『イルミネーション』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
イルミネーション
とても綺麗だけど
淋しく感じるのは何故だろう?
綺麗だねと
言い合える相手がいないからか
家に帰ると
ひとりだからか
今年もまたイルミネーションの季節
僕は綺麗だねと
言い合っている人達の波にのまれながら
家路へと帰る。
細い路地には心細い位の街灯。
イルミネーション程明るくないが
ちゃんと照らしてくれている。
「お帰りなさい」
君の笑顔。
今年からはいつでも
イルミネーションより綺麗な君の笑顔がある。
お題 イルミネーション
イルミネーション、好き。
都会の夜の多数の車のライト
遠くに見えるビルの明かり
雨の日の道路
太陽に照らされた水面
田舎の晴れた日の星空
キラキラ私の目にハイライトが入る
また貴方と2人で見に行けたら。
私は、そう思いながら仏壇の前で正座をし手を合わせた。
独りぼっちのクリスマス。
イルミネーションに負けないくらい
街の光もきれいだね
寒くて震える手を
温かい手が握ってくれた
今でも覚えているよ
舞華
「イルミネーション」
街を光に染めて 心踊る日々 この世界中も 輝かせて
イルミネーション見に行こう
そろそろクリスマスだし
光の数だけ輝く君の瞳
見てるととっても幸せ
愛を注いで
遠くで輝くキミを目指して
わたしは進んでいく。
推しが今日も尊いです。
No.13『ひとりぼっちのクリスマス』
散文 / 掌編小説
仕事からの帰り道、少し遠回りして電飾屋に寄った。自分の悪い癖が出て何時間か悩んでしまったが、足りない分はこれでなんとかなるだろう。
「ただいま」
その声に返事はない。玄関で靴を脱ぎ、揃えていたところで飼い猫のルルが擦り寄って来た。
「なんだ。起きてたのか」
頭を撫でてやろうとしたらかわされた。気まぐれだとの通説のままなルルは容赦ない。
「さてと」
部屋着に着替える前にリビングに向かい、昨日、届いた電飾を確認していく。どうやらこれで足りそうだ。ただ、自分ひとりで飾れるのかどうか、少しばかり不安が残るのだけれど。
君がいないクリスマス。いかに君に頼りっぱなしだったか痛感する。ひとり息子の聖夜は年末まで帰って来ないが、君がいないからといって、君が楽しみにしていた毎年恒例のハウスイルミネーションを絶やすわけにはいかない。
「さて。どうしたもんか」
何箱もの段ボール箱に詰められた電飾を庭に運び、わたしは思わず独りごちた。
お題:イルミネーション
昨晩のおはなし
会議終了!
忘年会の場所どこー?
時間ないよ〜
先行っててー
キラキラの大通りを駆け抜け
テンションmax
イルミネーションの華やぎと
交わしあうグラスとおしゃべり
幸せな時間が戻ってきたひととき
イルミネーションときいて初めに思い浮かんだのが、
あの人と高校の頃にみたイルミネーション
本当は行きたくもないし、
その人と過ごす時間の無駄さ、
それから、退屈さに
なんだろう、
仕方なくきてる感じ
遊ぶのが嫌で仕方なかった
自分の時間を無駄にしたくないって
あんなに強く感じたのはその時がいちばんかもしれない
本当は一緒にいたくなんてなかった
自分をおとすことの、もったいなさ
うーん、どうして一緒にいたのだろう
それはあるものに縛られていたからだ
12年経ったいま、私はようやく本当の意味でその束縛から解放されようとしている
自分の人生なんて、自分で決めるものだ
でもどうしようもなくそんなふうになってしまっていた過去を
それから今に繋いでしまった
そんなふうな記憶を、
感覚だけ消化して、なんとか過ぎ去ろうとしている
これから次の人生が始まるんだ
うーん
あのときのイルミネーションが、不憫に思える
楽しくない、って思いながら見られるイルミネーションだってあるんだな
自分に嘘ついてごめんなさい
「深海の光」
#イルミネーション
深海のはるか奥底
酸素は残り僅か
ここまで降りてきた人間は未だに私だけだろう
「ここまで来たら、行ってやる」
深く深く下に潜り続けた
孤独の暗闇をただがむしゃらに進む
下に潜ると暗闇光が見えた
発光する深海のクラゲ
夜のイルミネーションみたいにキラキラ光っている
あまりの美しさに私は涙した
イルミネーション
行ってきた
今年もあなたと。
来年も行こうね。
「見て、おれたちの学費が光ってる」
あらゆる風情をぶち壊しにする台詞を吐きながらおまえが笑う。
「あれで誰が得すんだろうな、毎度思うけど」
大学構内に続く並木道のイチョウにぐるぐる巻かれた白い電球の群れを眺めて、俺は溜息をついた。
「デートスポットっていうんじゃないしねえ。クリスマスツリーでもなくてイチョウの木だし」
首を傾げながら苦笑いしていたおまえは、でも、と言葉を続ける。
「こうやって話の種にはなるんだから、まんざら無駄ってわけでも」
「無駄だろ」
「ひどい! せっかくひとつでもいいとこ見つけてやろうとしたのに!!」
「昼行燈、銀杏並木にイルミネーション」
おまえが、もー! と声を上げながらおれを叩く真似をして、俺はけたけた笑いながらそれを避ける。
たぶんとても陳腐でありふれていて風情もクソもないやりとりだけど、俺はこれが嫌いではない。
光れよ学費、と思う。
馬鹿騒ぎとくだらないおしゃべりを引っ張り寄せるために、白々しく、イチョウの木の周りで。
リア充がクリスマスの時に居そうなところ第1位
イルミネーション
様々な色や形をした天然石を
ガラスのボトルに入れて飾る
太陽の光を浴びれば
キラキラと輝き
月の光を浴びれば
ゆらりと静かに輝く
一年中いつでも見れる
君が作ったイルミネーション
イルミネーションの灯りがふと心を冷やした。
きっと私はつまらない恋を思い出していた。
イルミネーション
今年もまたクリスマスシーズンがやってきた。
ーー先ず思い出すのは四年前の冬のこと。
外はイルミネーションで彩られ、街がキラキラと輝き華やかになる季節に|昌幸《まさゆき》と|心菜《ここな》は念願叶って結婚した。
ところが二年が過ぎだ冬、二人は離婚することに。
傍から見たら、二人は仲の良いおしどり夫婦だったので、双方の両親も親戚も友人も職場の人も、周りは皆一様に驚いていたけれど、どうして離婚することに至ったのかという経緯について誰も触れることなくそっとして置いてくれたのは優しさからだろう。
離婚したらもう二度とお互いの顔を見たくないという夫婦が多いと聞くけれど、昌幸と心菜の関係は少し違った。
原因は元夫だった昌幸が不倫をしたことでしたが、時々メールで連絡を取り合う仲が続いていたのである。
昌幸の方は素っ気ないメールの返答でしか無かったものの、心菜は心のどこかで「もう一度昌幸とやり直したい」という想いがあった。
もう二年も経過しているというのに、少なからず、心の奥にまだ未練が残っていたのだろう。
ところが、昌幸にはそんな想いは微塵もなかった様子。
ある日のこと、心菜は二人の共通の知人から、昌幸が引越しして、入籍したことを知ることになった。
それも、街がイルミネーションで彩られ、カップルで賑わうシーズンに…………。
心菜の心はイルミネーションとは裏腹にどんどん暗くなり、動揺が隠せず心も落ち着かず、どんどん落ち込んでいった。
そしてとうとう仕事にも手が付かなくなり勤務中だというのにボーッとすることが増えていくようになる。
そんな状態を知った会社の後輩である|涼太《りょうた》は、心菜を心配して声をかけた。
「あの、心菜先輩体調大丈夫ですか、ここ最近昼もちゃんと食べてないの知ってます」
「うん、心配してくれてありがとう、でも大丈夫だから気にしないで!」
そう言われたけど、大丈夫なはずが無い、そう思い、今度は食事に誘うことにした。
「あの、心菜先輩、僕と一緒に今度食事にでも行きませんか!?」
「涼太くんと食事…………」
「はい、えっと、アウトレットで新しくアウターが欲しくて、告白したい人がいるんで、その心菜先輩に選んで貰えたら嬉しいんですけど、で、その後御礼に食事でもと思ってるんですけど」
「そっか、買い物かぁ、いいよ行っても…………涼太くんの恋の応援してあげるよ」
そう言って心菜は涼太の誘いにのる。
ーー買い物当日
予定通りアウトレットで買い物して食事をした後、涼太はもう一箇所行きたい所があると行って心菜先輩を連れ出した。
その場所は時之栖で、イルミネーションの光のトンネルが有名な場所。
冬に開催されるイルミネーションを見ようと、カップル連れが多く見受けられる。
「涼太くん、こういう場所はカップルで来るんだよ! 何も会社の先輩なんかと来るとこじゃないよ」
長いトンネルのイルミネーションは凄く綺麗で、音楽に合わせて光が踊っているかのようにキラキラ光るその光景に見とれながら心菜はそう伝えた。
「あの、その…………僕じゃ駄目ですか?」
「えっ!?」
「心菜先輩のこと、ずっと好きでした。 良かったら彼女になって下さい」
「やだー、だって涼太くん知ってるでしょ、バツ一だってこと…………」
「それでも良いんです。 心菜先輩が好きだから、バツ一なんか気にしてません。 将来結婚も考えてます!」
思いもよらなかった予想外の告白、それも後輩である涼太からの告白なだけに、心菜は我に返る。
心菜は自分が、五つも年上だということも気にしていた。
ところが、好きになるのに年齢なんか関係ないとキッパリ言われた心菜は、イルミネーションのトンネル中、付き合うことに同意する。
すると涼太は遠慮なく心菜の手を握った。
涼太の手の温もりはとても暖かい。
心菜は涼太の温もりを感じながら幸せを噛た。
この後二人で見た噴水ショーも、壮大な音楽にプロジェクトマッピングがあり凄く綺麗だったらしい。
来年からは、イルミネーションの季節にもう昌幸のことは思い出さないだろう。
帰りの車の中で心菜は余韻に浸りながら、これからはイルミネーションで思い出すのは涼太に告白された日のことだけだと誓った…………。
この世界で瞳の中にイルミネーションが映る君が一番輝いている
...ちょっと何言ってるか分からない←
寒さに耐えられなくて早歩きで
帰宅するところだった私。
信号が赤になって足を止めた私はふとお店の
ショーウィンドウに貼られたチラシに目を向けた。
イルミネーションが開催中といった
内容をしたチラシだった。
「あぁもうそんな時期になったのか。」
そう声が出る私。
仕事、仕事、仕事ずっと仕事のことで
いっぱいいっぱいになっていて
それ所じゃなかったから
イルミネーションみにいきたいな
そう思って彼のところに向かった。
「ただいま」
私の声を聞いて彼が玄関まで来てくれる。
「おかえり」
彼はそう言って私の荷物を持ってくれた。
2人で食卓を囲んでいる時に
「あのさ,一緒にイルミネーション見にいかない?」
私が言うと
「いいね」
彼はそう言ってくれた。
イルミネーションを見に行く日
バレないようにしてたのに,
同僚にも後輩にも
「今日デート?」「今日なんかあるんですか?」
なんて聞かれて驚いた。
どうしてって聞いたら
いつもより笑顔じゃんって言われた。
無意識だったから余計恥ずかしい。
「お先に失礼します」
そう言って足早に彼との待ち合わせ場所に向かった。
もうそこには彼がいて
「待たせちゃった。ごめん。」
そう言うと
「全然待ってないよ。行こっか。」
そう言って手を繋いできた。
普段彼から繋いでくるなんてないのに
そのことに驚いて彼の方を見ると耳が赤くなってて
温かい気持ちになった。
イルミネーションの会場に着くと
たくさんの人がいた。
久しぶりのイルミネーションは綺麗で
気分も高まっていた。
沢山写真も撮った。
もちろん彼の写真も。
彼も写真を撮って楽しんでいた。
大きなハートのイルミネーション
に入って写真を撮っている人たちを見て
「ねぇねぇ,私たちも撮ろうよ」
彼は少し恥ずかしがっていたけど
「良いよ」と言って撮ってもらった。
家に帰るまで彼とは手を離さないで歩いた。
冬のイルミネーションは
とても寒かったけど彼と行けて幸せで温かかった。
来年も再来年も彼も一緒に行きたいな
そんな気持ちは彼に言わなくても
伝わってるといいな
─────『イルミネーション』
手先が凍りそうなくらいに冷たい風。
耳ともでは吐息が聞こえる。
黒の絵の具で塗られたような真っ黒い空には1人ぽつんと月が浮かぶ。
目の前には綺麗なイルミネーション。
あ。
雪が降ってきた。