「この子は甘えん坊な子なんですよ」
そう言ってお姉さんは、床で寝転んでいる猫の頭を撫でてあげる。
私はとある保護猫カフェに来ていた。
前々から考えていた、二匹目の保護猫の受け入れのためだ。
ペットショップより保護施設。
クロちゃんも保護猫カフェから迎え入れたので、今回も保護施設からの受け入れが真っ先に浮かんだ事だった。
しかし、迎え入れた子とクロちゃんが合うかどうかはまだ分からない。
なので、癒やしを求めつつも何度も通い、よく見極めようと思っていた。
「おうちの子が女の子の成猫さんだとしたら、小猫か男の子のほうが合うかもしれませんねぇ。女の子はプライドが高い子が多いから、バチバチになる可能性もあるかもしれません」
「なるほど」
スタッフのお姉さんの説明に、納得したように頷く。
やはり人間と同じで色んな性格の子がいるし、話を聞けたのは本当にありがたかった。
自分の知らない話をもっと聞きたいし、この保護猫カフェの子たちのことをもっと知りたい。
こうして通いつつ、クロちゃんと相性の良い子とうまく出会えれば言うことなしなのだが…
「うーん、やっぱりどの子もいい子で選びきれないなぁ」
これはしばらく保護猫カフェ通いが続きそうだ。
3/12/2023, 11:21:31 AM