『イブの夜』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
キリストの生誕を
大好きなあの人はあるべき家庭で祝ったのだろう
もし、あなたの手を握れるほどの距離ならば
1秒でも長くあなたを抱きしめたいという想いを
叶えることができるのに
イブの夜は
あなたと二人祝うの
あなたの笑顔は 私の
クリスマスプレゼントだね
インスタに
友達が
デートの写真を
載せるから
気持ちが
悲しくなると
娘が愚痴る
祭日とイブの日
連続デートしているよ、と。
私は
家に居るのに
昼ご飯に
私が
マックを用意した
マックがあって
マジで救われたと笑う
ひまなときは夜でもいっしょにぶらぶらするくせに
365日のうちの今日、ひまじゃないって、なに?
「いや、おまえがオレといてばっかじゃカワイソーだろ、おまえが」
理解されてなさすぎてほんとうにカワイソーだわ。
詫びにクリスマス価格のディナーでもおごれ、ばーか。
2023/12/24 イブの夜
そういえば、今日はクリスマスイブか。
あの日心が抜け落ちて、家族や恋人と仲良く過ごす
輝かしい日の事なんてどうでもよくなってしまった。
...もうアンタはいないのに、
どう楽しく過ごせばいいというんだ。
もしアンタが幽霊とかだったりしたら、
「オレはもうケーキを食ったりお前を
抱きしめるコトは出来ねぇけど、
お前をずっと見守ってるからな!」
とか言ってくれるんだろうか...?
...たられば言っても意義が無いのは
分かっているのについ考えてしまうよ。
アンタさえいれば、最高の日を過ごせたんだろうな。
若者のカップルや、友人連れの人々が私とすれ違う
さあ、今年は何を犯そうかな
盗み?殺人?暴力?ふふ、どれもいいな
えな「ふふっ、あははっ、楽しみ」
ふとすれ違いの女にナイフを刺してみる
ふふ、もちろん指紋なんて残さないよ
ビニール手袋越しにぐにゃっと変な感覚が私を襲う
ナイフを1度グリっと回す
えな「今日は血祭りだね♡」
するとすぐに近くのデパートの警備員が走ってくる
えな「あらら……」
カフスをつけられちゃった
えーと、脱獄脱獄……何回目だっけ笑笑
ツリーを飾ってテーブルの上にはケーキとチキン。他にもいつもより少し豪華なご馳走を用意して。お気に入りのバニラの香りがするアロマキャンドルと、貴方に贈ろうと思ってる絵本をそばに置いて。まだかなまだかな。私の目は時計と窓の外をもう20回往復くらいしてる。
昔はさ、こんな、絵に描いたような日が過ごせるなんて思ってもなかったんだよ。クリスマスなんて、世間が経済回すために騒ぎたててるだけで特に何も変わらない冬の日じゃんって考えてたの。それが、何年か経ってこんなふうに特別な夜に変わるだなんてね。私が一番びっくりしてる。
きっと大切な人ができたからだと思う。独りだったらこんな、手の込んだ夕食作ったりしないもん。貴方の喜んだ顔と美味しいって言葉が欲しくて頑張ってるんだよ、私。
特別な日じゃなくても、貴方は毎日優しくて面白くて、私の大切な存在だけど、こういう日だからこそ改めて感じるものもあるんだね。穏やかに今日を過ごせることはきっと当たり前なんかじゃないから。明日からも貴方は私のそばに居てくれるけど、その事実を大事にして今日は乾杯しよう。
Merry Christmas.
My darling.
イブの夜。イブということは昨日の夜のことを書け、ということか。
夜じゃないけど昨日はちょっと散財しちゃったんだよな。最近金を使いすぎだと反省したばかりだったのに。
冬に入ってからずっと掛け布団と毛布に不満があった。くたびれてたし柄も安っぽいから買い換えたいと思っていて、それで昨日我慢できずに少し高い羽毛布団と毛布を買ってしまった。
その布団と毛布の感想は明日書こう。今日はジャンプの感想を書きたい気分だし。ジャンプなら昨日の夜のことでもあるしな。
まずは呪術。芸人戦からずっと面白い。やっぱバトル上手いわ。なんか呪術も来年には終わるみたいで寂しいね。でも悲しまずに最後まで楽しもう。
次が鵺。正直鵺は最近あまりテンション上がらないな。すらすら読めるし面白いけどなんかわくわくが足りない。そんな感じ。楽しみにはしてるけどね。
でままゆう。掲載順が後ろのほうで悲しい。最近はいい感じだから立ち直ってほしいものだ。
複数の戦闘が同時進行してるから主人公とヒロインのバトルはテンポよく終わった。このスピード感は悪くない。人気出てほしいぜ。
後はワンピース、キルアオ、ドクターストーンか。ワンピースは回想は面白い。現在に戻るとごちゃごちゃしててあれだけど。
キルアオは安定感あるな。特筆するほど好きではないけど面白いとは思う。
短期で続きを連載していたドクターストーン。流石の面白さだった。
今週のジャンプはドクターストーンが連載してたのもあって満足度高かった。次のジャンプで楽しみなのはやっぱりままゆう。
残ってる相手が三人いるけど次はどの相手を見せてくれるのか。ケモミミの魔王が気になるから早く見せてほしいぜ。
イブの夜。
パパとママはミッションをこなす予定だ。
早く子どもを寝かせないといけない…。
でも、なかなか寝ない。
布団で目を爛々と輝かせて、サンタを待ち望んでいるようだ。
いや、子どもにもミッションがある。
パパとママが先に寝かさないといけない。
サンタに約束して、昨日届いたのだ。
「明日は、忙しいからね。このプレゼントは君に頼むよ。」
それから、今日の夜パパとママを先に寝かせてリビングに置くようにと。
そーっとトイレに行くふりをして隠してあった所から取り出す。
パパとママ喜ぶかな。
それを想像しながら布団に入って、素敵な夢を見るのだ。
#イブの夜
【イブの夜】
『クリスマスの予定なんも入ってない…』
前、そんなふうにしょぼしょぼ嘆いているのを聞いてしまったから。
もしかしたらイブも空いてるかもって。
…クリスマスに誘う勇気なんて、今の僕には無いから。
緊張で強張る指で、スマホの画面を操作する。
あともういっこ操作したらもう電話が掛かってしまう画面までいって、覚悟を決めた心がぐらぐらと歪み始める。
僕なんかが誘ってもいいのかな…そもそもクリスマスの予定が無いだけでイブの予定はあるのかもしれないし…。
さっき覚悟を決めたのにうじうじし始めた心に喝を入れて、僕はそっと通話のボタンを押した。
prrrr、prrrr、と静かな部屋にコール音が響く。
1コール、2コール、3コール…やっぱり電話なんか掛けなかったら良かったかもしれない。
手の中で結構なコール数分スマホが震えて、だめだったんだと電話を切ろうとした時だった。
『っもしもし!ごめん手が離せなくって出るの遅くなった!』
相手が電話が出るのを待っていた画面が、通話中の画面にサッと変わった。
スマホから、焦ったように大きな彼女の声が聞こえてくる。
「あ、いや全然大丈夫。忙しい時に通話出てくれてありがとう」
『優しい〜、ありがとう。で、どした?電話掛けてくるの珍しいじゃん』
早速本題に入ろうとしている話題に、スマホを持っている手をぎゅっと握って口を開いた。どくどくと鳴る心臓がうるさくて、向こうにも聞こえていないか心配になってしまう。
「あの、さ…今日夜とか空いてたりする?一緒に出かけない?」
『あー待ってごめん、夜は家族と過ごす予定がある…』
少し下がった声色で言われた断りの言葉に、がっくりと肩を下ろす。
やっぱり空いてるのはクリスマスだけだったか…と通話を切り上げようと口を開いた時、焦ったような声がスマホから聞こえた。
『ちょ、待って待って、今日は空いてないけどクリスマス当日は1日空いてるよ〜…? そっちが予定空いてるなら明日出かけるっていう手も、ねぇ?なきにしもあらずと言いますか…』
早口でつらつらと言われた言葉を、僕の頭が理解するまで数秒かかった。
彼女がクリスマス当日に出掛けようと遠回し…遠回しとも言えないかもしれないが、誘ってきていることを理解した時、考えるよりも先に口が回った。
「じゃあ明日はどう? 出かけるの」
『あ、うん!いいよ! 明日ならめちゃくちゃ空いてる!』
途端に明るくなった彼女の声に、少し期待してしまうのを感じてしまう。
それから僕と彼女は、集合場所と時間だけ決めて通話を切った。
クリスマスの予定…できちゃったな。
ぼすっと座っていた自分のベッドに体を沈める。
顔がゆるゆると緩むのは許してほしい。だって、ずっと片思いしていた彼女とクリスマスに会えるっていうのだから。
彼女の反応も悪くなさそうだったし、何なら嬉しそうに見えた。
ちょっとくらい期待しちゃってもいいよね…?
緩んだ顔で、僕は明日の服を選びにクローゼットに向かった。
大人になったサンタからの贈り物はキラキラ光るきれいな星
クリスマスイブってのはな
邪教の神による
人類をふた組に分断する陰謀じゃと思っておる。
イ組とブ組じゃ。
わしはおまえのばあちゃんに出会うまで
ブ組に35年もおったんじゃ。
まぁそのあと何度かイ組だったことがあるのは
ばあちゃんには内緒だぞ。
ん?イ組とかブ組ってなに、じゃと?
イ組はイロ男とイロ女がイロっぽい夜を過ごして
ブ組はブサイク男とブス女がブザマな夜を過ごすってごとじゃよ!!
そんな話を
幼稚園児のあたしに語った祖父は
クリスマスイブの夜に
他界しました。
仕事から帰り
家族とクリスマスの食事を
楽しんだ後
自分の書いてきた文章を
お茶を飲みながら
振り返ってみた
そして
感じた
書いたのは自分自身だけれど
読んでくれている方々があって
これだけの量を
書き続けてこられたんだと
とても一人で書き連ねる日記では
ここまで続けては来られなかったなあ
きっと三日坊主で終わっていた
読んでくださっている皆さんに
「感謝です‼️」
そして
「メリークリスマス❗️」
いつもなら
夜になるとLINEくれるのに
何時になっても鳴らない通知音
私がクリスマス好きではないから?
明け方 通知音で目覚めた
サンタさんが
プレゼントを届けてくれた
【イヴの夜】#48
【イブの夜】
街の片隅の小さなケーキ屋で、売れ残っていたミルフィーユとモンブランを一つずつ購入して帰路につく。クリスマスイブの夜とはいえ、こういうクリスマスらしさの薄いケーキは予約なしでも買えはするらしい。ホールケーキを買うほどイベントごとに積極的な性質ではないから、この程度で十分だった。
「ただいま」
自宅に帰り暖房の効いたリビングへと入れば、先に帰っていたらしい君が「おかえり」と顔を綻ばせ、そうして僕の持つケーキボックスに目をとめた。
「あーっと、まあそうなるかぁ」
「え、なんかまずかった?」
首を傾げて尋ねれば、君は少しだけ罰が悪そうにキッチンへと足を向ける。冷蔵庫から取り出されたのは、僕の手の中にあるのと全く同じケーキボックス。
「お互い考えることは一緒だね」
少しだけ気恥ずかしそうに笑う君に、思わず僕も笑ってしまう。
「四つのケーキを二人で食べるなんて、イブの夜らしい贅沢で良いんじゃない?」
軽やかにそう告げて、愛しい君の身体を腕の中に抱きしめた。
『イブの夜』
「今日ってクリスマスイブの夜だよね?」
「いや、まだ明日になってないじゃん」
「いやいや、0時超えたからイブじゃん」
「何言ってんの。朝になるまではイブイブだから」
「…….イブイブって何?」
そんな話を好きな人と笑い合って言える僕はとても幸せなんだと思う。メリークリスマス。
______やまとゆう
イブの夜
イブの夜、何もしなかった。
片付けをして、掃除をして、飾り気のない普通の食事を作って、食べて、寝た。
クリスマスだという実感がなかった。
もうこんな歳かとため息ひとつ、布団に入った。
イブは夜だ。クリスマスイブはクリスマスの夜という意味だ。
今日も明日も、クリスマスイブは何もしない。
イブの夜
吉野くんはどうしているだろう。
今年のクリスマスイブは日曜日で学校はないし、ただ同じ部活の後輩というだけでそれ以上の関わりはないのだから、彼がどうしているかなんて別に気にしなくても良いのだ。
良いのだけれど、ビーズ刺繍の制作中、糸を付け替える時や新しいビーズを取り出す時、気づくと手が止まっていて、窓の外の夕空をぼんやり見ていたりする。
いかんいかん。これは現実逃避だ。来週の展示会までに間に合わせないといけない作品が思うように進まないから、クリスマスというイベントだけでお腹いっぱいなのにイブだのイブイブだのイブイブイブだの誰かが言い出したせいでむしろ12月に入ってからずっとクリスマスみたいな雰囲気でうんざりだし、こんなことを考えてないで早くこの作品を仕上げないといけないのだ。
しまった。またビーズの色を間違えてる。
心を落ち着かせて糸を解いていく。青と黄色のビーズが、雪の結晶みたいにキラキラ光っている。
鳥の形の作品だから、別に何色でも良かったのだけれど、なんとなく気に入ったこの色を使っている。
ビーズ刺繍で一番大事なのは、落ち着いて丁寧に作業をすること。でないと糸が絡んで解けなくなる。ビーズの色を間違えて後戻りをすることになる。
いつもはこんなことないのに。きっと寒さで手がかじかんだせいだ。別に吉野くんのことを考えていたからこうなったのではない。
私はなにか間違えたのだろうか。
金曜日、つまり22日、イブイブイブ…? ええい知らん、22日は22日だよ、後輩がいつも通り部室に来て、「先輩は今週の土日なにか予定あります?」と聞かれて。
その時は展示会のことで頭がいっぱいで、今週末がクリスマスイブというのを忘れていて。「予定はないけど作品作りで忙しいよ」と答えたら、「ほんとに?」と聞かれて。「ほんとに、どこも出歩けないほど忙しいんですか?」と何度も聞かれて。
それがいつも以上にしつこくて、私は私で締め切りにイライラしていたから、つい「忙しいって言ってるでしょ!」と強めに言ったら、しゅんとしてしまって、部室から出ていって、それきり。
バタン、としまったドアの音で、私はハッと気づいたのだ。今週末がクリスマスイブだったということを。
え? じゃあなんで吉野くんは私に今週末の予定を聞いたんだ? まさか一緒に遊びに行こうって誘いだったのか?
いやいや、そんなはずはない。スポーツマンでモテモテな彼には付き合ってる女子の一人や二人いるはずだ。きっと予定を聞いただけだ、たぶん。私なんかと過ごすより、もっと良い相手は彼にはたくさんいるはずだ。思いあがっちゃいけない。
LIMEの着信音に、はっと我にかえる。
なんだ、手芸屋のクーポンのお知らせか。
なんだ、ってなんだ。
手芸屋のクーポンだって大事なお知らせじゃないか。たかだか5パー10パーオフとあなどるなかれ、材料を毎月大量に買う身としては大事な情報……。
じゃなくて。
手芸屋のクーポンじゃないとしたら、私は一体何を期待していたんだ。
吉野くんとはLIMEを交換していて、平日の夜とか、土日とか関係なく、「おはよーです」とか「ぐっないです」とか「今日寒いっすね」とか「まじで今日の寒さやばくないっすか」とか色々送ってくる。
彼のように友達の多い人間は、こうして毎日みんなにメッセージを送っているのだろう。大変そうだなあ、なんていつも眺めているけど、今日に限っては何も言ってこない。
どうしたんだろう。
金曜日のこと、怒ってるのかな。
私からメッセージを送ってみようか。
いやいや、彼女とデート中かもしれないし、やめておこう。
スマホを置こうとしたその瞬間、再び着信が来た。
吉野くんだ!
しかも電話だ!!
手が滑って作業用のトレーをひっくり返してしまい、ビーズの粒がバッシャーンと派手に吹き飛んだ。しかし今はそれどころじゃない。
スマホをタップして電話に応答しようとすると、着信はふつりと切れた。
……しまった。
間違えて応答じゃなくて拒否のボタンを押してしまった。
あわててこちらからかけ直す。スマホを耳に当てる。ドキドキしているのは、普段電話をかけることがないからであって、決して吉野くんに電話をかけているからドキドキしているのではない。
……出ない。
プツッと音がして、出た! と思ったのも束の間、「通話中のため出られません」とメッセージが流れただけだった。
数分置いて何度か試してみるも結果は同じ。
悪いことしたなあ。自分から電話をかけて、相手に拒否られたら、私が彼の立場だったらきっと傷つく。
苦し紛れにメッセージを送ってみるも、なかなか既読がつかない。
怒ってるかなあ。
申し訳なさに胸が締め付けられる。もう一度電話をかけてみようか。でもあまりしつこいのも良くない。
吉野くんとのトーク画面を見ていて、ふと気づく。
アイコンの写真に映った彼は、青と黄色のマフラーを巻いていた。
ちょうど今、私が作っている作品と同じ色合いの。
私は無意識のうちに、彼のマフラーと同じ色のビーズを選んでいたのだ。
なんでだろう。
窓を見ればとうに日は暮れている。
街ではイルミネーションが灯る頃。
そうだ、今日はイブ。クリスマスは明日の月曜日だ。
私はスマホをポケットにしまい、コートを羽織った。
せめてもの償いに、謝るきっかけに、お菓子でも買ってプレゼントしようかな。
ビーズはひと休み。どうせ、今日は身が入らないんだし。
(続く?)
イブの夜まで仕事だし
クリスマスツリーは飾ってないし
あのころの私たちと全然違うけど
変わってないところが一つだけあるよ。
あなたは分かってくれる?
正解はあのころからずっと私の隣にあなたが居ること。
イブの夜
特別なことはあまり出来てないけど
いつもより少し君の隣を詰めて座ってるの。
それが私にとって幸せで
来年も一緒にいられたら幸せです。
─────『イブの夜』
イブの夜
今年はクリスマスが平日。
つまり、目一杯楽しめるのはイブ、イブイブだけ。
そう言っていきなり旅行を提案してきたのには驚いたけど、なんや勘や言って楽しいものだった。
ゆったり温泉に浸かったり、
美味しいものを食べたり、
綺麗な雪景色を見に行ったり、
静かになった部屋でトランプしたり、
当てもなく散歩してみたり。
今までで一番と言っていいほど、楽しかった。
久々に思いっきり、羽目を外して遊べたと思う。
これでもう少し頑張れそうだ。
そして、来年も頑張れる。
きっと、再来年も、その次も、ずっとずっと。
いつか一人になった時も、もう、迷わないだろう。
教えてもらった、たくさんの気持ちも、言葉も、意味も、全部、全部。
大切にしてくれたのは、いつも。
きっともう使うことはないけれど、心の奥の小さな箱に、目一杯、ギリギリまで、詰められるまで詰めた。
思い出は失わないように。
記憶からなくなっても、習慣だと口癖だとか、そういうものに貴方が残っていればいい。
だから、忘れないでいて。
この雪は溶けるけど、
クリスマスは終わるけど、
夜は明けるけど、
みんなは動き出すけど、
二人だけは、変わらないでいて。
貴方だけは。