草臥れた偏屈屋

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*意味不明ということを念頭に読むことをオススメしますよ。

まるで口内から喉を通り、胃までを剛腕な腕が通っているようだ。私はただ口を開け、喉が強引に開かれては拳が胃を押し込める感覚を感じ、嗚咽と息の詰まり、そして胃液の揺れを感じる。
心臓は鉄火、今でも焦げて放たれる。体のあらゆる神経が震え、ぎこちない。
頭は現実味な騒音を求めてつつ、架空の安らぎを見出そうとしている。それは、酸欠だからだろうか。いや、ただの“否定”なのだろう。衝撃は否定と同じ味がした。
君は悟らないように首を斜め振る。私よりも君は聡いからね。そうして、私の喉に腕を通すのだろう。
私は一言も吐けない。言い換えれば、一言も吐く価値がない。実に愚鈍で時計の針を握りしめすぎて血が滲む。
彼らが「憐むな、安らぐな」と言うので、口を噤んでしまった。唇は何処か隠れつつ、顎に滴る血は歯茎からだと慮る。正解は、歯が肉を突き刺していた。
睫毛が上がり、取り残された眼は血走っている。肺は潰れ、脳は渇く。
私はただ茫然自失だった。皮肉なことなのか、最初に考えたのは自分自身の未来についてであり、身体の痛みは二の次にやってきた。
こんなこと書けるわけが無い。馬鹿め。
証拠は既に露呈していると言うのに、弁解の余地すらないなんて。弁解をする意味すらないということに気づかぬ無知の証を喉元に刻印として施す。
唐突に「優しい終わりを求めた恥晒し」と言われた気がする。
角で膝を抱えて座る私は優しい言葉で自身を抱きしめた。惨めさは塩の味が良くするものだと思った。どこかの本で読んだことがある、「悪は中途半端」と。それならば、完璧はどこなのだ。ああ、そうか。私の手元には爪の食い込み跡とみみず腫れしかなかったのだ。

*こんな支離滅裂な文章は今回だけです。ご安心を。

何を安心して欲しいのだ。そういう君だって不明確な何かが欲しいんだろ。違うんだ。不明確さに溺れているだけなんだ。ああ、荒れているようだね。
剣舞は人望のない私を狙う。突きつけられた剣の柄には、百折不撓とあった。

*今回は「どこにも書けないこと」がテーマ。なぜ書けないのでしょうか。それは筋がないからかもしれません。

曖昧だね。そんな稚拙な言い回しで、夢に救われようとしているのかい。

*筋を見出せたなら、きっとこれらは「書けること」になるのでしょう。それもちょっと気になります。

鼓膜の震えが脳に響くようだ。心霊現象に遭遇したかと錯覚してしまうほど、モスキート音が音量調節されている。

*ただの言葉の羅列ですよ。無理して読まなくて良いです。ちょっとだけでも何かが湧いたのなら嬉しいですね。

『私はとうの昔にインクが切れたペンを原稿用紙から離した。何のためにペンを握っていたのかなんて些細な思惑を掻い潜り、文字としては奇妙な白い凹み跡を眺めた。私は戻ってこられたのだと、心底安堵したのだ。』

2/7/2024, 1:41:16 PM