『はなればなれ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
はなればなれって求め合う者同士が、突然他者や物理的なことによって引き離された寂しい状態のことだと思う。
別れを告げて納得のうえで会えなくなった者同士は、はなればなれとは言わない。
寂しいけれど。
〜はなればなれ〜
トイレの中と外、扉一枚隔てて、まるでこの世の終わりかのような声で鳴きあう猫二匹。
朝っぱらから何してんの。
欠伸をしながらトイレの扉を開けてやれば、此方を非難するような冷ややかな目を向けてくる猫ども。
抗議するように短く鳴いて、仲良く階段を駆け上がる二匹。
助けてやったのになあ、とそのままトイレに入って用を足していると、再び、二匹の悲愴な鳴き声が響き渡る。
……雄同士で何やってんの。
テーマ「はなればなれ」
別れてから数週間、さみしさで溢れたがらんどうの部屋を飛び出し、心の中で流した涙を忘れようとしていた。
街中を歩く中、ふと見上げた雑踏の中で、微笑む彼女の姿があった。
あれからはなればなれになったはずなのに。
偶然の再会に胸が高鳴り、彼女に近づこうとした瞬間、彼女は消えた。
ショックだったけれども、あの笑顔とともにいつか忘れることができるのだろうか、僕は考えながら立ち尽くした。
心と体が離ればなれ
何がしたいのか分からない
体が動かない
そんな時は無意識さんに問いかけよう
無意識さん、あなたは私に何を求めているのかと
学校指定のジャージ上下がずっと部屋着だったが
ズボンの股がいい加減修繕不能になった。
卒業後もずっと上下一緒に活躍してくれたが
今ここに、はなればなれになる日がきた。
さようなら、ありがとう。ジャージ下。
そしてジャージ上。今日からは600円ちょっとで買ってきた
新品ジャージのズボンとコンビを組んでもらうことになった。
以前は上下緑色だったからカエルジャージと呼んでいたが
これからは下は茶色だから…
ツリージャージだな。ラインはお揃いの白だ。よかったな。
まだまだよろしく頼むぞ!
【はなればなれ】
靴下が片方ない。
乾燥が終わったところで取り出してみると、片方が行方不明。
「おっかしいなぁ」
あちこち探してみても、ない。
「小人が持って行ったかなー、返しておくれー」
そんなことを言いながらソファの下や、部屋の隅を探していたら、さっき帰って行ったばかりの恋人からのLINE。
“ごめん。靴下片っぽカバンに入ってた”
はなればなれの靴下。
ゆうべは一緒だったのにな。
靴下も俺らも。
「転校しても、ずっと友だちだからね」
毎日のように一緒に登下校し、毎日のように放課後一緒に遊び、毎日のように大好きだった。
ずっと友だち、ね。親友くらいにはなれていたと思っていたのに、僕だけだったのだなと泣いてしまったのを覚えている。
にしても、彼女がどこに行ってしまったのか知らないし、知る由もないし、知る気もない。過去の人間関係に囚われずに、前に進もうと決意したから。だというのに。
「久しぶりだねっ」
彼女は突然目の前に現れてそう言った。
「ねねね、昔みたいにどっか行こうよ」
「特にここら辺行って楽しい所ないよ」
「いーの! 君と遊べるだけで楽しいんだから」
後ろ髪を引かれる思いになった。前に進もう進もうとしているのに、彼女は僕を過去へと引っ張る。どうして、と思う間もなく、彼女は僕の手を引いて歩き出そうとする。
「この街も随分かわ……」
思わず彼女の手を振り払ってしまった。折角割り切った思いを、思い出したくなかった。
「なん……で? 友だちだったじゃん」
本当に友だちだったのかね。もう僕は知らない。
「バイバイ」
じゃあね、ではなく、バイバイ。二度と会いたくないということだ。彼女にもう会うことはないから、僕はまたちゃんと前を向けるようになるのだ。
#はなればなれ
小学五年生。
四月八日はクラス替えの日だ。
私は、一年の頃から仲良しな久美ちゃんと同じクラスになりたかった。
校長先生の長くて眠くなる話が終わり、いよいよクラス発表の時間。五年生は皆、多目的室へ向かった。
誰と同じクラスになるか、胸の中はずっと不安だった。久美ちゃんとは同じになれなくても、ようこちゃんやマキちゃんとは同じになりたかった。二人とも久美ちゃんほどではないが、仲良しだ。多目的室でも当然隣同士に座った。
先生が一組から順番に名前を読み上げていく。
一組の時点では私も久美ちゃんも呼ばれなかった。でも二組の発表のとき、久美ちゃんの名前が呼ばれた。心臓がドキッと跳ねる。次に、ようこちゃんも呼ばれ、マキちゃんまで呼ばれた。私は祈りながら名前が呼ばれますようにと両手を合わせた。
けれど、私の名前が読み上げられることはなかった。
私は四組。
ひどいショックだった。
もう一度クラス替えをやり直してほしいと願ったが、そんなことが叶うはずもない。
久美ちゃたちと、
「休み時間は絶対に遊ぼうね!」
と約束したが、その約束は果たせなかった。
四組では席替えするためのルールで、休み時間はクラスの全員で遊ぶ必要があったから。
時々、遊んでる最中にこっそり抜け出したが、すぐにクラスの子に見つかってしまい久美ちゃんたちと遊べなくなった。話も全然しなくなって、仲良しだった子が遠くなってしまった。クラスが違っただけなのに、私たちははなればなれになってしまったのだ。
悲しくて仕方がなかった。どうして私だけ違うクラスなんだろう。久美ちゃんとようこちゃんとマキちゃんが更に仲良くなったように見えて、自分一人だけのけものになった気分だった。
だけど、いつしか四組にもいい友達ができた。毎日遊ぶことでクラスに絆も生まれた。だから私は嘆くのをやめ、同じクラスの子と遊ぶことに専念したのだ。
この先もきっと、数えきれないほどの別れがあるだろう。そして新たな出会いもある。私はその出会いを大切にしていこうと胸に刻んだ。
離れ離れになるのは悲しいです。数十年後にはまた会えるかもしれないけど、どんなに親友だったとしても、記憶に残ってなきゃ意味が無いから
こんにちは♪
たまには普通にダラダラと書いていこうと思います♪
てかねぇ、今スッゴイ雨降ってる
実は僕ねぇ、結構雨好きなんですよ♪
もうどのぐらい好きかって言うと、
今すぐ家飛び出して濡れながら
踊り子のように舞い踊りたいくらい好き(笑)
え…!じゃあ今すぐ行ってこいって!?
え…!なんで?
え…!雨は好きだけど濡れるのは嫌いですけど何か!?(笑)
↑↑↑↑
矛盾炸裂ww
だって風邪ひくの嫌だし…今の時期の雨冷たいし…コロナ疑われるしw
嫌なことづくしだよね~(*´∀`*)。。♪
じゃあ雨好きとか言うなって感じだよね〜w
まぁそれは置いといて♪
この間、饅頭屋さんで初めて作りたてのあわまんじゅう食べたんですが
最初ビックリしちゃいましたよ!
作りたてってこんな熱いんだと思って
いつもスーパーとかでしか買ったことなかったから
いつものように頬張ったら、まぁ大変!
唇に張り付いたあわまんじゅうがジワジワと熱して
タラコ唇のように火傷するかとおもった(笑)
皆さんも作りたての饅頭食べるときは気をつけましょうね!!
え…!そんな失敗するのはお前だけだって??
ちょっとまってよぉ!!!!
そんな褒められたら僕照れちゃう!!もぅテレにテレちゃう(//∇//)
テレっちゃうーーーうーーうーーぅ…ぅ……
(笑)
はい、今日は終わりにしましょう…頭おかしくなってきたんでww
じゃねん(^o^)ノシ
私の心と身体が、離れ離れ。
私の気持ちと行動が、離れ離れ。
はなればなれ
私と心ははなればなれ。
私は元気なのに心は元気じゃない。
いつか一緒になって、
元気になればいいなぁ。
11/16 はなればなれ
四六時中一緒にいるわけではない。むしろお互いに単独行動を取っていることの方が多いはずなのに。
「何故どいつもこいつも、あいつの居場所を俺に聞く」
「なぜって、そりゃねぇ」
確実に知っているか、誰よりも正確に予想できるからなのだが、本人に自覚がないのだろうか。
少し考えた後、これは自覚がない方だなと一人頷いた。
「何を一人で納得している」
「たとえばね、戦さ場で乱戦になってはなればなれになったとするじゃん? どんなに混乱した状況でも絶対に見つけられるでしょ?」
「………………」
そんなことはない、と言おうとした口の形そのまま固まっている相手を見て、ほらね、と肩をすくめて笑ってみせた。
「そこで否定できないのが、あんたのかわいいところだよね」
絶対に見つけ出せるし、見つけ出す。そういう男であることを、仲間たちみんなが知っている。
11/15 子猫
青年の腕の中で、丸くなって寝ている子猫が一匹。胸元をよじ登ろうとしている子猫が一匹。上を向いてみゃあみゃあと鳴いている子猫が一匹。
「捨て猫を拾うヤンキーみたいな男が捨て猫を拾って来たな」
門前の掃き掃除の手を止めて淡々と所感を述べれば、相手はああ?と不満げな声を上げた。
「誰がヤンキーだ。あと捨て猫じゃねぇよ」
「誘拐か」
「子猫なんか誘拐してどうすんだよ……任務中、化け猫に押し付けられた。引っ越し先が見つかるまで預かっててくれだとよ」
「普通の猫に見えるが」
「山に捨てられた子猫を放っておけなかったんだと」
子猫たちが自力で生きていく力を身に着けるまでは面倒を見ようと思ったが、そのためにはもう少し安全な住処が必要だと考えたらしい。しかし子猫を三匹も抱えて山中を探すのは難しいと考えていたところに通りかかったのが、任務を終えて帰る途中の青年だった。
「有無を言わさず強引に押し付けられたんだよ。狐には報告済みだ」
寝ている子猫を起こさないように抱え直し、よじ登っている子猫を掴んで腕の中に戻し、みゃあみゃあ鳴いている猫の口に軽く指を添えて吸わせながら青年はため息を吐く。
こんな血生臭い匂いの取れない男に預けるなんてどうかしているとこぼした愚痴を、聞いているのかいないのか。もう一人は納得した様子でもっともらしく頷いた。
「なるほど、捨て猫を拾った化け猫の頼みを断れないヤンキーみたいな男か」
「増やすな増やすな」
「はなればなれ」
どうして どこへ
どこいった?この片割れがないと
ご飯が食べられない
お気に入りのお箸なのに
早く食べたいのに 割り箸もないのに
おーい、お箸の片割れどこ?
【はなればなれ】
中学校を卒業して高校生になったとき、
小学生の頃からいつも一緒に過ごしてきた
友達がそれぞれ違う高校に行き、離ればなれに
なった。
寂しさもあったけど、頻繁に会って遊んだり
もするから楽しいのは変わらなかった。
なにより、私にとって新しい環境で人に出会う
というのは、そう何度も経験できるものではない。
「一期一会」
大好きな言葉です。
きみが決めたことだから
もちろん応援するけれど
はなればなれになるのは
やっぱりさみしいな
#はなればなれ
#32
―――「はなればなれ」
はなればなれってなんだろう。
学校を卒業して、友達と離れた時?
彼氏・彼女と別れた時?
大切な人が亡くなってしまったとき?
いいえ。違う。
自分が「1人」なってしまったときだと思う。
だって周りに誰も助けてくれる人がいなくなってしまった時、せかいに1人取り残されて、
「せかいの人とはなればなれ」になってしまうから。
なら私は、何度もはなればなれに色んな人となってしまっても、「世界にはたくさんの人がいる。」「きっといつか話を聞いてくれる人がいる」と考えるようにしたい。
時間が迫り狂う中君は
「ねね、今度どこ行こうか」
と嬉しそうに問いかける君に僕は笑顔で答える。
「次は地上で会おう。今度こそ君を見つけ出す…きっと…いや絶対。」
もう枯れ尽くした涙を堪えながら伝えた。
君は目を隠しながら笑っていた。頬には一筋の光が見えた。
「うん、わかった。それじゃあまたね。」
彼女は光に呑まれ静かに消えた。
白い花が咲く美しい箱庭の中で君とまた出会えた。
君といる事が僕の幸せ全てだ。…………好きだ。
また何千年と時が経った時、君が僕を思い出すまで待ち続けるよ。
「はなればなれ」
遠く離れていることに
心は馴染み 痛みももうないけれど
悲しみは
繰り返しわたしの夢を訪れる
朝の冷たい雨のように
「はなればなれ」
#251
明け方のほの明るい世界で、薄衣を纏い眠る娘。
肩まで毛布を掛けると鼻にかかった子供のような声がした。
「おはよ…」
「うん」
寝てないのかとか問われる。寝れるわけがない。こんな半裸の彼女の隣にいて眠りこけられる男がいるものか。
「何もしてこなかったね」
「してほしかったのか」
返事はない。薄蒼い髪が垂れ下がってくる。寝起きの乾燥した唇が触れてくる。遠くで鳥の声がした。
「はなればなれ」 はなればなれになる朝