『どこにも書けないこと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ラブレター
心の中で
何通も
投函できぬ
書きおこせぬ
「どこにも書けないこと」
【編集中】
だって間に合いそうにないから
実は わたし
宮崎駿の 脳に
寄生している
蟲です。
そういう幻想なので
他では書けません。
その必要もないのです。
どこにも書けないこと
墓場まで持って行く予定です…
『君はひとりじゃないんだよ!』
夏の暑い日のどこにも書けない私の
絵日記…
君と共有したかったなぁ…
私は命を引き取った…
【8月6日田中真弓さん死亡】
〝どこにも書けないこと〟
母さんが好き、父さんが好き、兄ちゃんが好き。
伝えたいけれど、伝えられない。
何かに書いて想いを消化したいけれど、
この想いは、恥ずかしくってどこにも書けないことだ。
だから、ちょっとした行動で伝えよう。
胸に秘めておくには、少しもったいないから。
テーマ/どこにも書けないこと
だから此処にも書くことができない。
……誰にも言えず、
お墓に持っていくしかない〝こと〟があるのです。
世間に知られてはいけない。
少なくともあと76年間は秘密に……そういう約束。
76年後になれば明らかになるのでしょうけれど、
もうそのときは、私はこの世界には存在しません。
でも、また生まれ変わることも約束されました。
遠く、果てしなく遠く……
もう誰もが忘れた最初の約束のことを……
私は、このアプリを初めて数日経ちます。それほど文章がうまいわけではないのですが、多くの人が❤️を押してくださり、とても感謝しています。自分の文章を外に出すのには勇気がいりましたが、❤️が押されるたび、嬉しく感じました。思わず友人に勧めてしまったほどです……。
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これからも良い文章が書けるよう、そして自分の満足にいく作人をつくれるよう、精進していきます!
これからもどうぞ、宜しくお願い致します!
どこにも書けないことはないけど
誰にも言えないことはある。
って言うのも
それって
大体が愚痴だから。
状況を知ってるのは
自分だけだし、
誰かの愚痴って
聞いてる方も疲れるって
知ってるから
なかなか
誰かに言えることもない。
だから
色んなところに書くんだ。
どうでもいいとか
くだらないって
思われるかもしれないけど、
誰かに知ってほしいから。
文章力は無いし
めちゃくちゃだけど、
言えない分
気持ちが爆発しちゃう。
どこにも書けないこと
どこにも書けないこととは秘密のことだ
ろうか。秘密にしていたいことは、いく
つもある。でもあえてそのことは書きた
くはない。秘密は秘密だからいいのだ。
私は母に口が硬い方だと言われたことが
ある。嬉しいような少し悲しいような。
でもその口の硬さは、自分が忘れなけれ
ば守っていきたい。べらべらと辺り構わ
ず話すことは個人的に好きではない。自
分の秘密も守りたいなら知った人の秘密
もやたらに話したくない。それが人にも
自分自身にも信用されることであり、ど
こか誇らしくさえ思えるから。
お題:どこにも書けないこと
『痴漢にご注意!』
昼下がり、警察署に連行されてきた男は元カレだった。
私はコーヒーを吹き出しそうになるのを堪え、うつむいた。
彼も私に気付いたのか、一瞬カッと目を見開き視線をそらした。
元カレは痴漢の容疑で取り調べを受けるらしかった。
「河森さん、調書を担当して下さい」
「えぇ?私ですか」
よりに寄って私に白羽の矢が立つ。
「刑事課の男性が皆、出払ってるので」
先輩の女性警部が淡々とそう告げた。
仕方ないとはいえ、元カレの取り調べは流石に憂鬱だった。しかも、私達は元カレの浮気が原因で喧嘩別れしたのだった。
3年前、私は大学で少林寺拳法サークルに所属していた。
金的蹴りばかり狙うので、男性部員は皆私との立ち合いを恐れていた。
元カレもまた、同じサークルの所属だった。
私は真剣に少林寺拳法を極めたかったのに、奴は猫被りの不真面目な後輩相手に不貞を働いたのだった。
私は元カレを去勢させる勢いで金的蹴りを連続で繰り出し、結果的にサークルを追放されることになった。
後悔は無いが、私がもう一撃クリティカルな蹴りを当てていれば新たな犠牲者を出さずに済んだかもしれない。惜しいことをした。
元カレと私、先輩の女性警部が取り調べ室に入る。
調書を作成する為に、私はパソコンの電源を入れた。
元カレは蒼白な顔で、私とあくまで視線を合わせない。
私は深呼吸をして気持ちを落ち着かせた。
今から私は目の前の敵と対峙するのだ。
そう、あれは遠い夏の日のことだった。
私は焼け付く様な真夏のピッチャーマウンドに立っていた。
高校野球県予選大会決勝、同点で9回2アウト満塁。
親友でマネージャーのあゆみが両手を握って祈っている。
「私を甲子園に連れてって!」
私は朦朧とした意識の中で汗を拭う。
ごめん、あゆみ。私には次の一球を投げるくらいの力しか残されていないんだ。
『決勝戦も大詰めとなってまいりました。ピッチャーマウンドは河森、バッターは元カレ。この一球で試合が決まるのか!』
実況席も大盛り上がりだ。
キャッチャーとのサインが決まる。
3年間苦楽を共にした仲間。迷うことなく私は頷く。
そして、私の青春のすべてを乗せたストレートが元カレの股間めがけて放たれた。
「河森さん、大丈夫ですか?」
「えぇ、大丈夫です。聞いてますよ」
私は妄想の海から現実に引き戻される。
大丈夫、調書はきちんと作っている。
しかし先輩の女性警部は首を傾げ、眉を潜めている。
私の脳内を見破るとは、中々勘の良い先輩である。
◯◯駅構内において、容疑者◯◯が女子高生の尻に触った疑いあり云々。
やはり、私があの時に仕留めておくべきだったか。
そう、あの過ぎ去りし遠き春の様に。
源平の戦いも佳境となり、場所は阿波ノ国屋島。
源氏が急襲をかけるも、平家一行は船で沖へと逃れていた。陸と海で対峙する両軍。
そんな折、那須与一河森は突然呼び出された。
「あそこで縛られてるのって貴女の元カレよね。せっかくだから射抜いてしまいなさい」
親友で大将でもある、源あゆみ義経が耳元で囁いた。
目を凝らすと、M字開脚にされた元カレが船の甲板に縛り付けられている。
どうやら平家が我々を挑発し、射抜けるものなら射抜いてみよと言っているらしい。
私は弓を持って目標を見定める。元カレが拡声器を手に何か叫んでいる。
「違うんだ、俺の話を聞いてくれっ!」
「違わない。私は何も間違えない」
「お願いお願いします、ちょっと待ってぇ!」
「南無八幡大菩薩、我に元カレの金玉射させたまえっ」
私の放った弓矢はズバビューンと宙を切り裂き、元カレの股間目がけて襲いかかった。
「あのですね、河森さん」
「えぇ、ちゃんと聞いてますよ」
私はちゃんと仕事をしている。調書は出来上がりつつある。
「そうじゃなくてね、彼冤罪だったそうです。今駅員さんから連絡が入りました」
はぁ、そんなわけないじゃないですか。
私は思わず叫びそうになる。
ほっとした表情の元カレを睨みつける。
私の中で書かれた架空の調書が、虚空の彼方へと吹き消された。
書いてしまったら記憶に残り続けるから
このまま書かずにいよう
あなたへの手紙
どこにも書けないのならここにも書けないよ。
自分の汚い部分。誰にも言えない、見せられない部分だもん。
自分と無関係の赤の他人だからって簡単に自分の汚い部分晒せないよ。
書いたところで指さされたり罵声浴びせられることは無いだろうけど、それでも、言えない。書けないよ。
でも、心のどっかで、害のない場所で打ち明けたいなぁって思う気持ちも1ミリくらいある。
きっと、許されたいんだろうなあ。
そんな汚くて酷いこと思っていてもあなたは悪くないよ、って、認められたいんだろうな。
誰にだろ。
誰に認められて許されたいんだろ。
人間って、ひとりが好きだったり、そのくせ周りと足並み揃えようとしたり。構わないでほしかったり、誰かの目が気になったり。
めんどくさい、生き物だな。
若い才能が妬ましいとか、人が怖いとか、愛されても愛することが出来ないとか、どす黒い感情を書き出すと止め処無い。
どうにか形を整えて、文字として書き出せるものは書いてる。
どこにも書けないことは、そもそも言葉に出来ない。
題目「どこにも書けないこと」
どこにも書けないこと
それはここに書いていけば良いわけで、、、
そうすれば誰かが読んでくれるわけで、、、?
そしたら僕は少し落ち着くわけで、、、??
結局僕は人が嫌いか好きかなんて分からなかった。
〈どこにも書けないこと〉
どのくらいの時間、目の前の紙と格闘しているのだろう。
『進路調査票』と題名の付けられた紙。
クラス担任から受け取ったこれを明日までに提出しなければならない。正直、楽勝だと思っていた。卒業後に何をしたいか、とうの昔に決めていた。しかし、記入欄は空白のまま、もう1週間にもなる。
「何を今更…」
ふたたび、書き込もうと試みる。すると、双子の片割れの顔が思い浮かんで、そして、これまでずっとずっと同じ道を進んできた片割れと、ついに道を分かれるのかと思うと、『あいつ、泣くんちゃうか。』とか『なんや、変な感じするんよなあ。間違うてるんかな。』とか考え出してしまって、やっぱり書き出せないのだ。
「あかん…」
「何が、あかんのや。」
「…いや、何がって……え…ええっ?!」
声を掛けられたのには驚かず、その声の主を確認して思わず大きな声を出して、半分立ち上がり、その弾みに座っていた椅子が倒れる。
「うるさ。そんな驚くことないやろ。」
ふっ、と微かに笑いながら、一級上の彼が椅子を立てようとする素振りに気づき、慌てて自分で立て直した。
「す、すんません。や、だって…先輩おると思わんで…。今日、登校日でしたっけ。」
「いや、借りてた本あってな。来たら、なんや、図書室に珍しい奴がおるなあ、て。」
「はい…」
「ほんで、声掛けた。で、何があかんの?」
突然問われると何から説明すればよいのか分からなくなる。口ごもっていると、
「ああ。進路か。」
机に置かれている調査票を見つけられてしまった。
「迷っとるん?お前はもう、何か決めてるんやないの。」
「え?」
隣の椅子によいしょ、と先輩が腰掛けたのを見て、自分も椅子に落ち着く。
「俺な、高校出たら農家すんねん。」
「…え、そうなんすか?」
「おん。」
成績優秀な彼だ。大学に進むのだとばかり思っていた。進路を初めて聞いて驚きを隠せない。
「ずっとな、」
誰もいない目の前をじっと見つめて、
「ずっと前から、決めてんねん。」
静かに、しかし、その姿勢からは固い決意。
ふいにこちらに目だけ向け、
「お前は?」
と聞かれた。
これは挑発だ。決闘だ。今言わないでどうする、と心の内で自分が騒ぐ。
「…俺は…、俺は、メシの仕事がしたいんです。」
なんとか答えると、初めて口に出したせいか解放感とともにドッと疲労が押し寄せる。下を向いて、膝の上に置いた手を組んだり外したり握ったりしていると、ポンポンと、あやされるように背中を軽く叩かれた。
「お前はなあ、やさしいなあ。」
自分自身では微塵にも感じないことを言われ、訝しげな顔をして見遣ると、彼は今まで見たこともないような優しい笑みを浮かべていた。
「あいつ困らすとか、考えてんのやろ。自分が間違うてるんちゃうか、とか。」
図星過ぎて、
「あぁもう!! 何度言えばわかるわけ!?」
学校でのストレス解消のために、弟にあたる。
姉として最低だけど。
それが楽しくてたまらない。
ちなみに主の誰にも言えないことは中途半端な宝石オタクということです(笑)
何代か前の『魔法使いプリキュア』でハマりました、主はその世代です(笑)
あとコンビニで万引きしたことかな
次の日同級生にバレそうになってめっちゃ焦った
「どこにも書けないこと」
どこにも書けないならここにも書けないよ
書けないじゃなくて表せないかな
心の中の気持ち
いつか書けるようになるのかな
この気持ち
「ではおやすみなさい」
「あ、うん。おやすみ、なさい」
パタンと閉じられたドアはもう微動だにしないけれど、きみの余韻はふわりふわりと薄暗い廊下に残留している……気がしている。
きみがさっきまで嗜んでいた紅茶の香り。寝る前だからってミルクたっぷりの、まろやかで甘くて深い香り。
眠たげだからかちょっと語尾がふにゃふにゃしていた。お風呂上りの肌に体温が透けていたし、日中にはないラフな姿は一日の中でもっとも自然体なきみそのもの。ぼくがあげたパジャマ、すっごく似合ってた。
だけれど完全に抜け切っていない昼間のしゃんと感が仕草とか表情が残っていて、そのおかげで大人っぽいしっとりとした雰囲気がまだ残ってる。
今日一日のぜんぶのきみが重なり合ったり別れたりしながら同時に存在しているから、そりゃあ、もう、ね。
たまんない。
そそくさとぼくも私室に入って、ベッドに潜り込んだ。
「あ゛~~~~~~ッッ‼(小声)」
枕に顔を押さえつけて息を吐き切るみたいに、枕の中身にぼくの声を吸収させる。マットレスに足を弾ませないよう気をつけながら空中で足先をバタつかせて、今日一日中の想いを叫ぶの。
最高な日だった!
昨日もそうだったけれど、今日も最高! ぼくの中の全人類がそう言ってるからまったく正しいの。異論なんてない。
朝起きてからのことを思い出して、そのときこころで思っていたことを指先でぐりぐりシーツに書き殴ってゆく。もう語彙力なんてゼロに等しいから、「あ~~」とか「きれい」とかそんなんばっかりだけれど。
本当なら日記とかメモアプリとかに残しておくのがいいと思う。だけれど、ひょんなことで誰かの目に映るのなんてやだ。自分で見返すのだって、こそばゆい。
だから、眠る前に、シーツに指で文字のシワをつくっては伸ばしてつくっては伸ばしてを繰り返す。ぼくの背中に閉じ込めて眠って、夢でもういっかい体験してから、こころに詰め込んでおくの。
もし心配なら、シーツごと洗濯しちゃえばいい。
それで、朝にはとってもいい気分。
「んふ」
枕の下には今日の夢のリクエストを書いておく。成就率は低いけれどね。
#どこにも書けないこと
どこにも書けないこと。
そう聞けば、いくつか思い浮かぶ。その1番は、
親にも、
友人にも、
誰にも言えない。
私のこと。
5歳くらいのとき、自分に違和感を感じ始めた。
最初は母から、記憶のないことを言われたりした。
次は、友達から。
記憶を辿ってみて、ふと気がついたことがある。
一日の中で空白の時間がある。
頭の中で、私じゃない誰かがいること。
手紙を残せば、返事をくれる、私。
でも私じゃない。
私じゃない時、彼なのか彼女なのかも分からない。
言おうと思った時もあるけれど、ノートにも、どこにも書けない。
私の、私じゃない私の、1番の秘密。
『どこにも書けないこと』
「どこにも書けないこと」とは、センシティブな内容だろうか。
近頃メディアは「性加害」について敏感になっている気がする。この背景には、「被害者」と呼ばれる人たちが声をあげられる社会になりつつあるのか‥しかしながら、表に出た「被害者」が非難されてしまうケースも無きにしも非ずだ。被害の当事者であった私が願うのは、『二次被害』が起きないことだ。
『これが拡散されている頃、私は既に死んでいるでしょう』
そんな風に始まった140字×5リプライの主張は、投稿してから24時間が経った時点で5万リツイートを達成した。
5万リツイートが多いのか少ないのか、俺には判らない。でも、単純に「凄いな」と思う。有名人でも何でもない人間による700字の主張に対して、少なくとも5万人のユーザーが反応したのだ。それは、とても凄い。
700字の主張を投稿したのは、俺の幼馴染の女だ。
センシティブ設定をしていると引っ掛かってしまう類の内容に対し、いろんな人がいろんな反応をしている。共感する人がいるかと思えば、批判する人もいる。ざっと見た感じでは同情が多い。書き出しが不穏なので心配の声もある。『釣り乙』という表現は久々に見た。ネット掲示板に入り浸っていた時代に散々使ったスラングが、令和のSNSでも通用するのか。……少し驚いた後に、もしかしたら同世代かもしれないと考える。使い慣れた言葉は個人の世界で永遠に生き続けるので。
「なんでこんな投稿したんだよ」
俺はスクロールの指を止めて、正面に坐った女を見る。
炬燵が唯一の暖房器具な俺の1Kに居座り続けるこいつは、何を隠そう、例の投稿をした幼馴染だ。
『既に死んでいるでしょう』? とんでもない。ウーバーイーツで頼んだスタバの新作フラペチーノを飲みながらゼクシィを読んでいる。因みに俺が知る限り、こいつが結婚する予定はない。
「バズりたいとか炎上したいってやつ? 承認欲求がなんとやら?」
「そーゆーんじゃないよ。書きたくて、ずっと書けなかったんだよね。どこにも。でも『どうせ書くなら大勢に読まれたいな〜』って思ったから書いた」
「拡散されてるのに死んでないのはなんで?」
「今リツイートいくつ?」
「5万」
「じゃあ死んだようなもんだよ。特定厨とかいるじゃん」
なるほど。『社会的に死んだ』って意味か。
だったら今すぐ、うちから出てってくんねえかな〜? と率直に告げたら「大丈夫。きみと結婚する話は書いてないから」と返された。
いや、その話は初耳だわ。