『やわらかな光』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
優しく交わす視線
近くでそっと話す声
ふわっと支える手
早歩きなのに気づくと合わせてくれる歩幅
私よりやっぱり大きな背中
あなたのすべてが
私にとって
やわらかな光
【やわらかな光】
なんか近所で流行りのパン屋とか出来たらやっぱ一度は行ってみるわけで「あれもうまそげ、これもうまそげ」ってトレイが山になる。で、確かに美味しいのだけども。どんなにパンが旨くても、所詮日本人は二千年以上前から米を作って生きてきた民であるので。すぐ「きさままさか、胃もたれか」ってなるんだわ。バターへの閾値が低い。ババアだからとか言いたいけど体質が根本的にくそ。
さあそれに対し米を見ろ。何だあの初見のふっくらツヤ。釜を開けた瞬間のぱちぱち弾けるみたいな音とか。あまい匂い。あー米。やっぱ米だ。思い出すと食べたくなる。「それではお聞きください。打首獄門同好会で、」って流れだ。いいよ米。これは体に良い宗教。米は信仰対象。しかも取り込めるんだぞ。これ以上最高なものないのでは。
とどかない、
だから小さく見えてたんだ。
いざ向き合ってみると
くじけそうになってしまう
夢を描くのはあんなに楽しかった
だけど、実際楽しむって
努力の先にあるんだね
先が見えないと
沈んでくいっぽうだよ
でもきっと
まだ、楽しめてない。
それだけなんだ
今は少し、先が見える
あとは自分のペースで
少しずつ輝度をあげていけばいい
#やわらかな光
やわらかな光
朝の光はどうしてこんなにやわらかいのだろう?
隣で寝息を立てる君の頬をそっと撫でる陽の光、もうちょっとと寝返りを打つ君。
窓を開けて大きく深呼吸。すうっと体の中に新鮮な空気が流れ込んでくる。朝の空気は澄んでいて美味しい。
なぜ地球はいつも僕らに変わらず恵みを与えてくれるのだろう?ふとそんな事を考える時がある。人の歴史なんて地球の歴史に比べたら比べられないほど短いものなのに、僕らは好き勝手に過ごしている。
雨の日も晴れの日も。
朝、やわらかな光で目を覚ます。
それは、数年に一回やって来る。
朝から目が覚めた途端から、物凄くただただ、しあわせなのだ。
理由はわからない。
前の日に何かあったとか、いい夢だったとかじゃない。
あまりに突然でハッキリしあわせだから、もしかしたら、今日が最後の日なのかと思うほど。
次の日には続かないけどね。
ふらっと立ち寄った浜辺
4月の終わり
まだ風は冷たい
雲の隙間から
海を照らす陽は
やわらかく光る
#やわらかな光
今日は何する?
ノープランで会うことは、私達にとって大して珍しくない。
「暖かいし、川辺に行こうか」
なんとなく、その日の気分で決まる行き先。
確かに今日は暖かい。
桜の花も5分咲といったところか。
土手には菜の花も揺れている。
草むらの上に並んで腰をおろす。
今日はジーンズだからへっちゃらだ。
頭の上には桜の花
川のせせらぎ
菜の花の甘い香り
気付けば貴方は横になって、私の膝に頭をのせて。
陽だまりの中、時が止まったような気がした。
穏やかな、平凡な、幸せな時間。
あと数日したら、私達は離ればなれ。
新しい旅立ちまでの優しい日々。
20年経った今でも思い出す。
桜色の、やわらかな光。
Mr.ChildrenのHEROという曲をご存知だろうか。
歌い出しはこう。
“例えば誰か1人の命と引き換えに世界を救えるとして
僕は誰かが名乗り出るのを待っているような男だ
愛すべきたくさんの人達が
僕を臆病者に変えてしまったんだ”
リリースされた当時小学生だった私は
この滑らかな歌い出しの詞を聞き、
ああ桜井さんは恵まれた人なんだなぁと感心した記憶がある。
私は生まれた頃から平均より少し背が低く、ぽっちゃりとした体型と、奥二重で腫れぼったい目、ぼてっとした丸い鼻、剛毛なくせっ毛を持ち合わせ、全体的に垢抜けない田舎臭い印象を寄せ集めたような子供だった。
鏡に映る自分は笑っても泣いても、
クラスの下の中あたりの顔だなぁと嫌にリアルに自己採点していたのを思い出す。
ちなみに、先程のHEROの歌い出しを私の気持ちにするとこうなる。
“例えば誰か1人の命と引き換えに世界が救えるなら
僕はとりあえず挙手してみて、「みんなが選ばれたくないなら自分でもいいですよ」と、提案してみる人間だ
愛すべき存在はたくさんいるけれど、自分の必要性を見いだせないんだよなぁ”
と、言った感じ。
当時の自分は死にたかった訳では無いけれど、
自分の価値とか意味をあんまり見いだせないなら
死んで誰かの役に立てるのなら、
それは結構妙案かも。
と考えるような子供であった。
ただ、単に自分の見た目が残念なだけでは、人はこうも自尊心を失うことはない。
原因は5つ歳上の姉だった。
すらっと細く華奢な体型に、ぱっちり二重、鼻筋の通ったくっきりした顔立ちと、つやつやのストレートな髪。私とは何もかも対照的だった。
そこに姉としてハキハキと話す物言いの強さと、
女の子特有の自分の可愛さをよく理解して両親に甘える狡猾さがある人だったのだ。
頭の回転が早い姉はいつも兄と私を
ハキハキと従わせ、言いくるめ続けていた。
5つも離れた姉に理不尽を感じる場面も多かったが
言い返せたことは1度もなく、
姉は全てを持っていて
私はなんにも持ち合わせていない。
羨ましさ半分、悔しさ半分
勝てない存在に幼少期から
せっせと心を打ち砕かれ、小学生の頃には
立派に自尊心の低い子供が出来上がっていた。
最近ね、
ヒロアカの5期が始まって喜んでいるのと同時に
ふとHEROというタイトルの歌を思い出したがために
芋づる式に出てきた昔話でした。
やわらかな光に照らされて
目を瞑り 瞑想をする
わたしは綺麗なんかじゃない
汚い心を全部吐き出す
許せない感情や 納得いかない事
変わらない日常にもやもやする
生きていれば色んな葛藤に出会う
新たな自分を作るために
私は日々深呼吸をして 吐き出すの
うだっている。寒いはずなのに、暑い。というか熱い。
むしのこえも聞こえない。ただ布団の上で、大汗をかく。
そろそろ寝なきゃなあ、なんて、思うそばからとめどもなく流れていく、川の、大量の水かさの、たった一滴で。
あたまの隣にある勉強卓の上に、蛍光灯が一台。
首をもたげる。わたしの方向に。
与えるのは、やわらかな光。
季節は秋、の、夜。
あなたたちは
この世界の行く末を照らす
やわらかな光
たしかな光
一筋の希望の光
こんな時代のこんな世界に
生まれたけれど
つらいこと、かなしいこと、こわいことばかりが
溢れているように感じるかもしれないけれど
でも
世の中捨てたもんじゃないんだよ
優しい人がたくさんいるし
美味しいものもたくさんある
摩訶不思議な生き物がたくさんいるし
涙が出るような素晴らしい景色だってある
この暗い世の中を照らさなきゃ、なんて気負わなくていい
ただ、自分の幸せに向かって
まっすぐ、自分らしく、輝いて
やわらかな光
やわらかな光
静かに輝く冬三日月 凍える空
頼りない月明かり ゆらゆら揺れてる
心の奥 滲むために 抗えずに頷いてた
あなたがいまそっと与えてくれる
あなたが光だった
凛として咲いたあの花のように
今日を生きる溢れる想い
愛しさで
「やわらかな光」
まぶたを開けたその時の 新鮮なやわらかな光 優しくて包み込んでくれてて 何よりも温かくて これから先もずっと 一緒にいてくれる そういう光を感じた あなたにも届けたい このやわらかな光を そして、伝えたい 僕も君の傍にいるよと
「うーん、これも違うなぁ」
何十回聞いたかもわからないそのセリフ。家具雑貨の照明器具の棚で、ここまで悩む客も珍しいだろう。驚くべきことに、何と1時間もこの調子だ。
2人の家を買うことにしたのが先週のこと。人気物件なので決めるなら早めに、という不動産屋の口車にまんまと乗せられた。今日は新居に運び込む家具の調達。彼女が好きなレトロなインテリアが並ぶお店に、足を運んできた。
入店した時の、彼女の輝くような瞳。子どものように興奮して、棚を見て回るその姿に連れてきてよかったと思ったのは最初だけ。
「これとかでいいんじゃない? 部屋に合いそう」
「ダメ。リビングのはLEDだから、寝室のはもうちょっと弱い感じの光がいい」
「でも、他にも見なきゃいけないだろ? この調子だと半分も周る前に閉店になるよ」
「お願い、あとちょっとだけ。これから何十年と一緒に過ごす2人の寝室だからさ。後悔したくないの」
祈るように手を合わせ、懇願する彼女には何も言えなかった。そんなに真剣ならもうちょっと付き合おうかなって、また流されてしまう。
僕らの関係はいつもこうだ。付き合うのも、同棲も結婚も、きっかけは彼女だった。気持ちが固まる前に押しかけてきて、「はいどうぞ」ってお膳立てしてくる。僕は「まあいいか」ってなりながら、だけど満更でもなく受け入れる。
「私のこと、ウザがらずにちゃんと受け入れてくれるから」
君はそう言って、今の関係を肯定する。
「ねぇ、これどう?」
ようやく心が決まったようで、嬉しそうに手招きしている。
「いいんじゃない?」
正直、何がそんなにいいのか、違いはわからない。でもきっと、刺さるものがあったんだろう。君は本当に嬉しそうだから。
「でしょ! これならピッタリだと思うんだよね!」
嬉しそうに言う彼女を見てると、待ち時間の疲労も吹っ飛んでしまった。
「じゃあ、次はベッドか」
飛び跳ねそうなほどテンションの高かった君が、少し萎んだように見えた。どうやら今日買う予定のリストの長さを思い出したらしい。
「ごめん、その前にちょっと……休憩していい?」
多分閉店までには間に合わないだろうな。心の中でそう思いながら、僕は笑顔で答える。
「いいよ」
『やわらかな光』
もうじきの鐘を待つ椅子
ソーダ水受けて脈うつ薄暮の窓辺
「やわらかな光」
やわらかな光。
それは、好きな人の言葉。
話すだけで、優しさに包まれる。
私にとってのやわらかな光。
手をつなぐだけで、世界がきらきらと輝いてみえる。
そして、存在だけで、何をしていても、温かく幸せな気持ちになれる。
こんなに、世界がやわらかな光に包まれるなんて。
好きになる力って人を強くさせる。
でも、怖い。
この幸せが失われた時、私は、きっと、ひどく悲しくなる気がする。
あなたを失ったら怖い。
それが欠点。
私の心の中でいつまでも、いつまでも…。
10.16
『やわらかな光』
雨音をかいくぐってここまで来たあなた。
しとしとしと、しとしとと。
明るすぎず、暗すぎず、やっと来たあなた。
今しばらくここで踊っていましょうよ。
穏やかに、可憐に、華やかに、そして美しく。
これくらいがちょうどいいじゃないか。
眩しすぎる晴天でもない、
何も見えない曇天でもない。
雨音と陽が織り成すやわらかな光が、
私の心を満たす今日を駆けて。
私はやわらかな光が好きだ。
特に、冬の日差し。夏の肌を刺すような光でもなく、秋の爽やかな暖かい光でもない。
冬の日差しは、寒い寒いと震える私達を優しく包み込んでくれるようなあたたかさがある。目にも優しい明るさで世界を照らし、お天道様が私達に「見守っているよ」と伝えてくれるようなやわらかな光。
ああ、これからの冬が楽しみだ。
木漏れ日から降り注ぐ
やわらかな光
木々の葉を気持ち良くゆらす
そよ風
酸素をたっぷり含んだ
透明な朝の空気
テーブルにはコーヒーの香りと
読みかけの本
ゆったりと時間が流れている
地球上にいる間に大切にしたい
私の自分時間
題「やわらかな光」
結露した窓越しに、たしかに天使がはためいた気がしている
とっくに冷え込んでいた心臓が、行き場のない痛みを吐き出す
久々に触れてみたい人ができたのだけれど、
ちらちらと瞼に沈む朝が、私に潜むちいさな悪魔を炙り出す
次に会うときは雨がいい、君の奇麗な羽をひとつもいだ日の、なまぐさい匂いがする
結露の色をも殺して、流した、雨の日にまた心臓は身体に嵌った