『ひなまつり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ひなまつりを知らない幼少期を過した。子どもたちの幸せを願ってる。
ひなまつり。
小さい時の記憶がある。けっこうはっきりと。
よく行くスーパーで、写真撮影が行われててね。
たくさんの服、重たい服を背負いながら、写真撮影をした記憶があるし、写真もあった。
何かしら行事があるとそれに関する塗り絵が出たりしてて、毎回持っていってた笑
懐かしい。すごく。
こういうことを振り返ると、昔から色んなことを経験させてくれたお母さんお父さんに感謝だな、ってすごく思う。。
ひなまつりに用いられる雛人形というのはその家に降りかかる厄災を代わりに受けてくれるのだという。
一方で、とある地域では雛人形に触れ、自身の穢れや業、災いを移し川に流すことによって息災を祈るそうだ。
「このように人形というのは形代、いわゆるところの身代わりに用いられる物なのです」
と、高々に高説をたれている我が部の部長、吉田を尻目に人差し指程の背丈の雛人形を手のひらで遊ばせる。
その体型は一般的な雛人形に比べ細長く、身にまとう十二単が貧相に見えてしまうほどである。また、装飾も大雑把であり、古ぼけて色がくすんでしまっていてはいささか同情してしまいそうになる程だ。
加えて、嫌にひんやりした温感と大きさに比べやたら重く感じる重量感は、まるで引き受けた厄を溜め込んでいるためだと感じさせるようで薄気味悪さを感じさせる。
「それは土雛というんだよ」
今更ながら手のひらに転がっている人形の不気味さを感じ始末に悩んでいると唐突に声をかけられた。
「土雛?初めて聞きますね。これも雛人形の一種なんですか?」
内心の動揺を悟られぬよう部長に質問をぶつける。
「山本君が知らないのも無理はないよ。これは一部の地域の風習で作られていた物だからね」
知識をひけらかし、君が知らないのは当たり前だというような発言に苛立ちを感じつつもなんとか取り繕いさらに問うてみた。
「作られていた?もう作られてないって事ですか?」
「ああ。風習が廃れつつあるし、何より作っている職人がもういないそうだ。これは僕が祖母のつてで借りてきたものだがこれを作った職人も2年前に亡くなったらしいしね」
「なるほど。確かにこんな姿の人形じゃ今はなかなか売れないでしょうね。飾りたいとも思えないし」
自分の感じた気味の悪さを肯定するように部長に返事を返す。
「僕は割と好きなんだけどなー。なんというか呪物みたいで好奇心がそそられる見た目じゃないかい?」
目を輝かせながら部長が答える。流石オカルト部の部長着眼点がおかしい。
「ひなまつりに呪物を飾りたがる人間がどこにいるっていうんですか」
「あはは。確かにそうだね。でもこの雛人形に至っては順序が逆なんだけどね。」
「え?」
猛烈に嫌な予感がする。そしてそんな予感に呼応するように手のひらの人形がムズムズと動き出しているような気がし始めた。聞かなきゃよかった。後悔。
「この人形はね、ひなまつりに飾らせる事で不幸を招くように呪い(まじない)がかけられてるんだよ。その家の人間の幸福を吸い取り、自らが引き受けた筈の厄災を
飾られた家に移すっていう」
「ッ!」
半ば放り投げるように人形を机の上に手放す
「なんてもの触らせるんですか」
部長に抗議をする。本当に何考えてんだこの人
「あはは。山本君は大丈夫だって。だって君、女の子でしょ?」
いや、大丈夫な要素が分かりませんが?というかどういう神経してんだこの人
「男にしか厄災は降りかからないんだよ」
未だ抗議の視線を向けている私に部長は告げた。
「この人形はね逆になってるんだよ。不幸を移すのも幸福も吸うのも本来は逆だろ?だからそれをうつされるのも男の子なんだよ」
「でも雛人形というのは家に降りかかる厄災を肩代わりするものですよね?」
「山本君。僕の話聞いてた?まあいいや。さっきも言ったけど雛人形というのは家に降りかる厄災というよりもひなまつりの主役と言える女の子に降りかかる厄災をかぶるものなんだよ」
しまった。話に飽きていてきちんと聞いていなかったのがこんな所でバレるとは。とにかく変なことは起きなさそうだしまあいっか。
「あれっ?じゃあ部長って大丈夫なんですか?まあ確かに女の子みたいな見た目だけど」
安堵しつつふと疑問に思い聞いてみた。
「山本君...口は災の元って諺知ってる?確かに僕はれっきとした男だよ。でもね、生憎だけど僕は呪いなんてもの信じてないんだ」
思わず口が開いてしまう程唖然としてしまった。今の私はきっと凄く間抜けな顔をしてるに違いない。
呪物がカッコいいとか言いつつ信じていないのかこの人。前々から思ってたけど結構な天邪鬼なんだよなうちの部長。
「まあ払い屋をやってる祖母の知り合いがお祓いをしたらしいからどのみち大丈夫だけどね」
思い出したかのように口を開いた。本当になんなんだこの人
「あの。でもそれって多少は信じてるってことなんじゃないですか?」
こっちは散々動揺させられたのだ、最後に少しくらい勝ちを譲ってもらってもバチは当たるまい
「あると思えば存在するし、ないと思えば無くなってしまう、それが呪いっていうものだよ。だから僕は呪いなんてものは存在していないことにしてるんだよ」
そう答えた部長の作り笑いのような笑みからはいつもの嫌味は消えて、その代わりに切なさと何か後悔めいた感情が感じられた。
「さてと、そろそろ暗くなってしまうし帰ろうか」
机の上に投げ出され散らばった人形を木箱にしまいながら部長が告げる。思いの外早く過ぎていた時間に驚きつつ準備をして学校を後にする。
「ないと思えばなくなってしまう」
帰り道、思い出したかのように部長の言葉を反芻する。
いつもと違う笑みを浮かべた部長。そのすぐ後ろでは天井からぶら下がった男女が囁いていた。
「お前が呪われる筈だったのに」
ボソボソと聞きとり辛い言葉の羅列から私が拾ってしまった言葉。
きっとそれは私が思い込みで見た幻覚なのだろう。
私と彼がそう思えば彼らはきっと消えてしまうのだから。
ひな祭りは、私にとって馴染みが薄いイベントだ。
今日も母が飾ってくれたひな人形を見るまでは、今日がひな祭りであることを忘れていた。
保育園の時や小学校低学年の時はまだ馴染みがあったと思う。それは、ひな人形を自分の手で飾ってみたり、ちらし寿司を作ってみたり、イベントそのものに触れることを楽しんでいたからだろう。
いつしか、馴染みが薄くなってきたひな祭り。しかし、今日見た人形の姿はとても綺麗だった。だから、来年からはまた、ひな人形を自分の手で飾り、ちらし寿司を作ってみようと思った。
ひな祭り。かつては雛人形を飾り、女児の健康なるものを祝う祭事だったそうだ。あれから何十年過ぎただろうか。本来のひな祭りの由来である「雛流し」にヒトは着目した。「雛流し」は人形に自分の厄を代わりに移して、川に流すという祭事であった。気づけば、現代の為にその人形たちが造られた。水に溶ける特製プラスチックで環境汚染はほぼゼロ。そして、いつしかその人形にヒトの手をかざして、その手からヒトの厄や想いを川に流す。いつしか、それが現代の「雛祭り」と呼ばれるようになった。
「私、ずっと楽しみだったんだぁ。」
「はぁ?勝手に人間に殺されるようなもんだろが!」
ただ、ヒトはこの人形達が自らの意思を持っていることを知らなかった。
「だって、皆んなの役に立てるもん!」
「厄払いのためにってか?なんだそれ、最悪な駄洒落じゃんかよ。」
「最初は怖かったよ、だって知らない人のために殺されるようなものでしょ?でもね____。」
この人形達は既に川に流される準備が行われていた。
「もうすぐかぁ。もう、サイアク。ヒトなんて、最低な生き物だ!生まれ変わっても絶対ヒトになってやるものか!」
一人の人形は悪態をつく。
「私は生まれ変わったら、ヒトになってみたい。私に手をかざした子は病気の女の子だった。」
「じゃあ、病気が治りますようにってか?」
「ううん。」
もう一人の人形はゆっくりと深呼吸をする。
「『人形さんありがとう』だって。あと、みんなが幸せになりますようにって。あの子、泣いてた。」
「変わったヒトも居るもんだな。アタシなんて、『穢れ飛んでけ!』だったしなぁ。……あ、だからお前顔の一部溶けてるの?」
「うん。あの子に悪い気持ちは感じなかった。私、生まれ変わったら、あんな素敵なヒトになってみたい。」
「はぁ。それは良かったと言うべきか何というか。ん、そろそろ時間だってよ。」
二体の人形は笹で作られた船に乗せられる。幼い少女が何か泣き喚いていたように見えたが、その少女の母はただ流される人形を見届けていた。それは一種の諦めのようにも見えた。
「アタシはもう絶対生まれ変わってやんないから。」
溶けながら笑う。
「そうしたら、私達来世で出逢えないよ?」
人形達の中では、ある噂があった。それは、もし無事に役目を果たしたのならば、幸せな来世を過ごせるというものだ。
「じゃあ、人形以外ならなってやっても良い。」
「ヒトは駄目?」
「んー。ま、考えとくわ。」
静かに泡を立てながら人形達は溶けていく。二人は手を繋いで沈む。これで良いんだと思う。私達はこの為に生まれたのだから。でも、もし生まれ変われるのなら。一緒に居られますようにと、彼女達は願った。
ひなまつり
私女子なのでひなまつりの行事は楽しんできました
おばあちゃんのお家には全部揃っていてとっても素敵です毎年見に行きます
その雛人形達は毎年少しずつ集めたらしい
綺麗に残っていて毎年感動します
今日はお友達と遊びに行って行けなかったけれど近々見に行きたいと思います
お家には小さな雛人形を飾ってケーキ食べます
生物学ガン無視のおはなしです。非科学バンザイのおはなしです。
3月3日の都内某所。丑三つ時のとあるアパートで、対人恐怖症と人間嫌いと寂しがり屋を併発してしまった捻くれ者が、その日の仕事で使う資料を作りながら、コーヒーを飲んでおりました。
大量採用と大量離職を繰り返す職場の荒波と悪意に揉まれ、擦り切れて、はや十数年。
蓄積した疲労が、重いため息となって部屋の空気に飽和します。
金を貯めた先の、夢見た未来はどこへやら。
カップに残ったコーヒーを飲み干して、さてもう少し、とパソコンのディスプレイに向き直ったその時。
ピンポン、ピンポン。
こんな夜更けに誰でしょう。インターホンを鳴らすものが在りました。
「ごめんください!」
ストレスと深夜の眠気と、それから物語のお約束で、捻くれ者が相手の確認もせずドアを開けると、
二足歩行の子狐が、右手にキツネノチョウチンの明かりを、左手に葛で編んだカゴを持ち、頭をうんと傾けて、部屋の主を見上げています。
「菱餅ヨモギ餅さくら餅、いかがですか!」
明らかに非現実的な状況です。捻くれ者は数秒硬直して、フリーズした思考に無理矢理再起動をかけ、
「ゆめだな」
頭をガリガリ。ドアノブに手をかけました。
「いけない。起きないと」
「待って!おねがい待って!」
きゃんきゃん。子狐が必死にズボンを引っぱります。
「このゴジセーなの、誰もドア開けてくれないし、おもち買ってくれないの」
そりゃそうです急増する強盗・傷害事件によって防犯強化が叫ばれる昨今ですから。
「1個でもいいから、おねがい、おねがい」
きゃんきゃんきゃん。ご近所迷惑待ったなしの声量ですがりつく子狐。
とうとう根負けしてしまった捻くれ者は、その日数度目のため息を吐いて、ひとまず子狐を部屋の中へ入れることにしました……
女の子を女の子扱いしない奴なんて、
呪いや災いと一緒に川へ流されちゃえばいいんだ。
ひな祭りとか人生で接点なさすぎて書くことないぞ。
ちょっと調べたら女の子のためのものか。なら男しかいなかったうちでなにもやらなかったのも当然か。
ひな祭りってソシャゲでもあまりイベントにされない印象。まぁ人形飾って祝うだけの日じゃ難しいわな。
最近コンビニでひな祭り用の食べ物を見たな。鬼滅コラボパッケージだったからよく覚えてる。まだまだ勢いがあるんだな鬼滅は。
漫画だと時々ネタにされることがあるなひな祭り。コナンとか何回かひな祭りの回があったようなないような。でも並べ方で犯人わかるとか推理ものあるあるだよな。
ひな祭り関係ないけど花粉症がほんとひどい。あまりにもひどいからネットで点鼻薬買った。今日届くから効果に期待してる。
来年からは事前に耳鼻科に行って薬貰うようにせんとな。ただ今回買った薬が効くようなら行く必要はなくなるな。
今回買った薬も合わせると市販薬だとトータルで5~6000くらいかかっちゃうかな。耳鼻科だとどれくらいかかるか今度調べておくか。
おばあちゃんの家。
古くて畳の独特な匂いがする部屋。
お人形さんが段々に並んで、みんな同じような顔をしている。
その日だけは私も着物を着て、
家族みんなに見せる。
「可愛いね」って言ってもらえるのが、大好きだった。
それから、おいしいひなあられとかちらし寿司とかを食べる。
そんな至福のひとときも大好きだったなぁ。
〜ひなまつり〜
スーパーに行くといつもより客が多い。あどけない少女の歌声のテープが店内に流れ、
ちらし寿司の特設コーナーには人集りができていた。ああ、今日は楽しいひなまつりかと思う。
実家に置いてきた私のお雛様は、神社に納められ海に沈んで行った。沢山の他のお雛様達と一緒に勇敢に船に乗り、波間に消えて行った。
あの白く冷たい美しい顔を思い出す。切れ長の目。黒髪。祖父が初孫の私の為に買ってくれたお雛様。今は深い水底に眠る少女の時の思い出。
今日は、歯医者に行ったんだ
歯が痛いと感じたからね
でも何も無かった
痛いって思い込みなだけなのか
私は昔からよくあること
またかって思ったけどとりあえず安心した
安心したらお腹空いたから
その後はスーパーに行って夕飯を買った
ひなまつり用のケーキがあったから
自分を甘やかして買ってしまった
そしてひなまつりだって忘れて食べてた
今は歯磨きを済ませて御布団の中さ
#ひなまつり
ひなまつり
小さいころはお雛様を飾って。
あられがあって、
ちらし寿司をよく作ってた。
大きくなってくるとお雛様も出さなくなってしまう。
ちらし寿司は食べたりするけど
作らなくなったな笑
はまぐりのお吸い物って美味しい。
この時しか食べないから特別感がある笑
ひなまつり
いつしかその日は祝われなくなって、雛人形さえ飾られなくなった。
何気ない平日と同じように混ざって、その日であることを忘れるくらいには関心もなくなっていたけれど。
珍しく恋人がケーキを買って帰ってきた。互いの誕生日ではないし、記念日にしては身に覚えがなさすぎる。
「なんでケーキ?」
素直にそう聞けば、恋人はあっさりと簡単に答えを教えてくれた。
「ひなまつりだから。まぁ、ケーキで祝うもんじゃないと思うけど、今日は女の子が主役の日だからね」
ああ、ひなまつりか、と今日が何の日か思い出して、自然と口角が上がる。たしかにケーキで祝うものではないけれど、ひなまつりだからとこうして買ってきてくれるのは素直に嬉しかった。
買ってきたケーキは一切れで、結局二人で分け合って食べた。何気ない一日だったけれど、少しだけ特別になったのは秘密だ。
ひなまつり
3姉妹だったから
七段の雛飾りを飾っていた
飾るのを手伝う時は
ドキドキしたのを覚えてる
名前の書いてあるプレートが
オルゴールになっていて
それを鳴らしながら
雛壇の前で写真を撮る
その時に楽しそうに踊っている
3姉妹の小さい頃の写真が出てきた
今も実家で雛飾りが飾られると
その頃のことを思い出す
ひなまつり。
去年まではこの日だって、飾り付けだって、全部全部楽しみにしていたはずなのに…
今年は純粋に楽しめなくなってしまった。
あなたにひな祭り感じてほしくて
つくった海鮮丼
美味しそうに頬張る横顔見たら
お内裏様で微笑むお雛様の気持ち
わかったみたい
ひなまつり
お嫁に行く予定なんてないのに
早く仕舞わないとお嫁に行けないよ、
なんて言われる
伝統だってことくらい、わかるけれど
嬉しいひなまつり
でも、ちょっとだけくやしいひなまつり
🍀卒業式
(今日が卒業式だったのでお題関係なしでいきます)
泣きました。初めて卒業式で泣きました。
先生たちと離れ離れになるのがとっても辛いです。
実は私、答辞を任されていたんです。
内容考えている段階から涙出ていたので
当日も絶対泣くなと思いながら今日挑みました。
泣きました。
先生方への感謝の言葉で走馬灯のように思い出が振り返り
涙を我慢することが出来ず、ガチ泣きしました。
本当に先生方には感謝しかないです。
感謝以上の気持ちです。
様々な先生から「卒業おめでとう」という
言葉をいただきました。
……
おめでたくないです。私は悲しいのです。
でも、先生方が背中押してくれたから、
前を向いて進むことが出来ます。
最大の感謝の心を。
「ひなまつり」#05
ひなまつりって知ってる?知らない人はいないよね。
今日はね、そんなそんなひなまつりに起こった出来事を話すね。
本来、ひな祭りはね、女の子のすこやかな成長と健康を願う日を願う日でね、ひし餅とか、ちらし寿司を食べるんだ。
その日はね、人生で9回目のひな祭りの日。でも僕はあの日を絶対に忘れない。
ひな祭りの前日。
お婆ちゃんがひな人形の手入れをしているとき、一つのひな人形が壊れていることに気づいたらしいんだ。
そのひな人形は一番古い人形だったから、壊れていてもおかしくないと思ったらしく、僕らに
『このひな人形壊れているから捨ててもいいかしら?』
って聞いてきた。僕らは
『そ~だね…捨てないとだね……』
ってお婆ちゃんにいった。
その日ちゃんとひな人形は捨てた。
捨てたはず…だった。
だけど、ひな祭り直前。捨てたはずのひな人形がひな壇に置かれてた。
『ッへ?こ、この子、…昨日捨てた…よね?…捨て忘れちゃったのかな…?』
『…そ、そうかもしれないわね…。きょ、今日は、…もう、…このまま飾っておきましょう。』
『うん。…』
捨てたはずのひな人形があるのを疑問に思いながら、僕らはその日のひな祭りを楽しんだ。
ひな祭りが終わった後、あの人形は壊して捨てた。
あの後、…偶然かもしれないけどお婆ちゃんの容態が急変してが急死してしまったこと。
お母さんの体調が悪くなったこと。
僕が階段で落ちそうになったこと。
家の窓ガラスが割れたこと。
…
本当に偶然…?
捨てたから、呪われたのかな。
ここ最近おかしいんだ。僕とお母さん。両方体調が悪くて。お母さんはずっと寝込んでる。
『ゴホッ』
死んじゃうのか…な。
ずっと、頭がいたくて、体が重いしだるいんだ。お母さんも同じなんだって。
でも、最近は立つことすらも辛くなってきた。
あぁ、しか、いが…ぼやけ。て…
『アハハッ! オダイリサマト オヒナサマ!ミンナミンナ!シンジャッタ!』