『イブの夜』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君がさっきあげたストーリー
隣の綺麗な女性は恋人なのでしょう
この部屋にいるのは
顔を歪めて🤍を押す
自分に嘘吐きの私だけ
*イブの夜
橙色の明かりが灯る家。
寒さに震えながら自転車を漕いでいると、他所の家からあたたかそうな光が漏れていた。
クリスマスイブの夜。もしかしたら、あの家ではチキンやケーキなどのご馳走が食卓に並んでいるのかもしれない。
あたたかいご飯を食べて、
あたたかい湯船に浸かって、
あたたかいふかふかの布団をかぶって。
そうして明日がやってくるのを、幸せに待つのかもしれない。
イブの夜.
「サンタさんが来るから早く寝る」といつもはすぐに寝ない息子が自ら夕飯の催促をし、食器を片付け、歯を磨き、寝た。
いつもそうならいいのに、と思わなくはないけれども、こういう日があってもいいかとひとりごちた。
息子はなんのプレゼントがもらえるだろうか。
お目当てのプレゼントが届くだろうか。
私は夜中に起きられるであろうか。
ただただ心配である。
いい子にしてても
サンタは来ないし
憧れのホワイトクリスマスなんて
程遠いほど晴れ渡ってる。
申し訳程度のケーキと
我が家のクリスマスツリーが
ほんのちょっとお家を輝かす。
いつからかこの日のトキメキより
もう今年が終わることを嘆いてて
来年にため息をついている。
賑やかな世の中と
少し寂しい大人の心
–イブの夜–
私は昔からサンタさんを信じてなんかいなかった。
だって、誰かが作ったおとぎ話なんだって誰かが言ってたから。小さい頃はそれを真に受けてしまった。
もちろん、成長した今でもサンタさんは信じてなんかいない。だけど、私のルームメイトがこんなこと言ってた。
「イブの夜はね、サンタさんの準備期間なんだよ!」
そんなことを言った彼女は夜のうちにどこかへ行ってしまった。
そのまま2年が過ぎてしまった。もちろん、私だって彼女のよく行く場所や職場の近くや様々なところへ行った…!警察に捜索願を出そうとしたが、彼女の戸籍など元からないと言われてしまった。いつまで経っても見つからない。
今日は、彼女がいなくなった日だ。ちょうどクリスマスイブの夜、今日で3年目になるなんて。
「サンタさんの準備期間なんじゃなかったの?」
いつも私のサンタさんになってくれたのは彼女だった。
そんなことを呟いた私の枕元には、彼女がよく抱いて寝ていたぬいぐるみが置かれていた。
『そうだよ。今日まであなたのサンタさんは何度も悩んで悩んで、プレゼントを決めたの。がんばって準備したんだからね!』
『居なくなっちゃったりしてごめんね』
いなくなってしまった彼女は猫に似ていた。
@イブの夜
イブの夜
クリスマスイブは彼とデートした
その夜には電話をした
こんな時間まで起きてたらサンタさん来ないね
なんて話をして
初めて恋人と過ごすクリスマスイブ
幸せなことがたくさん
これはサンタさんからの贈り物?
イブの夜
仕事帰り
街を通ると
キラキラ光り賑やかな街を彩る笑顔の人々
イブの夜は、街中、キラキラ輝いている。
人もイルミネーションも。
いいなぁ。僕も、あの中に入りたい。
僕は幽霊で、誰にもみえない。
気づいてなんかくれない。
…せめて、イブの日だけは気づいてよ
テーマ イブの夜
「ここはお前みたいなガキが来るトコじゃねぇ。とっととお家に帰んな。」
タバコを吸った背の高い中肉の男性が出てきて言い放つと
乱暴にドアを閉められた。
「待ってください!ここにこれを持っていけって…」
ふと手渡された封筒を思い出し、閉ざされたドアをドンドンと強く何度も叩いた。
「ったくしつけぇな!何持ってき…」
苛立つ彼はそれを見た途端吸っていたタバコを思わず落としてしまった。
なんと渡してきたのは真っ黒の封筒に雪の結晶の封。
「これ一体どこで…」
「すぐそこの商店街です。この路地をぬけてある家に届けろって言われたんです…知らない人に…。人、だったかも分かりませんが。」
「ふん、とんだクソガキだな。ルドルフ!仕事だ!ダッシャー・ダンサーはプランサーとビクスン、コメットを呼んでお前達も準備をしろ!キューピッド、ダンダー、ブリッツェン!俺のソリ出してこい!」
「?」
「気が変わった。すぐに俺も支度する。」
「へ?」
間も無くすると、赤い帽子に赤い上下のセットアップ。黒いブーツを履いてベルトをした彼が現れたのだ。
「ここからは俺の仕事だ。」
せっかくのクリスマスと言うのに、予定があるという始末。
だから、イブである今日、友達とクリスマスの曲を歌いながら家で遊んだりゲームをしたりした。
高校生になってから、忙しすぎて友達と遊べなかったから、とても楽しかった。
今年も最後だし、頑張ろう。
「」
クリスマス・イブに雪が降るなんて、いつぶりだろう。〈星詠み〉としてこの教会で過ごすことになってから、数年が経つが、初めてのことかもしれない。〈星詠み〉は、〈彼ノ地〉にいます星々の意志を、この私たちの世界へ伝え継ぐことを生業としていて、私の母も〈星詠み〉であった。母が死んだあと、私がこの街の〈星詠み〉を務めている。私たちは星々の意志を受け取るために、非常に多くのエネルギーを使うため、星々の力の満ちた教会の中で一生を過ごすのである。一年に一度、このクリスマス・イブを除いて。
クリスマスは星々の誕生を祝う大切な日である。だから、クリスマスの前日であるクリスマス・イブの夜からクリスマスの夜までは、教会の外でも星々の力が強く漂うのである。クリスマスは教会で儀式を行うため、外へ出ることはできない。だから、〈星詠み〉にとって唯一、イブが教会の外で過ごせる特別な日なのである。そして、それは〈彼ノ地〉の星々にとってもそうなのである。
私は、昼間の仕事を終えて日が暮れた頃、教会の外へ出た。雪はちょうどよく積もっていて、降り出したのが遅かったからだろうか、足跡ひとつない白銀の絨毯はとても美しく、その上に歩を進めるのは少しもったいな気がした。杉の木に囲まれた教会の前の広場に出ると、中央に位置する大きなモミの木の下に、雪のように美しい白髪を無造作に散らし、夜空のような紺色の衣を纏った青年が、その美しい金色の目で私を見つめていた。そして私と目が合ったことに気づくと言った。
「久しぶりだね、リゼ。」
透き通るような美しいその声を聞くと、なぜだか心が温まるようだ。
「またお会いできて嬉しいです、ステラ様。」
そう答えると、彼は少し微笑んで言った。
「そんなに堅苦しくしないでよ。僕たち、毎日言葉を交わしてるわけだし、去年もこうして会ったじゃないか。」
「いえ、私はあくまで〈星詠み〉ですから。このようにしている方が話しやすいのです。」
そう、彼はこの街を司る星々のうちの1人である。どういうわけか、毎年この日になると私はこちらの世界へ降りてきた彼と一緒に過ごすようになってしまった。本来なら、星々と私たち〈星詠み〉は、その意志と言葉によって繋がるのみであり、このように現世で共に過ごすなんてことはないのだが、5年前に彼がこちらにやってきてからというもの、毎年このように一緒に過ごすことが当たり前になっている。
一緒に過ごすといっても、彼はこちらの世界の存在ではないから、私以外の人間の目に触れてはいけないし、彼も星々の力の濃い教会の周りでしか人間の姿を維持できない。だから、この教会前の広場だけが私たちを繋いでくれる。
私たちは雪の積もった広場を歩きながらたわいもない話をしていた。私たちが歩く音は、まるで和音のように心地よいものに聞こえた。
何を話していたか、よく覚えていない。けれど、随分と早く時間が過ぎてしまったように感じる。もうすぐで日が昇ってくるようだ。彼は〈彼ノ地〉へ戻らなければならない。日が昇ってしまえば、現世と〈彼ノ地〉をつなぐ〈光の谷〉が消えてしまう。
「そろそろ時間みたいだ。早く戻らないと谷が消えてしまうし、シャルル様やサーシャ様に叱られてしまうからね。」
そういって笑う彼は、なんとも形容し難い魅力があった。
「そうですね、お父様はまだしも、弟のサーシャ様にまで叱られてしまっては、ステラ様も立つ瀬がなくなってしまいますわ。また明日からこの街を守ってもらわないといけないのに。」
私も少し微笑んで、冗談混じりに言った。
「リゼはそんなことまで言うようになったか、さすがは僕が見初めだ人間だよ。」
「そんなつもりはないですわ。さあ、早く帰らないと谷が閉じてしまいます。また来年会えるのを楽しみにしていますね。」
「ははっ、そうだな。では帰るとしよう。」
そういってステラ様は薄暗い空に溶けるかのように、消えてしまった。
一年に一度、たった少しの特別な時間。広場の積もった雪に残されていた2人分の足跡は、昇る日に照らされてだんだんと形を崩していく。
『イブの夜』
こんばんは、クリスマスイブね。
チキンにシチューにケーキと毎年食べ過ぎちゃう。
今年もそんな感じ……苦しい(笑)
世の中イブの夜=リア充の日って認識あるけど、非リアで何が悪いってんだ、非リアでなんか文句あっか。
怒りが先にきてしまった。
相手は素直に謝ってるのに。
冷静になると どうしてこんなことで? っていうことに
怒ってた。
また自分が嫌いになる
子供達が寝静まる夜のこと
サンタクロースの出番です
眠っているのを確認したら
こっそりと贈り物を置いて
トナカイを走らせるのです
ボクにはサンタが来ないと
贈り物がないと嘆かないで
心に置いたかもしれません
目には見えなかっただけで
気付かないかもしれません
どんなプレゼントなのかは
結んだリボンが解ける時に
きっと分かることでしょう
自分の心を見つめて下さい
あたたかく照らして下さい
サンタクロースの願いです
『イブの夜』
『美味しいご馳走』
イブの夜に君は何を食べたいの?
そう聞かれたから
なんだと思う?と答えた
骨付きチキン
いいえちがうわ
ケーキ
そんなんじゃない
じゃあ焼肉?
うーんちょっと違う
お寿司
それも違う
じゃあ何を食べたいの?教えて
そう言われたので答えを教えた
そしたらあなたは蒼白な顔で後退りした
私は笑みを深めた。
さあて、私の今日の夕食はなんだったでしょう?
ふふっ私最近おかしいの
楽しくて楽しくてたまらないのよ
永遠にあなたと生きていけるの
愛おしいわ
窓の外は真っ暗闇
雪がちらつくのが見える
ねえ、きれいな晩ね
あなたの頭を撫でて
語りかける
頬にも手にもあなたの紅
すべて無駄にしないように
しっかり最後まで味わって
あなたの愛を噛み締める
イブでもどんな夜でもいいわ
あなたと一緒なら
#イブの夜
Thema「イブの夜」
「そういえばお前、結局誘ったの?」
「いいや、勇気出なくってさ。本当に臆病だよな。俺って」
俺には好きな人がいる。
ずっと前から好きだった。
一緒に過ごしているうちに、どんどん魅力にひかれていった。
「クリぼっち、やだなぁ」
「そう思うんだったら、さっさと誘ってこいよ」
1か月前、俺は『好きな人』に「一緒にクリスマス出かけない?」そう言おうと決心した。
ようするにクリスマスデート。
でも結局勇気が出なくて、何も言えなかった。
「もう時間ないぞ」
24日。俺は昔からの親友と2人でクリスマスパーティーをしていた。というか、ただのお話会みたいな感じ。
「ここで言わなかったら後悔するのは分かってる。でもビビって身体が動かないんだよ」
クリスマスデートに誘うというのは、成功すれば最高に嬉しい。けれど断られたら、もう立ち直れないんじゃないかってくらい落ち込む。
だから怖いんだよなぁ。
「知っるか?」
「ん?」
「今、告白をしようかしないか悩んでるとするじゃん」
親友の顔を見ると、それは真剣な表情だった。
「告白して断られて「告白しなければよかったぁ」って後悔するよりも、告白しないで「あの時告白しとけばよかったな」って後悔する方が、よっぽど辛いんだよ」
「……」
「テストやったり時とかさ、早く結果知りたくね?どうなったかなって、ずっとムズムズするじゃん」
「確かに」
「まぁ要するに、挑戦しないで後悔するより、挑戦して砕けて後悔した方がましってことだ」
その言葉で気づいた。確かに今、何もしなかったら今後ずっと後悔する気がする。でもここで勇気を出せば、結果が悪くともスッキリする気がする。
「何もしないでお前自身の青春を終わらせていいのか? 挑戦するのは大事だと俺は思う」
俺は顔に出ていたのかもしれない。
「その顔は覚悟を決めた顔だな」
ありがとう。親友。
「確かあいつ、そろそろ塾終わる時間だったよな? ちょっと行ってくるわ」
「おう、行ってこい」
そして俺は走り出した。
「頑張れよ。お前がリア充になるのを楽しみにしてるぜ」
━━━━━━━
「はぁ、はぁ……」
全力ダッシュしたせいで息切れがひどいな。
時計を見ると、針が10時を示していた。
「そろそろ塾終わる時間だよな」
『好きな人』とは結構話したりしてて、塾の帰りに会うと一緒に帰ったりしていた。だからきっと大丈夫なはず。
「あっ……」
すると塾から出てきた。『好きな人』が。
「え!? どうしてここにいるの?」
驚いた表情をしている。まぁ、当たり前だよな。
「あっ、いやそのな……」
目の前に相手がいるのに、少し言葉が詰まる。
「えーと……」
すると後ろから親友の声が聞こえた気がした。
「頑張れ」
後ろを振り向くと、遠くから静かに親友が見守ってくれていた。
ポケットに手を入れて、寒そうにしている。
その姿を見て、俺は決心した。
ありがとうな親友、今まで俺の恋を応援してくれて。待ってろ。今、言うから。
「あのさ、明日クリスマスじゃん」
「そう、だね」
スゥーっと深呼吸し、君の目をしっかり見て言う。
「明日、一緒に出かけない?」
いや違うな。
もういい。ここまで来たら言っちゃえ、俺!!
「俺とクリスマスデートしてください!!」
頼む頼む!!
こんなに心から願ったことは無い。
君と一緒にいたい。
照れているからなのか、寒いからなのかは分からないけど、君の顔は少し赤くなっていた。
そして君は笑顔で答えてくれた。
「いいよ!!」
視点B
あっ、たぶん今言ったな。
遠くからでも分かる。あの必死の表情。
俺はずっと応援してたよ。お前の青春を。
ほんっとうに。ずっと好きって言っててさ、早く結ばれろよ。とか思ってたりしたよ。
でもそれがいざ、くるって思うと、関係ない俺でさえドキドキする。
「……あれは、」
心から嬉しかった。
あいつも、あいつが好きな人も。
満面の笑みだったんだ。
あぁ、良かったな。本当に良かったな。
「また今度、デートの感想をたっぷり聞かせてもらうとするか」
そうして俺は、心の中で「おめでとう」と思いながら歩き始めた。
イブの夜。
イブの夜
去年は一緒に
過ごせた。
今年は
少し遠くに。
明日は早起きして
逢いに行こう。
イブの夜
クリスマスケーキを食べて、歯を磨いて、
お風呂に入って、パジャマに着替えて、
靴下を準備して、ベッドに横になったら、
いつも通りで、ちょっと違う、イブの夜がふけていく。
今夜は世界のどんな子どもにも、
サンタがやってきて、プレゼントを贈る。
今夜だけは、どの子たちも、笑って眠ってほしい。
今夜だけ、世界が平和でありますように・・・
『イブの夜』
「今夜は特別。イブの夜」
みんな私にそう言うの。
特別だから
夕飯はご馳走だったし、ケーキも食べて良いんだって。
特別だから、
夜の間にサンタさんからプレゼントが届くんだって。
年に一度の、特別な夜だから。
みんなは私にそう言うの。
だけども、私は知ってるの。
たとえ、イブの夜じゃあなくっても
「明日は何して遊ぼうか」って相談しながら
一緒にぬくい布団に入れる夜こそが、
きっと幸せな夜なんだ、って。