『イルミネーション』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#イルミネーション
夜の街を彩り
青く妖しく光が揺らめく
光の海を泳ぎながら
探すのは今宵の温もり
誘われて誘いながら
変わってく自分に
背徳のキッスを…
日本人の失明原因No.1は
緑内障なんだって。
で、20人に1人が
その病気にかかってるんだって。
ってことで、
あたしがもうすぐ緑内障で
視力を失うのも、
特別なことじゃないよね。
アラスカのオーロラ。
モルディブの海
エジプトのスフィンクス
ルーブル美術館のサモトラケのニケ
ナイアガラの滝
富士山からの初日の出
見たいものはだいたい見たし。
一つの感覚を失うと、
他の感覚が鋭くなるって言うじゃない。
こんどはきれいな音を聴きにいこうよ。
素敵な香りに包まれるのもいいかもね。
楽しみ。
でもさ、もし、もしクリスマスまで
あたしに視力があったら、
押入にある小さなツリーを
引っぱり出すつもり。
部屋中にチカチカ光る
豆電球を飾ってさ。
あなたと食事をするの。
豆電球に照らされた
あなたの優しい笑顔が、
あたしの目が感じる最後の光に、
なったらいいな。
夜の公園だとか駅前だとか並木道だとか。
キレイだけどちょっと食傷気味。
イルミネーション。
『イルミネーション』
冬の夜、街はイルミネーションで彩られる。
光が舞い踊り、空を照らす。
まるで星が地上に降りてきたように輝き、心を温める。
人々はその美しさに魅了され、笑顔を浮かべる。
寒さを忘れ、幸せな気持ちに包まれる。
一瞬の幻想が、心に深く刻まれる。
イルミネーションかぁ
今年から行けないなぁ
夜に出掛けないし、
親がなんかない時しか見ない
それにもう
上からしか見れないからさ
あ、でも冬休みは見るかもね
なんか、こう
友達と見るとか
恋人とイチャイチャするとか
ないんだわ、私
こう見えて、金にしか興味ないからね
うん、なんかごめんな
皆んなはイルミネーション
下から見るのかな?
イルミネーション。
一緒に見る
イルミネーションが
本当に綺麗。
イルミの前で
唄ってるのが
本当に嬉しい。
2人で
イルミが見たい。
明かりを灯そう
誰も迷わないように
街を照らし出そう
ここに居ると教えるように
虚飾の街に
一夜(ひとよ)の夢
# イルミネーション (350)
愛を注いで
私の名前は愛だ。
人の事も自分の事も愛せる人になってほしいと両親がつけてくれた。
自分の名前をとても気に入っているが、私は自分の事を愛せない。
自分を愛せない人は人の事も愛せないとよく聞くが本当だろうか。
やはり、心に余裕がないと愛は注げないのだろうか…
イルミネーションは大嫌いだ。
つい先日のクリスマスイブに、私は彼に別れを告げられた。
聖なる夜だというのに。彼氏と過ごすなんて豪語していた私の立場がないじゃない。
冬の夜、数多の光がうるさい程に視界に入る。こんな惨めな私を寄って集ってからかっているようだ。
大体、ただの光の集合だと言うのに、どうしてみんなは夢中になってるの?
なんて自分に言い訳して、一人でホールケーキを食べてる最中。
すると、スマホの通知音が鳴った。
誰からか連絡が来たのだろうか。
僅かな期待を抱きながら、画面を見てみる。
「お前、今日暇?」
そこに表示されてたのは、高校時代の彼氏からのメールだった。
何故今???
ここ数年、ちっとも連絡をしてこなかったくせに。
大方、相手も今夜を共に過ごす相手はいないのだろう。予想は出来た。
これで寂しさを紛らわせる。私は自身の心の隙間を埋めてほしい。その一心だった。
こんな不純な理由で返事をする私を許してほしい。
相手の住所が送られてき次第、私は急いで支度した。
イルミネーション
雪降る街に、灯りが灯る
白く、青く、赤色に
色とりどりのきらめきに
思わず心が踊りだす
空気は冷え切って
体は寒さをうったえるけれど
こんな季節だからこそ
いつもよりいっそう綺麗に見えるんだ
暗い夜道。ライトが巻かれた木々が並ぶ道。
大切な人と共に歩く。
まだ明かりは灯されてない。
思えば、ここまで君と勢いで来てしまった。
初めて会ったときに一目惚れした。
ただ君を守るために戦っていた。生きていた。
息をつく暇のない日々。君と会う時間もなかった。
変わっていく環境に慣れようと、周りに追いつくのに必死だった。気がつけば、君を1人にしてしまった。
僕は何のために戦っていたのか。生きているのか。
気がつけば、大切なことを忘れかけていた。
そうだ。僕はいつだって君のために戦っていた。君のためにイマを生きているんだ。
このことを君が思い出させてくれた。
木々に巻かれたライトが段々灯されていく。
美しいイルミネーション。来た甲斐があった。
イルミネーションに夢中になる君。そんな君を見つめる僕。
そんな僕の視線に気づいたのか僕を見つめてくる君が言った。
「約束して。これからはいつでも一緒にいて。」
君は、、、君もそんなふうに思っていてくれていたんだ。僕だけだと、僕の片思いだと思っていた。
「約束する。僕はいつまでも君のそばいるよ。」
約束すると同時に心に誓った。君のそばを離れないと。
そんな2人を暖かく包むイルミネーションの光。
近づいていく2人の顔。
イルミネーションの光が2人の影を作る。
その影はとてもとても美しかった。
イルミネーションのトンネルを
あなたと二人で歩きたい
でも
あなたと私は
なかなか逢えないね
遠すぎるよ…
あなたの街と私の街…
キラキラしてるスタンプ
笑顔のスタンプ
かわいいイラストスタンプ
LINEスタンプが
あなたと私のイルミネーション
駅の改札を出たら、なんだかいつもより足元が明るく感じた。
釣られるようにロータリーの真ん中に目をやる。
あ、もうそんな季節。
いつの間にか現れた大きなモミの木に色とりどりの電球が巻き付いてチカチカしている。
そう言えば帰り道の商店街ではジングルベルが流れていたような気がする。
私が小さい頃、この時期になると母は私を車に乗せて少し遠くにある高級住宅街に連れて行った。
隣近所と競い合うように家を飾る派手なイルミネーションを見るためだ。
豪華なご馳走も、たくさんのプレゼントも用意できない貧乏な家で母が私にクリスマスを味わわせるために考えたせめてもの作戦だった。
今では自分でケーキもチキンも、プレゼントだって買える。
それでも私のクリスマスは、この色鮮やかな小さいライトがなくては始まらない。
「わたしにはね、パチパチと弾けているようにみえるの」
寒い寒いと手を擦りあわせながら言った彼女は眩しそうに目を細めていた。
日も落ちてほとんど夜に飲み込まれてしまった暗い空にイルミネーションはよく映える。街路樹に飾られたものは美しく色を変えながら夜道を照らし、店先に置かれた安っぽいものでも一点物のオブジェのように輝いている。
何をみてもどこにあっても美しいと思えてしまうこの季節と暗さに酔っていたのだろうか。それとも彼女と並んで歩けることに浮かれていたのか。急に発せられた言葉を理解できず、足を止めた。
もっと、こう。きれいだねとか、ロマンチックだねとかそういう感想を期待していた分がっかりしたような気持ちになったのだ。
「強い光が苦手でね、イルミネーションとかそういうのはじっくりみたことなかったんだ」
「あなたのいうきれいな景色をみられないことがね、うん。ちょっと悔しいし寂しいから嫌い」
数歩先でマフラーで口元を隠す仕草をみて、なんだかどうでもよくなってしまった。苦手だと口では言っているのに目線はいつまでも『きれいな景色』を見上げていた彼女に、何も言えなくなってしまった。
「うそつき」
離れた数歩分の距離をつめて、イルミネーションを遮るように彼女の前に立った。口下手で素直でない性格はお互い様だから、もういいや。
期待通りにいくはずがない。そんなのわかっていた。それなのに許せてしまうのはきっと、惚れた弱みなんだろうな。
【題:イルミネーション】
いつか君と、一緒に行きたいクリスマスみたいなかんじ君と観るもの綺麗にみえる
12月になると街はイルミネーションで輝き出す。何故かいつもよりカップルが目に付く。寄り添う2人は幸せそうで、独りぼっちの私は場違いだ。昨年、イルミネーションの下で別れを告げたのは私だった。君はもう誰かの隣で見ているのか。それとも。
イルミネーション
帰り道のイルミネーションが、最近進化した。
ツリーを模してハの字に組まれた電飾が、異様なネオンカラーを放ちながらチッカチッカと光る。
クリスマスというよりもはやナイトクラブのようにしか見えない。端的に言って治安の悪さとよく似合ってしまっていて悲惨でしかないのだ。
誰がイルミネーションを魔改造したのかと皆噂している。私も知りたい。
せめて点滅の速度を三分の一にしてくれないと目が潰れてしまいそうだ。
今年はこの町に、風情はないらしい。
いつだったか
あのキラキラ光るのが見たい
そう言って、わがままを言った日
初めて見たそれは、キラキラと輝いて
吐息と混ざって反射する光は
まるで別世界
ここならどんな願いも叶う!
そう思ってワクワク、ドキドキ
次の機会は
まーこんなもんだよなぁ
その次は
この寒いのに何でこんなに人がいるんだよ
年々派手になっていくなぁ
そのまた次は
それどころじゃねー別のことに気を取られて
キレイも寒いも余裕がなかった
次は?
あのキラキラ光るのが見たい
そう言って、わがままを言われた日
そういえば、昔々同じことを言った気がする
忘れてしまった大事な記憶を
すこーし呼び起こしてみる
ちょっとだけ暖かい気持ちになるのが照れくさい
あと何回、このキラキラを見にこれるかな?
庭に電飾を飾る両親は、今はいない。
クリスマスイブには、ふたりが料理やケーキを用意してくれてたのにな。
ふたりを取り残して、季節は巡る。恨み言を吐いても、止まらない。
独りきりだったら、どうなってたかな。
溜め息をついて、クリスマス飲み会に思いを馳せた。