『やわらかな光』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
やわらかな光に包まれて、時間の標本を作る。世界で貴方たった1人だけが花に包まれているかのような、そんな感覚。
何処か無機を感じる表情に紅を引いて、真っ白の菊を敷き詰めて、扉を締める。
もう会うことは出来ない。顔は見れない。さよなら、愛する人よ。出来ればもう一度だって逢いたくないよ。
本日のテーマ『やわからな光』
物心ついた時から両親は家にいなかった。父さんは朝7時に俺が起きる頃には、すでに車で会社に出社していて、母さんも同じく会社勤めでいなかった。
なので、必然的に婆ちゃんが兄と俺と弟の親代わりだったが、婆ちゃんも大概、放任主義な人だったので、実質、俺の親代わりは兄だった。
小学生の頃、土曜日が半ドン(午前中だけ授業して昼までで帰れるのだ)で終わる日は、爺ちゃんと婆ちゃんは畑仕事をしていて昼ごはんを作ってくれる人が家には誰もいないので、兄がチャーハンを作ってくれた。俺は兄の作る塩っからい鮭フレーク入りの炒飯が好きだった。
「んまい! 兄ちゃん、料理人になれるよ、マジで」
正味の話そこまでではないが、せっかく作ってくれたので持ち上げる。
「まぁ、料理は嫌いじゃないからな」
と、まんざらでもなさそうな兄。単純な人だ。
そして、夜になると母さんが帰ってきて、夜ご飯を作ってくれる。兄が作ってくれた塩気の効いたチャーハンも好きだったが、母さんの作ってくれる料理は別格だった。中でも俺が好きだったのは、チーズをのせてオーブンで焼いて作ってくれるエビグラタンだ。
「母さんの料理が一番おいしいなあ」
「うんうん」
兄と俺がそういうと、母さんは無言で笑って、自分の分のグラタンのエビを兄と俺と、なにも言ってない弟にくれる。優しい人なのだ。
さらに夜が更けると、父さんが帰ってくる。
「父さんが帰ってきて嬉しい人~~~??」
と、帰宅するなり玄関口で、普段、無口なのに、仕事終わりでテンション高めなのかふざける父。
「「「「はーい!!」」」」
お決まりのように、母さん、兄、俺、弟の四人で手を挙げて答えてあげる。
「みんな、愛してるぞ~~!」
酒は一滴も飲んでいないのに、酔っぱらっているように、皆からそう言われるだけでご機嫌になる単純な父さんであった。
本題『やわらかな光』
あれは金曜か、土曜か……
昔、金曜ロードショーか、土曜なんとかって、夜の9時くらいから映画をテレビでやる日があった。もしかしたら今でもあるかもしれないが、俺は久しくテレビを見ていないので分からない。
とにかく俺が幼い頃の、その日……
小さい俺と弟は眠気に耐えられず、二段ベッドで眠りに就く。
父さん、母さん、兄の三人は、カーテン一枚向こうを挟んだ向こうの部屋で、テレビで映画を見ている。
カーテンの隙間から漏れる『やわらかな光』と共に、三人の笑い声が聞こえてくる。
俺は目を擦りながら起きる。仲間はずれにされているのが嫌だったのだ。
父さんと兄が映画の内容について、あーだこーだ討論してる中、ちょいと失礼と二人の前を通り過ぎ…
母さんが座っているソファの横に座り、映画の内容もロクに分かってないのにジっとテレビ画面を見つめる。
……が、眠気に耐えられず、結局、母さんに膝枕される形で眠りに落ちてしまう。
眠りに落ちる間際、蛍光灯の光と共に、僅かに感じるもの。
母さんが俺の頭を撫でてくれているのか、モミアゲのあたりに感じる人の手の感触。俺はあれが、大人になった今でも一番好きな感触だ。
だからなのだろうか,母猫が子猫を毛繕いしてあげてる動画を見ると涙が出てくるのは…
いや、べつに俺はマザコンじゃない。断じて違う! 父さん母さん爺ちゃん婆ちゃん兄、弟、皆好きだ! そこに優劣なんかつけられない! けど、やっぱり母親という存在は大きい。肯定されてる時の安心感が圧倒的に違う。
主張せず、そこにいて、いつも俺を安心させてくれる…俺にとっての『柔らかな光』の代名詞は母さんなのだ。
ますますマザコンみたいになってきたので、これ以上はよそう。
チャレンジ87(やわらかな光)
秋の夕暮れ、陽射しが弱くなって、やわらかな光が差し込む時が好きだ。西日の当たる部屋で、しばらく空を眺める。とろけたハチミツのような光が、部屋の中にあふれている。静かな光のなかで、このまま眠りたくなる。赤ん坊が産まれ落ちて最初に見る光も、きっと、やわらかな光に違いない。
やわらかな光
遊園地の汽車に乗っている時の木漏れ日
赤ん坊の柔らかい笑顔
おふとぅん
やわらかな光、注ぎ込む日差しには
心に闇を失くそうと必死なように見えたが、
私の心には、病みしかないのにどうして、
太陽みたいに私になんかとつるんでくれるの?
何でもない私で、人間を辞めてしまっても、
誰彼構わずとも、私だけを守ってくれた。
そんな。あなたに憧れてしまった私を許して。
"夢のような、世界を始めましょうか。"
また、始まった。
創造する者には、変えてしまう程、
怖い思いをしなければ分かりませんかねぇ?
いいか。元々の神の怒りを知れ。
やわらかな光
例えば間接的な光ならば
やわらかな、と言えるのだろうか
そしたら月明かりなんて
どうですか
やわらかさには少しばかりの温もりも
私としてはイメージするのだけど
それだと、そうだな
常夜灯の電球色などはいかが?
若い頃電気屋で働いていて
外国の方が蛍光灯の昼光色やら中白色を見て
これは体に悪いので、電球色が欲しいって
そんなことを言ってきた思い出
それはともかく
やわらかな光
まぶしくなくて
暗すぎず
今の自分に必要なだけの明かり
人工的に作られた光でも
自然光でも
そこに光があることが希望みたいなもの
闇はちょっとこわいからね
柔らかな光
朝目覚めた時、
カーテンの隙間から
照らす太陽の光
夜寝る前
明かりを消した後
カーテンの隙間から
照らす月の光
おはようとおやすみ
柔らかな光は
変わらず
あなたを照らしている
【やわらかな光】
今日は灯籠流しの日だ
前回は見ているだけだったが、
今回は僕も灯篭を用意している
灯籠流しには火を灯した灯篭をお盆の供え物などと
一緒に海や川に流し、死者の魂を弔う意味があり、
お盆の送り火の一種らしい
つまり先祖を送り出す大切な行事だ
沢山の灯篭のやわらかな光が川を照らす
“また来年”
そんなことを思いながら流れゆく灯篭を眺める
秋の朝日はやわらかな光だ
肌寒いが優しい光が体に降り注ぐ
猛烈な暑さで疲れた体を癒したり
厳寒の冬に備えたり
秋は大切な役割があるのに
最近は夏と冬が侵食してきて
どんどん秋の立場が低くなっている
どうか再び秋の長さが戻りますように
あなたの髪がやわらかな光に照らされ茶色に透ける
その度に私と違うあなたに惹かれる
いくつもの違いでこんなにも心躍るものなのか
今日は何を魅せて教えてくれるのだろう
やわらかな光がこの世界を包み込む。闇がなく、どこも光が当たっている。闇なんてどこにもない。でも、建物などの障害物や人口が多くなると影ができる。 影は光がないとできない。そんな綺麗事は信じたくない。影、闇、光、一つ一つ違うけど、何かしらの共通点はある。一つ一つの持っているもの、与えるものは違うけど、どれも大切。振り回されないようにしても、振り回される。そして、落ち着く。なんか、そんなふうに回ってる。うざったいけど、いいよね。そんなふうに思っている。やわらかな光、硬い光、いろいろな光がこの世界を色どってる。
休日の朝かな。少しだけカーテン開けといてそこから流れ込むヒカリ。
「やわらかな光」
彼女の朝は窓から入るやわらかな光が射し込み始めてから始まる。
時計を見て、身支度をし出勤する。休みの日はいつもより長く寝ている。
そんな日常がこれからも続く。そのはずだった。
病魔の蔦が彼女を蝕んでいた。気づかずに。しかし、確かに。
異変が生じ、病院で診察された。その結果、精神の病であるうつ病であることが分かった。
いつもの日常の急変。それでも日差しはやわらかな光を放っている。
今の彼女の日常は薬を飲むことから始まる。やわらかな光が射し込むなかで。
彼女の日常が変わったとしても、日常の日差しは変わらない。ただ、やわらかな光のまま。
人は変わりゆくもの。自然は変わらないもの。ただ、それだけなのだからーー。
やわらかな
光をまとう
愛し子よ
ふかふかな
おふとん具合
どうでしゅか
満足げ
赤ちゃんの顔
優勝よ
最近は
ベビーベッドじゃ
手狭だね
立ちはじめ
可愛さあれど
気が気でない
お昼寝の
横のぬくもり
尊すぎ
柔らかな朝日が
カーテンを透かして床に光が当たり
草木が揺れると共に床の光も揺れている
天使が踊るみたいに
光が揺れる
きれい
僕は床におはじきを置いて
指でピッとおはじきを弾いた
光が揺れておはじきがキラッと光る
ああ
いつまでこの気持ちは
生きているんだろう
僕の心は
揺れる光とおはじきに
夢中だ
いっこ
にこ
さんこ
おはじきを数える
僕はまだ
計算が苦手だ
やわらかな光
考えてみれば色々な光がある
眩しいほどの光…
暗くて光なんかないのに
何故か光を浴びてる感じ…
光ってなんや…?
見るもんやなくて感じるんかな
いつの日かやわらかな光を
感じられる時が来るだろうか
そんな日が訪れること
楽しみに歩んでいきます
やわらかな光
私を優しく包んでくれたのは
そのやわらかな光だった。
私だけなのかもしれないけれど
周り一面を明るくしてくれて
自分自身も明るくなれた、そんな気がしたの。
【やわらかな光】
〜Mrs.GREEN APPLE様〚光のうた〛〜
わがままでいいと
背負い込まなくていいと
泣きたくなってもいいの
全て君次第でいいの
辛くなってもいいの
そのまま歩けばいいの
そのまま歩けばいいの
家にいる時間が短くなってから、朝が忙しくなってから、やわらかな光を見かけなくなった。カーテンを開ける前に、電気をつけてしまう。そんな生活は合理的だが何かが欠けているような気がした。朝日で目が覚めることは理想的なのに、ほとんどの朝には鬱陶しいと感じてしまう。あの光を楽しむために、光で起きれてよかったと思えるために、私は準備をしなければならない。理想に近づきたいと言いながら跳ね返すのはとても理不尽すぎる。楽しむための準備。朝日が心地良いと思えるように私は今日も瞼を閉じる。
やわらかな光
晴れた夜。
月と星の光が辺りを照らす。
太陽よりやわらかな光だ。
明るさは太陽に及ばないが、数多くのやわらかな光に魅了される者は多い。
私は月や星の光も好きだが、たったひとつで地球を明るく照らしてくれる太陽も好きだ。
どちらも甲乙つけ難い。
しかし、月や星の方が好きと言う者は多いが、太陽の方が好きと言う者はあまりいない。
私ぐらい太陽の方が好きだと言ってもいいだろう。