『はなればなれ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
好きな人とはなればなれになったらとても寂しいし悲しい…。
今、一緒に居られてるのが奇跡なものだと思う。
好きじゃなかったら一緒に同棲して結婚の事考えるなんて出来ない。
『はなればなれ』
小さい頃、両親からゲームを買ってもらった。
とても嬉しかった。
やがて新しいゲームが出ると、そのゲームは遊ばなくなった。
………………
それから10年、一人暮らしを始めた。
久しぶりに実家に戻るとダンボールがあった。
そのダンボールの中であのゲームを見つけた。
懐かしいな。
あの楽しかった頃には戻れない。
でもまた楽しめることはできる。
ゲームと"はなればなれ"になったとしても記憶は
ずっと残り続ける。
氷雅
「たーくん、バナナあるよ、食べる?」
「……」
彼はぶっきらぼうに一房の内の1本を指差した。
やっぱり怒ってるのかな?でも、そんな姿も今や癒しだ。
「あ、知ってる?こっちの黒いのの方が……」
選ばれた物とは別の物を手に取って見せる。
「ねぇ、パパは?」
「……」
シミだらけでくすんだ頬を撫でる。
「黒いのの方が…甘くて美味しいんだよ‥」
「はなればなれ」
あの子に逢いたい。
涙を流しながら、僕は声を漏らした。
僕は大人が嫌い。
大人は卑怯者だから。
少なくとも、僕たち子供を戦場に繰り出させて、敵をためらわようとするくらいには。
そんな僕は、東部の子供兵の落ちこぼれだった。
みんな、勇敢に戦っている。
僕より小さい子ですらも。
みんないかれてる。
僕は血が怖いよ。
いたいのが怖いよ。
ああ、あの子がいればなあ。
僕のたった1人の友達。
同じ戦場で出会い、僕たちは仲良くなった。
でも。
彼女は僕を庇って死んだ。
毒矢で打たれて。
痛かったよね。
辛かったよね。
ごめん。
ごめんね。
君に逢いたいよ。
なんで一生一緒が叶わないんだろう。
なんではなればなれになるんだろう。
この世界が嫌いだ。
ナイフを手に取る。
はなればなれになるくらいなら。
僕は潔く逝こう。
今まで1人にさせてごめんね。
あっち側で会えるかわかんないけど。
もしまた君の近くに生まれ変われたら。
今度は君を愛させてね。
僕はナイフを首に当てた。
最後に。
愛してるよ。
蚊の鳴くような声で、僕は血を見つめた。
居なくならないで。
ねえ。光の世界を見せてくれてありがとう。
ひとときでも君のそばにいれたことが
永く冷たい僕の命を照らしてくれたんだ。
君が居なくなるのが怖い。
どうして人間はこんなにも、儚いんだ。
なぜ、僕の前にいる君は
息も絶え絶えで
しわくちゃの笑顔で
"はなればなれになっても
あなたの記憶に私はいる"
"大好きだよ"
あぁ、まるで、呪いの言葉だ。
僕も愛していたよ。
きらめきの花 夢の宝石
世界は美しい
臆病と不安 縛られるけど
強く優しく なれたなら
あの空は 戻らない
ひとりでは 生きられない
あいたい もう一度
胸の奥 ふるえてる
ここにいるよ とどいて
はなればなれの 君へ
目を閉じた時にだけ
会えるなんて 信じない
あいたい
はなればなれの 君へ
みんなへと 悲しくて嬉しいの!今
この世界は 全部あって
目を伏せた 空にさえ
星は光り 日が昇り
咲く花が あるのね 綺麗
いつまでも
愛してる いつまでも
#はなればなれ
『はなればなれ』
秀でたものは摘み取られる。
なんて言葉を風の噂で聞いたことがある。
才能あるものは権力を持つものに選ばれるというものだ。
まあ、それが必ずしも良い方向へ行くとは限らないのだが...
物心ついた時にはそいつは葉が4枚ついていた。
俺含め周りのやつらは3枚なのにだ。
なぜ1枚多いか聞いても本人もわかってないらしく。
生まれつきの幸せ者ということだ。
最初は羨ましかったが、3枚のやつらに
妬み羨ましがられている姿を見て3枚でも良かったと安心した。
姿が少し違うだけで扱いが違うんだ。
それなら周りと同じ方が俺はいい。
なんて思っていると大地が揺れ空が陰り、
4枚葉の叫び声が聞こえたと思ったら大地がまた揺れる。
当たりが静まり空が晴れるとそいつはいなくなってしまった。
秀でたものは摘み取られる。
そんな言葉を思い出しながら
離れてしまった4枚葉のことを寂しく思った。
語り部シルヴァ
「はなればなれ」
片方がないどんぐり帽子。
セットで買った、片方割れてしまったマグカップ。
片方だけの貝殻。
片方どこかにいってしまった靴下。
あるはずなのにない。
ぽっかりそこだけ空いてしまった。
体と心はくっついているものと思っていた。
でもどうやら違ったらしい。
過度な疲労で体が倒れ、
後を追うように心が倒れた。
私の経験上、24時間寝つづけていれば治せる。
しかし、この時は回復に5日も要した。
「よっし、動けるようになったぞ!」
スーツに着替え意気揚々と外に出る。
はずだった。
目の前の景色は閉じられたドアのまま。
手を伸ばしてるはずなのに脇が締まってる。
なぜドアが開いてないのか?と思いつつ
目線を下に向けるとドアノブに手がない。
空中で手が止まっていた。
1度手を収め、
もう一度ドアノブに手を掛けようとする。
手だけがピタッと止まる。
体は前に進むのに手だけが止まるものだから
まるでパントマイムをしているようでおもしろかった。
何度繰り返してもドアノブ20,30cmの距離で止まる。
「おいおい、仕事行けれんぞ…」
もしや?仕事に行くのがダメってことか?
試しにドアチェーン掛けてドアを開けてみる。
青空が見えた。
「今日は空が綺麗だなぁ~」
何度か試して
体にドアを開ける感覚を覚え込ませる。
「よし!」
と思ってドアチェーン外してドアを開ける。
手が止まっていた…。
終いには遅刻する時間になってしまったため
職場に連絡して病院に行ってから出勤すると伝えた。
病院には行けれた。
病院の受付で「病院には来れるんですけどねぇ…?なんで仕事に行こうとすると体が止めるんでしょ…?」と思わず言ってしまう。
結局この時、自宅療養を言い渡され
仕事には行くことができなかった。
心と体はくっついているものと思っていたが
どうやら連携しているだけで
くっついているわけではないらしい。
はなればなれには決してならないと信じたいが
心が元気で命令しても
言うことを聞かないくらいだから
はなればなれになるなんてことも
あり得るんだろう。
そして、体を動かしているのは
いったい誰なんだろうか。
はなればなれになっても
心はいつも隣にいると
思っていた。
けれど
会えない時間は
気持ちが通わなくなり
心まで
離ればなれになってしまった、
あんなに信じていたのに…、
気持ちなんて
こんなに
頼りないものだった…。
今年はなぜか時間の流れが早い。卒業式の日がどんどん近づく。卒業したらだんだん会わなくなって、友達と話す機会が減って、関わりがなくなってしまう気がする。とても悲しい。ずっと仲良くしたいけどいつかははなればなれになってしまうと思う。早く卒業したい気持ちもあればずっとこのままが良いという気持ちもある。複雑、。
はなればなれ
一枚の葉が池に落ちた。
先に落ちていた花びらに、その葉が近づいた。
しかし花びらは「あっちが良い」と
綺麗な色をしたイチョウの葉の隣へ移動した。
茶色く枯れ果てた僕とは大違いだ。
結局はなればなれの運命らしい。
ツルレイシ かつて並んだ あの席に
緑の窓の 君だけが見ゆ
17.はなればなれ
テーマ『はなればなれ』
バス待ちの時間。突然君は言った。
「僕ね、転校するんだ」と言った君。
「そうなんだ...」と言った私。
その頃にはもう君が好きだった。
バス待ちの時間のお話ももうできないと思うと
寂しく感じた。
ああ、もう会えなくなるのかな...。
もっと、お話したかったな。
君は私の気持ちを知らない。
バスが来て、一緒に隣の席に乗る。
途中の駅で降りる君の後ろ姿を見送る。
一人になった席でため息をついた。
駅につき降りる。涙を我慢しながら、
一人空を見上げた。
綺麗な月がのぼっていた。
きっと何年たっても君を忘れられない。
今でも君が好き。
ああ、今も君は同じ空をみてるのかな...
【はなればなれ】
4月からははなればなれ
新しい学級
新しい仲間たちと歩んでいく
進級、入学
おめでとう
はなればなれ
4月からはなればなれ
彼女は新しい門出
ほんの1時間の距離
1時間の距離はあるけど
ココロの距離は変わらない
合格おめでとう
行ってらっしゃい
チャレンジ118(はなればなれ)
遠い場所にいても、携帯電話がつながる。山間部でもネット検索ができる。ありがたいことだ。しかし、今年の能登半島地震では、携帯電話の基地局の損傷が相次いだ。通信が遮断され、被災の状況を外部に伝えることができない。情報面での孤立は、文字通り、人々を離ればなれにした。その後の努力で、応急作業の基地局を日本海に置くことで回復した。途絶した通信を復旧させる困難を感じる。能登半島と同じ状況は、他の山間部でも起こりうることだ。簡易的な基地局の準備を、平常時から考えたいと思う。
───LINE
──────LINE
──────────LINE
LINE
LINE
LINE
LINE
LINE
「離れてる実感なんてないよね~」
『ねぇ~』
大切な恋人
花音にとって、ゆうすけは誰よりも大事な恋人。
一緒に居て楽しいと思うほどの大切な人。
けれど、花音の親の転勤で離れ離れになってしまった。
花音が引っ越す日、ゆうすけはこう言った。
「絶対に会いにいく」と。
その約束は数年後に果たされることになった。
鼻腔に澄んだ空気を含み佇む
都落ち幾千年の時代の荒波が
荒んだ世界を太古の姿に戻す
たった独りの人間である私が居る
炎を纏う虎、凍てつく梢、風となるガゼル
彼らは明日を憂うことはなく、今を生きる
私は感情を賜うた訳がわからない
他人と話すことは何年先にあるか
心は純白の氷みたく凝固したから
私が朽ち果て幾光年の先にはなにがある
金木犀の香りが忘れられない
貴方の存在を確かめる匂いだった
人類の足跡を探しつつ
私は祠の中で慎ましく眠る
生命の炎環をこの手に包んで…
『想見』