『もしも未来を見れるなら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ハナミズキ
2024/04/19㈮日記
紅花水木が綺麗に咲いていた。
子供の時に住んでいた町の白木蓮も
そろそろ 咲く頃だろうな。
白木蓮 も好きな花。
一番好きなのは アジサイで
次が白木蓮 かな。
母の日ね、母の日は マーガレットを 送ることにした。
兄弟が 毎年カーネーションかアジサイだから。
最近、何が起こるかわからないので、 父にも 母の日と合わせてプレゼントを送ることに決めて、手配した。
歯の治療がやっと今日で終わった。
クリーニングの予約をして
帰って来た。
歯の痛みもすっかり なくなって
良かった。
それにしても先生が1年前にね
「これはいつか痛くなりそうな歯だ」と言っていたんだよね。
当たった。
そして今日先生が
「また痛くなるかも知れないし、
これは、わからない」と。
先生、予想立てるの好き?
おやすみ。
誰かがいう。
いい事ないよ、と。
誰かがいう。
より良いものを選び取れる、と。
どちらが正しいのだろう。どちらも正しくて間違っているのだろう。
様々な経験をもってはじめて口にする。
経験しなければ口にできない言葉。
希望であり落胆であり。
切望であり覚悟であり。
今はまだ選べるのだ。選ばなければならないのだ。
見る、ということすら、選択肢に割り振られていてる。
もしも未来が見れるなら
※閲覧注意※
IF歴史、軽率なクロスオーバー。
タイムトラベラーなモブちゃんが普通に居るよ。何でも許せる人向け。
《もしも未来を見られたら》
自分の知り得るすべてを伝える事が出来たなら、楽になるのだろうか。
「…くだらぬ。」
癖のある銀色の髪が、ふわりと風に揺らぐ。
「予見ならば、無用だ。答えが知れれば、興が失せる。つまらぬモノになり下がる。」
拒絶された様に思えて、咄嗟に俯いた。
『そう、ですか。失礼しました。』
刀を持つ無骨な掌が、俯いて頭を下げようとした顎を捕らえた。
「お前の住まう世界とやらの夢物語なら、聴かせて貰いたいが?」
頭を下げることも出来ず、そっと視線だけを上向きにすると、紫水晶色の瞳が愉しそうに細められているのが見えた。
「おもしろき事、不可思議なるモノ…。実に、興が唆る。」
喉を鳴らして、愉しげに嗤う姿が様になっていて、敵わないと思い知らされる。
『まずは、何を話しましょうか…。』
転ばぬ先の杖を望む人ではない事が解った。
「…待て。あまねを呼ぶ。」
先の事を、先立つモノに換える気もないようだ。
『えぇ、待ちますとも。』
大好きな人と、非現実的な夢物語を聴く。
純粋な興味だけが感じられて、何を話そうかとワクワクしている自分が居ることに気が付いた。
もしも未来を見れるなら
もしも未来を見れるなら、私はきっと生きていけた。
私の未来には何もない。
恐ろしいほどに何もない。
その平凡でつまらない毎日を、漫然と生きられる人間だということを知ることができたら、私はまだ死のうとは思わなかったはずだ。
けれど、何より私は自分がそんなにも鈍感な人間だと思いたくはなかった。
いつまでも繊細で壊れやすくありたかった。
大人になりさがってしまいたくはなかった。
明日、私の思春期が終わるかもしれない。
私の苦悩が消えてしまうかもしれない。
それなら、私はここで
もしも未来を見れるなら
もしも未来を見れるなら、私はあなたがこの世界にいるか知りたい。どうしてか?それは、貴方が特攻隊員さんだから。私は、どうしても行ってほしくない。だけれども、彼には行かなければならない理由がある。それに反対することはできない。私も、生きていられるかわからない。この先の事なんて、誰もわからない。だから私は、未来で貴方が無事に生きている事を願う。欲を言えば私と貴方が未来で子供に囲まれ、更には孫にも囲まれ…そんな幸せな景色を私は見てみたい。
「貴方なら、未来と過去どっちを見たいですか?」
『もしも未来を見れるなら』
「もしも未来を見れるなら、貴方はどうしますか?」
これは驚いた。
牛が産気付いて徹夜で介助をしていたら、出てきたのはバケモノだった。
体は普通の牛なのに頭だけは人間で、話もする。
祖父がさらにその先祖に聞いたという話を思い出した。
必ず的中する予言をして、数日で死んでしまう件というバケモノ。
それが稀に生まれるらしい、と。
「あの、聞いてます?」
件のバケモノは変わらず普通に話しかけてくる。
「予言するんじゃないの?」
「質問に質問で答えるのは良くないですよ」
牛のバケモノに諭された。
機嫌を損ねて予言せずに死なれても困るので、とりあえず謝っておく。
「で、未来、見たいですか?」
「見れるなら見たいと思うだろ、普通」
「普通でなく、貴方に聞いているのですよ」
思いの外よく喋る奴だ。
鼻息荒く、俺の返事を待っている。
俺はよく考えてから口を開いた。
「見たくないな」
そりゃ世界滅亡とか大震災とか、あるなら知りたいとは思う。
でもその未来を見たいか言われたら、見たくない。
だって目の前で人が死んでいったりするだろ。
そんなのは見たくない。きっと見たら夢にも見るし、トラウマになる。
「そうでしょう! 私だって見たくないんですよ」
「でも予言は知りたい」
「嫌ですよ、予言したら死ぬんですよ、私」
「そのままでも数日で死ぬらしいぞ」
「えーそんな殺生な」
奴はぶつくさ言いながら、未来を見始めたようだ。
「えー、予言しますー」
「おぅ」
「貴方の今日の夕飯は私だそうです」
奴はそれだけで言って息絶えた。
え、俺、これ食うの?
もしも未来を見れるなら
もしも未来を見れるなら。
お前の未来は見てみたい。
俺がいなくなったらお前は。
どんな顔して故郷に戻る?
何もかもなくなった国で、どう過ごす?
お前はどんな未来を目指して。
どんな人間になって。
どうやって、生きていく?
もっと、もっと、その先を。
お前なら見せてくれると信じてる。
────────────────
自創作 硝煙は笑う より
もしも未来を見れるなら
いい未来だったら、より良い未来にする為に努力する
イマイチな未来だったら、原因究明して
何とか回避できるように全力を尽くす
今この瞬間の些細な行動ひとつで
未来は刻一刻と変化するのだろう
見えた未来を決定事項とせず
精一杯抗いたい
もしも未来が見れるなら
まずはじめに あなたは未来を見たいですか?
それとも 見たくありませんか?
何にしろ 将来自分がどんなことをしているのか。
どういう人物になっているのか。
気になるところです。
あの友達と仲良くしているしょうか。
もしかしたら 恋人がいるかもしれません。
もし 未来を見られるのは 人生で1度だけ。
そのような制限がかけられていたら
あなたは いつ どんな時に
未来を見つめるのでしょう。
20歳になったら。
30歳になったら。
そうやって どんどん どんどん
未来を見ることを先延ばしにするあなた。
1度きりだから もったいない。
本当に見たいときに見たいから。
そう考えている自分は
見えないくらいの
小さな幸せを感じている。
詩『恩返し』
(裏テーマ・もしも未来を見えるなら)
「チキショー、チキショー、」
60代の男はホームレスに間違えられそうな薄汚れた上下の服を着ていた。意外とたくましい腕にはスコップがあった。ガサッ、ガサッ、真夜中の山の奥で土を掘っていた。
「そういえば、あのインチキ超能力者め、騙しやがって、あれがケチの付き始めだ!」
それは土曜日のことだった。
いつもの借金取りから逃げて酒場にいた。高齢の母親の年金をくすねてお金はあったのだった。そのまま借金の一部として返済しても良かったのだが焼け石に水だ。明日は競馬で大きなレースがあり、その馬券が買いたかったのだ。
そんな似たような連中も多いこの安酒場は、前祝いとでも言いたげにみんな騒いで明日のレースを予想していた。
そんなとき、男の横に座ってきた小綺麗で少し年上のジェントルマンとでも表現したくなる老紳士がいた。その老紳士は内緒話でもするように耳元で囁いた。
「これは秘密ですが私は超能力があるんです。未来が見えるんです。実はそれで稼いで生活してます。ばれないように少額ずつ賭けるんです」
男はすぐに思った。これは詐欺だ、詐欺師だ。どうやって逃げようか?と。
「ちなみに、もしも未来を見えるなら、明日のレースはどの馬を買うといいんだい?」
信じてなくても知りたくなるのがギャンブル好きだ。
老紳士はすぐに答えず、コップのお酒をグィっと飲み干してから話しだした。
「明日、私はあなたに助けてもらうのでお礼に教えてあげましょう」
そう言うと耳元でぼそぼそと数字を言って店を出て行った。
ぼうと見ていて、はっと我に返った。
「あっ、チキショー、金を払わず出て行きやがった、やられたー」
男は翌日、嘘だと思いながら馬券を買った。飲み代を残して全額賭けた。そして昨日と同じ酒場に行く途中で借金取りに見つかり拘束される。いつもより強引で、怖い目つきの若者と二人だった。どうやら男の親の土地を無理やり奪おうと計画しているようだった。相手が一人になったときに男は隙を見て逃げようとしたが若い方にナイフで脅され揉み合いになり逆に刺してしまう。もう一人は車も置いて逃げてくれた。
「チキショー、人殺しになっちまった」
男は借金取りの男の車で山まで遺体を運んで埋めて、なんとか事件を無かったことにしようとしたのだった。もちろん組織に追われることを考えると早く遠い場所に逃げることも考えたが、警察が事件に気づかなければ組織は事件を表沙汰にしないような気がしたのだ。少なくても時間稼ぎはできると。
ガサッ、ガサッ、ガキッ!
土を掘っていたらスコップが何かに当たった。
2日後の新聞の片隅に小さな記事が出ていた。
20年前に行方不明になっていた資産家の70歳の男の骨が山で発見されたと書かれていた。
さらに小さく無職の男が殺人で自首して逮捕されたと書かれていた。
そう、あのあと、男の馬券は大当たりしていて、その手続きなどを終えてから男は自首したのであった。
生きているから今がある
これはきっと確実なことだ
でも
もしも未来を見れるなら
何がよかったかは終わってみないとわからない
そんなことは言わなくなるのだろう
もしも未来を見れるなら
見た未来と引き換えに
生の実感が薄れてゆくのだろう
『もしも未来を見れるなら』
空飛ぶ車、猫型ロボット、未来と聞いて思い浮かべるのは小さい頃に描いた夢物語のような世界。
持ち歩ける端末が普及したことで、夢物語がだんだんと現実に近づきつつある。
もしも、未来を見れるなら。
「年老いてもこうやって君とのんびりお茶していたいなあ」
すっかり白髪もシワも増えて、ふくよかな体型になったこの人は出会った頃と変わらないままだ。
そんなの、私だって。
「私だってあなたといる未来しか見えないわ」
「ふふ。厄介な男に捕まりましたな」
「それはお互い様よ」
互いが好きな銘柄のお茶を入れ、二人が好きなお菓子を真ん中に置いて食べる。
そうね。未来って必ずしも遠い話ばかりではないんだわ。
だったら私だって、あなたといつまでも一緒にいる未来を見てみたい。
来世だって、どんな未来だってきっと見つけてみせるわ。
もしも未来を見れるなら
未来の僕だけは絶対見たくないな
それが幸せな姿であろうと
不幸にまみれた姿であろうと
幸せになりたくて生きてる訳じゃないんだ
自分がどうなりたいかなんて
ごめん、今だけで精一杯だよ
何故か子供の時からあるこの感情
自分は幸せになってはいけない、という
その一言にずっと取り憑かれてる
そういう星の生まれらしい
知ったのは最近の事だけど
だったら別に生きてたくはないや
終わらせるのも面倒くさいや
だから未来は僕にはどうでもいいんだ
僕は僕に興味がないんだろう
だからせめて他人には幸せになって欲しい
そう思うのは綺麗事だろうか
【もしも未来を見れるなら】
もしも俺が過去に戻って
あの未来を見ることができたならば
2020年の5月8日
彼女を一人で行かせなかっただろう
自分のタバコが切れたから
もう夜だっていうのに
彼女にコンビニへ買いに行かせたんだ
偉そうに「5分以内に買ってこいよ」なんて言って
付き合いたいと告白してきたのは彼女からで
俺のワガママをなんでも聞いてくれたんだ
たまに無茶なことを言っても
彼女は微笑んで「うん」って答えるんだよ
夜中に呼び出しても俺の家に来てくれたし
金をくれと言えば困ったように笑って
それでも結局は渡してくれた
俺の言うことを聞かなければ
彼女のことなど
いつでも捨てられるとさえ思っていた
そう
その日もいつもみたいに甘えてたんだ
俺は普段から
彼女の愛の方が
俺の彼女に対する愛より大きいと
無意識のうちに思っていた
だけどそれは
間違いだった
コンビニに向かった彼女は
暗い夜道を走ってきた飲酒運転の車に轢かれ
そのまま命を落とした
もう
寂しくて夜中に会いたいと連絡したくても
愛情の大きさを測ろうと
無茶な頼みごとをしたくても
その彼女は居ない
どんなことにも笑って応えてくれた彼女は
俺が大切にしなかったから居なくなったんだ
居なくなって初めて
俺は自分がこんなにも彼女のことを好きだったんだと
ようやく気付いた
もしもあの未来を見れるなら
彼女を一人で行かせたりしなかった
その代わりに
ごめん、いつもありがとうと言って
抱きしめたかった
彼女はきっと
嬉しそうに笑いながらも戸惑って
どうしたの?って言うだろう
俺も笑って、なんでもないと答えるんだ
そして
これからは絶対に大切にすると誓うはずだ
だけどあの未来を知らない俺は
偉そうにタバコを買いに行かせて
最後の一本を吸いながら
自分の部屋で彼女とタバコを待っていた
遅えな、何をチンタラしてんだよ
なんて悪態をつきながら
あれから4年経つけれど
あの未来さえ見えていれば
そう、何度も思うんだ
もう少しで
また彼女の命日がやって来るが
俺には彼女のお墓に行って
謝る資格もないと思っている
もしも未来を見れるなら
『好きです!今日だけでいいので付き合ってください!』
そう言って、今日無理矢理デートをしてもらっている。
相手は最初こそ怪訝な顔をしていたが、私があまりにも真剣な顔をしていたのか、それとも私の鬼気迫る勢いに負けたのか(笑)
ともかく、デートにはこぎつけた。
定番なデートだけど、幸せだ。
駅で待ち合わせをして、映画館に行って、公園で私お手製のお弁当を食べて、最後はカフェで大好きなケーキを食べた。
ケーキは彼がご馳走してくれた。
お弁当のお礼のようで、嬉しかった。
「なんで今日だけなの?」
そう彼は聞いてきた。
私は言おうか言うまいか躊躇ったけど、話してみることにした。
「もしも未来が見れるなら、そしてその未来が明日死ぬと分かっていたら…」
静かにそれでいて淡々と私は話す。
「悔いのないように最後まで生きたいと思ったからです」
彼は「え?」と息を呑んだ気がした。
その後は沈黙が続いた。
おそらく私の意図を汲み取るために思考を凝らしているのだろう。
構わず私は続けた。
「……なんて冗談ですよ。そういう気持ちでいれば、先輩に勇気を持って告白できるかなと思って。文字通り、死ぬ気で」
と乾いた笑いが風と共に走り去る。
私が明日、本当に死ぬのかどうかはそれほど重要なことじゃない。
今、あなたの隣にいることが出来ていることが重要なのだから。
【もしも未来を見れるなら】
ロトの当たり番号を見ようかしら
それはそれで夢があるような無いような
明日のあたし
1週間後のあたし
1ヶ月後のあたし
ああ、そんなの見たくない
そこに確かにあたしがいるかなんて分からない
きっと多分
未来なんて見れないほうがいい
明日はきっと良い日だと
願いながら夢見ながら眠りについて
また明日の朝
君におはようって笑って言うの
そんな毎日を繰り返したい
もしも未来を見れたなら、出来れば未来なんて見たくは無いが、私は自分自身の死んだ姿を見てみたい。
どんな死に方をして、どんな表情をして、どんな人に囲まれて、どんな事を考えて死ぬか。
どんな過酷を送ってきたか、どんな感情を得たのか、どんな人格の人を認めたのか、どんな思考を創り上げたのか。
喩え、事故死でも自殺でも寿命でも病気でも、私は未来を変えようなんて思わない。未来は変えれないものだと、私は心の奥底で思っている。人間一人一人の人生は、決められたレールの上にあるのだと。
だからこそ、知りたいのだ。私がどんな人間になったのか。
物語の一話目に、私という人間の一人の死際を描くなら──
一話目の自分の伏線を回収して行くように、物語を描いて生きたいと思う。
もしも未来が見えるなら
『見ない選択』
もし未来が見えるのならどうする?
そんな問いに友人は「幸せな自分の姿が見たい。」そう答えた。
「あーでもさ、でもだよ?」
友人は言葉を続けた。
「もし未来に今までよりも幸せなことがなかった時、どうすればいいだろうね」
どう、だなんて。そんなのどうしようもないじゃないか。
過去にしがみついて生きる覚悟を決めるぐらいしかないと思うのだが。
「……万が一にでもこの先に幸せなことがなければ、きっと生きることを諦めちゃいそうだな、自分は」
友人は笑っていた。私は笑えなかった。
なぜならこの友人なら、本当に諦めてしまいそうだったから。そして私は、友人の生きる意味になれそうにもなかったからだ。
『もしも未来を見れるなら』
もしも未来を見れるなら
私が笑えているかどうか、
私が人生を諦めずに辞めずに
生きていけているかどうか知りたい。
もしも未来が見えるならというが、私は先を見ないほうが楽しい人生を送れると思う。未来を見るよりかだったら、自分でその未来を超えるくらいいい思い出を作ればいいと思う。
【もしも未来が見えるなら】