『イルミネーション』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
イルミネーション
街中のイルミネーションより、帰り住宅街で見るイルミネーションで飾られた家が好きだ。
ギラギラしていなくて、閑静な場所でぼんやりと光る様子が好きだ。
冬になったから、クリスマスが近いからと計画をして家を飾りつけたのだと想像するとほほえましい。手間が愛しい。
街灯の少ない道を歩いて、蛍光灯だけが頼りのアパートの廊下を通って少し寂しくなる。
ひとりでも平気なのに、冬は寒さからくる本能か寂しくなる、のだ。
これが私の日常、生活だ。寂しくてもどこかで満たされてまた明日の生活のために生きている。そしてまた寂しくなる。この日常を嫌いになれないどころか、愛しいと思うのだ。間違えなく、矛盾であるのに。その矛盾が人間の持つ特別な機微だと信じて今日もささるような冷たい空気を肺に取り込む。
イルミネーションデート
○○でイルミネーションがあるらしい。
行く?と
君におそるおそるメッセージをする。
僕が見たいのはもちろん
イルミネーションじゃなくて君。
なんで女の子って、あんなにイルミネーションが好きなんだろう。
僕としては、君が喜んでくれるものなら何でもいい。
でもイルミネーションって、二人で写真を撮る格好の口実になるし
恋人気分を一気に加速させてくれる。
男にとっては、まあ悪いヤツじゃないかな、って感じ。
イルミネーションより、きらきらする君の目を見てた。
君を呼び出す口実になるなら、なんでもよかった。
イルミネーションの季節。
とは言っても、私にとってはただの冬。
パートナーと見ることもないし、というかパートナーなんて居ないし笑
クリスマスだってそうだ、サンタなんてもう居ない。
ただの日に過ぎない。
でも、今年は少しだけ期待してみる。
あの子がいるから。
ちょっとだけ、期待する。
ほんのちょっとだけ。ね。
イルミネーションってなんとなくわかるけど詳しくは知らなかったからググった
要は電気や光を使って作り出した光景をイルミネーションと言うらしい
調べる前はクリスマスのツリーとか家の外を光らせてかざりつけることだと思ってたけど、これだとコンビニの看板とかもイルミネーションってことになるのかな
まぁ定義はともかくきらきら光る夜景は綺麗でいいね。一度は実際に見てみたいけどそのためにどっか行く気は起きないから別にいいやってなる
君と別れた日も、こんな感じだった。
建物も並木道も全部キラキラ、色んな色に輝いていて。
その輝きがまた悲しさを倍増させて。
光がぼやけていって、綺麗なはずの景色がぐちゃぐちゃになって。
イルミネーションなんて、大っ嫌い。
『イルミネーション』
毎年このきせつになると街を彩るイルミネーション。
それらはいつもきらびやかで、とてもうつくしいのだろう。
だがあの日で時ががとまってしまっている私の目に映るイルミネーションも、街の煌びやかさも美しさも何もかもがモノクロの世界なのだ。
たった一人の我が子がいないと言うたったそれだけの事で。
いつになったらこのモノクロの世界から私はぬけだせるのだろうか…。
色とりどりの
イルミネーション
今は年中
どこかしらで見られるけど
クリスマスイルミネーションは
やはり別格で
イルミネーション
星空
夜景
キラキラ
ピカピカ
チカチカ
ただ眺めているだけで
心が無になり
癒される
光に
惹き付けられるのは
何故だろうね
あのクロマニョン人も
星を壁画にしたくらいだから
太古から人は
光を愛していたんだね
「イルミネーション」
自分をよく見せようと
自分を盛って
最後には維持できなくて
自分の首を絞める事になる
だけど今日だけは
イルミネーションの光に
負けないぐらいに
カッコつけさせてね
それくらいはいいでしょ
【イルミネーション】
「ウチ駅近だから駅前のイルミネーション、ベランダから見えるんよね」
「え、最高じゃん!私前の仕事帰りによく遠回りして見てたんよ。12月入ったらすぐライトアップされてるっけ?」
「いや、確か10日くらいからだったよ。
まだ全然先だけどウチで絶対一緒見よな。」
「見る見る!笑
てか今日夜何食べたい?」
12月15日、「今年も綺麗だなぁ、さむっ。」
俺は誰かに話しかけるように、独り言を呟いた。
#イルミネーション
キラキラ輝き圧倒的な注目を浴びる君たちを大切な君と見たいよ
誰もがうっとり心奪われロマンチックになれる大きなプレゼント。
大切な君が隣にいたら無敵な時間になるんだ。
たくさんの色を背負い堂々と佇むその姿をずっと君とみていたい。
12/14
「イルミネーション」
静寂と漆黒に包まれる夜に輝く光は一層際立って見えるものだ。
それがあまたの灯火ともなれば、美しくないはずがない。
灯火があるだけで、暗闇は美しく輝く。
自然から発せられる光とはまた別の美しさを持っているそれらは、色鮮やかに暗闇を彩る。
闇夜に輝く光は夜の美しさを語ってくれているよう
暗闇だからこそ、目に留まり、心を魅了する美しさを出せるのだ。
光は希望を連想させる。
あまたの光は、あまたの希望。
あまたの希望は、勇気を与え、心を暖める。
光にはその力がある。そう、思う。
闇もまた、光を際立たせる為になくてはならない存在である。
闇があるから、光を美しいと、暖かいと、貴重だと想えるのだ。
闇ありて光輝く。
放課後、通りすがりに駅前のイルミを通った。
やっぱりカップルばっかじゃん…
恋愛?彼氏?私には縁のない話だから即スルー!
けどちょっと憧れてるんだよね、
あ〜、私もいつか好きな人とイルミ見れる日が来るのかな、
てかそもそも好きな人出来るのかな、彼氏できるのかな、
彼氏できて幸せにしてる未来が見えない
もし将来私に彼氏ができてたとしたら、どこの誰で名前はなんて言う人?どういう性格で、芸能人でいうと誰に似てる?
いつになったら独り身が卒業できるのか
イルミネーション
缶ビールとつまみがパンパンに入った袋が左手。
少し軽くなった缶が右手。
辺りはいつの間にかキラキラ輝き、
2人組が至るところに目に入る。
「あの頃に戻れたらなぁ」
誰も聴いていないが、
誰かに聴こえないように小さく呟く。
その言葉は、光に反射して自分に突き刺さる。
人が流れるほど空いていく缶。
周囲の幸せと比例して、自分の惨めさが増える。
若い頃は万能薬だったアルコールは、
ただの液体に過ぎない。
でも、これが全てを解決してくれると信じて流し込む。
袋に空缶を入れる。
1つ入れると、光が消える。人が消える。
袋がパンパンになった頃には、あの時より少し汚れた街。
何もないあの頃に戻りたい。戻るしかないと思ってた。
光が消えて初めて自分が見えた。
#イルミネーション
114【イルミネーション】2022.12.15
去年の冬も、街がイルミネーションで彩られることはなかった。今年の冬もまた、イルミネーションが街で瞬くことはない。暖房用の燃料に事欠くような冬が2年も続くことになるとは、誰が予想できただろう。
それもこれもあの狂ったヤツのせいだ。
私はそう決めつけずにはいられなかった。冷静に考えたら、我が国も国際社会もどこかで対処を誤っていて、そのせいで2年目に突入してしまった、と捉えるのが正しいのかもしれない。だが、そもそも最初にコトの引き金を引いたのはヤツだ。ヤツがコトをはじめさえしなければ、我々はこんな冬を2年も連続で耐え忍ぶようなハメにはならなかった。
さっきから、私は迷っている。ホンの出来心で検索していたはずだったが、ほんとうに、暗殺用の兵器の製造方法を記載したサイトに行き着いてしまった。そこには、3Dプリンター用のデータも掲載されていた。
3Dプリンターなら、我が家にもある。仕事でも趣味でも使い込んでいる。見れば見るほど、私なら作れる、という確信しかそこにはなかった。しかし、だ。このデータをダウンロードしたらもう後戻りはできなくなるだろうことは容易に予想がついた。
私の人差し指は、マウスのボタンの上で引き攣りながらダンスを踊っている。上がったり下がったり、それはそれはリズミカルに。
この引き金を引くか引かざるか?
マウスに掛る指は脱力したまま、いつまでもいつまでも堂々巡りのはずだった。
が。
すくなくとも、ヤツは引いた。ならば、私も……
寒々と薄暗いアパートの一室で、私の顔面ばかりがモニターの明かりに照らされている。カラフルな明滅もなく、ただただ青白く、浮かび上がっている。
外は、もうすでに雪だった。
今夜の天気予報は、猛烈な吹雪に注意せよ、であったはずだ。
… … …
いわずもがなだとおもうけど。
安心してください。小説ですよ!
イルミネーション。
3人で
一緒に見たい
イルミネーション。
心斎橋?
それとも
大阪駅近辺?
いつもと違う
イルミなのは
新鮮だなぁ。
まだまだ一緒に
イルミネーションを
堪能しようね。
寒くなると元気をなくすあの木でも
この時だけは
魔法にかけられて楽しそうだ
僕もつまらなくなったら
身にまとわせてほしいね
オレンジの光
七色に変化させて
颯爽と電車に合わせて走るんだ
速いだろうよ
光の力を分けてもらうんだもの
車窓から子供たちに笑いかけるんだ
サンタおじさんと間違わないでほしいね
彼にはかないっこないよ
でもね、僕は大人たちにも感動をお届けするよ
そう僕はイルミネーションなのさ
#イルミネーション
非リアの宿敵──クリスマス
今年もついに来てしまった。
どこに行ってもカップルばかりでなんだか少し寂しくなってしまうからなるべく外に出たくない。
だけど今年は家族とイルミネーションを見に行く。
なぜよりによって一番カップルが多い日に行くんだろうか。
本当は行きなくないのだ。外は寒いし。
だが勝手に計画されていたのだ。
行く当日だし、今更行けないだなんて言えない。
少しでも寒くないように沢山着込んでいく。
せっかくだし新しく買ったブーツを履いていこう。
これできっと寒くない。
家族と共に家を出て車に乗り込む。
ぼーっと外を眺めていると沢山のカップル達が歩いていく姿が見えた。
幸せになりやがれ!と心の中で叫んでいると、いつの間にか綺麗な光に包み込まれていた。
久しぶりに見たイルミネーションは、星のように輝いていた
こういう場所も、たまには良いかもな。
イルミネーション
小学生の頃はあの数十万の灯りを見るのが待ち遠しかった。美しく、輝いて見えた。
中学生の頃は家族に誘われても行かなかった。もう興味がなかった。見たとしても車の中で通り過ぎたくらいだったか。
高校生になった。この前、イルミネーションを見に行った。また家族に誘われた。今度は断らなかった。
特別でもなんでもない、ただ駅前に飾られたイルミネーションだったが、今まで繰り返した16の冬の中で、これが一番
綺麗だと思った。
あの街を明るく照らす光が好き
今年が終わる寂しさを暖かく包み込んでくれるから