『たまには』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
たまには真剣にラジオ体操してみよう。
いっち、にぃ、さん、しっ……
……つ、疲れたー! 学生の時全く疲れなかったのに、なんで今は疲れるんだ!?
もしかして:年齢 ってやつ?
いやいやいや認めないぞそんなこと!
……まあ社会人になってからロクに運動してないけどまだまだいけるはずなんだ。
肩こりとか腰痛とか地味ーになってるけど、年齢的にはまだまだ大丈夫なはずなんだ。
ラジオ体操は健康に良くて毎日やった方がいいって聞くけど、まだまだ心配しなくていいはずなんだ。
だからそう! 私はまだ毎日やらなくていい!
今日みたいに気が向いたらにしよう。
たまにはラジオ体操をやるって感じで。
しばらくはそれでいいはずなんだ。……たぶん。
『酔い潰れるまで話をしよう』
帰ってきた彼が「あぁ〜」と唸り声を上げ、ソファに倒れ込む。そんな彼の頭を撫でると、ちらりと目線がこちらに向いた。
「おかえり」
「ただいま」
「ご飯どうする?」と聞くと「食べる…」と言いのそのそと体を起こした。そんな彼の手を引き、ダイニングテーブルまで引っ張る。
ダイニングテーブルに乗っている料理を見て彼が目を輝かせた。
「お、おぉ!!どうしたんだこれ!?」
「ふふん、頑張っちゃいました」
そう彼に向かってピースをする。
テーブルの上には、彼の好きな料理が所狭しと置かれている。全部…とは言えないが、頑張って手作りしたのだ。
「今日なんかの記念日だったっけ?」
「ううん。…でも、何か大きなこと成し遂げたんでしょ?」
彼の目が大きく見開かれた。彼からは何も聞かされていないが、彼に何か大きな起こったんだろう。最近、雰囲気が変わったように思える。
それを伝えると、彼は眉を下げながら頭をガシガシと搔く。
「うわ〜、やっぱわかっちゃうのか〜…」
「ふふ、何年の付き合いだと思ってんのよ」
そう言って椅子に座る。料理のいい匂いが鼻をくすぐった。
「よかったら聞かせてよ。たまにはお酒でも飲んでさ」
机に置いてあったワインのボトルを揺らす。彼がニッと笑った。
「おう!聞かせてやるよ、俺の活躍!」
グラスとグラスを合わせて、宴の開始の合図をした。
【たまには】
あからさまむけてる好意も、不自然なくらい詰める距離もお前以外は気付くのに。いつまでも掴んだ手を振り払って駆けていく。憎たらしさと嫌いになれない感情の間でどうにかなりそうなんだ。なぁ、時々でいいから俺のことを見てくれよ。
【視線の先に映すのは】
【たまには】
いつの間にか
「もういい大人なんだから」と
我慢することも多くなっていた
そんな毎日に疲れて
深くため息をつきながら
窓の向こうを眺める
誰かに寄り掛かりたい
甘えたい
受け止めてもらいたい
そんな事を
思ってしまう
いいよね
たまには
たまにはこっち向いてさ
僕と話してくれてもいいじゃん
そこで盛り上がるのもいいけど
ちょっとくらい
こっち向いてよ
勉強して脳をつかわないと、そしてリフレッシュも大事
たまにはいいよね?と
自分を甘やかしたら
習慣化してしまった
「たまには」という
あやふやな頻度がそうさせたのだろう
週に1回
月に1回など
「たまに」をもっと明確にしておこうと
後悔して反省する
【たまには】
自分を甘やかしたい
全ての行動をメンタルに左右され
わずかな疲れも見逃さず
過保護なほど、行動を制限していた
そんな自分を甘やかしたい
反動が怖く出来なかったこと…
気分が赴くままに人と会話する
相手の気持ちを気にしないで思ったことを言う
恐ろしくて出来なかった
けど、たまには良いのではないだろうか
…なんて、後が怖くて出来ないか。
【たまには】、こんな1日の過ごし方も悪くないかもしれない。
それは、自分を見つける方法であれば、の話。
…今日は反省すべき1日になりそうだ。
過去のことを考えてもしょうがないと思いつつ、過去のことを振り返らないと真に先に進むことはできないとも思う。
結局、一番いい選択肢なんて存在しないのか…
いい悪いなんて、そんなの結果論だし。
やっぱりちゃんと反省しよ。
たまには、彼女へプレゼントでもしよう
久しぶりに彼女に会いに行こう
そう思ったのは、何時ぶりだろうか
電車に揺られる僕は、一体周りからどう思われているだろう
反射して窓辺に映る僕の顔は、とても憂鬱そうだった
目的地は、記憶の中の場所とは様変わりしていた
いかに僕がここへ来ていなかったことがわかり、一層憂鬱そうな顔をしているだろう
久しぶりに訪れた街並みを、少し早歩きで横切る
焼きたてのパンの香り、ちらほら聞こえてくる子供の笑い声
何気ない日常風景は、今の自分の心を少し落ち着かせた
数刻後、彼女がいる場所へと着いた
深く息を吸い、吐く
いつまでも慣れない
彼女に会う度、涙が溢れて止まらない
けれど、彼女を前にして、そんな顔をしていてはいけない
泣きそうな顔をひきつらせ、無理矢理口角をあげて、彼女へ向かって話し始める
最近起きた楽しかったこと、仕事で失敗し上司に怒られたこと、美味しかったご飯
とりとめのない、何気ない生活のやり取り
「…遅くなってごめん。また、来るから…愛してる」
最後まで、僕は笑っていられただろうか
桜の花が、風で舞う
青空いっぱいに、桜の雨を降らす
そして僕は
彼女の墓場に、パンジーをひとつ、そっと置いた
パンジーの花言葉
「ひとりにしないで」
たまには後ろを振り返ってみる。
私が小さかったこと、私が置いてきたもの、
それらは、今を愛するためにある。
自分で言うのもなんですが、普段バリキャリなんです笑
注意するときはするし、人の失敗を拭ったりすることが日常的に多く私自身完璧主義なので、ずっと気を張っています。
だからこそのんびりしてる人が羨ましい。
言い方があまり良くないですね笑
でも本当にのんびり自分のペースで進められる人たちが羨ましいと感じます。
でも今日は、3時にアイスを食べちゃいました。
すっごくおいしかったなぁ
幸せな時間
いいよね?たまには
「は?なんでお前いんの?」
「私居たらなんか悪い?」
私とコイツの関係性に名前を付けるなら、犬猿の仲。
廊下ですれ違う時とか、教室に遊びに行く時とか、どういう状況であれ顔を合わせればとにかく喧嘩。
その場で思いついた語彙をただ投げるだけの稚拙な喧嘩。
何がきっかけで仲が拗れたのか、正直覚えてない。
どうせ大したことない事で意見が食い違って、それからお互い気に食わない奴認定しただけの話。
最早腐れ縁だ。コイツとは切れない何かしらがあるんだろう。
「お前この科目苦手だろ」
「友達が選んだから私も選んだだけだし」
「へいへい、どうせ途中で居眠りして泣きながらノート見せて〜って周りにせがむんだろ?」
どうやら選択科目が被ったらしく、意図しない形で出くわすことになった。
ニヒルな笑みを浮かべながら悪態をつくこの男を他所に空いている席を探す。
その時だった。
「……っあ」
適当にキョロキョロしていたせいで怠った足元の確認。
机の脚につま先をひっかけてしまい、身体が前に倒れていく。そのまま床に顔面ダイブするところまで予想してしまい、思わず目を閉じた。
しかし、衝撃は何故かお腹に入った。
倒れたことによる衝撃ではない。何かでお腹を締められている感覚。そしてそのまま引き寄せられる。
思わず目を開けお腹を確認すると、誰かの腕だった。
「あぶねぇだろ、ちゃんと前見ろ」
いつもなら、まぬけな事した私を見て笑うくせに。
「ダッセー!」って大爆笑するくせに。
なんでこういう時は助けるの。
そっと腕を外しスタスタと席に戻るアイツ。
いつもみたいにからかってくれたら「笑うな」って噛み付いてやるのに、そんな態度で返されると調子が狂う。
今だって、アイツに目が釘付けだ。
私の視線に気付いたのか、顰めっ面でこっちを見てくる。いかにも「なんだよ?」と言いたそうな顔。
普段なら一言物申してるけど、今日はなんか別の言葉を送ってやりたい気分だ。
きっとこれは気の迷い。
でも、伝えなきゃいけない気がして。
「ありがとう」
そんな事を言われると思ってなかったのか、アイツは鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をしていた。
その反応に私は満足感を味わった気がした。
たまには、こういうのもアリじゃない?
値札を気にせず買い物できたり
行きたいところへチケットや宿泊施設の値段気にせず行けたり
誰かとどこかで笑っておいしい食事できたりするような人生が訪れたりするんだろうか
体を動かせない年齢になってからそんなのは嫌だけど
身体を動かせる今は、先立つものがなく心が病んでて孤独
私のような腐れ下衆子はお似合いなんだな
【たまには】
たまには遠くへ行くのもいいかもね。
そう言って君はずーっと遠くへ行ってしまった。
たまには
今日の夕焼けはなんだか優しい。
いつもは気にもとめていなかったただの空が
何となく
根拠なんてないけれど
私をこの街ごと包んでくれている気がする。
「たまには空を見上げるのも悪くないなぁ」
なんて言葉が口からこぼれていた。
立ち止まることが悪だと思っていた。
私にはそんな時間なんてないと勝手に決めつけていた。
でも、やっぱり、
たまには立ち止まるのも大事みたい。
悔しいなぁ。
今まであんなに忙しなく動いていた私を、
こんな優しい空はずっと見守ってくれていたらしい。
私はそれに気づけなかった。
優しさに触れるべきだった。
けれどなんだか不思議な気持ちになる。
なぜあんなに急いでいたのかも忘れてしまいそうだ。
やっぱり空を見るのは「たまに」でいいかもしれない。
たまには感謝を伝えてみる。
たまには好きなだけ食べる。
たまには泣いてみる。
たまには自分にご褒美を与えてみる。
たまには大きく笑ってみる。
たまには辛くなることもある。
たまには病んでしまうこともある。
たまには喧嘩することもある。
たまには怒られることもある。
それだけで人生は楽しくて思い出で溢れて彩る。
⚠︎ちょっと長め⚠︎
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「あの、すみません」
ふいに頭上から声が降ってきた。顔を上げれば、見覚えのある青年が、こちらを見下ろしている。
基本的に彼とは、週に一回のペースで顔を合わせている。けれども、名前は知らない。なぜなら、そのコンビニで働く店員の名札には、名前が書かれていないからだ。いわゆるカスハラ防止のためなのか、"スタッフ"とだけ表記されている。
ちなみに俺は、心の中で彼を勝手に「ねむい君」と呼んでいる。いつも眠そうな目をしているから。
今日も変わらず、ねむい君は眠たげだ。いつもと違う点といえば、ねむい君の着ている服がコンビニの制服ではなく、ラフなパーカーであること。それから、ここが夜のコンビニではなく、夜の公園であること。
コンビニ以外の空間でねむい君と会うのは初めてだった。ついでに、ねむい君の口から「いらっしゃいませ」「袋いりますか」「〇円になります」「ありがとうございました」以外の言葉を聞いたのも初めてだ。
俺は毎週金曜日は必ず、仕事帰りにコンビニに寄ると決めている。そうして、自分へのささやかなご褒美として、チョコ味のアイスを買うのだ。それを食べながら駅まで歩くのが、俺のルーティンである。
俺の「いつもの金曜日の夜」を構成するもののうちの一つが、ねむい君。俺がアイスを買いにコンビニに寄れば、レジに立っているのはだいたい彼だった。
けれども先週から、そうじゃなくなった。先週の金曜日、いつものように自動ドアを通り抜け、なにとはなしにレジのほうに目を向ければ、なんとそこには、金髪のギャルが立っているではないか。
俺の金曜日から、突如としてねむい君が消えたのだ。代わりにギャルが現れた。
どうやら、ねむい君はバイトをやめたらしい。見たところ大学生くらいの年代だから、課題やら就活やらが忙しいのかもしれない。
俺とねむい君は、会計のやりとり以外の会話をしたことがない。ねむい君のほうが俺を認知しているかどうかもわからない。だからべつに、いなくなって寂しいとか、そんな感情は特にない。
ただ、違和感はある。一夜にして、黒髪のけだるげな青年が、ウニみたいな睫毛をした金髪ギャルになったから。
慣れないなと思いながら、今日もアイスを買った。元気な「ありがとうございましたー」を背中に浴びつつ、コンビニを出た。そしてふと、足を止めた。やわらかな夜風が頬を撫でて、なんだか春の兆しを感じたのだ。このまま電車に乗って、ひとり暮らしの寂しいアパートにまっすぐ帰るのが惜しくなった。
ほのかな心の浮つきに身を任せて、俺はちょうど目に入った公園に入った。片隅の小さな木を見上げると、街灯の光に照らされて、枝の先で淡いピンクが小さく咲いているのが見えた。俺は近くのベンチに腰を下ろして、アイスの袋を開けた。声をかけられたのはその瞬間だった。
彼の顔を見て、俺は思わず「ねむい君」と言ってしまった。ねむい君が不思議そうに目を瞬いたのを見て、俺はハッと口元を押さえた。
「あ、いや、今のは……」
「ネムイクンって俺のことすか」
「いやその、いつも眠そうだから……」
目を泳がせながらも答えると、ねむい君は「ああ、よく言われます」と言った。気を悪くしている様子はなく、ひとまず安心する。
「すみません、なんか、変なあだ名」
「大丈夫です。俺もあんたのこと、チョコアイスソムリエって呼んでたんで」
「ええ!? そ、そうなの?」
彼がこちらを認識していたことも意外だったが、まさか知らないうちにソムリエにされていたとは。
「あの、君は……」
「ねむい君でいいですよ」
「……ねむい君は、バイトやめたの?」
この際だから訊いてみたら、ねむい君は「はい」とうなずいた。やっぱりやめたのか。
「でも心残りがあって」
「心残り?」
「はい。ソムリエさんにずっと言いたかったことがあるんです」
「えっ、俺に?」
「やめる前に言おうと思ったんですけど、結局言えなくて……だけどやっぱり言いたかったから、今日、バイトやめたのに来ちゃったんです」
「お……俺に何かを伝えるために?」
「はい」
ねむい君はふたたびうなずく。そこまでして俺に言いたかったことって、いったい何なんだ。なんだか怖くなってきた。
「な……何を伝えようと……?」
「ソムリエさん」
ねむい君はがしりと俺の肩を掴んだ。ぐいっと近づいた顔が端正だったから、思わずちょっとだけドキッとした。
「このチョコアイスの、ホワイトチョコバージョンって食べたことあります?」
俺の目をまっすぐに見つめ、真剣なトーンで、ねむい君は俺にそう尋ねた。
「え……? 」
「ありますか?」
「え、いや、な……ない、けど」
狼狽えながら答えると、ねむい君はちょっと目を伏せて「そうですか」と言った。
「そ、それが何か?」
「……俺、そのホワイトチョコ味が、この世で一番好きなんです」
「そうなんだ……」
「もうほんと、美味すぎて、初めて食ったとき涙出ました。今はこのアイス作ってる会社に就職したいと思ってて」
「そ、そうなの」
「ホワイトチョコ味の美味さ、ソムリエさんは知ってるのかなって、ずっと思ってて」
たしかにこのアイスは美味い。ねむい君ほどまではいかないけれど、俺も毎週欠かさず買って食べるくらいには、このアイスの虜になっている。
俺は小さい頃から、気に入ったものだけを飽きるまで繰り返し食べるタイプの人間なので、ミルクチョコレート味の隣のホワイトチョコレート味はまったく眼中になかった。
それを彼は、ずっともどかしい気持ちで見ていたのだろう。このおっさんは、ホワイトチョコ味の美味さを知らないのかもしれない。知らずに人生を終えるなんてもったいない。教えてあげたい。
そんな思いで、バイトをやめたにもかかわらず、彼は俺に伝えに来てくれたのだ。俺はそのことに感動して、泣きそうになってしまった。毎朝満員電車に揺られ、上司には理不尽に怒鳴られ、部下には舐め腐られる。そんな灰色の日々の中で、ねむい君の奇妙な情熱とやさしさが、やけに胸に染みた。
そういえば俺は、これに似た感覚を知っている。まだ入社して間もない頃にミスをして、ひどく落ち込んでいたときだ。なんとなく立ち寄ったコンビニで、チョコアイスを買ってみた。くちどけのよいやさしい甘さがじんわりと染み入って、俺は夜道で少し泣いた。
俺はどうもおかしなノスタルジーとセンチメンタルによってうっすら滲んできた涙をこっそり拭って、笑ってみせた。
「ねむい君、ありがとう。たまにはホワイトチョコ味も食べることにするよ」
「ほんとですか」
「ああ。ソムリエを名乗るからにはね」
俺がそう言うと、ねむい君は嬉しそうに笑った。笑うとけっこう可愛いんだなと、ぼんやり思った。
【テーマ(?):たまには】
たまにはね。
たまには自分の
本当の声をきいてみな。
たまにはね。
いつかの誰かの言葉じゃなくて
腹の底からの言葉をさ。
たまにはね。
耳でも頭でもないところから
湧き出る声を、感じてみてさ。
そしたらね。
きっと、心が躍り出す。
勝手にからだが動き出す。
だって人間は、やりたいことしかやってない。
やりたいことだけやって生きてる。
たまには
たまには仕事を休んで
一人で映画に行ってみたり、
育児をお休みして
夫婦二人でお出かけしてみたり、
嫌なこと全部忘れて
友達と飲みに行って喋りまくったり、
そういういつもと違う時間を過ごすことで
私は明日へのエネルギーを蓄える。
私がもっと若かった時には、
そういう感覚が無かった。
やりたいと思ったことは、
すぐにやってしまえる身軽さがあったから。
自由な時間が今よりもはるかにあった。
今は仕事に、家事に、育児に、
自分の思うままに使える時間が
はるかに減ってしまった。
でも、それは決して悲しいことではない。
大切なものが増えると、
自分の時間は減っていくものなのだと思う。
変わりにかけがえのない喜びもある。
だからこそ、“たまには“の時間は
昔よりもずっと価値がある。
「頑張りすぎると潰れちゃうよ
たまには自分にご褒美をあげようよ」
私が周りの人にも自分にもよく言う言葉。
たまにはサボりも悪くない。
人間らしく生きるにはね。