もしも未来を見れるなら
もしも未来を見れるなら、私はきっと生きていけた。
私の未来には何もない。
恐ろしいほどに何もない。
その平凡でつまらない毎日を、漫然と生きられる人間だということを知ることができたら、私はまだ死のうとは思わなかったはずだ。
けれど、何より私は自分がそんなにも鈍感な人間だと思いたくはなかった。
いつまでも繊細で壊れやすくありたかった。
大人になりさがってしまいたくはなかった。
明日、私の思春期が終わるかもしれない。
私の苦悩が消えてしまうかもしれない。
それなら、私はここで
4/19/2024, 1:46:06 PM