『だから、一人でいたい。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
皆といると気を使う
だから、1人でいたい
なんて言うけど
自分を出す勇気が無いだけ
だから、ひとりでいたい
どんなに好きな人とでも
ずっと一緒は
疲れてしまう
もっと一緒にいたい
なかなか離れられない
そんなときが
実は恋のピークだったように思う
誰かとともに過ごす楽しさは
孤独な寂しさが
あってこそ
だから、時には
ひとりでいたい
すべてのひとは、心に鬼を住まわせているという。
鬼はふとした時に顔を出し、ひとを惑わせ、悪しき方向に誘導する。
鬼を飼いならし、鬼に何を囁かれても、それに抗う術を身につけること。
何事にも動じず、常に悠然と構える。その姿を民に見せ続ける。それが、上に立つもののさだめである。
父に、何度も言い聞かされていたことだ。
心がけていたつもりではあった。
しかし、侵略者を前に床に伏す父を見た瞬間、堰が切れて水が溢れるように、激情に身を投じてしまった。
これが、鬼か。鬼に支配されるということなのか。
師が止めてくれなかったら、鬼に身を窶(やつ)した自身は、動くものすべてに襲いかかり、果ては侵略者に串刺しにされるまでそれを辞めなかっただろう。
ぞっとする。
けして、けっして、他人の死を望んでいるわけではない。誰かを傷つけていいなんて、思っていない。
望んでいるわけではないのに、己の行動は一直線だった。迷いも躊躇もなかった。
鬼を飼い慣らす? そんなことできるのだろうか。
また、深い感情を覚えれば、鬼はその首をもたげるのではないか。
恐怖を覚える。
そしてそれ自体も恐ろしい。
恐ろしくて父の弔いも、悼むことすらできずにいる。
『だから、一人でいたい』
千年桜のお話を知ってる?
むかーし、昔、此処に村があった頃に、ある大きな枯れない桜の樹があったんだ。その桜は年中咲いていてね、桜の下にたまーに現れる真っ白の鹿がいたんだ。
そこの村では、その鹿を神の使いに違いないって言って、お鹿様と呼んで、何年も、何百年ももその樹と鹿を奉っていたんだよ。けども、それにお鹿様が反応することはなかったんだ。ある一人を除いたらね。
毎日毎日参拝に来る男の子。お鹿様に、今日あったこと、楽しかったことを沢山話しかけてくる男の子。その子が来たときだけ、お鹿様は顔を上げて反応してたんだよ。はじめのうちは無反応だったけどね。
けどね、ある日、流行り病が村を襲ったんだ。ぱた、ばた、ばたりと、人が死んでいったよ。村の人々は、お鹿様の樹に毎日毎日頭を下げて、病が収まることを祈ったんだ。けど、病は収まらなかった
そうしたらね、村の大人達は生贄が必要だと言って、お鹿様に毎日話しかけていって、気に入られてるであろう、男の子を殺して生贄にしちゃったんだ。桜の樹の下に嫌がる男の子を埋めて、男の子の声が聞こえなくなっても、助けてください、どうか、どうか………ってね。
縋って、縋って………結局、大人も死んじゃった。だぁれも、誰も居なくなっちゃったんだ。
お鹿様はね、ずっと、悲しんでいたんだよ。病は神には直せないんだ。けど、ぽろ、ぽろ、ぽろと、涙を流して「嗚呼、結局私だけだ。これなら一人のが、良かった。ひとりでいたかった」そう嘆き、嘆き、暫く経ったら、何処かへ去ってしまったんだ。
支えをなくした千年桜はもう、花を咲かせなくなってしまった。
けどね、今でも、年に一度だけ、綺麗に、綺麗に、桜が咲くんだ。桃色ではなく色の濃い桜がね。
【だから、1人でいたい】
愛されているとわかってますよ
たくさんの好きわかってますよ
それでも、信じれないんだもん
なんか、、怖いんだよ
離れていっちゃって独りになるのが
だからはじめからひとりでいたい
あなたを愛してるから
あなた嫌われるのが怖い
あなたずっと一緒にいたいから
あなたがいなくなるのが怖い
だから一人でいたいの
だから、一人でいたい
「…だから、一人でいたい」
彼女に唐突に告げられた言葉。俺はそれを理解できず、聞き返した。
「…どういうこと?今までの話と、それに何の関係が…」
今彼女は本が好きという話を俺にしていた。一方的に話されるだけで、俺は時折相槌をする程度だが。
こいつの話はもう何年も聞いている。新しく買った本、読み返した本、作家、出版社。いくらでも出てきて尽きないこいつの話は、俺にとってどこか精神安定剤のような部分であることも認める。
その話を十分以上続けたところで、彼女は言った。一人でいたいと。
「…今、お前の好きな作家の本話してなかったか?何で急に一人の話になるんだよ。俺が聞いてることとお前の言ってること違うかったりする?」
「ううん。私は今確かに京極夏彦の話してたよ。でも、急に思い立ったから言ったの。」
変だ。今さっき、中禅寺秋彦の解説がわかりやすくてだの何だの言っていたところだったというのに。思い立ったというだけで、話がここまで曲がるだろうか。
「…一人にしようか?」
「そうじゃないの。…一人の世界に行きたいって。」
一人でいたいとは全然意味が違うじゃねえか、と心のなかで悪態をつきつつ会話を進める。
「一人の世界って?」
「どんな場所でもいいけど、私以外の人がいない世界。私は一人で…本を読みたい。」
その言葉を聞いて、無性に胸が苦しくなる。それが寂しさだと気づくのに数秒かかった。
俺はいつからこいつの話をこんなにも求めていた?
「……お前は、読んだ本の感想…誰かに言わなくて平気な性格だったかよ」
素直になれない。お前の話を聞いていたいと言うだけでいいのに俺の心は飛車げて曲がってるから、その本意が伝わらない。何度も経験してきたことのはずなのに、俺はやっぱり曲がったままだ。
「………そうかもね。じゃあ、私と君以外が居ない世界…二人の世界がいい」
俺は変に生暖かい気分になり、カップに入ったコーヒーを啜った。
「二人でいたいね。」
俺と、こいつ。二人の世界。
ずっと二人で、本の話をする。こいつの話を聞いて、穏やかな気持ちになれる。
考えてみればそれは理想的で、同時に、来ることのない願望なんだと理解する。
外を見る。雨の伝う窓越しに、夕日が沈む。
「……毎日、死んだら、一人になれるかなって考えてたの。」
黄昏時。薄い陽の光が俺達を包み込んで、二度と来ない時間を生み出す。
何故か、そんな事を考えたことなど一度もないはずなのに、すっと言葉が出た。
「………じゃあ二人で死ねば、ずっと二人になれるな。」
目を見開く。陽が落ちる。暗くなる。
完全にその陽が消える一瞬に、こいつは確かに言った。
俺にしか聞こえない声で。俺にしか心から理解できない言葉を。
「…二人になろう。」
「愛している」と言ってくれた人の、想いを私の中で静かに感じるため。
#だから一人でいたい
いつも こんなはずじゃなかったのに
両親、恋人、友人
人並みに関係値を築いた事もある。
しかし、今は誰もそばに居やしない。
俺が何かしたかと問われれば
したかもしれないが
所詮は他人みたいなものだと
諦めてきた。
人付き合いってのは厄介なもので
本人が居なくてもそこかしこに
思い出ってやつが残っている。
今じゃどこに行くにも
いちいち過去が蘇る
いっそ引き籠もりにでも
なってやりたいが
これ以上センチメンタルな
自分に浸りたくない。
だから、一人がいい。
離れるぐらいなら一生一人で良い。
私は1人が好き。
静かに本が読めるから
ペースを合わせなくて済むから
自分の好きな曲を歌えるから
好きなものを好きなだけ買えるから
誰も私の周りからいなくならないから
だから私は1人が好き。
お題 だから、1人でいたい
落ちたのは夜のドライブだったね
あの夜は今でも忘れない
だけど別れは一瞬で
この夜は最後のつもりで君を抱いた
君が切なく涙を流すから
諦めきれない、そんな自分が嫌だ
だから、一人でいたい
誰も分かってくれない。
理解してほしいとも思わない。
理解されない事は構わないが、悪い意味での変人扱いは気分が良くない。
場合によっては仕事や生活に支障が出る。
他人との関わりなど、最低限であるべきだ。
#だから、ひとりでいたい
強がる自分が悲しい
いつも いつも
失うことに怯えて
満たされて行くことにも
漠然とした不安に追いつかれそうで…
寂しくて誰かといたいくせに
いつも温もりを求めているのに
孤独の影を見つけてしまう
だから、
そんなさだめを呪うくらいなら
自分の不甲斐なさを嘆くくらいなら
満たされた時なんか知りたくは無い
知るのがツライ
だからひとりでいたい
またため息ひとつ
青い鳥が逃げた
嫌わないで、が透けて輝く
「どんな君でも好きだよ」
それが『愛の言葉』だと
あの日教えられた
ありがとうを言えないまま
まだ何も言えないまま
溶けていくのは理性の壁
流れ落ちるのは只の欲
何も言わないで
それでいいよ
君に救われながら
君をおとしめた
それも終わりにしよう?
もう、来ないで。
今日、お母さんに叱られた。みっちゃんに泣きついたけど慰めてくれなかった。「それは、ゆうちゃんが悪いよ」だってさ。みっちゃんは私よりも何が正しいのかが大事なんだね。頭のいいみっちゃんが言うならそうなんだろうな。
私は悪い子。だから誰かと一緒にいちゃいけないんだ。私家を出て1人暮しするんだ。部屋は公園のど管の中で、たんぽぽ食べて暮らすんだ。
ねえ、それなら私も生きてていいよね?
「だから、一人でいたい。」
他人は自分の事をわかってくれない
周りに合わせないとこの世では生きていけない
好きな物をずっと大切にしていたいから
一人でいたいよ
あなたが いいのです
あなたが 欲しいのです
あなた以外は いらないのです
こんなことを言ったら
あなたを困らせるだけ
でも
あなたを忘れないように
1人でいたい
ご飯は手抜き、大口開けてあくびしようが冷蔵庫を足で閉めようが誰からも文句を言われない。用を足すときは閉じ込めに遭ったら大変だから、を言い訳にドアを開放。テーブルの上は常に物置きと化し、たまーに気まぐれに整頓してもキレイなのは最初だけ。否、むしろ必要な物にすぐ手が届くと思えば実用性抜群ではなかろうか。ソファーの端もこれまた同様に、でも、ごろごろできるスペースの確保だけは怠らない。暑い日にわざわざ汗かいてまで外出したくない。仕事帰りに買い物?疲れてるのに行ってられるか!そんな私のためにあると言っても過言ではない、庶民の味方ネットスーパー。ドライバーのおじさんとは、今やすっかり顔なじみだ。
とても快適。だからこそ、気を許した相手以外は絶対に招待しない。
だから、ひとりでいたい
友達といるのはたのしい 友達は やさしいし
けど やっぱ 裏の顔があるんだなって おもう
たぶん 今の友達は 私の笑顔しか知らない
そんな 私の笑顔しか知らない たくさんの友達よりも
私の 涙を理解してくれる 一人の友達のほうが よっぽと 価値がある
けど 、 その友達が居ないなら
ひとりでいたい
笑顔なんて 表にしか過ぎないのに、
息苦しい世界だね
だから、ひとりでいたい
だから、一人でいたい。
僕は、家庭にも学校にも恵まれずに忌み子と
言われ、貶され、居ない子扱い、
帰りには、楽しみな所がある。
それは、田んぼの真ん中にあるお地蔵様に
お供え物をして、お話をしたり、願い事をしたり
して、そして、手を振って帰る。
それが僕の日課だ。
また、あの夢だ。
実の母親は、病弱だったが優しかった。
実の父親は、今の親たちに殺された。
僕の人生、今の親が居たから壊れた。
あの人達のせいで、楽しい人生が壊れた。
返せよ、返せよ、返せよ、返せよ!!
笑顔が絶えず、楽しかった人生を……!!
"願いを叶えましょう。"
え?
ふわふわした声が聞こえた後に八尺様が現れた。
僕は困惑しながら願いを目の前で叶えてくれた。
二人は湖を作り、動かなくなった人形みたいに。
"一人で居られるね、大丈夫、心配をしないでね
私が貴方をいつまでも見守っています。"
やっぱり、僕は自由が良かったんだ。
八尺様に感謝を述べてから、
僕は家を出る準備した。
さぁ、人生のやり直しだ。
後ろは振り返らずに行ってきます。