『どこにも書けないこと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
どこにも書けないこと
確実にわかるのは、この世界に確かなものなんて
存在しないこと。
永遠や不変に囚われるのは
人に期待することは
苦しいことでしかない
どこにも書けない想いは話さない方がいい。
真実は歪められ、夢は潰されて燃えて灰になって終わるだけ。
一見普通の人間でも、倫理や秩序を最重要視するイイ子ちゃんでは無いので、私とてどこにも書けないこと、勿論ここにも書けないことはある。少し犯罪に触れそうなことをしたとか、倫理的に良くないことをしたとか。悪い事だと自覚してはいるが、しかし法律や倫理だけがこの世のすべてでは無いだろう。法律も倫理も、人類が最低限の安全や生活を手に入れる上で非常に大切なものではあるが、かと言ってそれらにガチガチに縛られた世界というのも面白味に欠ける。誰かの人生をメチャクチャにしたとか、生物の尊厳を完全無視したとか、そういうのじゃなければ多少は緩く生きても良いんじゃないかな、なんて思っちゃう。私の場合、これは完全に言い訳だけどさ。
「私、本当は月から来たんだ」
生ぬるい風が吹いて、はるかの長い黒髪が波を打った。月の明るい夜だった。
はるかは浮世離れした子だった。可憐で儚げな容姿はもちろん、竹を割ったようなあっさりとした性格で男女問わず人気があった。それでも、誰に対してもどこか一線を引いた、うすい壁一枚くらいの距離を保っていて、誰とでも仲が良いのに誰ともつるまない、良い意味で不思議な子だった。
はるかと私の距離が急激に縮まったのは、ある年の学校祭の最終日だった。
それまでは近くにいれば話をするくらいの、文字通りただのクラスメイトでそれ以上でも以下でもない、特筆することもないような関係だった。はるかとクラスメイトのほとんどが、多分そんな感じだったろうと思う。
最終日のメインイベントであるフォークダンスから逃げて、私は三階の空き教室に忍び込んでいた。ここは校庭の様子が見下ろせて、これから打ち上がるらしい花火もそれなりに見える、悪くない避難場所だった。フォークダンスを終えた人々がのろのろと仲良しグループや恋人同士に固まっていくのを、特に何を思うこともなく眺めていた。
そこにふらりとやってきたのが、はるかだった。
「あれ、どしたの」「うーん、ちょっと休憩?」なんて当たり障りのない会話を交わして、なんとなく近くの座席に座る。「フォークダンス、楽しかった?」「楽しかったよ。ちょっとドキドキした」彼女が冗談めかして笑うので、つられて笑う。「あとどれくらい続くのかな」「もうちょっとで終わるよ。花火はきっとすぐだし」「そっか。寂しいな」ぽつりぽつりと、思いついたままに言葉を投げていく。その空気が、意外なほど心地よかった。
ほどなくして上がった花火は、やはりすぐに終わった。
私たちはどちらともなく立ち上がり、熱冷めやらぬ生徒たちのざわめきを背に、友だちみたいに並んで帰った。
彼女の家が月にあるということを、私はその日はじめて知った。月の明るい夜だった。
例 え ば 、 な ん だ ろ う か
君 が 好 き な こ と
君 だ け が 好 き な こ と
君 が い な く ち ゃ 生 き て い け な い こ と
僕 の 愛 は 重 い こ と
そ ん な と こ ろ だ ろ う か
僕 が 君 に 言 え な い
L I N E で も 書 け な い 事 は
い つ か 伝 え た い な
き っ と こ の ま ま 言 わ な い ま ま だ っ た ら
離 れ て い き そ う だ か ら
今 は ま だ
書 け な い ま ま で い い
君 へ の 思 い を
2/7 「どこにも書けないこと」「きっとそれでいい、今は」
#作者の日記帳
「どこにも書けないこと」
人間の思考、それすら分からない自分
にうんざりだ。
人権作文、僕はコレが一番嫌いだ。
人間が人間であることに
権利なんていらない。
僕は、には権利なんていらないんだよ、
だって僕は……
人間じゃないからね、どこにも書けないや
どっか遠くへ逃げちゃいたいな。
クラスカースト上位の私が絶対に言えないこと。
「___ちゃんならできるよね!」
「___ちゃんが一緒でよかった!一安心!」
「___さんにできないわけないじゃん!」
「___さんなら、絶対できるでしょ!」
最初は頼られてるみたいで嬉しかったけど、
できることが当たり前になってきて苦しかったな。
これなら中学の時みたいに、カースト下位でいいから
のんびり気ままに誰のことも気にせず
生きていたかった。
“全部全部捨てて遠くへ一人で逃げたい”
そんな妄想、叶うわけもなくただ虚しさが残った。
今日もできることが当たり前の世界で、
誰にも言えない、どこにも書けないことを隠して
必死に耐えて生きていきます。
『どこにも書けないこと』
キミの事
ちゃんと知りたいから
わかり合いたいから
ボクが間違えないように
不安にならないように
教えて欲しい…
どこにも書けないこと
それは
自分の黒歴史
書けない、というか、言えない
だけど
君の魅力を伝えることは
紙とペンがいくらあっても足りないくらいだ
さて、どうしたものか。
我が化学部には、幽霊部員がいる。大して部活に参加していないし、居てもいなくても変わらない不良。だが、ここ1ヶ月程、まったく部室に寄り付かなくなった。それが問題である。
原因は分かっている。
この部室が好きだから顔を出すんだろ、と言ったら、彼は私に会いたいから来ているのだと言った。その次の日から来なくなったのだから、恐らく羞恥心が邪魔をした結果の部室に寄り付かない、なのだろう。
「ずっと彼相手に独り言を言っていたからな……話し相手がいなくなるのは困る」
ぎ、とパイプ椅子が音を立てる。
やはり今日も、部室の扉は開かない。彼の羞恥心をどうにかしない限り、私以外があの扉を開けることはないのだろう。
「連絡先は知らないし、電話もできない。唯一話せるとしたら部室だが、それにも寄り付かない……となれば」
私は、立ち上がって机に転がったままのペンと置きっぱなしの紙を手に取る。そして鏡文字とはどう書くんだったか、と思考する。
「こういうのはSNSや学校の掲示板では書けないしな。どうせ部室の様子くらいは見に来ているんだろう」
『私も』の2文字。それさえ書けば分かるはずだ。
私は、扉の上方にあるガラス窓に紙を貼り付けた。
「ふふん、さっさと来るんだな、幽霊部員くん」
仲の良い同僚がいる。
彼女は、感情が表に出やすく、表情もころころ変わる可愛らしい子。見た目や雰囲気から自然と人が寄ってくるタイプだ。
そんな彼女は女性の同僚から疎まれやすく、聞けば学生時代からずっとこうだったとこぼす。勿論、彼女に非は無いので、私から見てもただの被害者でしかない。
彼女はよく愚痴をこぼす。口を開けばすぐ愚痴だ。それは彼女が味方だと認識した人全員に。相手の感情もお構い無しに。
私もその愚痴には共感するし、よく愚痴も言い合う。
しかし、いつもは辛い。朝、おはようの代わりに愚痴。休憩の時も愚痴。帰り際も愚痴だ。
言いたくなる気持ちも分かる。100%被害者でしかないのだから。
ただ。ただ、いつも聞かされるが辛いのだ。私の中にもモヤモヤがお裾分けされるみたいな。ぐるぐると負の感情が渦巻いているのだ。
こんなこと、「どこにも書けない」
どこにも書けないことが、本当に書きたいことなのかも知れない。(本心)
#4 どこにも書けないこと
XXXX年
世界の中心にただ1人
今日は過去を振り返ってみようか
はじめてこの世界に生まれて、たくさんの愛を貰った
はじめて料理のお手伝いをして、いっぱい褒めてくれた
はじめて友達が出来て、一緒に喜んでくれた
はじめて友達が一緒に遊んでくれて、なんだかすごく楽しかった
はじめて君に恋をして、毎日ルンルンで学校に行った
はじめて君と離れて、ほんの少しだけどいっぱい泣いた
はじめて君が心を紡いで、世界で1番幸せだった
案外鮮明に覚えているもんだね
この長いようで短かった15年の記憶
全部書き残して覚えておきたいけど
どこにも書けないことらしい
もう何も無くなっちゃったしね
明日はなにをしようかな
もう過去を振り返るのは
なんだか飽きて嫌になってきた
毎朝顔中カピカピになってるんだもの
なんでかって?知らないよ
なんにも覚えてないんだもの
世界の中心にただ1人
私の声だけがこだまする
ダメだ。あの話だけはできない。
何故か?そんなことを聞くな、お前もわかってるだろう。
誰かに聞かれたら困ることをなぜ口にしなければならないんだ。
は?
…………、……………………?
__ドサッ。
いや、そうだとしてもだ。
……、…………。
__コツ、コツ、コツ。
ならない!ダメだと言っているだろう、なぜ分からない?
分かっていてそういうのかお前は!
………、……………………?
わかった。そこまでお前が言うなら、少しばかり貸せ。
……。………………。
いいか、今から言うぞ、
……。
_________バンッ。
「どこにも書けないこと」2024/02/07
くだらない。
君への想いはどこにも書けません。
人に知られてはならぬものですから。
君との思い出も何処にも遺しません。
全て抱えて墓の下まで持って行くと決めているのです。
ぜんぶ全部、僕だけのもの
『どこにも書けないこと』
どこにも書けないこと
誰とどうしたい、誰をどうしたい、
ここにも書けないし、口にも出せない
*意味不明ということを念頭に読むことをオススメしますよ。
まるで口内から喉を通り、胃までを剛腕な腕が通っているようだ。私はただ口を開け、喉が強引に開かれては拳が胃を押し込める感覚を感じ、嗚咽と息の詰まり、そして胃液の揺れを感じる。
心臓は鉄火、今でも焦げて放たれる。体のあらゆる神経が震え、ぎこちない。
頭は現実味な騒音を求めてつつ、架空の安らぎを見出そうとしている。それは、酸欠だからだろうか。いや、ただの“否定”なのだろう。衝撃は否定と同じ味がした。
君は悟らないように首を斜め振る。私よりも君は聡いからね。そうして、私の喉に腕を通すのだろう。
私は一言も吐けない。言い換えれば、一言も吐く価値がない。実に愚鈍で時計の針を握りしめすぎて血が滲む。
彼らが「憐むな、安らぐな」と言うので、口を噤んでしまった。唇は何処か隠れつつ、顎に滴る血は歯茎からだと慮る。正解は、歯が肉を突き刺していた。
睫毛が上がり、取り残された眼は血走っている。肺は潰れ、脳は渇く。
私はただ茫然自失だった。皮肉なことなのか、最初に考えたのは自分自身の未来についてであり、身体の痛みは二の次にやってきた。
こんなこと書けるわけが無い。馬鹿め。
証拠は既に露呈していると言うのに、弁解の余地すらないなんて。弁解をする意味すらないということに気づかぬ無知の証を喉元に刻印として施す。
唐突に「優しい終わりを求めた恥晒し」と言われた気がする。
角で膝を抱えて座る私は優しい言葉で自身を抱きしめた。惨めさは塩の味が良くするものだと思った。どこかの本で読んだことがある、「悪は中途半端」と。それならば、完璧はどこなのだ。ああ、そうか。私の手元には爪の食い込み跡とみみず腫れしかなかったのだ。
*こんな支離滅裂な文章は今回だけです。ご安心を。
何を安心して欲しいのだ。そういう君だって不明確な何かが欲しいんだろ。違うんだ。不明確さに溺れているだけなんだ。ああ、荒れているようだね。
剣舞は人望のない私を狙う。突きつけられた剣の柄には、百折不撓とあった。
*今回は「どこにも書けないこと」がテーマ。なぜ書けないのでしょうか。それは筋がないからかもしれません。
曖昧だね。そんな稚拙な言い回しで、夢に救われようとしているのかい。
*筋を見出せたなら、きっとこれらは「書けること」になるのでしょう。それもちょっと気になります。
鼓膜の震えが脳に響くようだ。心霊現象に遭遇したかと錯覚してしまうほど、モスキート音が音量調節されている。
*ただの言葉の羅列ですよ。無理して読まなくて良いです。ちょっとだけでも何かが湧いたのなら嬉しいですね。
『私はとうの昔にインクが切れたペンを原稿用紙から離した。何のためにペンを握っていたのかなんて些細な思惑を掻い潜り、文字としては奇妙な白い凹み跡を眺めた。私は戻ってこられたのだと、心底安堵したのだ。』
【どこにも書けないこと】
なかなか面白いお題なので今日はフラアサじゃなくて自分のことを書いてみる。
いつも全部喋ってるから特になかった......
どこにも書けないこと
本当は彼に僕は釣り合わないっておもってる
どこの誰よりあの人が好きだし
どこの誰より彼を肯定できるし応援できる
でも、つらいって思って苦しんでる姿を
彼に見てほしくない
こんな醜い姿を見てほしくない
でも心の何処かでは守ってほしいって
思ってるんだ、おかしいよね
軽々しく愛してるって言ってない
心の底からいつも思う
だからこそ、本当に僕でいいの?
ハマユウ。
アセビ。
エキナセア。
ヒペリカム。
カランコエ。
マネッティア。
ジューンベリー。
ブーゲンビリア。
エキザカム。
ペチュニア。
クチナシ。
テーマ「どこにも書けないこと」
ずっと胸に秘めておく
放つ場がないのならそのままでいい
#どこにも書けないこと