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つまらないことでも怒って暴力を振るう

酒癖の悪く女癖も悪い父親。

ペコペコ頭を下げて"ごめんなさい"としか

言えないし、私を守ろうともせずに

人身売買へと笑って売った母親。

私を女としか見ずに掃き溜めにして

蹂躙した最低な兄。

要らないのになんで存在するの?って顔して

奴隷としか見ていない姉。

私が唯一心を開いていた

蜘蛛の名前は、桃。

桃は人身売買へと行く時にも付いてきてくれた。

私を買った人は何故か優しい顔をして私を見た。

そして、話してくれた。

私を買った理由、親が金に困って買った、

だが本当は私を救う為に買ったそうだ。

嬉しくて泣いた、そしたら桃が涙を拭いてくれた

それを見てビックリはしていたが平気だそうだ。

皆もそんな友達が多いからだそうだ。

そうなんだ。

着いた場所には優しい人が多くて勉強も、

好きなこともいっぱいして楽しめる所。

こんなにも幸せでいいのかな?




"皆ね、過去の凄惨な何かを抱えて生きているけど

幸せの権利はね、誰にも取れないから

安心してね。何もかも私が保証する"




やっぱり、貴女について良かったよ。

ボス、私は貴女に忠誠をいつまでも捧げます。

桃とも一緒に居させてくれてありがとう。

今後も、この場所で救いをしましょう。

今日も始めようか。

罰と救いの連続を。

いつまでも。

8/4/2024, 10:39:36 AM