『どこまでも続く青い空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#どこまでも続く青い空 -43-
どこまでも続く青い空
その美しさに感動するのは人類共通
空の彼方はどこという概念などない漆黒の宇宙
だから青い空があるちっぽけな地球が愛おしい
忙しい社会に生きる市民であるまえに
地球に生きる人類であることをいつも感じていたい
目が覚めると、雲ひとつない青い空が広がっていた。
『こ……こは……?』
どうやら私は仰向けで寝っ転がっていたようだ。
背中や頭がフカフカする。
起き上がると、下は草原だった。
鳥の声、暖かい日差し、そよそよと吹く風。
ものすごく心地がいい。
周りを見ても人はいない、でも不安はなかった。
どこか安心する。そんな場所な気がした。
「やぁ。」
声がが聞こえた方を振り返る。
すると一人の男性が立っていた。
男性の顔には見覚えがある。
キリッとした瞳、優しい笑顔。
私の好きだった人……数十年間愛し……、
数年前に亡くした、夫だ。
ほろりと涙がこぼれた。
ずっと会いたかった、話したかった。
我慢をしていたのだ。
急いで夫のところに駆け寄り、その勢いのまま抱きついた。
夫は私を抱きしめ、優しく頭を撫でる。
久しぶりの夫の腕の中。
温もりを感じさらに目から涙がこぼれてきた。
「よく頑張ったね。お疲れ様。」
心地よい低い声が私を安心させてくれる。
嬉しくて、くすぐったくて、抱きしめる力が自然と強くなった。
そしてふと顔を上げると、少し違和感を覚えた。
夫の顔にシワがない。髪も白く染まっていないし、手もしわくちゃじゃなかった。
目線を落とし、自分の手も見る。
手がつやつやだ。
自分の映る鏡もないので、ほっぺや顔をぺたペたと触る。しわくちゃじゃない。ピチピチのお肌。
夫はキョトンとしていて、フッと吹き出した。
「どうしたの?」
『あ、いや……なんでも。』
考えてみれば、夫も私の声もクリアになっている。
年老いてもう少しガラガラしていた気がする。
もしかして若返っている?
そんな結論に至った時、ふと疑問が最初に戻る。
『そういえば、ここはどこなの?』
夫にそう尋ねる。少し驚いた顔をされたが、また笑って答えてくれた。
「君は、ここに来る前のことを覚えてるかい?もし思い出せるなら、わかるんじゃないかな。」
少し寂しそうな笑顔で言われた。
ここに来る前……と首をひねりながら思い出す。
あ、と記憶が蘇り、夫の寂しそうな笑顔の理由がわかった気がした。
私は病院にいた。
夫に先立たれ、数年が経過し、一人で細々と暮らしていたが、家事の途中で倒れてしまい、そのまま入院していた。
娘夫婦がよくお見舞いに来てくれて、お医者様と話し込んでいたが、娘の様子を見るとどうやら私はもう長くはないらしい。
不思議と怖くはなくて、もう寿命なのだろうと諦めがついていたんだ。
それでも、お医者様たちの懸命な治療と娘夫婦のお見舞い、そして同じ病室の人とも仲良くなって、しばらくは元気に過ごせた。
本当に周りに恵まれたのだと思う。
そんなある夜、急に呼吸が苦しくなった。
隣で寝ていた人がナースコールを押してくれたのか、すぐに看護師さんとお医者様が来てくれたが、私の意識はそこで途絶えた。
そして今に至る。
『そっか……私は……』
「……よく頑張ったと思う。」
夫は私の頭を優しく撫でる。
直接伝えずに、自分で考えて悟らせる。
昔から変わらない夫の優しさ。
言うのが怖いだけだよ、と前に言っていた時笑っていたが、私はその優しさに何度も救われ支えられた。
撫でてもらっていた手を掴んで、私の頬に寄せる。
『もう、一緒にいられるのね。』
そう言って微笑むと、夫は驚いた顔を見せた。
「怖く……ないの?」
『もちろん、あなたと一緒ならどこだっていいわ。』
か細い声に、自信満々で答える。
夫はそのまま私に口付け、私はそれを受け入れた。
あたたかい時間が流れる。
それはとても心地よくて穏やかで、幸せな時間だ。
#どこまでも続く青い空
どこまでも続く青い空
どこまでも続く青い空、その下には黄金色に輝く小麦畑が広がっている。
小麦の産地であるウクライナの国旗は、その風景を表すもの。それを知った時、なんて素敵な旗だろうと感動した。
今また世界には悲しいニュースが流れている。
見上げる青い空は果てなく続いて、境などないのに。
日々を過ごすことで手一杯になって、ニュースを聞くことさえ辛くなる私。もどかしい。
#66
世界の果て、銀河の果てまでも続いている空。
青いけれど、青じゃない。それは地表からは視認できないほどの「無」の空間。
果てはあるのだろうか。それすらも我々にはそれを確認する術すらも持ち合わせていない。
果てに想像の世界を見出し、
思いを馳せることしかできないのだ。
洗濯物をばさりと振り下ろして物干し竿にかける。
雲ひとつない快晴、ブラウス一枚でちょうどいい気温。過ごしやすい季節にすぐに乾きそうだ。キトリは機嫌よく鼻歌を歌いながら、頭に生えた猫の耳と、スカートから覗く猫のしっぽを揺らす。
猫族の洗濯物は大変な作業だ。なにせ自分たちから抜けた毛を落とすのに手間がかかる。丁寧に丁寧に取り除いても、空気中に漂う小さな毛がいつの間にか付着しているのだからきりがない。仕方ないので、キトリはいつも適当なところで諦めてしまう。
長い長い家出を終えて、帰ってきた故郷は平和そのものだ。つい先日まで、次から次へと舞い込んでくる戦に駆り出される冒険者をしていたとはキトリ自身も思えないほどだった。
旅の中で培った魔法の力を頼られることは今でもある。しかし結婚を控えている身なので大きな仕事を振るのは控えてもらっていた。それもあって、今キトリにある仕事は毎日の家事と、教会で子供たちに魔法を教えることだけだ。
洗濯物を干し終えると、キトリはひとつ手紙を持って集落を出る。
水の都と呼ぶに相応しい運河の中に作られた町の中心部には、行商人や冒険者たちの集まる宿などがいくつも建っている。そのうちのひとつ、ホテルと冒険者の店が一体となった店に入れば、冒険者らしく昼から酒盛りをする喧騒が耳に届いた。
人族よりも鋭い感覚を持つ猫耳をぺたりと伏せながら、酔っぱらいに絡まれないようにそっとカウンターにいるオーナーの前に行く。
「オーナー、ここで一番足の早い人は誰? 信頼できる人だともっと嬉しいんだけど」
問えば、一人のシーフを指さした。誠実そうな印象の猫族の少年だ。キトリの集落では見ない顔なので、どこかから流れてきたようだった。
少年に声をかけると、少年は一瞬キトリを見て固まる。依頼をしたいんだけど、と伝えればどこかがっかりしたように手紙を受け取った。
「僕のマスターに届けてほしいのだ。もしいなかったら、わかる人に渡して。それもいなかったら、マスターが帰ってくるまでそこで待機するか、直接届けに行って」
そう言って、前払いとして旅費分の金貨を渡す。滞在分は報酬と共に払うと言えば、少年は了解する。手紙と共に、宛先の人物の容姿と名前、そしてキトリの住所も教えると少年は早速店を飛び出していく。
遅れてキトリも店を出た。
渡したのは、キトリの魔法の師匠に宛てた結婚式の招待状だ。まだ二ヶ月先だが、忙しくどこにいるかもわからない師匠にはこのくらい余裕を持って知らせる必要があった。
来てくれるかはわからない。来てくれたらいいと思う。
そうでなくても、このどこまでも続く青い空の向こうへ、風の噂でいいから届けたかった。幸せであること、もっと幸せになること。
師匠へ向けた初恋は、もう終わりにしたのだということを。
どこまでも続く青い空
どこまでも続く青い海
繋がり続けれる青い惑星
青に包まれて生きる僕ら
どこまでも続く青い空。
その先に行けたとしたら、どんな場所なんだろうか。
行ってみたい。
そんな叶うはずもないことを夢みて、
今日も僕は地面に足をつき歩いてる。
【どこまでも続く青い空】
#90
見上げると ”どこまでも続く青い空”
青さなのか 広さなのか
自分がどんどん小さくなって
モヤモヤがモクモクと雲になって流れてゆく
心もスッキリ晴れやかになる
お題:どこまでも続く青い空
何度も何度も手を伸ばした。あなたを掴めたらと。
遥か彼方広がる青いあなたはいつでも僕を見ていた。
どんな僕でも見ていた。
なあ。
お前はどこまでいくんだ。
お題 いつまでも続く青空
飛行機乗りを目指してここの学校に入学したが、来る日も来る日も体力作りの訓練ばかりだ。もうすでに煮詰まっている。いつになったらあの大空に飛び立てるのだろうか?
昼飯の時間唐突に先輩から話しかけられた。
「おい。顔につまらないと書いてあるぞ」
俺は狼狽しながらも、そんなことはないと返した。
だがもちろん信じてもらえなかった。
先輩もこの頃は、かなり煮詰まっていたことや、そんな時はどう対処すれば良いか教えてくれた。
先輩のアドバイスを聞いて、なんだか気が晴れて来たようだ。そうだ。俺はあのいつまでも続く青空を飛び回りたいのだ。初心を忘れちゃいけない。
俺は青空にもう一度誓いを立てた。
絶対に飛行機乗りになってやると……
どこまでも続く青い空。
あの人もこの青い空の下のどこかにいる。でもわからない。どこまでも続いているのだからどこにいるのかも。何をしているのかも。返信を待つ今、どこかにいるではなく◯◯にいる事を知りたい。
『どこまでも続く青い空』
「大丈夫だよ。どんなに遠く離れたって、私達は同じ空の下にいるんだ」
君は涙を浮かべながら笑う。
自分に言い聞かせるように、どこまでも続く青い空を指さして。
「寂しくなったら、空を見よう?私はいつだって、この空の下にいるから」
涙を振り切って、にっこりと笑う君は、僕が恋に落ちた時と同じ。
世界でいちばん素敵な笑顔をしていた。
どこまでも続く青い空
どこまでも続く青い空。こんなに綺麗な空を見ても、心が晴れない。貴方との別れが辛い訳じゃない。別れはお互いが望んでいた事だから、本当は晴々とした気持ちだ。なのに、今日は憂鬱だ。何故だろう。こんな晴れた日に、家に1人でいるからだろうか?何をすればいいのか?彼氏と別れるということは、休日、暇になるということか?掃除もしたし、眠くもない。
1人でどこかに行くのは苦手だが、少し近所を歩いてみよう。
もう三年も住んでる街なのに、こんなところにかわいいカフェ。もう少し歩いてみると、怪しげな雑貨屋さん。えっ!こんなところに銭湯あったの?駅前のペットショップに、シュナウザー犬の赤ちゃんがいる。手を繋いだ高齢の夫婦。昼間から焼き鳥屋で一杯飲んでいる、おじさん。
コンビニでサンドイッチを買って、公園の芝生で食べた。
なんだか楽しい。どこまでも続く青い空の下で、少しずつ一人でできる事を増やしていこう!
新しい、出会いがあるまで、、、。
大丈夫だよね。
心から強く望めば、きっといつか会えるよね。
だって空はどこまでも続いているんだもの。
待ってて。私、必ず会いに行くから。
★どこまでも続く青い空★
昔から空を眺めるのが好きだった。
季節によって、天気によって、色んな姿を見せてくれる空は、見ていて飽きない。
特に好きなのは青空。
透き通る青い海をフワフワ自由に泳ぐ雲や、モコモコの羊たちの群れ、いっそう眩しく照らす太陽。
そう、大好きな青空。
でも
ねぇ、先生……先生に出会ってから、青空は『大好き』なだけじゃなくなった。
ずっとずっと続く青い空。この空の向こうにはあなたがいる。遠く離れてても、この青空はきっと同じで。
同じ空で繋がってる。
そう思うと幸せでーー
そう思うから寂しくてーーー
この青い青い空を、風みたいに一瞬で飛び越えて会いに行けたなら。
今日も私は想う。
大好きな青空を見上げながら
大好きな人のことをーーー
どこまでも続く青い空。長いねお題。しかし青い空か。
青空で思い浮かぶものって意外とないな。台風の後とか青空になるらしいけどそれくらい?天気いいと散歩したくなるとか。
散歩というと普通の人って運動不足の人が多いんだっけ。一日三十分運動するといいとか。でも運動ってかったるいわ。
ちょっと前に毎日二回ラジオ体操をしようと思ったけど結局やめちゃったし。運動って続かないよな。
あんな五分程度の運動すら続けるのがしんどいわ。なんつーか目的がないっつーか薄いんだよな。
健康になりたい、健康になるための運動ってのはわかるんだけど結局まぁいいやで終わらせちゃう。
運動をがっつりやるとランナーズハイで運動って最高!これから毎日やるぜ!って息巻いて道具なんかも揃えちゃうんだけどやっぱりやめてごみになる。
必要だってのはわかってるし大して時間かかるわけじゃないけど始めることができないのよな。運動って。
「どこまでも続く空」
秋晴れの空っていいですね
なんだかスッキリとして
高く高く上に伸びて 吸い込まれていきそう
ああ、空を飛べたら
どこまでも続く青い空、白い雲、きみへの想い。
好きだって言ったよね。
僕の一生をきみに捧げるから、きみの一生を僕に頂戴って、言ったよね。
好きなら当たり前のことを言っただけ。
一分でも一秒でもきみから目を離したくない。
なのにどうして僕から逃げようとするの。
僕以外の男なんて見ないでよ。
誰そいつ。
クラスメイト?
知らないけど。
ねえ、僕達付き合ってもう長いんだしさ、そろそろきみの家族に僕を紹介してくれたっていいんじゃない?
きみを産んでくれたお母様、きみを育ててくれたお父様。
尊敬に値するお二人にご挨拶をさせてほしいんだ。
勿論、高級な菓子折りを用意する。
普段のきみの僕への態度も、他の男との逢瀬も、この日ばかりは目を瞑るから。
え、どうして会わせてくれないの?
付き合ってない?
誰と誰が?
え、え、何を言ってるの。
聞こえない、聞こえない。
え、付き合ってる人がいる?
僕じゃなくて?
は?
誰だよそいつ、連れてこいよ。
え、クラスメイト?
浮気じゃん。
僕という恋人がいながら、そんな奴と付き合ってるなんて。
浮気だ、浮気だ、浮気いいい。
あ、ねえ、ところでさ。
僕達付き合ってもう長いんだしさ、そろそろきみの家族に僕を紹介してくれたっていいんじゃない?
きみを産んでくれたお母様、きみを育ててくれたお父様。
尊敬に値するお二人にご挨拶をさせてほしいんだ。
勿論、高級な菓子折りを用意する。
普段のきみの僕への態度も、他の男との逢瀬も、この日ばかりは目を瞑るから。
え、どうして会わせてくれないの?
付き合ってない?
誰と誰が?
え、え、何を言ってるの。
聞こえない、聞こえない。
え、付き合ってる人がいる?
僕じゃなくて?
は?
誰だよそいつ、連れてこいよ。
え、クラスメイト?
浮気じゃん。
僕という恋人がいながら、そんな奴と付き合ってるなんて。
浮気だ、浮気だ、浮気いいい。
あ、ねえ、ところでさ。
僕達付き合ってもう長いんだしさ、そろそろきみの家族に僕を紹介してくれたっていいんじゃない?
#40 どこまでも続く青い空
どこまでも続く青い空。
君は繋がってるから頑張れる、なんて言うけどこの青さが嫌になることはないんだろうな。
この青は眩しくて青すぎて嫌だ。