『イルミネーション』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
誰が街路樹を光らせようと思いついたのか
昼間明るいうちに見ると
すべすべと白いサルスベリの木に
電気のコードが巻きつけてある
こがね色の葉をつけたイチョウの木にも
たくましいクスノキにも
桜の木だけは免除されているらしい
春に花を見上げて
電気コードが見えたら興醒めだからだろうか
とにかく桜はこの遊びに付き合わされない
花をつける木の特権か
電気コードで縛られずに済む
夜暗くなると
電球が光りだす
木の肌も葉も枝ぶりも闇に沈んで
電球がだけが光っている
サルスベリもイチョウもクスノキも一括りで
電球の台として使われる
白や青や黄色の電球が
電球が光っている
観光客がスマホを掲げて写真を撮った
光っている電球の写真を
闇に佇む木の美しさを知らない人
イルミネーション
大好きな貴方と見に行きたいな。
最高の思い出作り。理想には程遠い
お友達と楽しんでね。
君は
イルミネーションのようね
明るいところでは、
見えないけれど、
暗闇のなかでは、
希望の光のように
キラキラと輝いているわ
暗闇の中に閉じ込めておきたいくらいに、
ねぇ、どうか
その光で
もう一度
私を照らしてはくれないかしら?
去年君と見たイルミネーション
今年は僕一人で見に行ったよ。
周りにカップルがたくさんいる中
僕一人で行ったんだ。
えらいでしょ?
ねえ、ほめてよ。天国からでもいいからさ
イルミネーション_ #2
人工的に作られた光だとは分かっている。
だが綺麗だ。と口から零れている。
来年は隣が居るといいな。
『何考えてんの。』
隣に居た好きな人がそう自分に問いかける。
「…あぁ、イルミネーション来年は好きな人と居れたらいいな〜って思って。」
『居るじゃん。今、』
「え?」
言葉に出さなくても分かった。
もっとイルミネーションの光が強くなればいいのに。
『イルミネーション』
サンタクロースがいるって
いつまで信じてただろう?
キラキラと
街は電飾で彩られ
賑わいを見せ始め
私は 逆行するように
孤独に凍りつく
メリークリスマス!
なんて 浮かれて
言う歳でもないし
一番愛しい人が
今は
一番憎い人
イルミネーションの街を
寄り添い歩くのは
私じゃなくて
どうせ あの娘なんでしょ
イルミネーションは私にとって特別、冬の楽しみ。
私の真っ暗な心までも希望のような光をくれるから。
そんな綺麗なイルミネーションを
写真に撮って一生光らせておこう。
そしたらいつでも私の心を照らしてくれる気がする笑
作られた光を見て、何が楽しいのだろう。
寒空の下、クリスマスが近づいて来たからか、やたらとカップルが肩を寄せあい歩いている風景が目につく。
俺には彼女というものがいないので、こういった行事には無縁である。
人工的な光を見て、感動しているカップル達。何がそんなに良いのだろうか。
そう思うなら道を変えろと思われそうだが、あいにく俺も好き好んでこの道を通っている訳ではない。
ここが帰り道……というより、俺の家なのだ。
イルミネーションといえば、街中と思われがちだが、ここはど田舎、街頭だけでもイルミネーション化しているくらいの、ど田舎である。
しかし、そのど田舎の中に、煌々と光輝き、たくさんの色が移ろい点滅する。でかい樹木と家の壁面に大量の電球を添えて。
いわば、ここにしか、イルミネーションというイルミネーションがなく、カップルが人の家の前にたむろっているのである。
親はそれが毎年の楽しみらしいので、何も言えないが、毎年若干気が滅入るのであった。
「入りにくいなぁ……」
俺はぼそっと呟いた。
【イルミネーション】
テーマ:イルミネーション
友人のみくとケーキカフェにいき各々好きなケーキをたしなんでいると、おもむろに口を開くみく。
「そういえばさぁ、なおとくんに読みランイルミネーションさそわれちゃったんだ~!
マジ嬉しいの~。」
なおとくん。
そのワードに、追加注文した紅茶を持っていた手がふるえてこぼしかけた。
なおとくん…といえば、自覚済み女たらしのクズでサークル仲間の女の子を全員食ったとかいう不名誉なウワサをたれ流されているのよね…
しかも、昔っからの同級生からは、“あいつが読みラン·イルミネーションに誘った人数は数知れず程なだぜ…今年のイルミじゃ8人目だ。”
とか言われているし、みくは9~10人目かしら。
あいつ本当に野球チームでも作る気なのかしら??うわ…サイテー極まりないわね…
紅茶を一回飲み、一呼吸置くと忠告をする
「あのさ…みくに読みランイルミネーション誘ったなおとくん、悪いウワサ立ってばっかなのよ。
それに、誘われたのみくで9人目。」
そういうと、一瞬目を見開くとあははっ、となぜか笑い始めるみくにハテナが浮かび上がる
「いやァ、ウワサしってるんだよね~笑だから、知ってるから安心してよ~!それに、誑かしたのは私なんだぁ、匂わせ上等!みたいな?笑」
どっ…どういう意味なの…?
「あいつに悪いウワサ立ってるし、私から匂わせたとかいわせても信じないでしょ笑…だから、どっちでも変わんないと思って、襲われたらハ×録りして証拠揃えりゃゴーカンじゃん?だからだよ」
「…アンタ、恐ろしいわ…なんてことしてるの…?はあ、まったく、呆れるわね」
「アッハハ!カナマジウケるわ♥
まあ、、あいつが居なくなったって変わんないよ。どうせ女しか食ってないんだからさ~」
女とは恐ろしいものだ…と己も女だと思いながら、紅茶を一口のんだ今日この頃だった
花より団子っていうけど
イルミネーションより…グラタン?
屋外で食べるなら焼き芋か?
綺麗で華やかな景色よりも、
あったかくて美味しい食事にロマンを感じる今日この頃
今夜はこたつでお鍋です
『イルミネ』
変わりゆく信号をじっとじっと見つめている
アスファルトと抱き合って油まみれの夢をみる
ハロー地球はおしまいです。月があんなに青いもの
隣の鮫肌おばさんの歯軋りちょっとうるさいな
人がこんなに多いのに美しい人いないよな
これこそ退屈! 全身飽和状態!
発光体よ。その鈍い光で私を照らせ!
電車から降りたらイルミネーションが
点滅していた。
とても綺麗で、色んな記憶が湧き上がってくる。
懐かしい記憶も、新しい記憶も。
少しその記憶を詳しく思い出したあと
自分は柔らかい笑みを零した。
イルミネーションはあの人とみたいな
私の特別な人と一緒に見に行きたい
でも誘う勇気なんてない。
イルミネーション
夜の街に輝く無数の光
色んな色があって、
僕たちを楽しませてくれる。
もしも、この光が、僕たちのこころ、一つ一つだとしたら、いろんな感情がここに集って、
『イルミネーション』という、
一つの世界を創っているんだろうなって、思う。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー❤︎500を突破しました。止まりながらも、お話を書き続けて良かったと感じております。本当にありがとうございます。これからも、更新が止まることは、あるかもしれませんが、できる限り、書き続け、更新していきますので、よろしくお願いいたします。
それはまるで晴れ間に見える虹のように
多くの人を魅了し、瞳を奪う
忙しなく早歩きをするあの人も、思わず足を止め
みな一様に携帯電話を手にとり、空を見上げる
そう、今だけはそうやって夢中でいて
あなた達を横目に通り過ぎる
私の濡れる頬に気付かないほどに
『イルミネーション』
「綺麗だね〜」
「そうだね。」
「あ、あれ学生さんたちかな?
……ふふ、初々しくて可愛いね〜」
「ほんとだ。
…………ほんとに、綺麗。」
私たちは仕事帰り、駅前のイルミネーションを見ていた。
今年はいつもより少し早くライトアップされたと言うのに、イルミネーションを見に来ている人は意外と多かった。
にしても、この辺りで1番のイルミネーションと言われるだけあり、迫力がある。
徹夜続きで私たちは目の下には隈があり、髪の毛もボサボサ、肌も少し荒れてしまい、私たちはくすんでいた。
目の前に広がる人工の光とは正反対だった。
けれども、その人工の光に圧倒され、私はボーっと眺めていた。
「ふふ、レイちゃん、ほんと綺麗なもの好きだよね。」
「そう?」
まぁ、嫌いではない。
というか、好きだ。
私は図星を突かれ、そんなにわかりやすかったか。
と、少し焦った。
「うん。
…………そういえば、去年、私ここでフられたんだァ。」
「……前の彼氏さん?」
「うん。
頑張ってたのに。」
彼女は下を向いてしまった。
せっかく目の前には壮大なイルミネーション。
上を見たらポツポツと光っている綺麗な小さな星たち。
私は勿体ないと思い、彼女の手を握り、言った。
「今はひとりじゃないよ?
私がいる。」
「……!うん!そうだよね!」
彼女はパッと花が咲くように笑顔になった。
「よーし、明日も頑張るぞ!」
「そうだね。
ねぇ、よかったら今日泊まってく?」
「え、いいの?
なら帰りに焼肉買おー!あと、お酒!」
「ふふ、飲みすぎないでよ?
ミナ、直ぐにつぶれるんだから。」
「1杯だけだって〜」
私たちはお互いの顔を見合い、笑った。
その日のイルミネーションは今まで見た中で1番輝いて見えた。
けれども、私達も負けていない。
私たちは私たちなりに光っている。
私たちはお互いの冷たい手を温め合いながら近所のスーパーへ向かった。
イルミネーションよりも
貴方の方に目がいってしまうの
光が夜を照らすように
貴方はいつも輝いている
貴方の笑顔があれば、私の世界は
滅ばないことを貴方はちゃんと
解っていますか_
『イルミネーション』
イルミネーションがみたい、と
白い息をはきながら
私は、あなたにせがんだけれど
あなたの瞳をみつめれば
まわりの景色は
もう
どうでもよくなって
ふたりきりの
時間に寄り添う
静かに笑いあって
夜空を見上げて
貴方と初めて行ったイルミネーション
その日は…
何よりも忘れられない日になりました。
『イルミネーション』
もうすぐクリスマスが近づくというこの時期は、街の灯りがきらきらと輝いている。
目の保養として通る者の癒しにもなるイルミネーションは、毎年変えて飾りつける店もあれば、昔から変わらずに決まったイルミネーションを光らせる店もあって、個々の個性が如実に出る。
夜もとっぷりと暮れた街をぶらぶらと歩く私にとって、このイルミネーションを眺めるのは毎年の楽しみのひとつ。
この光だけは、毎年変わらない。
きっとこれから先も、私がおばあちゃんになったとしても、変わらずきらきらと輝いて街の人の心を照らす光になるのだろう。