『もっと知りたい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「この子は甘えん坊な子なんですよ」
そう言ってお姉さんは、床で寝転んでいる猫の頭を撫でてあげる。
私はとある保護猫カフェに来ていた。
前々から考えていた、二匹目の保護猫の受け入れのためだ。
ペットショップより保護施設。
クロちゃんも保護猫カフェから迎え入れたので、今回も保護施設からの受け入れが真っ先に浮かんだ事だった。
しかし、迎え入れた子とクロちゃんが合うかどうかはまだ分からない。
なので、癒やしを求めつつも何度も通い、よく見極めようと思っていた。
「おうちの子が女の子の成猫さんだとしたら、小猫か男の子のほうが合うかもしれませんねぇ。女の子はプライドが高い子が多いから、バチバチになる可能性もあるかもしれません」
「なるほど」
スタッフのお姉さんの説明に、納得したように頷く。
やはり人間と同じで色んな性格の子がいるし、話を聞けたのは本当にありがたかった。
自分の知らない話をもっと聞きたいし、この保護猫カフェの子たちのことをもっと知りたい。
こうして通いつつ、クロちゃんと相性の良い子とうまく出会えれば言うことなしなのだが…
「うーん、やっぱりどの子もいい子で選びきれないなぁ」
これはしばらく保護猫カフェ通いが続きそうだ。
もっと知りたい
大切な人のこと
でも過去のことは
知りすぎても
聞かなきゃ良かったと
思うこともたまにある
全部知ってしまうより
知らないことがあるのも
魅力になるのかもしれない
あなたの全てが知りたい。
本名を知りたい、年を知りたい、どこに住んでいるか知りたい。
ネット世界だから、あなたのリアルを知りたいと思うのは当たり前でしょ?
今好きな人がいるか知りたい、どんな髪型の人が好きか知りたい、どんなスタイルの人が好きか知りたい。
あなたのことを好きになってしまったのだから、知りたいと思うのは当たり前でしょ?
どんな仕事をしているのか知りたい、兄弟とかいるのか知りたい、いつ休みなのか知りたい。
あなたのリアルの知り合いと繋がって土台を作りたいから、把握しておきたいと思うのは当たり前でしょ?
私はもっともっと、あなたのことを知りたい。
過去にどんな人と付き合っていたのか、そして何故その恋は破綻したのか。
将来は何人子どもがほしいのか、新居はどうしたいのか、仕事はこのまま続けるのか。
飛躍しすぎ? 付き合ってもないのに?
あなたのことをもっと知りたい。そして、私は失敗しない。大好きなあなたとずっと一緒にいたいから。
成功したいので、あなたのことを、もっと知りたい。
【もっと知りたい】
今年の春、吹奏楽部群馬県大会があった。
不安でいっぱいの部員。顧問も心配そうだった。
初めて立つステージは怖かった。緊張した。ステージ全体に広がる金管楽器の金属の匂い。本番だという実感が湧く。お客さんがこちらを見る。心臓の音が聞こえる。指揮者が指揮棒を振り、部員が一体となり美しい曲を奏でる。ただただ、お客さんにいい曲を聞かせてあげたい。そう思った。
演奏が終っても音は反響していた。やりきったという達成感、反対に上手く演奏をできたのかという不安。複雑な気持ちだ。
結果発表の時。皆、息を飲む。結果は1位だった。自分は正直1位は取れないと思っていた。後悔しかなかった。しかし「1位」と聞き、後悔が消えた。良かったと思えた。
今は首都圏大会に向けて練習している。あの時の後悔をバネに今も吹き続ける。
あなたのこと
いろんなことを知りたい
もっともっと知りたい
知り尽くしたい
もっと知りたいと思うと
欲が出る。
もっと知られたいと思うと
エゴが出る。
だから、このままで。
【お題:もっと知りたい】
陽に当たる君はキラキラと眩しい
誰もが振り返り
誰もが君の存在を称賛する
みんなが君を知っている
君は誰も知らない
だから僕は唯一なんだ
君が知っている僕
大勢の中にいる君をもっと知りたいの
映画館で流れた涙は、やっぱりどこかボルテージを上げてしまうから、わざとらしく見えてしまうんだろうか、悲しいことがあるとき、涙が流れるなんて、ただきっとずっと探していたきっかけで引き金を引いたにすぎないことで、怒りとか、悲しみとか、本当は大したことのないことも、積み重なっていくうちに、体を蝕んでいくから、聞かせてほしい、悲しいのか、嬉しいのか、今の自分のことをたくさん
『もっと知りたい』
『もっと知りたい』
君のことをもっと知りたいと思うのはワガママかな?
きっかけは何てことない些細なこと。
君が図書館の窓辺で静かに本を読んでいる姿が、陽の光を浴びてなんだか儚げだったから目を奪われてしまった。
それから急に君がことが気になって、いつの間にか君の姿を目で追うようになり、君のことが頭から離れなくなった。
「好きなの? あいつのこと」
「へっ?」
お昼休みのときに友達から指摘された。どうして、そんなことを聞くのかと尋ねたら
「えー、だって瞳が完全に恋する乙女モードだもん!」
……知らなかった。
そうか、私は彼のことが好きなのか……。
自分が同級生に恋をしていると自覚すると、身体が熱くなった。
君を見ると胸がドキドキして、少し苦しいのになんだか幸せな気持ちになる。
もっと色んな君を見たい、知りたいと思うようになった。
真剣に授業を受ける横顔。
クラスの男子とはしゃぐ笑顔。
給食で苦手っぽい食材を食べた時のしかめ面。
図書館でいつもの窓辺で読む本を探す悩ましい表情。
もっと、もっと知りたい。もっと、もっと見たい。
好きな色とか、好きな作家さんとか、好きな食べ物とか、得意な授業や苦手な授業とか……。
好きな女の子のタイプとか。
もっと、もっと知りたい。
ああ、どうして恋する女の子の好奇心はこうも貪欲なんだろうか。
でもね、同じくらい私のことも知って欲しいんだよ。
私が君のことが、こんなにも好きだってこと……もっともっと知って欲しいんだよ。
ねぇ、君は私のことをどう思っている?
すっごく、すっごく知りたいよ……。
あなたのことを
もっと知りたいと
思うのは
いつの日にか
あなたの
かけがえのない存在に
必要不可欠な存在に
なりたいと
ひそかに
願っているからなのです
# もっと知りたい (67)
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此処に投稿を始めて
まだ2か月程ですが
今日で💙の数が
1000を超えました
私の拙い文章に💙をくださった
皆様
本当にありがとうございます
心から感謝しています
夕づつ
♡♡♡
名前は***
誕生日は私と二日違い
一人称は俺
部活は吹奏楽部
理数系が得意、英語は大の苦手
パーカーにジーパンがお気に入りコーデ
家は田舎(セブンへ歩いて20分)
住所は○○市□□の△△-◇◇
あなたの部屋は15畳
弟君は10畳だったかな?
今何してるかな?
お風呂入ってるかな?
いつもの鼻歌、歌ってるかな??
あなたのこと
もっともっと知りたい
誰よりも知っていたい
大好きだよ
♡♡♡
もっと知りたいより
もっと知ってほしい。
そう思うのは、きっと少し愚かで。
それでも、
わたしは、そう生きたいって。
あなたに、知って欲しいって。
【もっと知りたい】
姿の見えない君。見てはいけないという約束。
僕は君の事がもっと知りたくなっていた。
━━━━さとるくんさとるくん、
どうかおいでください。━━━━
━━━━さとるくんさとるくん、
いらっしゃったらお返事ください。━━━━
僕は14の頃、夜遅くに家の近くの公衆電話で、『さとるくん』に電話をかけていた。
さとるくんとはどんな質問にも答えてくれるという都市伝説の一つで、公衆電話で呼ぶことが可能な妖怪だ。
当時、心も体もボロボロだった僕は思い切ってそよ都市伝説を試してみる事にした。
━━━━さとるくんさとるくん、
どうかおいでください。━━━━
━━━━さとるくんさとるくん、
いらっしゃったらお返事ください。━━━━
僕は公衆電話に10円を入れ、さとるくんを呼ぶ決められた呪文のようなものをボックス内で呟いた。
だが、その時さとるくんは何も答えてくれなかった。
何故なら、これから24時間は携帯電話でさとるくんの返事を待たなければさとるくんは答えてくれないからだ。
およそ半日たっただろうか、自分の携帯電話から不在着信の音が鳴った。僕は少しワクワクしながら携帯を手に取り、
『もしもし、さとるくんですか?』と質問を投げかけた。
相手は案の定さとるくんで、さとるくんは『今、宮川スーパーの前に居るよ。』と答えた。宮川スーパーとは、僕の家から5分程の距離にあるスーパーだ。きっとそこから僕の元へ来るのだろう。
また少ししてさとるくんの声が電話越しに聞こえた。
『今、君の家の目の前だよ。今から家に入るね』
さとるくんの声だ。さとるくんは家に来てくれたらしい。
僕の心は少しだけ飛び跳ねた。
また数秒したら『今、君の真後ろにいるよ。でも後ろは見ないでね』とさとるくんが僕に話しかけてくれた。後ろを振り向きたくなる衝動を必死に抑え、僕はさとるくんに質問をした。
『さとるくん、僕は幸せになれますか?』
『…なれるよ』
さとるくんは少し言葉に詰まった後、答えを述べてくれた。僕は嬉しくなって、2つ目の質問をさとるくんに投げかけた。
『さとるくんさとるくん、さとるくんは僕の力になってくれますか?』
『なれるよ。なるかわりに一人の夜は絶対に後ろを振り向かない事を約束してね』
さとるくんは落ち着いた声でそう述べてくれた。
さとるくんが僕の力になってくれる。嬉しい。嬉しい。
僕は感激して
『ありがとうさとるくん。お電話切るね』と決まった言葉を言った。
ブツン-、と電話を切れば、背後にズン、と重い影が乗っかったような気がした。きっとさとるくんだ。
僕はさとるくんが力になってくれることから来た嬉しさと興奮を抱いたまま寝床に就いた。
それが、僕とさとるくんの初めて出会った時だった。
「もっと知りたい」
好きな人については
もっと知りたいかな
世の中の言葉をもっと知りたい
組み合わせ次第で やさしいものにも 残酷なものにもなる
言葉は大切 言葉は強い
私は言葉を自分の味方にしたい
人の話がつまらないと指をいじくり出すところ
料理が下手なところ
連絡が遅いところ
箸の持ち方が独特なところ
若白髪なところ
服のセンスが変なところ
バナナを1日1本食べないと元気が出ないところ
好きな人が私じゃないところ
もっと知りたいあなたの悪い所
もっと知って、嫌いになれたらどれだけ楽だろう
2023/3/12
黙々と本に書かれている文字を目で追っていく。読んで覚えて忘れてはまた読んで。読み終えた本は山となり危うい均衡を辛うじて保っている。ピサ斜塔かな?或いはジェンガ。積ん読の本も読まれるのを今か今かと待ち構えている。読みたい本リストは随時更新中。
もっと知りたい。もっと読みたい。
知識欲ばかりがフライング気味に先行していく。起きて半畳寝て一畳とはよく言うが、家の至る所に本が積まれて占領しているのでその状況を地でいっている。
(今日もいる…)
ずっと前からこの何もない公園で何かを描いている男性がいた。
そして今日も、また何かを描いている。
私はこの何もない、自然を感じられるこの公園がとでも好きで、ほとんど毎日通っている。
でも、遊具が殆ど無いせいかここに来る人たちはほぼいない。むしろ、この公園を知っているのかさえ怪しい。
(…あの人も、この公園が好きなのかな…)
ずっと何かを真剣に見続けて、たまに手を止めながら何かを描いている。
(この公園の、何を描いてるんだろう…?)
少しでも気になったら行動に移してしまう私は、彼の邪魔にならないよう、静かに近づいた。
彼は集中してるのか、私に気がつくことなく、静かに自身の描いた絵を眺めていた。
少し時間が経ち、やっと私に気がついたのか「こんにちは」と挨拶をし合った。
『何を描いているんですか?』
「あぁ、これです」
その絵は上手いとも下手とも言えないのに、何故か心にグッとくる絵だった。
描かれていたのはこの公園に鮮やかに咲いてある、ハナマスだった。
『…なんだか心にグッとくる絵ですね』
「ありがとうございます。
…この公園、とても美しい花が咲いているんですよね
私はよく花の絵を描くんですが、花を描くとなったら毎回ここの公園に来てしまうんです。
人も少なくて、落ち着きますから」
『そうですよね…
実はここの公園、あまり、というか殆ど遊具が無いせいか人が全く来なくて…
私は、この公園が子供の頃から好きなんですが…』
「あぁ、そう言えば貴方、毎日この公園に来てますよね」
『気づいてたんですか⁈』
「ええ、ここってとても静かでしょう?
だから人が来るとすぐにわかるんです
…と、私はこれから少し仕事があるので
今日は、帰ります」
『…あの!
またよろしければお話ししませんか…?
全然、空いてる時間で大丈夫ですので!』
「もちろん、私でよければぜひ。
…では、また」
穏やかに、丁寧に笑い、この公園が好きだという彼。
また、会えたらもっといろんな話をしたい。
話している内に、もっと彼のことを知りたいと思った。
…私はどうやら、彼の絵にも、彼自身にも惹かれてしまったようだ。
次会えたらまたーー。
もっと知りたい
でも
真実を知ることが全てだろうか
その事実が
あなたを傷つけるものでも
あなたは"もっと知りたい"と思いますか?
もっと知りたい
何も知りたくないの…
好きなものを統一
して並べて…
鑑賞したい…
鑑賞会。
それだけでいい
優越感に浸っているの
しあわせ…