『イブの夜』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
最悪な仕事が終わってひといき。
イブって今日なのかーとやっと思える夜。
イブの夜
仕事
誰もいない
真っ暗な道を歩く
そこに現れた光
それが君だった
イブの夜、家族でチキン、ケーキ、大人はお酒を囲んで食事。
すごく楽しいけど 明日の彼氏とデートするのが楽しみで仕方がない。
2024/12/24『イブの夜』
イブの夜なんて、昔から大嫌いだった
子供のころは、プレゼントなんて来ないと知っていたから、泣きながら寝ていたし、
大人になった今でも、この明るい世界の中で孤独な気持ちになる
みんなにとっては、ワクワクするようなイベントなのか
それとも恋人とと過ごしたりする大事な日なのか
わたしは、この日をずっと呪って生きていく
そんな覚悟を無意識にしてしまっていた
いつからだろう…
イブの夜がたまらなく楽しくなったのは
わたしが準備して飾った部屋を褒めてくるあなた
わたしの手作りケーキを美味しいと食べてくれるあなた
最後にプレゼント交換をし合うと、いつもわたしの気に入るものをくれるあなた
今年のプレゼントは…、"結婚指輪"…?
ほら…、またわたしが喜ぶものをくれる…
昔のあの苦い気持ちを思い出す時もあるけれど
全てあなたで上書きされる
来年は…、夫婦としてクリスマスを過ごせるのかな?
曲を流して、少しいつもと違う小さなクリスマス イブの夜
今までもわざわざ予定も入れてこなかったし、なんとなく暇なのを知られたくなくてバイトを入れない……なんてこともしなかった。
友達も、わざわざ私とこの日に遊ぼう、とは言ってくれないわけで。みんな私より優先したい恋人や友達がいる。誘おうとする頃には予定は埋まっている。
やば、また無限に虚しくなる時間が始まりそう。
いいんですいいんです。こちとらイベント、大型休暇が繁盛期。推しのイベも忙しい。行事だからって謎にどこもかしこも値上げだし……。
くそっ!普通に寂しいし全然羨ましい!全然羨ましい!
【イブの夜】
今日、本屋さんいったんだけど、
店員さんがレジをしているときにめっちゃ手が震えていて、私にお釣りを渡すときに落としちゃったの。
その後、無事お会計が終わってお店を出ようとしたんだけどカウンターに自転車の鍵を忘れたことに気づいて戻ったのね、
そうしたら、さっきの店員さんと先輩らしき人の会話が聞こえちゃって…
店員: 「…お釣りを落としたミス反省しています。でも、あのお客さんの笑顔があまりにも素敵で…緊張してしまったんです。』
もう一人の店員さんが彼の肩にポンっと手を置いて
「私も女だけど、あの子には見とれちゃったよ。まだ若そうなのに凛としてるわよね。それはミスには含まれないよ笑。」
って聞こえちゃって…とりに行くのがきまずかった反面普通に嬉しくて恥ずかしかった😭💐
自分磨き頑張ってきて良かったって報われた気分になった🥹来年ももっと頑張ろうってモチベになった!
『イブの夜』
雪の花が視界に舞って、クリスマスイブの夜を白く染め上げる。
吐く息すらも柔らかに凍って、それでも隣で笑う君のおかげで体温は燃えそうなほどに熱い。
今にも触れ合いそうな手だって、君との体温を共有していた。
「綺麗だね」
「そうだね」
眩いほどのイルミネーションと紅く染まった君の頬だけが、やけに瞳を占領する。
不意に交わった視線が鼓動を高鳴らせた。
その胸のときめきのまま君の名を呼ぶ。
君の唇がどうしたの、なんて形作った。
「好きだよ」
君の瞳が大きく開かれる。
唇が戦慄いて、君の動揺を如実に伝えた。
触れれば切れてしまいそうなほどの緊張に包まれた空気が、君の言葉で揺れる。
「私も好きです」
心に火が灯ったような気がした。
君の瞳が僕を射貫く。
二人の手が触れるまで、その目をそらすことはなかった。
イブの夜は予定などありません。彼女とデートだとか友達へのプレゼントを買いに行くだとかそんな青春ムーブはいたしません。
今日した唯一のイブっぽいことはケーキを食べたこと。いやホントそれだけ。午前は勉強。午後は学校に行って面接の練習、からのゲーム。イブの夜は寝る予定。睡眠は大切。一日七時間は睡眠を取りたいところ。イブの夜、イルミネーションを見に行くのもいい、星を眺めるのもいい、サンタの正体を突き止めようと夜更かしするのもいい。でも、それにうつつを抜かしすぎるとすぐに追い抜かれるぞ!……とまあ、こんなふうに自分を奮い立たせて睡眠勉強頑張ります。
あと、今日返ってきた成績表に「1」がありました。そりゃ一日もまともに学校なんて行っていなかったから当たり前か。そういう理由で、他人の1.3倍くらい勉強頑張らなきゃ時間がない。てことで、またな!
今日はイブの夜だね
何をして過ごす?
読書をする?
プレゼント交換?
ケーキを食べようか
ツリーも飾りたいね
いい子にはサンタさんがくるかな
ゆっくり休んで明日を迎えようか
馳せる心を袖に仕舞えば
しとねにかたりて
落つるは目蓋か仄明かり
意を想いと違わねば
枕を濡らすことなかれ
66 イブの夜
世の中が
ざわついて
うかれている日
こんな日は
みんなが
等しく
幸せを
感じることが
できますように
#イブの夜
街に流れるXmas song
くちびるをかすめる白い花
儚く消えてはまた花綻ぶ
幼子のようにはもう
はしゃげはしないけれど
穏やかな心で
この時を楽しもう
去年とはまた違った思いの中で…
明日の朝にはまた
新しいクリスマスの思い出が
またひとつ もうひとつ
イブの夜
あの人はクリスマスの日はどう過ごすのかな?
イブの夜だから楽しく過ごしてほしいなぁ…
今日は、クリスマスイブ
でも、恋人も居ないしなんの予定もない
ケーキもプレゼントもない。
いつも通りに仕事して家に帰る代わり映え
のしない、夜
特別感はないけど、それが一番
イブの夜/夜凪
来年は、本当に大事な人とクリスマス・イブ過ごしたいな😊
#88 イブの夜
あぁ、親愛なる貴方
なぜ私を赦すのか
赦すのならなぜ
私を創られたのか
エレナはカーテンを開けた。
四角い枠に切り取られた夕暮れの空。
静かだった。耳を澄ましても、鈴の音は聞こえない。
母は、手先も、感情表現も不器用な人だった。
家に篭りきりのエレナが、絵本で見たサンタクロースについて、母に尋ねたことがあった。
その年のクリスマスに、一度だけ、エレナはプレゼントをねだった。
「おともだちがほしいの」
母は、深くため息をついて、「そう」と、つぶやいた。
翌朝、枕元に置いてあったのが、手作りのぬいぐるみだった。
フェルトの四角い胴体に顔と手足がついたもので、何を模して作ったものかはさっぱり検討がつかなかった。
歪な形をしていて自立せず、すぐにころんと倒れるので、エレナはそれに「コロロ」と名前をつけた。
母は、「サンタさんが置いて行ったのよ」と言っていた。
1人きりの部屋から見えるのは、満点の星空。
目を凝らしてみるが、そりは飛んでいない。
エレナは目を閉じる。
もう母の顔は思い出せない。
あれっきり、何度お願いしても、サンタクロースはやってこなかった。
エレナはそっとカーテンを閉めた。
部屋は真っ暗になった。
エレナは手探りでベッドに潜り込み、コロロを抱きしめた。
サンタクロースは母を連れてきてはくれなかった。
母は、諦めきれない夢を追って、家を出た。
エレナが母の夢を叶えてあげられなかったから。
だからエレナはサンタクロースになりたかった。
夢を叶えるサンタクロースに。
#イブの夜
——やっぱり来てくれないか。
シティホテルのロビー。
整然と整えられた庭が臨める窓際の席はうっすらと冷気が伝わってくる。
仕事に忙殺され、彼女に勧められて購入した推理小説を半年以上ぶりに引っ張りだして広げていたが、内容はまったく頭に入っていなかった。
——大事な話があるの。
今夜もしくは明日、何時になっても構わないから、折り返しの電話を下さい。
一ヶ月前に聞いた、録音電話に吹き込まれた彼女の声はとても静かだった。
頭の奥で、警笛が鳴り響くほどに。
慌てて、メッセージを送った。
『本当にゴメン! 来月は必ず休みを取るから心配しないで。俺も報告したいことがあるんだ』
昇進が近いこと、すなわち幹部ポスト前の支社異動が迫っていること——などを、続けて送る。
そして暗に、着いてきて欲しいという望みを匂わせる。
一ヶ月後は十二月、それもクリスマス・イブだ。
この最高のイベント日に落とし込めば、何もかも『チャラ』に出来るだろう、と思っていた。
メッセージの既読マークがついてから一週間、彼女からは何のリアクションもなかった。
正確には、何のリアクションもないことに不安が過り、メッセージアプリを開いたのが一週間後だった。
メッセージは、届いていた。
『報告を聞きたいわけじゃなかったの。もう、いいよ』
愕然として。
早急にメッセージを送る。数時間経っても既読にならず、通話しても応答はなかった。
……切られた。
当然か、と冷静に思う一方。
なぜわかってくれない、それなりの付き合いだったはずなのに、という怒りめいた感情が渦巻く。
心中がどれほどグチャグチャになろうと、朝になり職場に行けば通常通りに仕事はこなす。
いつも通りでいなくては、という矜持が仮面と鎧を生み出し、普段以上の普通、を演出していたかもしれない。
ホテルのレストランの予約は、半年前から入れていた。
当日になれば、もしかしたら。
彼女の性格から、それはないとわかっていたけれど、キャンセルをかけることは出来なかった。
……結局、こんなものか。
席を立ち、フロントで淡々とキャンセルを告げる。
事務的に進む手続きに、どうせフラれるならドラマチックに、などと考えていたのだなと思い知らされる。
深い悲しみも、同情もなかった。
あるのはただ——虚しさだけ。
フラフラと、散策するように街を進む。
どこもかしこも人だらけ。
カップル、友人、グループ。
楽しそうに歩く人達だけではなく、少し前の自分と同じように眉間に皺を寄せた仕事人間と思しき人達も。
色んな人がいるな、とぼんやり思っていたその時、壁のようなものにぶつかった。
「うっ……!」
「ちょっ! 痛いじゃない!!」
古ビルの極小エントランスから現れたらしい人物が頭上に怒声を降らせてきた。
ショッキングピンクの長い髪。
派手の定義を超えた、目立つためのメイク。
思わず、喉の奥でヒッと息が詰まった。
「ご、ごめんなさい……」
ギロリと睨まれ、謝罪がこぼれ落ちた。
「気をつけてよね!!」
カッと高くヒールを鳴らして去っていく逞しい背中を呆然と眺めるうち。
なぜだか、涙もこぼれ落ちていた。
——ああ、謝れたんだな。
こんな風に、ただ素直に謝れば良かったのかもしれない。
今更のように思いながら。
幼い子供のようにすすり泣きをしながら、駅へと向かった。
だって、明日も仕事があるから。
僕は今、サンタみたいにプレゼント配っていた。
サンタじゃなくて、僕がプレゼントを配っているのには理由がある。
今朝怪我をしているサンタクロースを助けた。
その時に頼まれたんだ。
自分は怪我で動けないから、僕に代わりに配ってほしいって。
最初は無理だって断った。
小学生に頼むことじゃないって。
だけど、サンタクロースが使う魔法の道具を使っていいって言われて、好奇心でOKしてしまった。
大変だったけど、道具を使ってなんとか配ことができた。
配り終えたことをサンタに報告すると、頭を撫でながら褒めてくれた。
そしてサンタは僕の分だと言って、プレゼントを一つくれた。
そういえば、自分の分を忘れていた。
自分の部屋に戻ってから開けよう。
そう思ってたんだけど、部屋に着いた途端、疲れていたからすぐ寝てしまった。
次の朝、起きてからすぐにプレゼントの事を思いだす。
昨日プレゼントを置いた机の方を見ると、なぜかプレゼントが二つあった。
サンタにもらった分と、それとは別のプレゼント。
自分の分はもらったのに、なぜもう一つあるんだろう。
もう一人、サンタいるんだろうか。
でもそれなら、僕じゃなくてその人に頼めばよかったのに…
ずっと考えても、理由は分からなかった。
不思議なこともあるもんだ。