『みかん』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
みかん
一粒一粒 みずみずしいみかん
幼い息子が 小さなお口に頬張る姿は
何とも可愛らしい思い出です
大小
コタツでキミたちは話してる。
「俺があまかった」
小さいキミは言った。
「俺はあまくない」
大きいキミは言った。
「あの子はなぜ、取ったのだ」
小さいキミは言った
「あの子の考えだ」
大きいキミは言った。
こんな議論が
コタツの上で行われている。
テーマ「みかん」より
みかんの思い出は小学生の頃…
冬になると、どこの家も箱買いが
当たり前で、安価で甘くとっても
美味しかった…
おやつと言えばみかんばかり食べて
気がついたら、1日に10個は当たり前
母親に叱られながらも、目を盗んでは
みかんを食べた
そのうちに、あまりにみかんばっかり
食べるので段々と手の平と足の裏が
みかん色みたいに黃色に変わっていく
「ほら!食べ過ぎるから手足が真っ黄色になってきたじゃろ、このおバカが…」と
一歩間違えれば、黄疸と勘違いされる
域にまで達して親は呆れるばかり…
当時は、みかんは庶民の味方でいくら
でも食べられたから、こんな珍事も起きた
けれど、今は物価高もマックス…
何もかもが高いから、みかんもたまに
一つ、二つが精一杯だ…
手足の色が変わるくらい食べ放題だった
あの時代、世の中も活気があって
ホントに良い時代だった。
どうしても、手の内で転がして投げて遊びたくなる果物。
古代中国では親しい人に果物を投げて愛情表現をする習慣があったらしいので、いつかは私の愛すべき人に蜜柑を投げて贈りたい。
(241229 みかん)
(みかん。)🦜
あのね
みかん。と言えば・・・・
暖かい冬の炬燵だよね。🦜
✣最近は、余り見なく
成った気がするけど。🦜
「優しい、叔父さん。の処に
遊びに行くと炬燵に入って
食べてる みかん、を
分けてくれるんだよ。」
✢時々は、炬燵にも入れて
くれるんだね。🦜
(そして)
✢みかん。の神様の話を
してくれたんだよ。🦜
【みかん。の神様は和歌山県の
橘本神社。で、
田道間守命を祀るそうで。】
❝みかん。の神様の御利益は
お菓子。を司るんだって。❞
❣だから、僕の大好きな
ビスケット。を 沢山
貰えます様にお願いする
つもりなんだけど・・
《今は、ダイエット中
なんだよね〜〜。》🦜🦜🦜
みかん
缶の上にあるみかん
HAHA.
柑橘みかんってうめーよなぁ
みかんは一つ食べ終わると
また手が伸びてしまう
缶詰も冷凍もフルーツサンドのも美味しいけど
やっぱり皮を剥いて食べるみかんが1番好きだ
価格高騰によりたくさん買うことは出来ないが
正月特番を見ながら
みかんをダラダラと食べる時間は
至福の時だ
『腐る』 テーマ:みかん
腐ったみかん、という言葉がある。
段ボール詰めの、大量のみかん。あの中の一個でも腐ってると、周りもどんどん腐っていく。
だから早めに捨てましょう。そういうこと。
「なら、周りがみーんな腐ってたとしたら?
爪弾きにされるのは、むしろ綺麗なみかんの方だよね?」
放課後。部活を抜け出して友達とマック。
これは青春でも何でもない。無様な逃亡兵の弔い会なのだ。
「相変わらず小難しい。
分かるのは、今のがアンタなりの強がりってことだけ」
「……そうだよ」
コーラにブッ刺したストローを噛む。
ふやけた段ボール味のする紙ストローが、惨めな気持ちを煽る。
「年三回発行の部誌、今年は無くすって」
「は。じゃあアンタら文芸部は何するわけ?」
「知らなぁい。一生オタクトークしてるんじゃん?」
言いながら、ため息を抑えられなかった。
去年入部した文芸部は、思ってたような場所ではなく。
執筆だの読書だの、そんな感じの話が出来ればと期待していた気持ちは、一年の間にすっかり掻き消された。
「アニメ鑑賞会は出来るのに部誌の発行は出来ないんですか、って気持ち」
「凄いね」
せせら笑う友達の顔は、とても見られなかった。
何度も話は持ちかけた。作品は書くべきじゃないですか。せめて部誌くらいは発行しましょうよ。そんなことを。
馬鹿馬鹿しい。
「腐ったみかんの話だけどさ」
友達が口を開く。
「こっちからすれば、誰が腐ってるのか判断しようないケド。
結局一緒に居たら、全部腐るんじゃないの」
「え。……そしたらどうなんの?」
「サークルクラッシュ」
「それ、どのみち私が悪くなるやつじゃん」
抗議する私の目線をかわして、友達はあっさり「そうだよ」と答えた。
あーあ、サークルクラッシャーってやつになるんだ私。笑えないな。
「だからさ、もう部活辞めたら?」
友達の言葉はあまりにシンプルで、だけど理解に時間を要した。
「辞めるの? 私が先に?」
「そ。よく言うじゃん?
しんどいと思ったら無理せず逃げろ、って」
「なんかそれ、負けた感じがしてヤダ」
勢いのままテーブルに突っ伏す。油がほっぺに付いちゃって、すぐに後悔した。
「勝ち負けなんてないから。
アンタだって分かってんでしょ、本当は」
はいはい分かってる。文芸部と私の関係は勝ち負けでも、段ボール詰めのみかんでもない。
言うなれば水と油。混ざり合わない人種。
「分かってるけどねえ」
未練がましくぼやく。うだうだ。ぐだぐだ。
私はやっぱり、腐ったみかん。
2024.12.29
みかん
橙色は元気になる。
おしゃれに取り入れるのは上級者かな。
おダサな私には難しい。
おしゃれ婦人になりたいわよー。
むりかー。
end
みかん
アルミ缶の上にあるみかん
みかんが見っかんない
つまらなくてすみません。
思い付かなかったので…
みかん
裏のおばぁちゃんの玄関先に
みかんの皮が散乱していて
なんだろ?て思った
よく調べてみたらネコよけらしい
掃除に使ったり
お茶にしたり
砂糖漬けにして食べたり
もちろん実は美味しいし
なんて万能なのよあなた
こたつにみかん
ねことこたつ
今日ちょうど自宅にみかんが届いた
皮が薄くて少しこぶりのみかんが好き
156:みかん
給食のコッペパン割り絞り出す
果肉入りマーガリンなつかし
つらい時つわりの時も味方だった
柑橘のジェットと缶詰と
♯みかん
「……これ、よろ」
「ん?みかん?」
いつものようにこたつでぬくぬくしながらスマホをいじっていると、目の前に置かれたみかん。こたつの上に置いといたみかんのうちのひとつだろう。
「え、澄香?よろってなに、よろって」
ばっとからだを起こすと、ちらりとこちらを一瞥した彼女、澄香。相変わらずパソコンをかたかた言わせている。
冬休みの時期くらい休んでればいいのに。
「……あ、剥けってこと?」
自分で剥きなよーなんて言いながらみかんに手を伸ばす。
確かに澄香はプチ潔癖症なところあるからなぁ。みかん剥いたあとは洗っても洗ってもパソコンいじるの躊躇っていたし。
「はい、どーぞ。澄香女王さま」
「…ちがうでしょ」
「えっ」
ご丁寧にパソコンのよこにおいてあげたのに、まさかの違うと。
え、えー…剥けってことじゃなかったの?
それ以外にある?
「ん」
「……ん?」
澄香は小さく口をあけて、ここにいれろといわんばかりの表情である。
「あー、はいはいはいわかりました、わかりましたよっ。食べさせればいいんでしょ、食べさせればっ」
「遅い」
身をひとつ、片手にとった次の瞬間、その片手を引き寄せられて食べられた。
「おいしい」と妖艶に微笑んだ澄香が髪を耳にかけ、私はとっさに澄香をさん付けで叫んだことは言うまでもない。
─みかん─ #154
題 みかん
みかん。みかんか、、、
んー、今思いついたのはナミ達のみかん畑かなぁ。
サニー号にもみかん畑あるのいいよね。
なんか2人でみかん畑を守ってるというか、思いを受け継いだというかそんな感じで
みかん
お腹が壊れても
爪先が染まろうとも
食べる手が止まらない
冬場のみかん
夏の冷凍みかんも格別だよ!!
#みかん
みかん食べすぎると身体が黄ばむって知ってた?
んなわけあるかいと思ったのだけど、
私の母が子供の頃食べすぎてなったらしい
どんだけ食べたの?!って聞いたら、
「食べ進めていって段ボールの中に座れるくらい」
その時母は小学生だったらしい
ちなみに柑皮症という症状です
「みかん」
ダンボールの中
触っただけで
美味しい
美味しくないを
見分けられる大人
子供の頃
ダンボールの中
口にすることなく
美味しい
美味しくないを
見分けられる大人に憧れた
やっと
美味しい
美味しくないを
見分けることができる大人に辿り着く
けれどその途端
憧れを身につけた傲慢さが邪魔をして
手を伸ばすことの煩わしさに
ダンボールの底
腐っていることにも気づかない
愚鈍な大人になってしまった
'24年12月29日 みかん
木製の大きなお皿にみかんを山盛り乗せてこたつの上に置く。
それだけでお正月の準備は半分終わったようなもんだね。
でも目の前にあるとついつい食べ過ぎちゃってみるみる減っていくから、継ぎ足し継ぎ足し。
お皿が空にならないようにね。
そうして大晦日には山盛りに戻しておく。
年末恒例のテレビを見ながら今年最後に食べるものはみかん。
年が明けて初めて食べるものもみかんの予感。
【みかん】
蜜柑の皮を剥く。
これが僕はいっとう上手くなれない。
いつまで経っても苦手なままである。
だいたい、こいつにはなぜ毛細血管のような筋が張り巡らされているのだろう。そのせいで毎度指の隙間に挟まったり手に引っ付いたりで蜜柑の匂いがこびり付く。給食で出た時など、手を洗っても着いていることがあり午後1番の授業で芳香剤代わりに嗅ぐと胸に青空が広がる心持ちではあるが、食べ物のカスがついてるから匂うと感じてしまうと途端に自分の指が汚らしく感じてしまう。僕の友達の指なら可愛らしいな、と思う程度なのにみかん食べてるはずなのに顔はリンゴになるのも面白い。
でもいちいちちぎれるのも苦手だし、ちょっと力を入れただけで汁が漏れるのも苦手。自分なりに赤子に触れるように接していると言うのに、すぐに泣き出してしまう姿と言ったら。それにあまりにも下手だからって、笑いながら僕の手から奪い取って勝手に剥き始めるのどうかと思う。君はともかく、他の人の指なら触れた時点であんまり食べたくないのだから、その辺自重してくれないかと毎度思ってる。「色んなこと助けてくれるけどこれだけは私の特権だね」なんて微笑まれると、そっぽ向きたくなるくらい顔が熱くなるし。
あと、これが10年ほども続いているのだ。一向に上手くならないし、ずっと隣で皮を向き続ける君がいるし、何も変わらないのも嫌だ。
コタツに一緒に入って一緒にテレビ見て一緒にみかん食べて。それが何年も変わらない光景。嫌かといえばそうじゃないのだけど、僕だって進化して蜜柑の皮くらい向けるようになりたい。くだらない事で喧嘩して君を泣かしてしまうのだってやめたい。いっつも最終的には僕が謝ることになるんだから、最初から喧嘩しなければいいのだ。
でも君も上の空なのも悪い。僕が変わる宣言をしようとする度に上手く口を封じてしまうのが君だ。そのくせ、上手くできなかったみたいに瞳を揺らして指を震わして、いつもより強めにくっついて。
喧嘩はしたくない、でも。
僕は蜜柑の皮を剥くことは別に苦手なままでいいのだ。いつまでもいつまでも、それこそヨボヨボになって君がシワシワになっても。
だけど、色々してもらって色々なものをくれた君に何も返せないのが本当に嫌だから。
今日もまた、苦手な蜜柑の皮を剥き、隣に君が来る。
僕が口を開こうとすると、君はさっと僕から蜜柑を受け取り別の話題を口にしようとした。
でも今の君は両手がふさがっているからこれを防げない。
僕は、彼女の口を物理的に塞ぐ。
呆気にとられた赤りんごに改めて伝える。
ちょっと押しただけですぐ泣くとこはみかんそっくりだけど、口に入れるのに10年かかるくらい手間がかかるとこも似てるけど。
抱きつくのは確かに君だけの特権だな。
みかんの香りが甘く爽やかに、僕の意識を塗りつぶしていた。