『つまらないことでも』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「……ただいま」
「おかえり」
「うん」
「……おいで」
「……ん」
疲れきった表情で帰宅した𓏸𓏸を、玄関でぎゅっと抱きしめる。いつもなら恥ずかしそうに抱きついてくるのに、今日は項垂れるかの如くぐったりとしている。
「お疲れ様」
「……ん」
「お風呂湧いてるから、入っておいで」
「……ん」
拙い足取りで脱衣所へ向かう𓏸𓏸が今にも倒れそうで、支えて一旦ソファに座らせる。
「何あったん」
「……なんも無い」
「……そか」
言って欲しい、けれど無理に言わせるのも違う気がして引き下がる。濡れたタオルで体を拭いてあげようと立ち上がろうとすると、𓏸𓏸に服を軽く引っ張られた。しゃがんで目線を合わせる。
「……つまらん事やけど」
「うん」
「……ちょっと、嫌なことあった」
「そっか、言ってくれてありがと」
「……うん」
たまには沢山甘えて、1日丸々ゆっくりと休んで欲しい。無理だと分かっていても願うくらいならしてもいいだろう。
「何でも言ってな。食べたお菓子の事でもいいから」
「……ふっ、なんそれ」
少し笑ってくれた𓏸𓏸が可愛くて思わず頭を撫でた。
『つまらないことでも』
つまらないことでも。
小さい頃から、
なんとなく周りに流されて生きてきた。
部活も習い事も、一つも興味が無かったが、
誰かがやっていたから通っていた。
何となく近くの高校に入って
何となく文系の大学に行って
何となくそこそこ大きい工場に就職した。
自主性の無さからライン作業に回され
毎日毎日、同じ形の物を規格に合うか確認した。
数ミリの違いを見つける為に
一個一個、何トンもの部品を見ていた。
仕事が終われば、コンビニで
安いビールを選んで
何となく変化を求めて
新商品の唐揚げとラーメンを買った。
どちらも前に食べた事があるような味だった。
なんてつまらない人生だろうか。
自分の人生の全てが、規則正しい歯車のような
物である為に、そう思えた。
ふと、目線をやったテレビで
昔ながらの職人がインタビューを受けていた。
親の親の代から続く家業は毎日同じ事の繰り返し
若い頃はこれで良いのかとも思ったが
今は良かったと思っている。
だって、俺がやらなきゃ困る人が居るんだから。
そう言って笑って手を見せたが
深いシワが刻まれた、まさに職人の手が
凄く格好良く思えた。
自分の、まだキレイな手が少し恥ずかしくなった。
明日からまた頑張るか
例え、つまらないことでも。
つまらないことでもいいじゃない。
つまらないことでも、声に出さないと相手には伝わらない。
思考も、感情も、なんだってそうだ。
つまらないことでも、声に出して伝えてみれば、変わることだってある。
「つまらない」と、一蹴されることもあるがな。
伝えることを諦めてしまったら、、、何も変わらない。
つまらないことでも、まずは声に出して伝えることが重要だと、私は思う。
テーマ : つまらないことでも
傍から見たら僕の悩みは
つまらないことでもさ
僕からしたら
生死に関わるくらい大事なんだよな
テレビ番組を楽しむこと自体が、実は僕が商品を買うための計画の一部だと知った。
しかも
その計画を立てたのは、この「つまらない」と感じるCMを作った企業なんだ。
つまらないことでも
また就活で落ちた。
何がいけないんだろう。履歴書を送っても送ってもお祈りメールしか来ない。落ちてばかり。
友人たちは面接が大変とか言ってるけど、私は面接にすらいけない。
履歴書って今までの生きてきた経歴でしょ。そんなのどうやって直せばいいの?
つまらないことでも積み重ねれば何かしらの成果があるって聞くけど、何も無い。
もういいや。疲れた。
そう思って屋上まで駆けて行き、勢いで身を投げ出した。
バサバサッ
何かに体を受け止められる。痛くない。死んでない。
何かは履歴書だった。今まで書いた沢山の履歴書。
こんなのいらない。誰も助けてなんて言ってない。もう人生終わったのに、終わらせてすらくれない。
こんなつまらない、終わった人生を積み重ねても何も無いのに。
あの時はそう思った。
つまらないことでも積み重ねれば何かが変わるのだと、今ならわかる。
時を重ねること、年齢を重ねることの重みが最近ようやく分かってきた気がする。
視野の広さや経験則、そして失敗しても次がある実感。
これらが私を支えてくれる。つまらないことを積み重ねて意味を込めていく。
つまらないことでも大事なことなんだと。
つまらないことでも怒って暴力を振るう
酒癖の悪く女癖も悪い父親。
ペコペコ頭を下げて"ごめんなさい"としか
言えないし、私を守ろうともせずに
人身売買へと笑って売った母親。
私を女としか見ずに掃き溜めにして
蹂躙した最低な兄。
要らないのになんで存在するの?って顔して
奴隷としか見ていない姉。
私が唯一心を開いていた
蜘蛛の名前は、桃。
桃は人身売買へと行く時にも付いてきてくれた。
私を買った人は何故か優しい顔をして私を見た。
そして、話してくれた。
私を買った理由、親が金に困って買った、
だが本当は私を救う為に買ったそうだ。
嬉しくて泣いた、そしたら桃が涙を拭いてくれた
それを見てビックリはしていたが平気だそうだ。
皆もそんな友達が多いからだそうだ。
そうなんだ。
着いた場所には優しい人が多くて勉強も、
好きなこともいっぱいして楽しめる所。
こんなにも幸せでいいのかな?
"皆ね、過去の凄惨な何かを抱えて生きているけど
幸せの権利はね、誰にも取れないから
安心してね。何もかも私が保証する"
やっぱり、貴女について良かったよ。
ボス、私は貴女に忠誠をいつまでも捧げます。
桃とも一緒に居させてくれてありがとう。
今後も、この場所で救いをしましょう。
今日も始めようか。
罰と救いの連続を。
いつまでも。
小学生の時、自分で考えた遊びがあった。
誰が一番早く坂道の上にたどり着けるか、
ただそれだけの遊びだ。
今遊んでみても何も楽しくない。そんな遊び。
しかし、スマホもゲー厶も持っていない、遊びに飢えていた僕らにとっては最高の娯楽だった。
学校が終わり、下校時間になると仲の良かった友達を集め、あのゲームを開催する。
いつもの公園のベンチへランドセルを置き、
誰が勝ったかの審判を誰がやるのかを決める。
結局いつも、じゃんけんで負けた子が審判とスタートの合図をする事になっていた。
準備は整い、皆が合図を待つ。
少しの間空気が張り詰める。
全員が少しニヤつきながら隣を見合う。
さっきまで友達だった彼らも今では立派なライバルなのだ。
そんな中、あの子の声がする
よ〜い…どんっ!
合図と共に2人が走り出す。
少し遅れて1人が後を追いかけてくる。
勝ったとしても賞品も何も貰えないが、みんな本気だった。
少しずつゴールが近づいてくる。
前には誰もいない。
僕は大声で叫びながらゴールした。
もちろん結果は一着。
最高の気分だった。
まるでフルマラソンでも走りきったような、そんな気分だった。
負けた子達は悔しそうに、でも楽しそうに笑っていた。
大人になっても、ずっと皆でこのゲームを楽しめていると考えていた。
そんな、残酷な確信があった。
それから23年後の今日、同窓会でこのゲームの話題が出た。
皆であのゲームの何が楽しかったのやら。とか、
あの時は自分が大人になるなんて考えたこともなかったな、とかそんな昔話に花を咲かせた。
あの頃はつまらないことでも楽しかった。
だか、今あのゲームを遊んだとしても、以前と同じように楽しむ事は不可能だろう。
そう考えると大人になりたかったあの頃に戻りたくなった。
つまらないことでも、続けるべきだろうか?
継続は力なりと人は言う。続けた分だけ力になると。
しかし、こうも言うのだ。
好きこそ物の上手なれ、と。
例えば私なんかは、つまらないものは一切続かない。
食指が動かないときは本当に動かず、ものの乗った皿を永遠に見つめ続けることになる。
その皿を鷲づかんで形振り構わず飲み込むことが出来る、それは才能だ。
私には才能がない。
ただし、好きな物は際限なく食べられる。
そしてそれも、才能だ。
つまらないことでも。
ひとつひとつが、わたしを構成する欠片だ。
だから丁寧に拾っていこう。
つまらないことでも
大切なのは「継続して書くこと」なのだそうだ。
つまらないことしか書けないけど、それでも何かを書き続けていこうと思う。
初めは少しずつしか書けなくても、書き続けていけば「書く体力」みたいなものがついていることにふと気がつくこともあるかもしれない。
あるといいな。
つまらないことでも 2
つまらない人間でごめんね。
顔が特別良い訳じゃないし。
大した才能もない。
あなたとそんなにヤッたこともないし。
何も起こることなくただただ普通に生きてたよね。
でも、そんな日々でも、私でも。
あなたは好きだって言ってくれた。
私もそんなつまらない日々、つまらないことでも
あなたとなら楽しかった。
そんな70年だった。
今までありがとう。
私ももうすぐ、灯火が消えるよ。
つまらないことでも
つまらないことでも、楽しいことに変えてくれた君は魔法使いのようだった。
日々家
「つまらないことでも」
つまらないことだよ。
…気負いなく、そう言ってサラッと、
やりたいこと、やり尽くしたい。
でも、カッコつけはなはだしいか😸
やっぱり嘘つくのはよそう。
つまらないことじゃないです。私にとっては。
いちいち言わないけれど。
有言実行じゃなく無言で実行。
淡々と、ぶあつい本読み進めるように。
頁に、透明な付箋を挟み込むように。
どんな一瞬も、
小さな楽しみが、散りばめられた生。
…そう決める。
決めれば成る、決めなければ成らない…だから、
そっちへ進むっていう方向性は確認しておく。
…疲れた。
だが、まだこの作業は終わってはいない。
これが終わったら、ポチ君と遊ぶんです…!!
なんて思いながら、私はコミケに出す漫画(同人誌)を書いていく。
コミケの開催日は、8月11日。
今日は…8月4日。もうかなり不味い。
普段なら来客も来るが、今日だけは来て欲しくない。
__ピンポーン。
…神様は私のことを嫌いなのかもしれない。
いや、もしくは物欲センサーか。
とにかく、こういうことを思っていると必ずと言っていい程こうなる。
いやでも、フランシスさん1人なら来ても作業はできる。
「_はい、どなたでしょうか。」
玄関のドアを開けて尋ねる。
「菊、俺だ。アーサーだ。」
…フランシスさんではなかった。
いや、でも作業を一旦中断すればアーサーさんならあまり騒がない…
………あれ、私の今の服って…
__ジャージだ。
部屋も片付けてない。
しかも来客はアーサーさん…
……仕方がない。
「すみませんアーサーさん、少々お待ちしていただいてもよろしいでしょうか。すぐに戻りますので。」
私は落ち着いた声で言ってゆっくりと扉を閉める。
その瞬間。
__ドタバタガタッ!!
足音と物音が家中に響く。
外にも聞こえていたようで、
「お待たせしました。」
と扉を開くと困惑した顔のアーサーさんがいた。
「お、おう……?」
すみませんアーサーさん、でもこうしないと部屋も服もそのままでしたし、普通に片付けているとお待たせさせてしまいますので…
なんて、心の中で謝罪をする。
「どうぞ、お入りください」
普通に言ったつもりでしたが、思ったより息が上がっていた。
アーサーさんに心配されてしまった…
ですが、アーサーさんもあと1000年後くらいにはこうなるんですよ…(暗黒微笑)
何故かそんな妄想をしながらアーサーさんを居間に座らせてお茶を淹れている私。
…あっ、そうそう。
最近、近所の方から和菓子を頂いたのでした。
アーサーさんに出してみましょうか。
「アーサーさん、お茶をどうぞ。
それと、つまらないものですが…こちらも。」
私はお茶と和菓子のセットを二つ机に置く。
(ヘタリア ※オリジナルではありません)
「つまらないことでも
笑って過ごせたら人生勝ち組ー!!」
て、いつも口癖にしてるヤツが
転んだ俺を見て大爆笑している
あー、いいよいいよ
思い存分笑うがいいさ
「てめぇの人生、俺がハッピーエンドにしてやらぁ!」
気付いた時には後の祭り
俺はヤツに
思いっきりプロポーズしていた
#つまらないことでも
「つまらないことでも」
少し視点を変えて
何でも挑戦してみる
少し気分を変えて
何でも楽しんでみる
今はつまらないと思う事でも
だんだん楽しくなってくるはず
今は許せないと思う事でも
だんだん優しい気持ちになれるはず
そんな事は死ぬほど分かっている…
でも、怖くて怖くて
一歩が踏み出せないのだ
私は意気地無しだ!!
他の事はだいたい出来るのに
この事については本当にダメだ
ああ、情けない…
いつか、普通にならなきゃなぁ…
つまらないことでも
少し多めに溜まった洗濯物。
少しなら案外嫌いではないのだが
山のようになっていると嫌になる。
地道な作業、畳んでも減らない山。
けれどもつまらないことでもやらなくちゃいけない。
この服も放置してるとしわしわになる。
しなくちゃいけない、でもつまらない。
あ、そうだ。
私は本を広げ、読みながら畳む。
目が疲れたら、一度本を閉じ
好きな音楽を流して鼻歌まじりで畳む。
いつの間にか楽しくなっていた。
気付けば、全て畳み終わっていた。
日常には、
つまらないことも楽しいことも入り混じっている。
けれども、つまらないことでも
好きな事や、面白い事を混ぜると楽しさに変わる。
それで乗り切っている。
※ただし、混ぜる分量を間違えないように気をつけないと
つまらないままだったり、楽しい方に傾いてつまらない事
が終わらなかったりします。
つまらないことでも
笑えるといいな
ここのとこ
笑えてないから
つまらないことでも
つまらないうたでも
つまらないめしでも
つまようじはいるよ
チャレンジ15(つまらないことでも)
つまらないことでも聞いてくれる相手は、よほど心の広い人である。たとえば、
いやあ、今朝、寝起きに、ふくらはぎが突然つっちゃってさ、痛くて参ったよ。
という話をして、
俺も、寝る前に湿布を貼らないと朝が大変でさ。と返してくれる人は、話を聞く忍耐と心の広さがある。家族でもない限り、他人の些細な変化に気をとめる人は多くないだろうから。
こんな取るにたりない文章で、良いのだろうか。つまらないことでも読んで頂けたことに感謝いたします。