『もしもタイムマシンがあったなら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
僕のおじいちゃんは、発明家だ。しかし、いつも失敗作ばかり作ってしまう。だけど、今度は成功したらしい。タイムマシンを作ったのだ。未来や過去に自由に行くことのできる、あのタイムマシン。しかし、おじいちゃんのタイムマシンは過去に行くことはできても、未来に行くことはできないらしい。
だけど、僕にとっては何の問題もないことだ。僕が行きたいのは、恐竜が生きてた頃の時代なんだから。僕は迷わずスイッチを押して、恐竜に合うことに成功した。
どうやって帰るんだっけ?
もしタイムマシンがあったなら
2045年のシンギュラリティ、
そのときに行ってみたいな。
でもちっと怖い。
あの時、あなたに出逢っていなければこんなに辛い思いしなくてもいいのに…。
あの時もっとこうすればあなたに振り向いてもらえてたのかな…。
あの時何であんなことしちゃったんだろう…。
恋っていつも、あの時…。の繰り返し。もしもタイムマシンがあって過去に戻れたなら、こんなに苦しい思いしなくて済むのにな…。
もしもタイムマシがあったなら、あの日に戻って、君へのメッセージを送信前に削除したい
占いに、「正直な気持ちを伝えれば、相手はわかってくれる」って書いてあったんだ
ネットの占いを真に受けるなんて、僕もバカだよね
まさか、あれがさよならのきっかけになるなんて思わなかった
また君の笑顔が見られると思っていたのに、二度と会えなくなるなんて
もしもタイムマシンがあったなら
この悲劇を避けることができた未来に行けたりするんだろうか。
浮かんだそのありもしない考えに、思わず鼻で笑いそうになった。
だって、過去に戻るためのタイムマシンだなんてないのだから。これはもしもの話なのだから。未来には行けたりはしないのだから。
それでも、そのもしもが本当になったら、どれだけ嬉しいだろうか。変えたい過去も、未来も、たった一つの機械が叶えてくれるのならば、どれだけいいだろう。
そう思うのに、そう願うのに、簡単には変えることはできなくて。きっとタイムマシンがあっても、必ずしも変えられるわけではないんだろう。
それでも願うのだ、そのもしもがいつか本当になる日を。
「過去に戻れるならどうしたい?」
「なんだよ急に」
そう言うと本当に少しだけ暗そうな顔をした。
「はぁ、戻らねぇよ」
「!.....どうして?」
「今、手前といれるだけで充分だから」
急に黙った彼奴を見ると顔が真っ赤だった。
「照れるくらいなら聞くなよ」
俺は笑いながら答えた。
彼奴は笑ってる俺を見て少し怒りながら言った。
「もう、嫌い!」
「!...ごめん」
シュンとした顔で答えた。(態と☆)
「えっ、わ、その....」
「クス、可愛良い」
オドオドしてる彼奴の頭を撫でた。
「私は、過去にもどれるなら、君と出逢った時に戻る」
「なんでだ?あれは、やべぇだろ」
「それでもね、私にとっては君といた1分1秒が凄く、大事な時間だからさ、また同じ時を繰り返したいなぁってね!.....はず」
顔真っ赤なんだけど可愛良い!!
「はぁ〜、何でそんな可愛いのかなぁ?」
「はぁ!?可愛く無いもん!ムン」
まぁ、俺も手前と過ごす1分1秒がすげぇ大事だけどな。
# 71
もしもタイムマシンがあったのなら
自殺しようとしている彼に教えてあげたい。
あなたのことが大事な人はたくさんいるわ。
だって、私もそのうちの一人だもの。
愛してる。
タイムマシンがあったのならば叶った願いをまた、考えてしまう。
もしもタイムマシンがあったなら
皆で過ごした日々に戻って
姿を見て、声を聞いて、写真も、残して。
ああ、でも、写真だけじゃ、忘れちゃうから
映像で、たくさんの思い出と共に音を残そう。
自分の成長した証を、何時までも忘れないように。
#もしもタイムマシンがあったら
私はあなたと出会ったころまで戻りたいな。
だって、あなたの隣に私がいたいから。
次は絶対に私の彼氏にしたいから。
もしもタイムマシンがあったなら
静かな喫茶店。ふんわり漂うコーヒーの匂い。
昔から通っていた、ニ人の思い出の場所。
からんっと氷がグラスの中で溶けた。私は冷たいストレートティーを一口飲む。
目の前に座るのは、幼い時からの友人。左手の薬指には、銀色に光る指輪がついていた。
相変わらずの癖っ毛の強い黒髪と大きな丸縁メガネ。羨ましい色白の肌に童顔。全然、老けて見えない。羨ましいったらありゃしない。
友人はおずおずとしながら、口を開いた。
「久しぶりだね、元気だった?」
「ん、元気だよ」
「そっか、よかったぁ」
「んで、話しって何?」
「あのね、来月、結婚するんだ」
からんっとまた、氷がグラスの中で溶けた。
大体は予想はついていた。久しぶりに連絡が来たから。
私は頬杖をつき、グラスの縁を指で一周なぞった。
「よかったね、おめでとう」
「あ、ありがとう」
ホッとした表情をする友人。
そして、頼んでいたカフェオレを半分くらいまで飲むと、カバンの中から可愛らしい封筒を取り出して、私の前に置く。
私はこれが何かすぐにわかった。
「それでね、結婚式に招待したいなぁって……」
「却下」
「えぇー、なんで」
「何ででも」
「あ、わかった、泣いちゃうからだ」
へにゃりと笑って、その場で立ち、身を乗り出して、私の頬に触れようとしてきた。
「誰が泣くか、バーカ」
その手を払いのけて、席に座るように促す。
しょんぼりとした表情をしながら、席に静かに座る友人。
「冷たいなぁ」
「冷たくて結構」
そう言った瞬間、友人のスマホが鳴った。
慌てて、カバンからスマホを取り出して、画面を見つめる。
「ごめん、もう行くね、迎えにきてくれたみたい」
「ん、わかった」
「返事、ちょーだいね、絶対」
ビシッと私に指をさして、伝票を持ってお会計へ。
そして、カランコロンとベルを鳴らして、店を出て行った。
一人残された私は、ぼーっと店の天井を見つめる。
「……はぁー、どうしてかな」
目を瞑り、昔の記憶を呼び覚ます。
桜の木の下で、写真を撮ったり、暑い夏には海に一緒に行った。
紅葉が彩る山へと出かけ、人が賑わうクリスマスの時期はケーキを作ったけど失敗して、それを笑いながら食べていた。
ずっと一緒だと思っていた。社会人になると自然と連絡する回数が減った。忙しいから当たり前なんだけど。
「……好きだったんだ、ずっと……」
じんわりと涙が込み上げてきた。鼻の奥がつーんと痛い。
友人と結婚できる人が羨ましい、そして妬ましい。
でも、そんな嫉妬しても、思いを告げなかった自分が悪い。
思いを告げるのが怖かった。この関係が壊れるのが怖かった。
気のせいだ、間違いだ、この心は。変なんだ、みんなとは違うんだ。
だから、この思いに蓋をした。もし、タイムマシンがあったなら――
「戻りたいあの頃に、そして――――」
グラスの中の氷は全部溶けて無くなった。
もしタイムマシンがあったら??高校受験の答え探すのに使うね
お祭りの日、花火のとき。君にばったり会った。
君はクラスメイトの子と一緒にいた。
「まさか付き合ってるの?笑」ってLINEしたら、
「付き合ってはないけど俺が誘った笑笑」だって。
「いいじゃん!応援するねー!」とか、
「いつでも恋愛相談して!」
って強がってみたけど、本当は思ってる。
どうか結ばれないで。
もしもタイムマシンがあったなら、あの日の君とはやっぱり会いたくないな。
だって、私といる時よりキラキラしてたから。
#31【もしもタイムマシンがあったなら】
過去か未来を選ぶのならば
過去に行きたい。
知らない時代まで行ってしまうと
ちょっと心配だから
産まれたあと…そうだな…
小学校卒業の辺りだと良さそうだ。
そうしたら、私宛に手紙を残そう。
中学生の私へ。
数学は図形以外も頑張れ。引き算間違えるな。
英語は雰囲気じゃ何ともならない。
文法をちゃんと覚えろ。
高校生の私へ。
世界史を選択するな。テストが100問各1点。
地獄だ。
他校の生徒と付き合うな。
自転車で2人乗りしたら、カーブで落とされて
道端に置いていかれるぞ。
大学生の私へ。
写真館のバイトは正解です。
しんどいけど笑顔でね。
社会人の私へ。
3年目に頑張りを踏みにじられる。
転勤するな、転職しろ。
うん。
これだけは伝えなくては。
もしもタイムマシンがあったなら
過去に戻ってやり直したいと,思っていた。
あの時こうしていればとか、あんなことしていなければとか、後悔があるから。
過去のその時点に戻って、後悔しないようにやり直せば幸せな今があるはず。
本当にそう?
自問してみる。
そんなふうに過去を否定している限り、また違う時点で同じような決断や行動を起こして、結局同じことの繰り返しになるのでは?
過去をやり直すのではなく、過去を受け入れる方が、ずっとずっと今を幸せに生きられる可能性が広がるのではないかな。
だからタイムマシンがあって過去に戻れるとしたら、一生懸命生きていた過去の自分に、ありがとうを伝えたい。
もしもタイムマシンがあったなら…
もしもタイムマシンがあったなら
私はあの頃に戻りたい
あの頃は、毎日が楽しかった
今も楽しいけど、あの頃は
もっと気楽に毎日を過ごせてた
今は、毎日が窮屈だ
抜け出したい
だから、もしもタイムマシンがあったなら、
あの気楽な日々に戻りたい…
「もしもタイムマシンがあったなら」
「できたできたぞ。タイムマシンが!」
「博士、それ何度目ですか?今回もどうせ失敗に決まって……あれ?博士どこに行ったんですか?」
突如静かになる研究室。
私が話しかけていたはずの博士の姿はない。
まさか、本当に。
「でも、一声かけてから行ってくださいよ」
私は、素直にタイムマシンの成功を喜んだ。
「「助手くんただいま」」
「おかえりなさい。って博士が二人?!」
「「えへへ」」
記憶を持ったまま戻れるなら
保育園の頃に戻りたい
小学校へあがる頃離れてしまった友達と
もっと沢山遊びたい
それから
肺がんで亡くなってしまった祖父を
早く病院へ連れていきたい
私がずっとお願いしていたら
もしかしたら早く行ってくれるかもしれない
もしまだ治療で治せるくらいなら
祖父はもっと長生き出来るかもしれない
小学校では私は空虚に生きていた
空っぽだったから記憶もほとんどない
もっとみんなと遊びたい
愛犬のももじとも友達とも
影で苦しんでいた友達を助けたい
中学校で初めて仲良くなって話してくれた辛いこと
早めに仲良くなったら相談してくれるかもしれない
小学校で始めたバレーももっと真剣にやったら
ちゃんと強くなれたのかもしれない
後悔したことが多いんだな
過去に戻ってやりたいことって
結局自分が後悔したことだ
昼下がりのテレビに映るありきたりなトークテーマで盛り上がる番組を横目に、我が家のコメンテーター二人は熱い議論を交わす。
「恐竜!ぜったいに恐竜がいい!」
「ロボットの方がいいよー!」
「だって恐竜のほうが強いよ」
「ロボットのほうがスゴいよ。だってミサイルとか……ビームとかうてるし」
「それはスゴいかも」
過去か未来か。何処へ何をしに行くか。まだこの世に生を受けて一桁の小さな命達が想像もつかない時代に思いを馳せる姿は愛らしい。
二人の背後で気配を殺していたが、思わず漏れた笑い声で存在を思い出したらしい。きらきらとした瞳が二対こちらを向く。
「お母さんは?」
「お母さんはなにしたい?」
「そうだなぁ」
貴方達が産まれた日に行って、嬉し泣きする旦那をもう一度生で見るのもいいかも知れない。なんてことを言うと照れながら怒られるは分かっているので。
「忍者に会いに行きたいかな」
「忍者!?」
「めちゃくちゃいいじゃん!」
採用!と最近覚えたばかりの言葉を高らかに宣言して忍者の話へと移っていく二人と同じように、テレビの中の話題も別のものへと移っていった。
/もしもタイムマシンがあったなら
ウォッチ
今までの積み重ね
これからの人生
その間にある今
観られているかもしれないので
タイムマシンに乗って
観察者を退治しよう
人生は一度の夢で十分だ
※もしもタイムマシンがあったら
♯もしもタイムマシンがあったら
過去に戻りたい。
親友が死んでしまったあの日に。
過去に行きたい。
親友を救い出すために。
過去に戻りたい。
親友を殺してしまった自分自身を殺すために。