『どこにも書けないこと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『誰にも言えない』
見えない境界線に怯えてる 日々の地雷に気づいたら
終わってしまう気がする ロングコートが背中を丸めて歩いてく 襟をたてるその仕草 以前、映画でみたような気がする 気持ちの内は誰にも言えない
昔から私はそうだったって しらをきる
お題:どこにも書けないこと
①
長い間、妙な違和感とと共に生きてきた
見えてるもの、聞こえているもの、感じるもの
すべてが膜一枚隔てた、夢の中のような感覚
気がつけばそこにあった空白
みんながみんな持っている感覚なのだ
そう信じてきた
なんとなく、大人には言えなかった
言ったところで信じてもらえるはずがない
きっと大人たちが言うところの、子どもの空想なのだ
そう、心の片隅で思っていた
そんな不信感を心の奥底に押し込めて
記憶の端へ追いやった
けれども夢見心地からは醒められなくて
空想に囚われたまま大人になってしまった
けれども、この夢から醒めたいとは思わない
世界の全ても、自分の感覚ですらどこか他人事で
自分の感情の変化、毎日少しずつ違う世界
そんな移ろいを眺める日常が、好きなのだ
②
正しい評価とはなんだろう
私は、どんな人なのだろう?
周囲は、過剰に持ち上げるか貶すしかしない
私情をできる限り排除した、率直な評価が欲しかった
ずっと、それが不満だった
私以外から見た私を知りたかった
せめて家族だけでもちゃんと私を見て欲しかった
率直に現実を教えて欲しかった
けれども、伝えたところで帰ってくる答えは同じだ
「そう思ったから言ってるんだよ」
ああ、優しさとは残酷だ
どこにも書けないこと
男が私の腰に手を回してくる。
「ちょっとやめてよ。」
「おい、ここまで来ておいて、そのまま帰れると思うのか?」
男が覆い被さって来ようとする。私は自らブラウスのボタンを外した。
「分かった、分かったから、シャワーを浴びせてよ。あなただって気持ちいい方がいいでしょ?」
私の一言が効いた。男が一瞬動きを止める。私はその隙に立ち上がるとブラを外して男に投げつけた。男は右手でブラをキャッチすると、ニヤリと笑った。
脱いだブラウスを回収し、化粧ポーチを持ってシャワー室に向かう。生まれたままの姿になると、化粧ポーチからナイフを取り出す。男はシャワー室から戻った私の姿を見て驚愕の声を上げた。
「お前、男だったのか?」
「だったら何だって言うんだよ。」
私は先程までの女声を捨て、ドスを効かせて言い放つと、
後ろ手に隠していたナイフを男の首筋に突き立てた。
小さなナイフの一撃。だけどそれだけで男は二度と動かなかった。ナイフを引き抜くと大量の返り血が私の体を染めた。
私はシャワーを浴びる前に鏡に映った自分の姿を見る。返り血のドレスを着た私の姿は我ながらとても美しいと思った。
シャワーを浴び、男物の装いに身を包むと自分がいた痕跡が残っていないかを確認してからマンションの一室を出た。
男の名前は三嶋慎二と言った。芸能プロダクションの社長をしていて、テレビに出してやると言っては若い女をマンションに呼び、性的暴行を繰り返していた。今回はレイプされた娘の父親からの依頼だった。そう、私は殺し屋をしている。
長い間裸でいたせいか、風邪を引いたみたいだ。風邪薬を貰いに病院に行く。問診票に性別の記入欄があった。男と女。私は両性具有だ。睾丸に当たる部分に女の穴がある。小学校まで男の子の格好をして登校していたが、中学生になり胸が大きくなり始めると周囲からの奇異の目がイヤになり、転校して女の子としてやり直した。
今は一般人として過ごす時は男装して藤原充と名乗り、殺し屋の時は女装して鵜飼光里と名乗っている。
問診票に目を落とす。性別欄に私の性別を記入する欄はない。私の性別はどこにも書くことができない。小さい頃から性別欄を見る度に自分がこの世にいてはいけないような気分を味わった。
処方箋を貰って病院を後にする。私は三嶋慎二のマンションに向かった。犯人は必ず現場に戻ってくるなどと言うが、私もその一人だ。三嶋の部屋を見ると男がキョロキョロと部屋の様子を伺っていた。私の警戒信号が点滅した。あの男何かある。
「どうかされたんですか?」
「ああ、いえ、こちら三嶋慎二さんの部屋で間違いないですか?」
「そうですけど、刑事さんですか?」
「違います。小説家をやっておりまして、三嶋さんの事件を調べているんです。」
「本物の小説家の方に会えるなんて光栄だな。失礼ですがお名前を聞いても構いませんか?」
「あっ、水谷健斗と言います。」
「小説もそのお名前で?」
「はい、売れない小説家なんで知らないと思いますけど、三つほど単行本化されています。」
「そうでしたか、早速購入してみようかな。ところで事件を調べてると仰っていましたが、犯人の目星はついているのですか?」
「いえ、犯人を探している訳ではないんです。今書いてる小説の参考にしようと思っていまして。被害者の三嶋さんなんですが、首筋をナイフで一刺しされて殺されているんです。実は同様の事件が日本各地で起きているんですが、被害者の共通点が見つかっていないんです。被害者の居住地はバラバラ、関係性も見つかっていない。容姿や職業にも関連性が見出せない。」
「それは不思議ですね。」
「ただし、僕が調べた所によると、被害者は皆、相当女性関係がだらしなかったようなんです。中には被害者のせいで自殺された方も。」
「それは酷い。」
「そこで、ここからが僕の推理なんですが、被害者に近付くには女性の方が有利だと思うんです。なんせ被害者は無類の女好きですからね。ただし、女性の力でナイフで一突きというのは考えにくい。防犯カメラも女性の姿を捉えた物はないようなんです。となると男か?いや、犯人は女装した男なんではないか?」
「ほう。」
「今僕が書いている小説が性同一性障害の殺し屋が主人公でして、反抗現場までは男装して行くんですが、女装して被害者の部屋に入り、反抗を済ませた後は元の男装に戻って何食わぬ顔で出て行く。と言う手口を繰り返すんですよ。殺人の依頼主は娘を辱められた父親とか、性的被害に遭った女性とかなんです。」
「なるほど、さすが小説家だ。素晴らしい想像力ですね。」
「流石にちょっと荒唐無稽でしたかね。」
「いえいえ、小説としては良くできていると思います。」
「失礼ですが、このマンションの住人の方ですか?」
「はい、上の階に住んでいるんですが、気になって声をかけたんです。良く言うでしょ?犯人は犯行現場に戻ってくるって。」
「僕、怪しかったですか?通報されない内に退散した方がいいかな?」
「その方がいいでしょう。」
水谷健斗、勘のいい男だ。このまま放置しておく訳にはいかない。水谷の小説を出版している出版社を調べ、張り込みをして、一人の男に目星をつけた。古典的だが、飲み物を服にこぼし、お詫びがしたいからと連絡先を交換した。
その男は案の定、編集者をしており、水谷健斗のファンだと言うと、合わせてやると約束してくれた。キスの一回くらい安い物だ。編集者はいつも作家先生を接待するためのレストランで私に水谷を紹介した。もちろんその日のうち連絡先を交換した。
私と水谷はデートを重ねた。初めのうち水谷はたいそう緊張していた。純朴な水谷にとって私みたいな美人と話す機会などなかったのだろう。ゆっくりとゆっくりと水谷の緊張をほぐしていった。私も水谷とのデートを悪くないと感じていた。
そしてついにホテルに誘われた。私はホテルに行くことを了承したが、その代わり自分が予約したホテルにしか行きたくないと条件をだした。水谷に断れるはずがない。藤原充の名前でホテルを予約し、先にホテルに着くと女装を済ませてからLINEで部屋番号を教えた。舞台は整ったのだ。
部屋に入ってもいきなり事は始めなかった。雑談で場を和ませ、頃合いを図ってシャワーを浴びてくると告げた。
私は裸になると、ナイフを隠しもしないで部屋に戻った。
「やはり君だったか?」
「気付いていたの?」
「僕のような男に君は美しすぎる。それに以前三嶋のマンションで会った男性に似ていると思っていたんだ。」
「そう。最初から気付いていたのね。」
「しかし、残念だな。君の美しさを文章に残せないなんて。」
「見せられないのが残念だけど、返り血を浴びた私は今よりもっと美しくなるのよ。」
「今よりもっと?どこの誰にも君の美しさを書き残せるものはいないだろう。」
私はナイフを持つ手に力を込めた。
男の部分の私が、早く殺せとせき立てる。
女の部分の私が、殺したくないと泣きじゃくる。
性別欄を思い出した。どこまでいっても中途半端な私。
私はナイフを逆手に持ち帰ると、自分のペニスを切り落とした。
どこにも書けないこと
いっぱいあって
でも、みんなあるんだろうな。
自分だけが分かっていればいいこと
誰にも理解されないことがたくさん。
だからこそ、
通じ合えたときの喜びが素晴らしい。
【どこにも書けないこと】
彼氏と別れたい。理由は以下の通り。
①会話するとき、自分のコミュニティにいる女の子達の話から始まり「女の子達がエロい」しか話してこない。
②毎日セクハラメールを3時間ほどかけて送ってくる。
③最早ただの体目的。
④上記のことで辞めて欲しいと言ってもヘラヘラ聞き流して辞めない。
《どこにも書けないこと》
聖痕——スティグマ。
それは女神からの祝福の証とされてきた。
きっかけは今から約千二百年前に、ある国の王が額に不思議な痣を発露したことだった。
どの医師も、成人してから痣が発露する病気など知らなかった。
そこに一人の、信者を名乗る女が現れこう告げたのだ。
曰く、女神様は聖なる光の使徒として王を選んだ。光で闇を晴らし、人々を導け。
魔物という存在が常に人々にとっての闇であったが故に、その意味は正しく伝わった。
そして最初の魔王封印の物語の始まりとなる。
勇者となった聖痕を持つ者は、身体能力の向上や魔物に対抗しうる力を手にすることができるなど、様々な恩恵を受けられる。
そして皆魔王へと挑むのだ。
だが、力不足からか心臓を突いたとて倒しきることはできない。
だから、聖痕の力を借りて封印し続けるのだ。
百年から二百年程度で封印が解ける魔王に、立ち向かい続ける存在——それが勇者たる者の運命だ。
全ては真なる魔王の消滅の為に。
「あああああああああああああああああああッ!!」
絶叫が響き渡った。
今代の勇者が、魔王と刺し違えながらも心臓を突いたのだ。
激しく、魔物特有の青い血が吹き出る。
それをもろに浴びながら、しかし、勇者は晴れやかな笑みを浮かべていた。
今、確かに魔王の絶命の声を聞いているのだ。
「#€¥■¶¿□◇§●۞ッッッ!?!?!?」
元々の操る言語が違うからか、少し人の言葉を覚えたからといって断末魔まで似せることは叶わないようだ。魔王は不協和音を奏でながら崩れていく。
体の崩壊は、魔物が消滅するときと同じだ。
つまり、魔王を完全に倒し切ることができたのだ。
「……は……はは……! やった、ついに……倒したんだ!! は……っ……やったぞッ!!」
歓喜に打ち震えながら、勇者は自身がもう長くないことを悟る。
だが、それでも良かった。
封印から目覚めまで、人々は怯え続けていた。その日々がもう二度と来ないのだから、己の役目を全うしたと言えよう。
魔王の体は崩れ去る——
「…………は?」
筈だった。
今まで勇者に恩恵をもたらしてきた、左手にある聖痕から光が溢れ、魔王を包む。
まるで、彼の体を崩さぬように、と。
絶句する勇者の前で、聖痕から伸びた光の手が魔王を包み封印していく。
消滅する筈のところを、聖痕が押し留めたのだ。
——女神様は、魔王を滅ぼす為に人に聖痕を与えたんじゃない。魔王が倒されないように、治癒の時間を封印という形で与えているんだ。
つまり女神は、人に魔王を倒させるつもりはないのではないか。
永遠と封印と復活を繰り返し、争いを繰り返させているのではないか。
「……創造は、破壊の果てにある」
教典の一節にあった言葉が、脳裏を過ぎる。
女神は世界を新しくするために、魔王という存在で破壊して、また創っているのではないか。
そこまで考えたとき、勇者は絶望した。
「最初から、人に勝利なんて、平和なんてこない」
これまで全てを投げ打って魔王に立ち向かい、死んで行った勇者たち。魔王によって生み出されし魔物が殺してきた人々。
その全ての命が、女神の掌の上で転がされただけだったのか。
「んのクソアマっ……ire in gehenッ——」
言葉を言いかけ、満身創痍の勇者は魔物に頭を潰された。
ire in gehennam——地獄に堕ちろ。
人が書いた文字は唯一無二だと思います。文字にはその人のその時の癖とか状態とか心が現れていますから。ですから、人からの手紙は大事にしたほうがいいと思っています。いくら正確に写し取ったって、その時手紙を書いている人の心はもうどこにも書くことはできないのですから。
だからいくら悲しいからって、
これを捨ててはいけませんよ。
『どこにもか書けないこと』
辛い 苦しい 泣きたい やめて
わたしは思う
伝えるSOS
気づいてくれない友
その友が私にちょっかいを出す
苦しくなる...
これの繰り返し
あぁ
いつになったら伝わるのだろうか
SOS
【#8】
『どこにも書けないこと』
中学時代に生まれたイマジナリーフレンドに未だにすがって生きていて、あの人の励ましとか慰めとかお叱りがないと何かをする気力もわかないこと。
私と同じ平均以下の顔と知能で、自己嫌悪から生まれたから口だって私と同じくらい悪いのに、あの人を愛していること。
『どこにも書けないこと』
ものを書く人は、数えきれないほどの『どこにも書けないこと』を隠し持っているからこそ、表出する『書けたこと』が魅力的になるのではないかなあ、なんて思います。今日も寒いですね。
[どこにも書けないこと] 2024/02/08
「ゴメン、別れよう」
私たちしか知らない裏道の、数えるほどしかない電灯の光の下、彼が突然前を歩いている私に告げた。
「...なんで?」
後ろにいる彼の顔を見れず、私は振り向くことができない。
「バスケの推薦で、高校、東京に行くから。」
いやだ。
「だから...」
聞きたくない。
「もう会えなくな....」
「やだ。」
彼が息を呑むのが、背中越しでも伝わる。
でも、我慢できなかった。
「別れない。」
彼が困ってる。でも、抑えられない。
「会えなくなるって、今よりはでしょ?私大丈夫だよ?いつだって待ってるし....」
「無理なんだって。」
静かな声だった。でも、意志の強い、決めたのだとわかる声。
「俺が、無理なんだって。」
後ろに振り向き、彼の顔を見る。
彼の海のように澄んだ目は、電灯の淡い光に照らされて、弱く波打っていた。
暗い。
家具も壁も白一色のこの部屋が、真っ黒に見える。
部屋の電気をつけたら、なんだかいつもより眩しく感じる。
ブッ。
手元の携帯の振動が体全体に伝わる。
手元の携帯に、一件の通知表示があった。
『今日も一日お疲れ様でした♪今日の出来事を記入しましょう!』
携帯の日記からの通知。毎日の習慣で、ずっと書いてきたものだ。
日記を開く。
何も書いてない今日の日記の枠組み。
いつもはすぐに手が動くのに、今日は手が固まって動かない。
私、いつも何書いてたんだっけ。
過去の日記を見返していく。
前日。
一昨日。
3日前。
4日、5日、6日、一週間。
「なんでっ.........!」
『×月×日
今日はじめて一緒に帰った。ちょっと恥ずかしかった けど、めちゃくちゃ優しかった!!!』
『×月×日
初めての水族館デート。お揃いのキーホルダー買った!』
──── やだよ。
『×月×日
彼と喧嘩した。別にいいじゃんお昼のメニューくらい。
まじムカつく!!』
『×月×日
彼と仲直りした。前食べたかったパスタ一緒に食べてくれた!』
───── やだ。
『「×月×日
始めてキスした。お互い恥ずかしすぎて笑った。」
────別れたくないよ。
「大好き」』
溢れ出した想いが過去の思い出を滲ませた。
また、空欄の今日のページに戻る。
───── 無理だよ。
私は、過去の思い出を強く抱きしめる。
「今日会ったことなんて、どこにも書けないよっ......!」
私の胸元で、彼とお揃いのイルカのキーホルダーが、寂しそうに宙を泳いでいた。
『どこにも書けないこと』というお題なので、誰にも言ったことが無い話をします。
私が3年前の事です。
当時、私は知らない街を散歩することが趣味で、学校が休みの日にはよく出かけて散歩していました。
太陽が照り付ける暑い夏の日でした。
その日も知らない街を歩き、知らない街並みを堪能していました。
ですが気が付くと周りの景色が変わっていることに気が付きました。
建物が廃墟しかなく、木も枯れ木で、なんとなく地獄みたいだなと思ったのを覚えています。
しかし私は慌てませんでした。
稀にですが、異世界のようなところに迷い出ることがあり、今回も『またか』くらいにしか思ってませんでした。
なのでそのまま歩いて、そのうち帰れるだろうと思ってました。
ですが道を歩いているうちに妙な音が聞こえてくるようになりました。
どうやら私が向かっている方向から聞こえているようで、道を進むほど音は大きくなっていきます。
私は不思議に思いながらも歩いていると、大きく開けた場所に出ました。
そこには二つの影がありました。
人ではなく、鬼です。
赤鬼と青鬼。
じゃあその二匹が何をしていたのかと言うと、血みどろの争いをしていました。
嫌な予感がしました。
なぜ争っているのかは分かりませんが、鬼に見つかると大変な事になります。
この二匹に気づかれないようにすぐさま引き返そうとすると、足元にあった枝を踏み音を立ててしまいました。
音に気づいた二匹が私の方を見ました。
その時の私の恐怖が分かりますか?
私はそのまま背中を見ずに走り出し、一目散に逃げました。
どれだけ走ったのか、いつの間にか家の前に立っていました。
これが今まで誰にも話さず、どこにも書かなかったことです。
こんなのどこにも書けませんよ。
だってこれを見た鬼が私を見つけるかもしれません。
でも皆さん不思議に思われますよね。
なんで今頃になって書いたのかって。
実は最近ずっと視線を感じているんです。
ここ一年の間、ずっと誰かが見ている気がするんです。
外にいても、家の中にいても……
私は疲れました。
もう楽になりたいのです。
これを書いている間に、部屋の外から物音が聞こえてきました。
彼らがやってきたのでしょう。
やっと楽になれ
【どこにも書けないこと】
どこにも書けないことはここにも書けないよ、と思った
他の人は何を書いてるんだろう
みんなの投稿をみたら、同じように考えている人がいた
安心した
文章って凄い
どこの誰かわからない人の言葉で安心する
私も誰かを安心させられるのかな
どこにも書けない
誰にも言えない
寂しいなんて…
ずっと一人だったから
クレヨンしんちゃん観てはちゃめちゃだけど
だからいつも飽きない家族なんだ…。
と憧れてる。
シャーマンキング観て
麻倉葉くん
みたいなのが彼氏、旦那さんだったらいいな
なんて昔思ってた私。
恥ずかしいよ。
【どこにも書けないこと】
いや、どこにも書けないことは
もちろんここにも書けないことでしょ
でも、時が経てば変わることもあるから…
そのときはここかどこかで書きますよ
いつになるかは知らんけど
Theme:どこにも書けないこと
書籍、新聞、ネットの記事、SNSのほんの些細な一言。
すべての文章は誰かに読まれるために存在している。
日記だって自分で再び読み返せるように、また、出来事や気持ちを忘れてしまわないように存在している。
だから、私は自分の罪をどこにも書くことはできない。
人に知られたくない。
思い返したくもない。
なかったことにしてしまいたい。
でも不思議なもので、私の罪を誰かに告白したいという気持ちがある。
この罪を無かったことにすることは出来ないこともわかっている。
だから、ここで告白しようと思う。
これを読んでいる顔も名前も知らない貴方に、私の懺悔を読んでほしい。
私の罪、それは『裏切り』だ。
私の両親は共働きで、小さな頃の面倒は祖父母がみてくれていた。
特に祖父は私のことを可愛がってくれ、何かすればその度に褒めてくれた。
幼い私は祖父に褒めてもらいたくて、本や新聞を読んだり自宅の植物や飼い犬の世話を手伝った。
今の動植物が好きな趣味嗜好や、文章への興味は祖父のお陰で培われたものだ。
そんな祖父が病気で倒れ、もう家に帰ることはできなくなってしまった。
最初こそ何度も見舞いに行っていたが、だんだんその頻度は下がっていった。
祖父の状態はだんだんと悪化し、余談を許さない状態になっていた。
それでも私は祖父の見舞いには行かなかった。
ある時、電話が入った。
祖父が危篤状態だと。
私は遠方におり急いで帰ったが、死に目に会うことはできなかった。
私に惜しみ無い愛情を注ぎ、たくさんのことを教えてくれた祖父。
それなのに私は何も返さずに、愛情を一方的に享受するだけだった。
与えられたものを返さずに、祖父を裏切ってしまった。
この罪は一生消えることもないし、償うことも出来ない。
そして、浅ましいことに、私は自分の薄情さを隠したいがために、この事は誰にも明かしたことはない。
今後もずっと隠し続けるのだろう。
私の長々とした懺悔を最後まで読んでくれた貴方に感謝したい。
ありがとう。
正直死んでしまっても構わないし
犯罪を犯してしまいたい
なんて思う時がある。
結局何かしらで死ぬなら
もうどうにだってなればいい。
生きてることに興味はない。
やる気がそうさせないだけ。
恥ずかしい病気にかかってるみたいで
あんまり大きく言えないけどね。
中学生から成長してないみたいじゃん。
–どこにも書けないこと–
【どこにも書けないこと】
辛くなったら相談してね
思ってることは言わなきゃ分かんないよ
その時、貴方はどう思った?
人は口にしなければ伝わらない。
頭の中を共有できるわけじゃない。
心の内のモヤモヤを、きつく締め付けるこの苦しさを、伝えるすべが分からない。
文字に起こせない
……ただ漠然と、辛い。
「どこにも書けないこと」
最近毎晩泣いてる。
やっぱり貴方と少しも離れたくなかった。
【どこにも書けないこと】
うーん…
目の前の一枚の紙に、私は頭を悩ませた。見出しにはプロフィールカードと書かれている。
もういい歳なのに相手がいないのは流石にヤバいぞと言う周りの声に押され、私は婚活パーティーに参加したが、正直なところ全く興味無い。
カードの項目には自分の性格とか好きなタイプとか、趣味とか在り来りなものがある一方、好きな映画とか芸能人とかの項目もある。
そもそも字がそんなに上手くないわけで、これが人に見られると思うと恥ずかしい。
大体、プロフィールカードなんて、自分をよく見せたいだけの証明でしょ?なんて、随分ひねくれているなと思う。性格にはひねくれ者とだけ書いた。
項目を眺めていると、私は色んなことに興味がないのだとわかった。書くことがないのだ。
嘘を書いてもその話題に触れられたら困る。
なんでこんなものに参加してしまったんだろうと、今更後悔した。