時間が迫り狂う中君は
「ねね、今度どこ行こうか」
と嬉しそうに問いかける君に僕は笑顔で答える。
「次は地上で会おう。今度こそ君を見つけ出す…きっと…いや絶対。」
もう枯れ尽くした涙を堪えながら伝えた。
君は目を隠しながら笑っていた。頬には一筋の光が見えた。
「うん、わかった。それじゃあまたね。」
彼女は光に呑まれ静かに消えた。
白い花が咲く美しい箱庭の中で君とまた出会えた。
君といる事が僕の幸せ全てだ。…………好きだ。
また何千年と時が経った時、君が僕を思い出すまで待ち続けるよ。
「はなればなれ」
11/17/2023, 2:57:24 AM