『どうすればいいの?』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
どうすればいいの?
探しても探しても見つからない
私は何を探しているんだろう
私は何をしているんだろう
それすらもわからないの
1人で抱え込んで、馬鹿みたい……
誰か助けてって言えば、楽になれるのかな
この想いを、どうしたら捨てられるんだろう?
重くて、重過ぎて、オレもおまえも押し潰す“好き”を、持て余している。
助けてほしい。救ってほしい。
誰か。誰か? おまえじゃなきゃ嫌だ。
「どうすればいい?どうすればいいの?」
私は頭を抱える。
仕事でミスをしたかもしれないと、今になって思い出したのだ。
残念なことに明日は休日のため、自分の目で確認することが出来ない。
誰かに頼もうにも口の軽い人には頼めない。
ミスをしたと確定したわけではないのだが、本当にふとした瞬間にあれ?あれはどうしたんだっけ?となってしまったのだ。
「あ〜〜〜〜!!!どうしよーーー!!
一番頼りになる人からは全然返事がこないしー!
もやもやするぅー!!!」
どうすればいいの?
どんなに時間がかかってもいいから
包み隠さず全部、言って。
笑ったり貶したりしないからさ。
君は僕にどうして欲しいの?
余計なことを口走ったり
口を噤んで後悔したり。
台本のある世界で暮らしたかった
用意された言葉のやりとり
相手からも自分からも
-適切な-言葉だけが飛び出し
場に即した動きをする
感情は厚い緩衝材の向こう
傷付かないし傷付けない
安全を担保して
さり気ない自己主張
/ どうすればいいの?
後輩が仕事辞めたいって
そんな素振り見せなかったのに
いや、小さな小さな予兆はあったかも
まだ、2年目なのに
2年もがんばったって感じなのかな?
昔の人間から言わせてもらうと
うちの仕事が務まらない人には
ドコの仕事も務まらないと思うよ
辞めグセついちゃうよ
って思う
もう少し、頑張るべきなんじゃないのかな?
って思う
でも、それが正解の答えとも思えない
私は、なんて声をかければいいのだろう
『どうすればいいの?』
なんとなく外を歩きたくなって
上着を羽織って家から出た。
午後9時。
近所をぶらっと散歩する。
自販機でコーヒーを買って河川敷まで来た。
僕はこの河川敷から見る月が好きだ。
今日も月を少し眺めたら帰ろうと
いつもの階段を登る。
登った先で目に入ったのは月ではなく、
月を見上げた女性の後ろ姿だった。
人が居ると思わなかったので
つい、「あっ」と声が出てしまった。
彼女もその声に驚いてこちらを見る。
なんだかその瞬間が可笑しくて
二人とも笑い出してしまった。
それがはじまりだった。
それからは約束するでもなく、
この河川敷に来てお互いがいれば
月を見ながら話をして、
また約束せずに別れた。
僕はいつしか月を見る事よりも
彼女に会う事が楽しみになっていた。
気が付くと彼女の事ばかり考えている。
彼女も僕の事考えているかなぁ、なんて。
夜になって、またあの河川敷へ。
僕は彼女の横に座って月を見上げる。
君に触れたら壊れてしまうのかな、この時間も。
君に伝えたらもう会えなくなってしまうかな。
僕はまだ約束できずに
月を見上げる彼女の横顔を見つめている。
-どうすればいいの?-
季節感を感じられなくなっている。
季節の変わり目が緩やかにではなく、一気に寒さや暑さが日替わりでやって来る。
身体がそれらを受けとめきれなくて、何ともいえないだるさや疲れが纏わりついて離れない。
短い小説 『どうすればいいの?』
昼下がり、お茶会では都会の夜と田舎の夜どちらが怖いかという話で盛り上がっていた。
仲間のほとんどは田舎の夜の方が怖いと言っていた。田舎は真っ暗だし人がいないし、獣が人里に下りてウロウロすることもあるそうだ。
中には都会の夜の方が怖いと言う人もいた。都会は人がたくさんいる分変な人や不審者が多いからだと。
だが私は思う。人がたくさんいる分まともな人も多いので安全なんじゃないのかと。
田舎の夜の方が断然怖い。私はそう思うのだった。
夜中目が覚めると、自分は都会の知らない街にいた。どうやら飲み過ぎで酔っぱらっていたようだ。
だが、見た感じ駅に近そうなので帰れそう。帰れなかったとしても、ホテルかネカフェで一泊すれば大丈夫。
マップアプリを開き、近くの泊まれる所を探していると、前方から影が近づいてきた。
顔を上げると、昔の職場の苦手な上司がいた。私は顔が青ざめ、一目散に逃げた。
姿が見えなくなったのを確認すると、心の底から安心した。おかげで目は完全に冴えてしまった。だがこんな目覚ましはもう勘弁だ。
アプリで近いネカフェを見つけ、そこへ向かおうとすると、途中の角で昔の職場の苦手な先輩とバッタリ遭った。私は疲れた体に鞭を打ち、逃げた。
と思ったら逃げた先に別の苦手な先輩が。急ブレーキを掛け回れ右をするとその鼻先に苦手な同僚が。この先輩と同僚は二人で私を取り囲もうとする。
絶体絶命!どうすればいいんだ!
目が覚めた。自分は自宅の寝室にいた。
…夢だったらしい。夢で良かった。
夢での出来事ながら、都会の夜も侮れないものだと痛感した。
趣味をきわめてみたくなり、骨格標本制作のワークショップに参加して半年。先週やっと骨の漂白が終わり、今日から組み立ての工程が始まった。
大型動物の場合、何をするにしてもとにかく広いスペースが必要だから自宅ではなかなか手を付けられなかった。ここでなら思う存分作業ができて気分が良い。
真っ白に仕上がった脛骨を握る。手袋越しでもさりさりとした手触りが心地よい。きっといい出来になる、と気合を入れ直したときだった。後ろから申し訳なさげに声をかけられた。
「あの、もし骨が余ったらどうすればいいの?」
「余るわけないだろう」
「いや、ここに山盛りあるんだけど」
「は?」
ちら見すると彼の作業台の脇には骨が散らばっている。翼の骨か。なるほど、真面目に参加してたなら「余る」なんて考えは出ない。おおかた途中サボり組かな。
「この子たちはただの天使じゃない」
烏口骨を手に取り、くぼみがよく分かる向きにして関節位置を示してやる。
「二対四枚の翼をもつ智天使だ。見なよ、ほら、ここに二対目の上腕骨がくるんだ」
「ああなるほど!ありがとう、いや助かった」
お人好しな講師が休んだメンバーの分までいつも作業を肩代わりしていた姿を思い出した。やれやれ、これじゃあ何一つ勉強になってないじゃないか。サボる奴らは授業料を完成標本の代金にしか考えていないんだ。
溜め息まじりの深呼吸と共に窓の外を見やると、件の講師が次のクラス用に仕入れたらしい天使の死体を運んでいた。これから裏の墓地で野ざらしにするんだろう。
……六枚の翼。熾天使はレアだな。
せっかくだ、来期も参加するか。
************
「どうすればいいの?」
************
所感:
どうすればいいの?と聞かれて困るシチュエーションを探したら骨が出ました。標本は悪魔でもよかったのですが天使にしたのは好みです。
どうすればいいの?
そうあれは息子がまだ生後6ヶ月位のこと。
抱っこ紐ばかり使っていたのですが、おぶったら手が自由に使えるかもと思い、おんぶ紐を購入。いざ使っているとこれはいい!息子も景色が見れて楽しそう。
よしおんぶ紐で買い物デビューだ!と近所のスーパーへ。
前側のスペースが空いてるので、カゴも持ちやすいしいいぞいいぞ♪と思っていたのですが…
会計の時、店員さんが申し訳なさそうに私にこう言いました。
「あの…そちらの商品は購入されます…か?」ん?そちらの商品?店員さんの目線をたどって振り返ると…息子がからしチューブの箱をむんずと握りカミカミとかじっているではありませんか!あ、すいません、すいませんと謝罪しもちろん購入…
息子よ、いつの間にそれを握ったの?しかもからし…せめてしょうがかニンニクにして。いやどっちもダメか…
私が前側の楽さと引き換えにしたのは、息子が自由に動ける事だった。
どうすればもなにも、買い物の時のおんぶ紐は封印となりましたとさ。
からし…なかなか減らなかったな
不完全
いつまでも 何をしても 不完全
努力をしても 完璧を目指しても 不完全
人間って 世界って そういうようにできている
じゃあ わたしたちは 何に向かって進めばいい
?
死にたい訳じゃない消えたい…
同じことじゃんって言われるけど、違うんだよ。
死にたいと消えたいの違いの説明が上手くできないよ…
どうすればいいの?
きっともう前に進むことしかできない
『どうすればいいの?』
どうすればいいの?
他の人より真剣に勉強してるのに、たくさん勉強してるのに、
勉強するほど点数が下がる。
報われない。
「死にたい」と 呟くことすら
「悪」だと 言われ、非難される
「生きててよかった」と
そう思えることも
「幸せ」なことに 気付いていない
「幸福」と「不幸」が
交互に現れて 人生の邪魔をする。
普通に生きていたいだけなのに
何故こんなにも難しくて
苦しいものなのだろうか
今までの「不幸」より
これからの「幸せ」の数を
教えていきたいのに
「苦しさ」の 感情 は 消えにくく
気付きやすくて
「幸福」の 感情 を 忘れそうになる。
「生きたいけど 死にたい」
とても矛盾して不思議だけれど
これも私たちの一つの「感情」
寂しくて寂しくて海は何も言わず九十九里
夕暮れちかく帰るかさむい家
カラオケレッスン行き帰り音符まみれの私くしになる
どうすればいいの?
どうすれば、生きることが出来るの?
どうすれば、もっと生きた心地がするの?
『どうすればいいの?』
人に聞く前に自分で考えろよな。
考えもしないで聞くなよな。
お前がどうすればいいのかなんて、
他人にゃ全く分かんねぇし、関係のないことなんだ。
どうしたっていいんだよ。
お前の自由にしろよ。
責任を持ちたくないんだよな。
自分の言動で間違いが起こった場合、
それを他者のせいにできた方がずっと楽だから。
「お前がこうしろって言ったから…」
だから、俺は悪くないんだって。
そう言えるようにしているんだろう。
いつでも逃げれるようにしているんだ。卑怯者め。
どうすればいいのかなんて、みんな分かんないんだよ。
答えを求めても出てこないよ。
それでもどうにかしなきゃいけないから、
どうにかこうにかして乗り切ってんだよ。
乗り切れてるのかなぁ。
どうすればいいの?
この想い
私の心に聞いてみる
ねぇ、この想いを誰と感じたい?
舞華