『ないものねだり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
隣の芝はずっと青い。
何故持っていないものはよく見えるのだろう。
多すぎても、なさすぎても羨んでしまう。ほどほどがいいかと思いきや、上を見れば際限なく嫉妬心が沸き上がる。
人生終わるまで、終わっても、ないものねだりし続けるのかもしれないと思ったら、気が遠くなった。
恋人がいるときはひとりの気ままが懐かしい
恋人がいないときは誰かの温もりに憧れる
実家暮らしだと親兄弟の存在が面倒に感じる
一人暮らしをすると家族の有難さを知る
#ないものねだり
隣の芝生は青い方がいい
欲しかった物を得た瞬間の喜び、寿命が短すぎる
かと言って自分のものになってしまった落胆を全てのものに悟って、持っていないものへの憧れを無くしたら、希望も一緒に無くしそうで怖い
ないものをねだり続ける幸せが消えませんように
見たいのは
あなたの笑顔
聴きたいのは
あなたの声
触れたいのは
あなたの手
知りたいのは
あなたの現況
ないものねだりだと
出来ないことだと
分かってはいるけれど
逢いたい気持ちは
抑えようもなくて
# ないものねだり
あの星に 手をのばして
届かないずっと遠くへ 心を飛ばして
はじめから諦めないで
ないものねだりしようよ
望んでいるもの、
思いがけずにその手は届くから
「ないものねだり」
#373
風呂上がり。軽くタオルドライした髪にヘアオイルをつける。濡れてるところにオイルをつけた今は、髪も落ち着いてくれているが、朝起きればまた…。日々のこととはいえ面倒に感じる日もあり、鏡を見ながらため息をつく。
「俺もヘアオイルが必要になるような毛量が欲しい」
いつの間に背後にきていたのか。背中から腹に腕を巻きつけ抱きつきながらそんなことを言うこの男。
本人は薄毛になるのではと恐怖に慄いているようだが、猫っ毛なだけで。触ると見た目通りふわふわしていて、手触りもいいし可愛い。寝癖がついてもすぐに直るのは羨ましさしかない。
真剣な表情で言うから笑ってはいけないと思いつつ。
「ヘアオイル使わんくても全然まとまるんやし、ええやん」
「んーーでもなんかヘアオイル使てる方がデキる男って感じせえへん?」
ナニソレかわいい。
今度は我慢できず吹き出してしまった。
「こちとら真剣なんやぞ!絶対ハゲたない!」
「大丈夫やて。髪やわこくて細いだけやん。ちゃんと手入れしとるし平気やろ」
俺からすると扱いやすい髪の毛で羨ましいけどな。
これがないものねだりなんかな。
ハゲるか大丈夫か、20年後が楽しみやな。
そう言ったらスパーンと尻を叩かれた。
【お題:ないものねだり】
必ず人間は誰しも無いものを欲しいと思ってしまう。子供であればねだってしまう。でも欲しくても、ねだっても、手に入れられない物もある。それは人生生きていく上で必ずぶつかる難問である。 【ないものねだり】
「ねぇ!これちょーだい!」
『え、なn...』
「は?うるせぇよ早くよこして」
『わ、分かった...』
「これも、それも...あとこれも頂戴!」
『っw』
「何よ...?」
『アハハハハハwwww』
「早くち...」
『馬鹿だねぇ~君ってwww』
ないものねだり
私はあるものの方が少ないけど
一つだけほしいものがある
それは幸せな生活
ただ愛や
人の温もり
暖かさ
求めるのだろう
普通ならば
「そんなもの、俺には」
ねだりかたさえ無くした記憶の中に
(遊戯王VRAINS:藤木遊作)
自分には持ってないものを持っている人を見ると羨ましく思う
自分は苦労しても手に入らなかったのに
いともたやすく手に入れた人もいる
なぜ周りはあんなにも恵まれているのだろうか……
でも、ふと思う
自分が誰かを羨ましく思うように
誰かも自分を羨ましく思っているかもしれない
恵まれているように見える人も
実は苦労を重ねているかもしれない
いともたやすく手に入れたように見えた人も
本当は並々ならぬ努力を重ねたかもしれない
自分の苦労や辛さが外から見えないのと同じように
誰かの苦労や辛さも自分には見えないのだろう
結局ないものねだり
#7 : ないものねだり 2024年3月26日(火)
私はとあるものが欲しい
それは"母親"
私は物心ついた時から母親という存在がなかった
親戚や父親に聞いても言葉を濁すだけだった
ないものねだりだとわかっている、母親という人物が欲しいな
チョコつけた唇、想いの核心に触れることへの赦しがほしい
題-ないものねだり
ないものねだりだよねぇ〜
【人間世界】
A「はぁ…身長高い人って良いなぁ…"高くなりたい"。」
B「身長低い人って可愛いから"良いよね"。」
A「ぽっちゃりの人って、男の子にモテやすいよね。ガリガリなんか気持ち悪い…"良いな"ぁ…」
B「細い人って"良いよね"。身体が毎日重くて、本当に嫌なんだ…。」
【空の上】
助手「…といった、ないものねだりというものが人間世界で流行ってるらしいですよ。」
神様「う"〜ん………、俺は何も出来ない。多分自分の理想の姿になっても3日ぐらい経てばまた変わってくるだろう。」
助手「何もしなくて良いんですか?」
神様「俺達がどうしようとしても変わらない。"本人たちが変わらないとな"。」
【ないものねだり】
私の友達のエマは、ぱっちりした二重瞼の目が特徴の可愛い女の子だ。
一重瞼で切れ長の目をした私は、幼い頃からずっと、そんなエマの目が羨ましかった。
けれど、最近エマと二人で買い物に行った時、びっくりしたことがあった。
化粧品コーナーを見ていると、鏡が備え付けてあったので、私は用もないのについ覗き込んだ。
私の目は、隣に居るエマの目の三分の一ほどの大きさに見える。すでに分かっていることだけれど、こうして見てしまうとやっぱり落ち込む。
でも、私と並んで鏡を見ていたエマが言ったのだ。
「いいなあ。ハルカは鼻が高くて」
「えっ……?」
「私、鼻が低いのがコンプレックスなんだ」
言われて鏡をよく見てみると、確かにエマの鼻は可愛らしくちょこんとしているが、高い方ではないかも知れない。
自分の鼻が高いことは、時々周りから言われて自覚していたけど、あまり深く考えたり、誇らしく思ったりはしなかった。むしろ、エマみたいな目だったら……と自信のない目のことばかり考えていた気がする。
「私は、エマの目が羨ましいよ」
「目!?」
「小さい頃からずっと、エマみたいな目に憧れてたんだ」
「えー!私、小学生の頃は男子にギョロ目とか出目金とか言われて、目のことでからかわれてたよ!」
「そうなの?」
話を聞いてみると、エマは成長するにつれて目を褒められることが増えたが、子供の頃の経験もあって自分の目に自信を持っているわけではないようだった。そして私とは逆に、コンプレックスの鼻のことを考えてばかりいたらしい。
「そっか……知らなかったなあ」
「ハルカみたいな顔だったら良かったって、何回も思ったんだ」
「嘘でしょ!?」
だって、エマは可愛いから私の三倍くらいは男の子にモテるのに。けれど、エマは「誰かが褒めてくれても、自分は気に入らないの」といって力無く笑った。
――それから五年。
エマは、整形で鼻を高くした。本人には言えないが、まるで魔女の鼻みたいだ。
今のエマは男の子には全然モテなくなったけれど、幸せそうに笑っている。
ないものねだり
アイツは幸せで羨ましい。
幸せな家庭で過ごして、誰からも愛される。
たまに失敗するけれど、そこが良いと言うやつもいる。
しっかり相手のことも理解して、話を進めたりする。
オレには出来ないこと、無理な事をやり遂げる。
羨ましいな......。
アイツみたいになりたかった。
彼が楽しそうで羨ましい。
周りから信頼されていて、誰もが彼の元に行く。
たまにやらかしをするけど、笑ってやり過ごす奴もいる。
相手の事を理解しているから、誰でもすぐに打ち解ける。
僕には出来ないものは、彼が成し遂げる。
羨ましいな......。
彼みたいになりたかった。
思いついたらすぐに行動に移す自由奔放な少女と、決められたことを遵守し道を外れることなく生きる少年がいた。
二人の相性は最悪で顔を合わせるたびにいがみ合い喧嘩していた。ただ喧嘩とはいってもお互いの悪いところを指摘し合うだけの戯れに過ぎなかった。
だが、周りは違った。
二人が喧嘩をするたびにどちらかに便乗してもう片方を酷く罵った。ありもしないことや嘘、罵声や否定を繰り返した。周りの苛烈さに本人が止めに入っても事態は悪化するだけで、終いには二人の存在自体を否定した。
周りから孤立してしまった二人は、自然と手を取り合いその場を去っていった。もともと意見や価値観が合わなかっただけでお互いを嫌ってはいなかったのだ。そう、嫌いではなかった。
―少女は少年の常に正しくあろうとする芯の強さに憧れていた
―少年は少女の即決し即行動する姿に憧れていた
お互いになんとなく察していた。相手が自分に憧れていること、自分が相手の憧れになっていること。二人は知っていたのだ。
譲れないものがあるからこそ喧嘩になってしまっていただけで、相手を否定することも罵ることもありえないことなのだ。二人にしかわからない、歪なコミュニケーションをとっていたのだ。
「あの人たちは正しくないね」
「はやくあの人たちから離れるべきだったな」
クスクスと笑いながら二人は歩く。
身勝手極まりない周りの声が聞こえなくなるまでずっと、ずっと。
【題:ないものねだり】
私 『あの子、いつも貴方(♡さん)と話してるなぁ。あの子いいなー。』
あの子『叶逢ちゃん(私)、♡ちゃんの事見てるなぁ。♡ちゃん、いいなー。』
【歌詞考察】
春の歌 スピッツ
君と別れて曖昧な日々を生きてきた。
空っぽな体で歩いてきたから
鈍くなった心と体は
いつの間にか
ぬかるみやトゲ藪にいても
冷たさも匂いも痛みや温度も
感じなかった。
やだな、それでも腹は減るんだ。
さっきまで聞こえていなかった
自分の足裏から鳴る音を知覚した。
カツン、カツン、それは確かな音だった。
長いトンネルの中
それを認識したのは
わずかな光を見たからだ。
久々に触知した光の色は
それはそれは鮮やかな「色」だった。
そうか僕は
何かを探していたんだった。
大切にしたい存在があった
大切にしたい言葉があった。
だけどカケラを沼の底に落としたり
藪に引っ掛けて
ズタボロにしてしまったのかもしれない。
僕の中にその輪郭は残ってる
目が合うより先に
君を愛してしまっていた。
声をかけるより先に
二人の未来に、希望を見てしまった。
それはまるで春の祝福
君が見上げる空にも同じ虹が見えるかな。
記憶が蘇る
光にさらされて自分の形が見えてくる。
やはりガムシャラだったんだ。
引き攣れた頬が硬く、痛い。
擦り切れたスタンプ見たいな空っぽの顔
人を癒す笑顔なんて知らない。
ただ息をするだけで光になる君とは違う。
裸の僕は脆くて弱くて
形を保てないけれど
君の名で皮膚をなぞれば
僕が確かな僕になる。
春の祝福は
途切れることのない夢
君が笑って光が溢れて
僕に当たって影ができる。
影の中で漂っていたあの日々は悪夢
もう触れない君を焦がれてみた悪夢。
難しい話はやめよう。
思考に囚われ、足を取られては
同じところの堂々巡り。
何処に向かうか わからなくても
前と信じて歩いてみよう
目が合うより先に
君を愛していたよ。
声をかけるより先に
確信していたよ。
それはまるで春の祝福
君は見ていなくても
君の上にある虹が消えないことを僕は祈り
その姿を永遠に記憶しよう。
だけど終わらない夢はない
だから僕も君の幻は捨てて
僕の道をゆく。
大袈裟なものでなくて
ふと振り返り
足跡が残っていればそれが僕の道。
霧は晴れ、春がふと香る。
頬に優しく触れて僕を見送った。
……………………………
というわけで、歌詞考察しようと
噛み砕いた文章つらつら書いてたら
割と読み物っぽくなったので
投稿しちゃうゾ✨です。
なんのこっちゃよね、ごめんね。
企画なの、そういう企画なの。
……………………………
ないものねだり──そこにないものを(無理いって)
欲しがること
欲望の形の一つ、か…。
コレを上手く活かすなら
【ないからこそ作る】
無から有を生み出そうと行動するならば、その願いは叶うかもしれない。
望み通りのものが出来なくとも、トライアンドエラーの最中に新しいものが生まれるかもしれない。
自己のスキルが向上するかもしれない。
こう考えると【やってみよう】と行動する者にこの世界は何かしらを返してくれるのだろうか。
では逆に、欲望に飲まれたとしたら…。
【ないから奪う】
【ないから妬む】
【ないのは、自分以外のせい】
無から有を生み出そうと行動もせず、行動するものから奪い、行動するものに嫉妬し、自分を顧みること無く他を責める。
何も成長せず、ただ悲しみを生むだけでしかないように見えるのは私だけだろうか。
どちらも同じ欲望で結果がこうも違うならば、他者から馬鹿にされたとしても【やってみよう】に舵を取った方が良いのかもしれない。
どんなものも多面性を持つ。
そちらも努々忘れないようにしておこう。