ひなまつり』の作文集

Open App

ひなまつり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

3/4/2024, 9:54:14 AM

『ひなまつり』

 今、俺の目の前にはひなまつりの人形が飾られている。

 8、9段ほどある多い雛壇だ。俺には姉が居るため多分姉の為の雛壇だ。

 ひなまつりは幼い女子の健やかな成長を祈る節句の年中行事と言われている。

 そして将来良い男性に出会えるようにと言う意味もあるとか無いとか。

 1年に1回、雛壇を出すが3月3日の内に雛壇を片付けなければ婚期が遅れる、と言われているらしい。

 全国の女性の皆様に幸あれ。

 ……これ、セクハラとかにならないよな? なったら、、、いや、考えないようにしよう。

3/4/2024, 9:47:48 AM

私は友人の沙都子の家に遊びに来ていた。
「招待してくれてありがとう、沙都子」
 私は沙都子に挨拶をする。
「招待して無いわよ、百合子」
 沙都子は呆れなたような顔をして言い返す。

「あなた、いつもアポなしで来るわよね。連絡してっていつも言ってるでしょ」
「ごめんね」
 私は舌を出しながら謝る。
「反省してないでしょ、もう」
 沙都子は文句を言っているが、なんだかんだで追い返すような真似はしない。

「で、今日は何?」
「今日はひなまつり。
 立派なお雛様を飾っているんでしょ。見に来たよ」
 沙都子がこれ見よがしにため息をつく。
「嘘でしょ、新作のFF7が目当てのくせに」
「そんなことないよ。
 いや、それも目当てなんだけどさ、今日はお雛様がメインなの。
 お雛様、毎年楽しみにしてるんだからね」
「本当かしら?」
「でも見せる相手がいないと、つまんないでしょ?」
「まあ、それはそうなんだけど。
 仕方ないわね、セバスチャン」
「畏まりました。沙都子お嬢様」
 どこからともなく老齢の執事が現れる。
「ではこちらへ」
 そう言ってセバスチャンは私たちを案内してくれる。

 そう、沙都子の家は世界有数のお金持ちだ。
 本来なら私のような普通の家庭の子供とは関わり合いを持つことは無いだろう。
 でもそんなことを気にせずに遊んでくれる器の大きい友人だ。
 そんな期待に応えて、今日も遊びに来たのである。

 お雛さまの所に行くまでの間、沙都子とたわいもない話をしながら歩く。
 そしてしばらくしてある部屋の前で立ち止まった。
「この部屋よ」
 その言葉を合図にセバスチャンが、部屋の扉を開ける。
 沙都子に目で促されながら部屋に入ると、そこには大きなひな壇にきらびやかなひな人形がたくさん並べられていた。

「ほー。相変わらず見事なお雛様ですな。鑑定額はおいくら万円?」
「億は行くと言っておくわ」
「億……」
 ごくりと唾をのむ。
 億もあれば遊んで暮らせるなあ。
 そんなことを思いながらも、どこか違和感を感じる。
 去年見たひな人形と違うような……

「気のせいかもしれないけどさ、これ去年までのやつと違くない?」
「あら、気づいたの?そうよ新しく作ったの」
「じゃあさ、前のやつ頂戴」
 ダメもとでおねだりしてみる。
 ここに飾ってないということは、もしかしたら倉庫に仕舞っているのかもしれない
 たとえ気まぐれでもお雛様をもらうことが出来れば、メルカリで売って大もうけだ。
 メルカリで億を出せるやついるかは知らんけど。
 だが沙都子の答えは、私の予想に反したものだった。

「……やっぱり去年のこと覚えていないのね」
 私は予想外の答えに面食らう。
「えっ、去年何かあった?全く記憶にないんだけど」
「ひな祭りだからと言って、甘酒飲みまくって、酔っぱらって、暴れた」
「マジ?」
「マジ」
 沙都子が感情の無い能面のような顔で言い放つ。
 その顔怖いからやめて。

「ちなみに甘酒って、普通酔わないのよ」
「へ?じゃあ、なんで私は酔って――」
「その場の勢いで酔ってたわ」
 自分は刹那に生きる女だと自負していたが、そのせいで他人に迷惑をかけるとは……
 反省しよう。

「それで暴れて仕方が無いから、家の使用人を呼んで取り押さえようとしたわ。
 でもそれでも抑えきれないほど暴れてね。
 そのうち暴れ疲れたのかそのまま寝たから、使ってない部屋に放りこんだわ。
 それで、そのうち起きてそのまま帰ったわ」
「あーそういえば気がついたら床で寝てたわ。でも、いくら何でも床に直って扱い雑過ぎない?」
「寛大なほうよ。お雛様壊したんだから」
「記憶にありませんが、謹んでお詫び申し上げます」
 私は即座に土下座の姿勢に移行する。

「ウチの親、億のお金が払えるほど稼いでないんです。なにとぞ弁償はご勘弁を」
「あなたみたいな貧乏家庭に払えるわけないでしょ。諦めているわ」
「ありがとうございます。その代わりになんでもします」
「ん?今『なんでも』って言った?」
 背筋に嫌なものを感じ、言い直す。
「出来る範囲でなんでもやります」

 私の言葉に沙都子は満面の笑みを浮かべる。
「そう、ちょうど良かったわ。実は私、服のデザイナー目指しているの。
 百合子、あなたモデルになってくれない?」
 提案の形を取ってはいるが、有無を言わせない迫力に思わずたじろぐ。
 いつの間か沙都子の横には、メイド立っていた。
 メイドの手には、私がこれまでの人生で着たことが無いような、かわいらしい服だった。
 そしてセバスチャンの手には、お高そうなカメラが……

「沙都子、そんなフリフリのついた服、私には似合わないからやめよう、ね?」
「大丈夫。恥ずかしいのは最初だけ。それとも弁償のほうにする?
 さあ、立って。」
「ううう」
 私に選択の余地はなく、おずおずと立ち上がる。

「私に任せなさい。
 お雛様なんて霞むぐらい、綺麗にしてあげるんだから」

3/4/2024, 9:47:42 AM

今年のひな祭りは少し特別
去年生まれた第一子の初節句だから
子供の記憶には残らないけど、
私の記憶には残り続けるひな祭りの思い出

3/4/2024, 9:47:01 AM

ひなまつりの日にはよく雛人形を飾っていた。
私の場合はケース飾りの三人官女まであって、それでいてケース自体が大きかったから飾るのにかなり場所をとっていた。
片付ける収納場所があればよかったけれど、母も私も元々片付けが苦手で、そもそも住んでいた当時の二階建てアパートにもそんな場所もなかった。

いや、違うな。単に面倒くさいだけだった。
終えたらそのまま置いた場所に置きっぱなし。傷ついたらいけないからそれを入れていたダンボールの箱に入れるくらいだった。
やはり面倒くさがり屋だなとこれを書いてて思った。

今はその雛人形は地元の神社に奉納した。
その辺の事情は少し複雑なので省略させてもらうが、それでも飾った記憶は今も鮮明にある。
ほんの少しの寂しさもあるが、その寂しさもまた私の大切な思い出で、これからも残るんだろうな。

3/4/2024, 9:23:23 AM

「ひなまつり」というテーマで綴るにあたって、まずその起源を辿ることにした。今から約1000年前、時代にして平安中期。三月の初め、無病息災を願って行われるお祓い、所謂「上巳の節句」と、当時上流の少女たちの間で流行していた「ひいな遊び」という、異なる二つの風習が融合し、現代まで続くひなまつりの源流であるらしい。
大衆の文化として世の中に浸透していったのは江戸時代初期以降。幕府の大奥で行われるひなまつりが、徐々に庶民にとっても身近な風物詩のひとつとして数えられるようになっていった。
明治時代に入ると、新政府のもと従来の節句行事を廃止し、新たに祝祭日を制定。それでも一度人々の生活に根付いた風習が容易に廃れることはなく、その後もひなまつりは庶民の間で親しまれていった。

…柄にもなく難解な文章なんて書こうとするものじゃないな。
大人しく桜餅でも食べてる方がいいや。

3/4/2024, 9:22:44 AM

ひなまつり

 おひなさん、かあいらしゅうてええねぇ
 おひなさん、はなやかなおべべきせてもろて
 おひなさん、きれーなかみでおすましさんして
 でもほんまもんのおひなさんはそやない
 おひめさんもたいへんなんやで

3/4/2024, 9:07:21 AM

出先で見かけた赤い雛壇に足を止めた。
私の家に飾られていたのは最上段の二人だけだったから、二桁に届いていそうな大きく豪華なそれが珍しかったのだ。
「三人官女と五人囃子と……赤い方が右大臣だっけ」
人形達の細かな役職も飾られた道具の意味も、今となってはほとんど忘れてしまったが。案外3番くらいまで思い出せた歌をなぞって顔を覗き込む。
「……単純に、『綺麗な人』って意味だと思ってたんだけどね」
官女の真っ白な顔に、『お嫁に入らした姉様』の苦労を忍ぶなど。そんな大人の哀しみを、赤い夕日と共に背負い歩き出した。

<ひなまつり>

3/4/2024, 8:58:58 AM

ひなまつり

今日がひなまつりだと気づいたのは当日の夜でした…

3/4/2024, 8:45:33 AM

お題「ひなまつり」

7段飾りのお雛様を持っている
母が1段づつ買い揃えてくれたらしい
裕福ではないが娘が生まれて
持たせてあげたいと思ってくれたようだ

飾ってみると下の2段には何もない
実はお道具がないのだ

幼い頃はそこにお人形たちを並べたり
お菓子を並べたりしていた

大人になって一軒家に引っ越したとき
久しぶりに出してみた
そして思いきってお道具を探しに出かけてみた

子供の頃と違ってバラ売りはしていないようで
倉庫にあった「これなら一万円でどうぞ」
という商品を購入してきた

プラスチックだがりっぱなお道具とぼんぼり
並べてみると段からはみ出しそうなほど大きい

母はなんとか手が出せる
一番小さいサイズで買い揃えていたようだ

お道具とのサイズがまったく合わないけれど
とても素晴らしいものになった

お母さんどうもありがとう

3/4/2024, 8:44:55 AM

来るはずだったひな祭り。
君の誕生日だったひな祭り。
君に誕生日プレゼントを渡すはずだったひな祭り。
それが叶うことの無かったひな祭り。

きっと僕は世界で一番ひな祭りが嫌いだ。
何故、君じゃなくて僕じゃ無かったんだろう。
きっと。きっと僕が死なないといけなかった
君が僕を庇うから。君が僕を庇って車に轢かれたから。

あのとき僕が死んでいたら、きっと今頃君は楽しそうに笑って人生を謳歌したんだろう。

君にもう一度会いたい。
一度でもいいから会って謝りたい。

叶う筈のないことを僕は毎年、この日に願っている。



五分で書いた駄作です。すみません🙇‍♂️
次からちゃんと書きます。

3/4/2024, 8:37:09 AM

ひなまつり

今日の家には誰もいない。
日が沈み、真っ暗になったリビングで、桃をじゃくじゃくと丸かじりする。
今日は桃の節句だからだ。
私は女の子なのに、親はひな人形とかちらし寿司とか、そういうのを一切やってくれなかった。
だからこんな親不孝に育ったんだろうね、私って。
今年のひなまつりは家に私しかいないので、せっかくだから桃の節句を祝ってやろうという訳だ。
とは言っても、無論うちにひな人形などはない。料理も得意ではない。
ひなあられは友達と食べたことがあるが、あれはまずい。
というわけで、桃を食べることに決めた。

3/4/2024, 8:36:59 AM

3月のはじめ。窓の外にはまだ雪がちらちらと降っていて、ときより雲間から出る陽の光に反射してきらめいている。その景色に見惚れていると、なんだか急に懐かしい気持ちに駆られた。確か、あの日もこんな景色だったような気がする。遠い昔へと思いを馳せていると、だんだんと眠気が襲いかかってきて、、、抗うことができず、冷たい畳の上に横になった。

甘い香りが鼻をくすぐり目を開けると、薄紅色の景色が広がっていた。何千何万もの桃の花が咲き乱れていたのだ。さっきの甘い香りはどうやらこれらしい。ときどき吹く風にのって、花びらが舞い落ちる。桃の花はほとんど匂いを感じないと聞くが、香りを強く感じるのはあまりにもたくさん咲いているからだろうか。
【未完】

3/4/2024, 8:36:28 AM

ひなまつり


まだ風は冷たいけれど、
緋毛氈のうえで、
穏やかな春の日差しを浴びている
我が家のおひなさま。
父と母が用意してくれたものを受け継いだ。

小さな手で何度も撫ぜてしまったから、
おひなさまの滑らかな髪は、
少し乱れてしまったけれども、
澄ましたお顔は変わらないままで。



#185

3/4/2024, 8:25:05 AM

ひなまつりの歌詞で
お嫁に入らした姉様って部分があるんだけど
何故かその部分を聞くと少しさびしい気持ちになる

3/4/2024, 7:57:42 AM

【ひなまつり】

 家の人達は、朝からせかせかと雛人形を出している。その様子に溜息をついた。

 お雛様を出すのが遅れれば、遅れた分だけお嫁に行き遅れるらしい。
 これは素晴らしい仕組みじゃないか、と思う脳裏を縁談の話が過ぎる。お雛様さえ出さなければ、これから逃げられると言うのだから。
 しかし、誰も私を行き遅れさせてくれる気はないようだった。

 今日は三月三日、雛祭り。
 朝っぱらから綺麗に並べられた雛人形達とは視線を合わせないようにしながら、その場を立ち去った。

3/4/2024, 7:14:28 AM

『ひなまつり』

今日は皆、朝から出掛けたので私はおひなさまを
ひとり占めだった。ぼんぼりに灯りをつけて
近くで見たり遠くで見たり。嬉しくて段飾りの
周りをくるくる眺める内に何かに手が触れた。
見ると畳の上に桜のお飾りが転がっている。
しかも囲い木が1本取れていた。

どうしよう‥
大事なおひなさまを壊してしまった‥
どうしよう‥どうしよう‥
罪悪感がいっぱいで涙が出る。
私は長い時間おひなさまの前で泣くしかなかった。

結局、壊した事を言えず迎えた片付けの日。
母と一緒に下段から1つずつ、綺麗に埃を払って
箱に入れていく。そして今、母が橘を持って来た。次は桜だ‥そう思った時、突然桜が畳に落ちた。
慌てて拾い上げた母は、何故落ちたのか不思議そうにしながらも、少し壊れてしまったねとだけ呟いた。

3/4/2024, 7:13:16 AM

早番の私は入居者の昼食介助を終えると納戸に向かった。普段はビニール手袋等の在庫補充のためだが今日は違う。納戸の奥のクリスマスツリーの隣にある段ボール3箱を運ぶためだ。取扱注意と書かれた見た目ほど重くない段ボール。その中には雛人形が入っている。7段の、本格的なやつが。
日勤の城田さんと、数ヶ月前クリスマスツリーが飾ってあった和室の一角で飾り付けが始まる。さて、どこから手をつけるのだったかと軽く逡巡する私の横で「この前のツリーも私たちでしたよねぇ」とか言いながら、城田さんは長い段ボールを開けた。ステンレス(?)の古めかしい色した骨組みが顔を出す。この色、去年と変わりないなとか思いながら手を取る私の横で、慣れた手つきで組み立てていく城田さん。テキパキ具合に、これが若さか、と検討違いな賞賛を送る。
赤い布で骨組みを隠し上から画鋲で止めれば、この時点でお雛様が見えてくる。何も並んでいないにも関わらず、だ。
見慣れた男雛・女雛、ひなまつりの歌でしか覚えのない三人官女や五人囃子、歌ですら覚えのないおじさん達を取り出し、顔を覆ってる白い紙をとり、帽子を被せ、太鼓なんかを持たせていく。
雛人形は顔が違うって聞いているけど、左大臣のおじいさん以外は真っ白い顔をしていて、よく見ても皆んな同じに見えた。よく見なくてもポーズが違うことはわかった。並び順なんかわかるはずも無いので、昨年の写真を参考に並べていく。
下段の方の嫁入り道具を並べる城田さんと「城田さんなら茶道具とかどこに並べるかすぐわかりそう!」「まさか!無理です」「覚えられませんよね」「ね〜むり〜」って話しながら。

入居者のおじいちゃんおばあちゃんは何人かが居間に残り、私たちの飾り付ける雛人形を「かわいいねぇ〜〜」なんて言いながら見ていた。私たちが可愛いわけではない。わかっているがあえて言っておく。
最後に屏風を飾り付け、ぼんぼりのスイッチを入れる。
「素敵ねぇ」と歓声があがった。

ひなまつりの当日は、桜もちを刻んでおやつとして出して、ひなまつりをみんなで歌い、Vサインの娘さんと入居のおじいちゃんのニコニコを写真におさめた。あぁ、女の子のお祭りとかいうけど、歳とると関係ないなぁと温かい気持ちになった。

温度も湿度も保たれた快適な室内。
一定で変化の少ない私の職場に、春の訪れと彩りと笑顔をくれる。
それが大人になった私の「ひなまつり」

3/4/2024, 7:08:00 AM

ひなあられ
いちご大福
甘酒
ひし餅
すあま
ちらし寿司
桜もち
手まり寿司
赤飯
いなり寿司
菜の花
ハマグリ
三色だんご

ひなまつりっておいしいな

3/4/2024, 6:58:12 AM

#ひなまつり

ぼんぼりに灯をつけた

十数年ぶりにお雛様を出したのだ

「ちゃんとお雛様飾らないと行き遅れるよ」

とは昔からよく聞かれる通り、

私は見事に行き遅れている

もっとも

飾らないのも昨今の住宅事情によるものだし、

同い年くらいで結婚していない人なんて珍しくもない

でも、街中で流れているひなまつりの歌を聞いた時

自分のお雛様の顔を見たくなったのだ

「中々飾れなくてごめんね」

3/4/2024, 6:45:14 AM

3月3日は女の子にとってとても縁起の良い日。
【桃の節句】、【ひなまつり】と世間では言われている特別な日。
女の子がいる家庭では、ひな人形を飾ったり、美味しい豪華なご飯を食べて祝う。


女の子の成長を祈願する。
特別な日なのだ。


3月4日

ひな祭りが終わり日付けが変わった零時。
和室に飾ってあるひな人形から『カタカタ』と音が鳴る。
この家の者たちは寝息をたてて、ひな人形の異変に気づいていない。
ひな人形からは変わらず、『カタカタ』と音が鳴り続いている。小さな音から次第に大きな音へ変わっていく。
ひな人形の周りだけ激しく揺れて、綺麗に並んでいた人形たちがバタバタと畳へ落ちていく。
一番上のお大理様も畳へ落ちた。
揺れがおさまった。
ひな壇にはお雛様しか残っておらず、残りは畳に転がっている。
飾ってあるお雛様の無表情の口元が、にんまりと笑った。
すると、『ケタケタ、ケタケタ』と壊れた機械音みたいな音を鳴らしだす。その音に共鳴するかの如く、落ちた人形たちもケタケタ笑い出した。
笑いながら人形たちの首がボトボトと取れていく。
お大理様だけは、静かに血の涙を流していた……。


月日が経ち。
あのひな人形を飾っていた家の娘は、死んだという。
死因は、首を切断されていた。そしてその首は今も行方不明のままだと囁かれている。

Next