『もう一つの物語』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「もう一つの物語」
12年間の片思いがやっと実った。
僕は、彼女を一番近くで見ていたし、彼女には僕が必要なんだから当然だ。
これからもずっと君の色んな顔を見せてよ
6歳のとき、「好き」と言ってくれた男の子がいた。
私は言ってしまったのだ...「大きくなったらね」と。
この言葉のせいで彼は変わってしまった。
もう一つの物語
目が覚めたようで、何に囚われていたのか、
囚われていた事さえも知らなかったけれど、
少しずつ自分を知り始めて、
もう一つの物語が、始まるようだ。
【もう一つの物語】
今日の日記を書き終えて、明日のページに栞をはさむ。
もう一つの物語
貴方とあの子が恋に落ちるまでの物語。
その隣でわたしはあなたに恋をした。
僕はずっと趣味で小説を書いていて、実際には書いていないときでも、頭の中で登場人物たちが動いていたりする
頭の中の物語は小説とは別物で、それらは本編のサイドストーリーのようであったり、完結した小説の続きであったり
最近では、いくつもの小説の登場人物たちがそれぞれの物語を生きていて、だから僕はとても忙しいんだ
もう一つの物語
これまでの人生、自分が思うままに生きてきた。
途中で気が変わったことといえば、子供を産んで母親になったということ。
我が人生を自分メインで生きるつもりでいた。
付き合っていた彼氏がいて、9年経っていたから一緒に住むかってなって、なら結婚するかってなって、そしたら生物学?的に子供産むかってなって。
そんな感じで子供を産むことにしたけれど、いざお腹に赤ちゃんができて、生まれてきてくれたら、なんて大事な存在なんだと愛おしくてたまらなくなった。
もともとの物語は、バリバリやりたい仕事を続けて、自分が主人公の予定だった。
今は子供と自分のために、
もう一つの物語を生きている。
もう一つの物語
以前のお題の時にも少し触れたが、
たまに、今と違う選択をしていたら…
と考える事がある。
そこには、それなりのもう一つの人生、
私のもう一つの物語があるのだろう。
パラレルワールド…だっけ?
違う時空で並行して存在する世界。
あれって、決して交わることのない世界が
バグって会う筈のない人と出会ったりするよね。
あっ。もしかして、ドッペルゲンガーもそうだったりして。
やっばり、考え出すと楽しい。
paki
「トリックオアトリート!」
元気に言い放つバカにどう答えようか悩んでいる。
一応、菓子持ってる。
けど、こいつがなんの悪戯するかも気になる。
良くて可愛いヤツ。
悪くてぶん殴られる。
もしくは...菓子渡す、か。
「トリックオアトリート!」
仮装完璧!準備も楽しくて本番はやる気満々で飛び出した今!たった今気が付いたんだけど。
ヤッベ。
イタズラって何するん。
ちゅーとか。
いやいや、でも。
ほっぺくらいなら良いんじゃない!?
む、無理無理無理無理無理。
平手打ちするっ、絶対する!
恥ずかし過ぎる!
ーーー
もう一つの物語。
「なぁ、お前どっちに賭けるよ。」
「ビンタに100円!」
「いちゃらぶに100円!」
「ビビって菓子に300円。」
「お前は?」
「俺。行って来るわ。」
「ぅえ?」
「アイツのポケットのブツぶん取って、背中殴ってtrickつって嫁に押し付けて来るわ。」
俺達親友だろ。
モダモダしてるバカヤローの背中を殴り付けても許してくれるよな。
#もう一つの物語り
もう一つの物語
今夜も遅くなったな…そう呟き乍ら、玄関の鍵を開けた…真っ暗な家の中は、少しひんやりして、只今と言う自分の声が虚しく帰ってくる…
本当は…なんて虚しい事を思い乍ら、灯りを点した…もしもあの日、君との約束を果たしていたなら、この空間も、もう少し違った風景になっていたかも知れない…どうしようも無い、堂々巡りを繰り返してしまう…
『アモンがまた1人で泣く時が来ないように私がそばにいるよ』
ミルクティーの入ったマグカップを包み込んでる俺の手包み込んで彼女が微笑んだ。
「…またあの時の夢」
あれから数ヶ月経った。
デビルズパレスは今日もまだ見ぬ主様を待っている。
いつものように起きて花の手入れをする日常に戻った。
朝のトレーニングをし、花の手入れをし、仲間と他愛の無い話をする。ボスキさんはまだ俺の心配をしているようだが俺の体はもう元の生活が送れるくらいに回復していた。
もう、あの楽しかった日々は幻想だった、理想だった、夢だったと、必死に忘れるようにする度に、胸が痛くなるため
考えることをやめた。
そんな日に
天使の出現の警報が鳴った。
デビルズパレスの近くで複数の天使の出現。
久しぶりに俺も天使の討伐に参加することになった。
ボスキさんに心配されたが、いつまでもパレスの中でお荷物でいる訳にはいかない。
まだ休んでもいいとハウレスさんに言われたが、無理を言って申し出た。
1匹、2匹、夢中になって鞭をしならせ天使を攻撃する。
自分でも怖いくらい軽やかに動けた。
この姿を彼女が見たらどう思うか、褒めてくれるか、なんて一瞬考えた隙をほかの天使は見逃さなかった
「アモンさん!!!!危ねぇ!!!」
ロノの声が遠くに聴こえる。眩い光に目が眩み、天使の攻撃をまともに受けそうになった時。
『爆破!!!』
ずっと聴きたかった声が聴こえた。
目の前にはずっと会いたかった姿が見える。
『私が来た。…なーんてね。』
-もう一つの物語-
もう一つの物語では「死にたい」なんて言葉出ないんだろうな、
もうひとつの物語
私はこの世界で生きている
今の私はたった普通の人間
だけどね、
夢の世界とかゲームの世界では
すごく目立っている
何でだろう
人間は空想の世界と現実では
そんなに違うのだろうか
分からない…
「マリアが私達の血の繋がった子どもじゃなかったって、私達が洗脳されていたって、それでもあなたは可愛い私たちの娘よ!」
「ママ……」
「そうだ、帰ったらマリアの大好きなケーキを作ろう。きっと美味しいよ」
「パパ……」
「マリアちゃん、行こう!」
「うん、行ってきます!」
そしてマリアはみんなの願いの力を集めて強大な悪の組織を倒し、世界に平和をもたらしましたとさ。
ここからはもう一つの物語。
「どうしても取り戻したいものってあるだろ?」
静かな監獄で、青年は魔法警官へ聞いた。
「俺にもそれがあってさ」
何を、と聞こうとして警官は囚人との私語が禁止されていることを思い出し口を噤んだ。
「国の要たる魔法少女。なんで俺がそいつらを殺そうとしたと思う?」
「……お前は愉快犯だと聞いているが。」
「あ、やっと話してくれた。愉快犯?全然違うよ」
「じゃあお前の動機は何なんだ。」
今日聞いた話を上官へ報告すれば、もしかすると魔法少女暗殺未遂事件の解決の糸口になるかもしれない。
警官は話を聞くことにした。
時計の音とテレビの音声だけが聞こえる部屋で、少年は何もせずに寝転がっていた。いくらテレビでニュースを見たって、親のことは何も分からない。
少年の親が失踪してから5日。体力の限界であった。
その時、声が聞こえてきたのだ。
猫のようなものは自分を悪魔だと言った。
悪魔は色々なことを教えてくれた。
魔法の使い方。お湯の沸かし方。食器の洗い方。
しばらく悪魔と暮らしていた時、たまたま街で親と出会った。話しかけても向こうは首を傾げるだけだったが、彼女達が親で間違いが無いのだ。だって名前が一緒で、好きな食べ物が一緒で、得意料理だって同じなのに。僕の名前だけ覚えていなかった。あの時はとても悲しかったよ。それからどうにか説得を試みていたら向こうから「パパ?ママ?」って声が聞こえてね。
それが、君達が言う魔法少女マリアだったんだ。
その夜に悪魔が僕のお父さんとお母さんは洗脳されてる事に気づいたんだけど、その魔法をかけた人のヒントは何も無かった。でも普通こう思うはずだ。
「魔法少女マリアが僕の親を奪った。」
「だが、その人物がマリアだと決まっていないだろう。魔法少女暗殺をして良いことにはならない。」
「ああ、確かにその魔法は確かにマリアじゃなくてマリアについてる天使の仕業だったんだけどね。何も分からない少年がそんなこと考えられると思うかい?」
「…無いな。」
「わかってくれて嬉しいよ」
それから暫く経って、君達の言う悪の組織が設立された。そこの人達はみんな魔法少女に何かを奪われた人達だった。でも奪われたものを取り戻そうとしたって、僕達以外はそもそもそうであったと認識できない。例えば、僕の親みたいに。それから、僕達…俺たちは仲間を集めた。魔法少女に恨みがある人を沢山スカウトした。あの頃は楽しかったな。本当の家族みたいにみんなで設立記念パーティー……パーティーと言ってもコンビニのお菓子とかだったんだけど、美味しくて、楽しくて、それで……
「ごめん待ってくれ。このパートは要らなかったな」
「いいや、悪の組織については情報が少ないんだ。」
だから早く話して、と言おうとした口を遮られた。
「囚人相手に鍵を開けちゃあ駄目だろう、こんな風に逃げられてしまうぞ」
息ができない。くびをしめられている?
すんでのところで首にかけられた指の力が抜ける。
「楽しかったよ看守さん、もう会わないことを祈っている。」
窓の外に停止している小型飛行機に乗った彼はこちらを1度振り向き、飛び立って行った。
「こりゃあ減給かな……」
君が生きていればもう一つの物語が見れたのかな?幸せだと笑って花畑に寝転ぶ姿が瞼に移る。あの頃に戻りたい。
どれだけ薬を飲んでも吐いて冷めれば夢で見た貴方は居ない、笑顔で語りかけてきた貴方は居ない。あの笑顔の裏に何があるのかなんてものはあの時分からなかったんだ。
気が付けなかった馬鹿な私を許してくれ、どうかもう一度眠った時にもう一つの夢が見れるよう薬を飲む。
私は、何も考えずに生きてきた。
親にひかれたレールをただ歩くだけ。
それは、とても楽なことだった。
だって、自分で決める必要がないから。
たとえ、失敗したり、嫌なことがあったりしても、親のせいにできるから。
いつしか、自分の意思がなくなった。
自分で決めることが出来なくなった。
普段の服も、大学などの進路も、就職も。
自分ってなんだろう。
自分がやりたいことってなんだろう。
好きなこと、好きなもの、、、。
自分の好きってどんなものだろう。
最近、自分について考えてみた。
親にひかれたレールの他にも、レールがあることに気がついた。
見えていなかった。
いや、見ようともしてなかった。
レールって分岐していて、選択は無限にあった。
はみ出したっていいじゃないか。
自分について考えて、自分なりに答えを出して、
素直に、進んでみよう。
自分を見つけにいくんだ。
密かにそう決めた。2023年。
ここから始まる、私の「もう一つの物語」
恋を知らない生き方をしていたら
どんな世界が
見えていたのだろうね
涙を知らない一生を
まっしぐらに淡々と歩いていた
そんな景色かな
何にしても
つまらない物語になっていたと思うよ
#もう一つの物語
お題 もう一つの物語
私には妹がいた。
流産で死んだらしい。
その時の記憶を何故か鮮明に覚えている。
まだ、6、5歳の私の手の人差し指を握りしめてい
る、小さな手。
その小さな手は、なんだか紫色をしていた。
死んでいたのか、その時にはまだ生きていたのか。
そんな事は分からないが、確かにこの手を握ってい
た。
私が初めて、死を知った瞬間だった。
そして私が初めて、お姉ちゃんになった瞬間だった
。
妹が私の代わりに生きていたら_______。
そう、考えない日はない。
でも、その理由は綺麗なものなんかじゃなく、
私の身代わりになって欲しい、そんな理由だ。
中学になってから始まった、同級生からのいじめ。
辛すぎた。何回死のうと思ったか。
でもそんな勇気はなかった。
だから、変わって欲しかった。
逃げ出したかった、この日常から。
今日も妹の仏壇の前で今はもういない妹へ、言う。
「私の体で生きてみて。」
たまに考えることがある。
この世界には私たちが生きている地球と同じような世界が存在して
同じような歴史を繰り返して
もう一つの物語を創っている世界があるんじゃないかと。
あったら面白いよね。
【もう一つの物語】29 kogi
『もう一つの物語』2023.10.29
もし、今の仕事をしていなかったら何をしていただろう。
案外、実家の寺を継いでいたのかもしれない。案外、あのままサラリーマンを続けていたかもしれないが、寺を継ぐ者がいないので、すぐにやめてそうなっていただろう。
そうなると、役者なんてやっていなくて、他の連中とも今みたいに会うこともなかっただろう。
他のやつはどうだ。
一番身長の高い彼は、きっとサラリーマンをしていたに違いない。金髪の彼は、医者になっていたかもしれない。いじられキャラの彼は高校教師をしていただろう。最年少の彼が一番、想像つかないが、セレクトショップかなにかを開いて個性的な洋服でも販売してそうだ。
それぞれがそれぞれの道を歩んで、少しもすれ違うことはない。万が一、会うことがあっても。今のような親密さはないだろう。
別世界別次元の世界のことをマルチバースというのだと、一番身長の高い彼がいつか言っていた。その世界には、俺たちだけど違う俺たちがいるのだという。
今の関係はとても心地がいい。ケンカもするし、腹が立つこともあるし、何度も解散しようと思ったこともある。しかし、それでも一緒にいるのは、彼らといると安心するからだ。
親友とは違う戦友のようなもの。その表現がしっくりくる。
そこまで考えて、次回の本公演のテーマが決まった。
登場人物は俺たち。今の仕事をしていない俺たちを描いた作品にしよう。
役者をしている俺たちとしていない俺たちの世界をテレコするというわけだ。
もう一つの物語。
それが、次回のテーマである。
もう一つの物語
お腹を空かせてたどり着いたその先で
新しい猫生が始まる
そこにたどり着くまでの
空腹の理由や
生まれや家族との別れ
それがもう一つの物語
(君の物語を聞けたらいいのに)