…疲れた。
だが、まだこの作業は終わってはいない。
これが終わったら、ポチ君と遊ぶんです…!!
なんて思いながら、私はコミケに出す漫画(同人誌)を書いていく。
コミケの開催日は、8月11日。
今日は…8月4日。もうかなり不味い。
普段なら来客も来るが、今日だけは来て欲しくない。
__ピンポーン。
…神様は私のことを嫌いなのかもしれない。
いや、もしくは物欲センサーか。
とにかく、こういうことを思っていると必ずと言っていい程こうなる。
いやでも、フランシスさん1人なら来ても作業はできる。
「_はい、どなたでしょうか。」
玄関のドアを開けて尋ねる。
「菊、俺だ。アーサーだ。」
…フランシスさんではなかった。
いや、でも作業を一旦中断すればアーサーさんならあまり騒がない…
………あれ、私の今の服って…
__ジャージだ。
部屋も片付けてない。
しかも来客はアーサーさん…
……仕方がない。
「すみませんアーサーさん、少々お待ちしていただいてもよろしいでしょうか。すぐに戻りますので。」
私は落ち着いた声で言ってゆっくりと扉を閉める。
その瞬間。
__ドタバタガタッ!!
足音と物音が家中に響く。
外にも聞こえていたようで、
「お待たせしました。」
と扉を開くと困惑した顔のアーサーさんがいた。
「お、おう……?」
すみませんアーサーさん、でもこうしないと部屋も服もそのままでしたし、普通に片付けているとお待たせさせてしまいますので…
なんて、心の中で謝罪をする。
「どうぞ、お入りください」
普通に言ったつもりでしたが、思ったより息が上がっていた。
アーサーさんに心配されてしまった…
ですが、アーサーさんもあと1000年後くらいにはこうなるんですよ…(暗黒微笑)
何故かそんな妄想をしながらアーサーさんを居間に座らせてお茶を淹れている私。
…あっ、そうそう。
最近、近所の方から和菓子を頂いたのでした。
アーサーさんに出してみましょうか。
「アーサーさん、お茶をどうぞ。
それと、つまらないものですが…こちらも。」
私はお茶と和菓子のセットを二つ机に置く。
(ヘタリア ※オリジナルではありません)
8/4/2024, 10:35:32 AM