明け方のほの明るい世界で、薄衣を纏い眠る娘。肩まで毛布を掛けると鼻にかかった子供のような声がした。「おはよ…」「うん」寝てないのかとか問われる。寝れるわけがない。こんな半裸の彼女の隣にいて眠りこけられる男がいるものか。「何もしてこなかったね」「してほしかったのか」返事はない。薄蒼い髪が垂れ下がってくる。寝起きの乾燥した唇が触れてくる。遠くで鳥の声がした。「はなればなれ」 はなればなれになる朝
11/17/2023, 2:35:59 AM