多田野一人

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もう一つの物語
今夜も遅くなったな…そう呟き乍ら、玄関の鍵を開けた…真っ暗な家の中は、少しひんやりして、只今と言う自分の声が虚しく帰ってくる…
本当は…なんて虚しい事を思い乍ら、灯りを点した…もしもあの日、君との約束を果たしていたなら、この空間も、もう少し違った風景になっていたかも知れない…どうしようも無い、堂々巡りを繰り返してしまう…

10/29/2023, 1:18:09 PM