされたり?」
「だから、ソワソワして、ワクワクしてさ、ドキドキして、フワフワするんだよ」
「…切なさどこいった?」

会社に戻って、上司に成果報告。
彼女の手柄なのに、何故か俺ばかり褒められた。
訂正しようかと思ったが、隣で彼女が満面の笑みだったので、そのままお褒めに預かった。

帰りの電車の窓から見える街並みには、見慣れた夜の明かりが散らばっていた。
魔法が解けたような気分で、一人シートに身を沈める。
何も…変わってなかったかな。
単なる思い込みか?
惹かれ始めてはいるが、告白はまだ早いと思っている。
彼女が途中入社してきて、もうすぐ1年。
営業成績をグングン上げていく彼女に、気後れしてることも事実だ。
ホント、情けない先輩だよ。

気付くと、彼女からのLINEが届いていた。
「今日はお疲れ様でした。商談うまくいって良かったですね。あと、イルミネーション綺麗でしたね。先輩と見られて良かったです。今日が何かの記念日になったらなって思います。何も特別じゃないですけど」

ホントあいつ、人たらしだよな。
こんな時だけ先輩扱いしやがって。
普段はあんな無邪気に喋るくせに。

俺にとっては、今日は特別な記念日だよ。
二人の関係は変わらなくても、俺の中では何かが動いたんだ。
イルミネーションが終わってしまうまでの間に、もう一度、あの光景を二人で見たい。
がんじがらめにされてしまう木々に感謝しつつ、彼女の理論に反して風邪の予感を感じつつ、今日と同じルートの営業先に二人で出向く日が、この季節に再び来ることを願う。

12/14/2024, 3:38:47 PM

コポコポコポ。
 目の前のグラスに、黄金色の液体を注ぐ。
 漂ってくるビールの香りが、そしてきめ細やかな泡が、私の食欲を刺激する。
 缶からグラスに中身を入れ替えただけなのに、なぜこんなにおいしそうに見えるのだろう。
 きっと、ビールは神様の飲み物に違いない

「では乾杯」
 そんな事を思いつつ、誰もいない部屋で一人、乾杯をする。
 部屋で一人だけの忘年会。
 本当はこんなはずではなかったのに……
 ここにいない彼氏を恨みながら、私は大きなため息をつく

 二人一緒にするはずだった忘年会。
 お互いの休みを調整して、ここしかないとセッティングした。
 だっていうのに、彼は『急に仕事が出来た』と言ってキャンセル。
 私よりも、仕事を取るというのか……

 私は鬱々とした気分のまま、ビールに口を付ける。
 けれど、ビールを口に含んだ瞬間、憂鬱な気持ちを吹き飛ばし、私は一気に幸せな気分に包まれる。

 口の中に広がる香り!
 喉に伝わるビールの炭酸!
 脳に回るアルコール!

 それ等全てが、私に生の喜びを教えてくれる。
 私は悟る。
 やはりビールは最高だ!

 そして彼がいない寂しさを、そっと包み込んでくれるビール。
 間違いない。
 これは愛、愛ですよ。
 私、彼がいなくても生きていけるかもしれない。

 けれど、一杯だけじゃ寂しさは埋まらない。
 寂しさを紛らわせるために、もっと飲まないと。
 私はすぐに二杯目をコップに『愛』を注ぐ。
 うん、おいしそうだ。
 そして二杯目も一気に飲み干した時、玄関から物音がした。

「ただいま」
 彼が申し訳なさそうに部屋に入って来る。
 ビールとの蜜月の時間を邪魔された私は、振り返らず嫌味を言う。

「へえ、早かったじゃん。
 仕事は?」
「なんか部長が、終わっている仕事を、終わってないと勘違いしていたみたいで……
 やることないからすぐに解散になった」
「ふーん」
「怒らないでくれよう」

 私に謝罪してくる彼。
 そんな情けない事を言うくらいなら、仕事を休めばよかったのに。

「悪いと思ってるんだ。
 だからお詫びの物を買ってきた」
「お詫び?
 そんなので私が許すとでも?」
「これを……」

 そう言って出されたのは年代物のワイン。
 確かに彼の会社の近くには、いい酒屋があるとは聞いていたけど……
 こんなのも置いているの?

「これ、めちゃくちゃ高いんじゃ……」
「うん、冬のボーナス吹き飛んだ
 これでなにとぞご容赦を」
 そこで私は、ワインについている値札に気が付く。
 そこに書かれた数字は、0がたくさん!
 一気に酔いが吹き飛ぶ

「これ、一人で飲んでいいから」
「待って待って、さすがに恐れ多い」
「でもここまでしないと、許してくれないだろ?」
 ということは、ボーナス使ってでも私を機嫌を取りたいということ?
 そんなに大事に思われていたなんて……
 私の中の『許さない』という気持ちが霧散していく。

「どうぞ、姫様。
 ご堪能下さい」
 そう言って彼は、空になったグラスにワインを注ぐ。
 え、漂ってくる香りから、ただならぬオーラを感じるんだけど……
 疑ってはいなかったが、高級品なのは間違いないらしい。
 許すべきか、許さざるべきか……
 私は少しばかり考えて、そして彼の方を向く。

「許しません」
 私はゆっくり、ハッキリ告げる
「今日は忘年会。
 一緒に飲みましょう」

 彼は苦笑して、自分のグラスを持ってきた。
 私は、彼のグラスに年代物のワインを注ぐ。
 そして彼のグラスに、自分のグラスをコツンと当てる

「私たちの愛に乾杯」

12/14/2024, 3:37:14 PM

イルミネーション眺めてる君に見とれてる僕。

「綺麗だね。」って笑う君に「君も綺麗」だなんてクサイ言葉言えたらどれだけいいことか。

脳内で流れる「くーりすまーすがこーとーしーもやってくーるー」…今日はケンタッキーにしよう。

クリスマス、かぁ。今年ももう終わりなんだな。

感慨深い。

もう高校生になって、サンタなんて来なくなったけど懐かしいな。

「うおっ!?」

いきなり顔に暖かいものがつけられてびっくりする。

「なに?」

「へへ、トリック・オア・トリート」

「…?」

すごく無邪気に笑ってるところ申し訳ないけどハロウィンは過ぎたよ。

まあ、どちらかというとサンタさんからのプレゼントかな。

「お菓子くれなきゃいたずらしちゃうぞ」

やっぱハロウィンと勘違いしてる。そんなことある?

まあいいや。

サンタさんへ

願わくば、来年も彼女と同じ景色を見られますように。










次こそは、絶対に伝えるんだ。

「君は綺麗だ」って。





あーあーあーあー。今度は脳内にPretender流れてきちゃったじゃんどうしてくれんの。

12/14/2024, 3:36:19 PM

4つ上の先輩とイルミネーション行くんだ
私の最後の愛しい人
私は貴方を最後に恋するのをやめる

貴方は25日イルミネーションに
他の人を誘っていたけど
私は貴方から逃げた
本当は私の事誘ってくれてたよね

あと2年
あと2年で私は18歳になるよ
私は貴方の好意に気づくのが嫌で逃げた
でももう逃げないずっと追いかける

今度はあなたが歳の差を理由に逃げた
私が18歳になるまでは逃げていいよ
だけど時が来たその歳のイルミネーションは
恋人として私を連れていってね



16歳と20歳の法律に縛られた恋
世界のルールは君を一方的に悪と言う
最初に愛してしまったのは私なのに

12/14/2024, 3:33:41 PM

寒い夜を寂しくないようにする電灯の数々を見て目がとろけそうになる瞬間がたしかに幸せだ、これを考えたひとはきっとみんなの幸せを願っているに違いありません。空と共に暗くなる誰かの気持ちを、気温と共に冷える誰かの心を、あたたかく照らしてくれますように。

(イルミネーション)

12/14/2024, 3:29:59 PM

イルミネーション

今夜も全身で光を放って

たくさんのココロを魅了して

静かに消灯する

漆黒の空から小さな星たちが

寝静まったイルミネーションを

瞬き照らしてくれている

12/14/2024, 3:23:30 PM

「綺麗だね」
「そうか? 眩しいだけだ」
「あなたは星が好きだからね」
「そもそも人間が星の輝きを真似ようなんて、傲慢にも程があるだろう」
「厳しいなぁ」
「事実を言っただけだ。それに普段は地球環境を守ろうなどと綺麗事を言う癖に、こういうモノの無駄やエネルギー消費量の話をすると屁理屈を捏ねて自分達を正当化しようとする。度し難い愚かさだ」
「うーん。でも、さ·····」
「なんだ。歯切れが悪いな」
「神様はその愚かさを愛したんじゃないかな?」
「·····それはお前個人の考えだろう」
「それはそうだけど」
「それに私達はその神の意思でここにいるんだぞ。奴等は神が許せるレベルをとっくに超えている」
「·····分かってるよ」
「あぁ、お前には前科があるからな」
「意地悪な事を言うね。·····今度は間違えないよ」
「そう願いたいな。お前の監視なんてつまらない仕事を押し付けられて、はなはだ迷惑してるんだ」
「もう、分かってるよ。だったらさっさと仕事を済ませて帰ろう」
「帰れるのは当分先だと思うがな。私達の担当地域だけで対象がどれだけあるか知ってるか?」
「もう、うるさいよ」

◆◆◆

ブツン。
その夜、眠らない街の明かりが一斉に消えた。
今にして思えばそれが、終末の始まりだった。


END


「イルミネーション」

12/14/2024, 3:23:13 PM

虹色のイルミネーション 牡丹雪
 脇役集結 ふたりのために

星月夜 天然の電飾のごとく
 暖かく灯る 柿たわわ


♯イルミネーション

12/14/2024, 3:16:40 PM

私の中にはいくつも幸せの引き出しがある。
休みの度に家族で訪れた想い出。
夏は花火とBBQ。幼馴染達とハロウィンパーティ。
誕生日はケーキとプレゼントに心惹かれながら聞くあの歌。大好きな人が歌ってくれるあの声が大好きだ。
全部自分の中で大事に整理してある。
冬は特に想い出を取り出す事が多い。
私達子供が喜ぶからと、この時期家に灯るキラキラが大好きだった。
それが我が家のサンタさんのおかげだと知ったのはもっと先。
イルミネーションはただの光だという意見も最もだ。
それでも、ただの光は毎年私の思い出の引き出しをそっと開けてくれる。

12/14/2024, 3:13:53 PM

「イルミネーション、綺麗だね。
僕達きっと汚い人間だけど、
今ならそれも赦される気もしてくるよ。
君の口癖がさ、
今にも残ってる。
海に行きたい、だったよね。
ねぇ。
今度、海行こっか。
今まで行けてなかったしね。
僕、今何でもできる気もするんだ。
海に行ったらさ、
一緒に愛を語り尽くそうよ、
今は冬だから、きっと海は寒くて、
凍えてしまうよ。
そしてさ、2人一緒に海に還ろうよ。
幸せなままで僕は終わりたい。
君との思い出を涙で終わらせたくないんだ。
ねぇ、僕と命を捨ててくれない?
命を奪ったら、帰さなきゃだよ。
返しに行こうよ。ついでに、心もさ。
いい、かな?」
なんて、綺麗な光の集合体の前に、淋しげな笑顔で言われたら、断れるはずも無くて、手を強く、強く。確かに握りしめて、
私は言葉を絞り出したんだ。
「はい。」って。

12/14/2024, 3:12:33 PM

「イルミネーションの歴史とその社会的変遷」



イルミネーションは光による装飾として現代社会に普遍的な存在となっているが、その歴史は技術革新と文化的象徴性の変遷と共に発展してきた。


イルミネーションの起源は17世紀ヨーロッパに遡る。ドイツのクリスマスツリーにろうそくを灯す風習がその初形態とされ、光は宗教的象徴として神聖さや祝福を表現した。18世紀には宮廷や祝祭で灯火を用いた装飾が行われ、権力や繁栄の象徴として利用された。


技術的飛躍が訪れたのは19世紀後半、エジソンによる白熱電球の発明である。1882年、ニューヨークの発明家エドワード・H・ジョンソンが電球を用いた初の電飾クリスマスツリーを公開し、電気イルミネーションが世に広まった。この革新は、光の安全性と操作性を向上させ、都市全体へのイルミネーション展開を可能にした。


20世紀に入ると、イルミネーションは商業的・観光的価値を帯び、ニューヨークの「ロックフェラーセンター」やパリの「シャンゼリゼ通り」が象徴的な存在となった。光は都市の近代性、賑わい、華やかさを演出する手段となり、技術革新と共にLEDが導入され、エネルギー効率が高まった。


現代ではイルミネーションは単なる装飾に留まらず、都市や地域のアイデンティティや経済活動と結びつき、環境配慮型の光演出やプロジェクションマッピングへと発展している。


イルミネーションの歴史は、光が持つ象徴性、技術の進化、そして社会的意義が融合した文化現象であり、人々の心に「光」という希望を灯し続けている。

12/14/2024, 3:12:22 PM

なんでイルミネーションって冬にやることが多いんだろう。

12/14/2024, 3:01:39 PM

子供の頃 
フェンスの向こうに
アメリカがあった。

青々とした芝生の上に
白い家がポツン。
そのまた向こうに
ポツンと建っている。
手入れの行き届いた庭には
子供のための大きな遊具が
必ずあった。

隣近所がひしめき合う
喧騒な環境で育った私にとって
そこは
踏み込むことのできない
贅沢な空間であった。

クリスマス近くなると
白い家の窓からは
クリスマスツリーに飾られた
イルミネーションの灯りが
漏れていた。
そのまた向こうの窓からも。
灯りで推測できるのは
家族で過ごす贅沢で静かな
クリスマス。
フェンス越しに見えるその風景に
憧れたものだった。

今でこそ街並みには
イルミネーションの輝きに
満ちているが
フェンスの向こうにあった灯りの方が
手の届かない綺麗さがあった。
今はもうない
遠いクリスマスの思い出。

#302

12/14/2024, 2:59:24 PM

「イルミネーション」

 綺麗なイルミネーション。
 今年も君と見れて良かった。
 来年も見たいなとイルミネーションを見ながら私は、思っていた。
 「寒いね!」
 「手、繋ぐ?」
 君が私に手を差し出した。
 私は、君の手を握った。
 君と手を繋いでいると、あたたかいと私は、思った。

12/14/2024, 2:58:29 PM

イルミネーション
近所の病院に、毎年お目見えする、サンタとトナカイのイルミネーション…白い壁に、青いイルミネーション…田舎では、クリスマスのイルミネーションなんて、小さくても、結構目立つ…
前を通る度に、そのサンタクロースと橇を曵くトナカイに、少しお願いをしてみる…今年のクリスマス、あの人と、過ごせますように…

12/14/2024, 2:56:35 PM

作品No.258【2024/12/14 テーマ:イルミネーション】

※半角丸括弧内はルビです。


 凝り性の夫は、この時期になるとイルミネーションの設置に全力投球する。正直、付き合わされるこっちはたまったもんではない。
 電飾の設置の手伝いは、まだマシな方だ。厄介なのは、飾りの中でも主役に位置するだろうリースとツリーである。なにしろ、本物の、というか、生の、というか、植物が使われたものを飾りたがるのだ。去年など、「買うのももったいないし、麻知子(まちこ)がつくってよ」なんて言ってきたのだ。確かに私は、手先が器用なのを活かしてハンドメイドアクセサリーの製作と販売をしているが、それとこれとは話が違うし、そんなに私を巻き込まないでほしいと思う。それに、時期が終われば、リースもツリーも処分することになる。その手間も考えてほしい。
 夫のことはすきだ。けれど、イルミネーションのことになると熱くなりすぎるのは、正直嫌いだ。楽しそうに飾り付けをするのを見ているのは、微笑ましいのだけれど。
 街にイルミネーションが輝くのを見る度、憂鬱になる私がいた。

12/14/2024, 2:55:06 PM

イルミネーション
私は君専属のカメラマンになりたいあー

12/14/2024, 2:53:02 PM

イルミネーション

誰かがデザインして、それを光で実現させる
街で見るイルミネーションは誰かの手によって作られている

それを見て感動する人、憂いを感じる人、感じ方は人それぞれ
イルミネーションを見ている人たちに聞いてみたい

あなたは今これを見て何を感じていますか?

12/14/2024, 2:49:03 PM

「お、久しぶり。元気してんの?」
 笑った写真を見ながら、仏壇に手を合わせながら、彼女がそう笑う。元気も何もねぇだろ、と咄嗟に思いはしたけれどあまりに普通に声をかけるものだから、自分も元気も何もねぇあの人が今日も元気でいてくれればいいなと頭の片隅で思ってしまった。

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