『イルミネーション』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「イルミネーション」
光、淡く、
恋、淡く。
夜、愛しく、
灯、眩しく。
キラキラ光るイルミネーション
その光で何人もの人が救われたのだろうか
その光の前で何人もの人が愛を伝えたのだろうか
イルミネーションがあると色んな思い出ができる
今日もまたイルミネーションの思い出ができるだろう
【イルミネーション】
この季節にやると特に色づく。
街を暖かく包んで、人を心を灯す。
だから、大切な人と見たいよね。
『イルミネーション』
つい最近まで紅葉色だった街が真白に染まって。
葉がついていた木は枯れ落ち、ピカピカと光るライトが付く。
19時まで落ちなかった太陽は18時には月が昇っていた。
「今日、夜会える?」
最近仲良くしてくれる隣のクラスのあの子。
委員会で一緒になって。趣味も似ていて。
家が近いのもあり、よく放課後に商店街のゲーセンに行ったりしていた。
「いいよ。」
と、返事を送ると、直ぐに返信が来た。
「やった!じゃあ19時に商店街の広場に来てね☺️」
了解、と返事をして、早速準備を進める。
いつものパーカーとは違って、
クラスの奴に教えてもらった垢抜けコーデにした。
髪もネットでよく見る感じにセットした。
ドキドキが止まらず、10分も早く着いた。
(なんの用だろう。)
そう考えていると、彼女がやってきた。
黒のスカートにクリーム色のニットカーディガン。
女子って感じの服だった。
「ごめん、まった?」
「全然。大丈夫だよ」
「そっか。ありがと」
夕飯はどちらも食べてこなかったので、良さげなレストランに入った。
レストランを出て、クリスマス仕様の広場へ戻る。
彼女が口を開く。
「私ね。彼氏が出来たの。」
唖然としてしまった。
毎日のように話していたから。
「そう、なんだ、」
「うん、言わなくてごめん。」
「彼氏に男は切れって言われたから」
「今日で最後にしようって思って。」
そう言って彼女は微笑んだ。
でも、どこか寂しそうな表情だった。
「楽しかったよ。」
「今日も。今までも。ありがとう。」
「それじゃ。」
彼女は踵を返して歩いていってしまった。
ガヤガヤとイルミネーションを見に来た人達を見て。
静かに涙をこぼしていた。
イルミネーション
なぜクリスマスが近づくと、イルミネーションが見たくなるのだろう。
別に誰かと一緒に見に行きたいわけでもないのに。
イルミネーションを見に来ている人達に紛れて、自分も他の人と同じ、普通の人アピールがしたいのか?
よく分からなくなってきた。
全てを忘れて、イルミネーションに酔いしれよう。
イルミネーション
冷え切った手を握りしめて、私はどこへ行くのだろう?
師走の明らかに浮ついた街を歩きながら、私はすっかり白くなったため息をついた。
師走の喧騒にのまれていく寂しさが、気温も相まって強くなる。
だからみんな、こぞって隣の人を作りたがるのかな。
どうでもいいか、そんなことは。
そんな意味のない仮説は私のような人間が作るものだ。
そういえば、私のひねくれた独り言にいつも「ほほっ、面白いね」とだけ返してくる人がいた。
いつどこで出会ったかも忘れたけれど、なぜか気づいたら隣にいて、毎年この時期になると「光の無駄遣いを見に行こうか」と言って誘ってきた。
私も「そうだね」なんて安直な返事をしたくないから、「所詮ただのLEDを見に行こうかね」と、小憎らしいやりとりをわざとしたりなんかしながら冬を越していた。
いざ出陣、と声を合わせて光の無駄遣い会場に向かい、10分ほど眺めたらお互いに飽きてきて、いかにも無意味なものを見たという残念な顔をして「何が楽しいんだ、こんなものが」とどちらかが言い出し、「光のゴミだ!」と呟き、帰り道に牛丼を食べて年を越していた。
あのルーティンが懐かしい。
私は光のゴミを見にいく人だかりに逆らって歩き出した。
かき分けてかき分けて、あの牛丼屋に向かった。
チェーンでも有名店でもない、個人経営の牛丼屋。
こぎたない看板はあの日から何も変わっていない。
「こんばんは」
「いらっしゃい、1人ね」
無口な店主と2人きりで、私はもくもくと牛丼を食べた。
あの人の声が、今更脳内を埋め尽くしていく。
「うん!やっぱりこの味だね!」
早食いでかき込む時の騒がしい箸の音、その向こうでニヤニヤしながら眺めている店主の顔。
私は震えそうになる声を隠して言った。
「ご馳走様、また来年」
「おう」
店主は、ほんの少し寂しげに頷いた。
物足りない。
完璧な牛丼の味は変わらないのに、何かが足りない。
いつも話を聞いていない、あの適当な返事が欲しくてたまらない。
何一つ中身のない会話をしながら、所詮ただのLEDを眺めたかった。
どうして、あなたはそんな高いところにいるの?
心の中に文句が噴出した。
同じ光ってるってことだとしても、場所が違うでしょうが。
隣にいるべきなのは月じゃなくて私でしょうが。
あんた、月と話して何が楽しいの?平然と隣でピカピカしてるみたいだけど。
なんなら、私が月になってやろうか?
そろそろ首が疲れてきたわ。呑気に瞬いてないでさっさと降りてきなさい!
それか、私が昇っていけばいいかしら?
店主も寂しそうだったわよ!あんたがおかわりしないから!
そうか。
私が向かうべき先は、きっと数十年後に決まるんだろうね。
だからさ、サボらずに瞬いてなさい。
私をちょっとは照らしときなさい。
いいね?
#イルミネーション
君とこの輝いている世界を
見てみるのが私の夢。
早く隣に並びたい
彼氏とイルミネーション行きたかったな😢
来年こそは行くぞ!!
#イルミネーション
【ついてない】
今日はついてない
ガムを踏むし、鳥のフンが当たるし、おまけに財布落として昼飯食べれないし…
挙句の果てにはひったくりに会い
無事に物が帰ってきたから良いものの…
本当についてない1日だった
帰りの電車に乗る為に駅に行くと、木や花壇が綺麗にライトアップされるはずだった。
だが、明かりがついてない。
何を思ったのか写真を撮って、しばらく明かりのついてないイルミネーションを見ていた。
そのイルミネーション見ていると、今日あった嫌な事を忘れられる気がした。
今日は本当についてないな…、なんて思いながらも帰りの電車に乗った。
明日は良い日になって欲しい
イルミネーション
とても綺麗だけど
淋しく感じるのは何故だろう?
綺麗だねと
言い合える相手がいないからか
家に帰ると
ひとりだからか
今年もまたイルミネーションの季節
僕は綺麗だねと
言い合っている人達の波にのまれながら
家路へと帰る。
細い路地には心細い位の街灯。
イルミネーション程明るくないが
ちゃんと照らしてくれている。
「お帰りなさい」
君の笑顔。
今年からはいつでも
イルミネーションより綺麗な君の笑顔がある。
お題 イルミネーション
イルミネーション、好き。
都会の夜の多数の車のライト
遠くに見えるビルの明かり
雨の日の道路
太陽に照らされた水面
田舎の晴れた日の星空
キラキラ私の目にハイライトが入る
また貴方と2人で見に行けたら。
私は、そう思いながら仏壇の前で正座をし手を合わせた。
独りぼっちのクリスマス。
イルミネーションに負けないくらい
街の光もきれいだね
寒くて震える手を
温かい手が握ってくれた
今でも覚えているよ
舞華
「イルミネーション」
街を光に染めて 心踊る日々 この世界中も 輝かせて
イルミネーション見に行こう
そろそろクリスマスだし
光の数だけ輝く君の瞳
見てるととっても幸せ
愛を注いで
遠くで輝くキミを目指して
わたしは進んでいく。
推しが今日も尊いです。
No.13『ひとりぼっちのクリスマス』
散文 / 掌編小説
仕事からの帰り道、少し遠回りして電飾屋に寄った。自分の悪い癖が出て何時間か悩んでしまったが、足りない分はこれでなんとかなるだろう。
「ただいま」
その声に返事はない。玄関で靴を脱ぎ、揃えていたところで飼い猫のルルが擦り寄って来た。
「なんだ。起きてたのか」
頭を撫でてやろうとしたらかわされた。気まぐれだとの通説のままなルルは容赦ない。
「さてと」
部屋着に着替える前にリビングに向かい、昨日、届いた電飾を確認していく。どうやらこれで足りそうだ。ただ、自分ひとりで飾れるのかどうか、少しばかり不安が残るのだけれど。
君がいないクリスマス。いかに君に頼りっぱなしだったか痛感する。ひとり息子の聖夜は年末まで帰って来ないが、君がいないからといって、君が楽しみにしていた毎年恒例のハウスイルミネーションを絶やすわけにはいかない。
「さて。どうしたもんか」
何箱もの段ボール箱に詰められた電飾を庭に運び、わたしは思わず独りごちた。
お題:イルミネーション
昨晩のおはなし
会議終了!
忘年会の場所どこー?
時間ないよ〜
先行っててー
キラキラの大通りを駆け抜け
テンションmax
イルミネーションの華やぎと
交わしあうグラスとおしゃべり
幸せな時間が戻ってきたひととき
イルミネーションときいて初めに思い浮かんだのが、
あの人と高校の頃にみたイルミネーション
本当は行きたくもないし、
その人と過ごす時間の無駄さ、
それから、退屈さに
なんだろう、
仕方なくきてる感じ
遊ぶのが嫌で仕方なかった
自分の時間を無駄にしたくないって
あんなに強く感じたのはその時がいちばんかもしれない
本当は一緒にいたくなんてなかった
自分をおとすことの、もったいなさ
うーん、どうして一緒にいたのだろう
それはあるものに縛られていたからだ
12年経ったいま、私はようやく本当の意味でその束縛から解放されようとしている
自分の人生なんて、自分で決めるものだ
でもどうしようもなくそんなふうになってしまっていた過去を
それから今に繋いでしまった
そんなふうな記憶を、
感覚だけ消化して、なんとか過ぎ去ろうとしている
これから次の人生が始まるんだ
うーん
あのときのイルミネーションが、不憫に思える
楽しくない、って思いながら見られるイルミネーションだってあるんだな
自分に嘘ついてごめんなさい
「深海の光」
#イルミネーション
深海のはるか奥底
酸素は残り僅か
ここまで降りてきた人間は未だに私だけだろう
「ここまで来たら、行ってやる」
深く深く下に潜り続けた
孤独の暗闇をただがむしゃらに進む
下に潜ると暗闇光が見えた
発光する深海のクラゲ
夜のイルミネーションみたいにキラキラ光っている
あまりの美しさに私は涙した